年末のカビ取り大掃除まとめ

年末の大掃除。不要なものの断捨離や、普段は掃除しないこまかな部分のおそうじ、また汚れ落とし
などをして1年の汚れをしっかり落とします。

そんな年末の大掃除をする機会に”いつも気になっていたカビ”も落としませんか?

この記事では、暮らしのなかで発生しやすい箇所のカビを大掃除で一気に落とす方法をカビ取り業者目線でお伝えしていきます。

年末の大掃除だけでなく、日ごろのお掃除にも是非お役立てください。

【準備】カビ取り大掃除に必要なもの

まずは、大掃除をする前に掃除道具を準備します。これらのものがあれば、だいたいOKです。

  • 市販のカビ取り剤(カビキラーやカビハイター)
  • (ジェルタイプのカビ取り剤)※ゴムパッキンのカビがひどい場合は準備
  • 消毒用アルコール
  • 酸素系漂白剤
  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル
  • 使い捨ての歯ブラシ
  • ラップ
  • 雑巾やふきん数枚

(必要に応じて、カビ取り剤を塗布する用の刷毛など)

身体を保護しよう

カビ取り剤が皮膚や粘膜に付着しないように、ゴーグルやマスク、ゴム手袋などで保護してください。

マスクはなるべく、作業用のものがおススメです。

ジェルタイプのカビ取り剤は、窓際のゴムパッキンのカビがひどい場合やカビ取り剤では難しい場合はご準備ください。

【共通】カビ取りを始める際の注意点

では、カビ取りをする前に大事なことをお伝えします。限られた時間の中大掃除をするので、早く実行したいかと思いますが、カビ取りは簡単なようで危険も伴いますので注意事項をご確認ください。

換気は必ず行う

カビ取り剤は塩素ガスを発生するものもあり、吸い込むと気分が悪くなることがあります。またカビ自体もマイコトキシンという毒素を算出しているので、吸い込むことで体調が悪くなる可能性もあります。

そのため、カビ取り大掃除中はすべての窓を開けて、換気扇を必ず回すようにしてください。またつい集中して一気にカビ取りをしてしまいたいかも知れませんが、10~15分おきに少し休憩を取りながらカビ取りを行ってください

脱色に注意

壁や衣類、木製のものを市販のカビ取り剤でカビ取りする際は「脱色」する恐れがありますので、まずは端っこの目立たない部分から少しずつ様子を見てカビ取りするようにしてください。

衣類の場合は、漂白効果のある塩素系のカビ取り剤を使用せずに消毒用アルコールや酸素系漂白剤を使うようにしましょう。

それでは、次の章で場所別のカビ取り剤方法をご紹介していきます。

1.お風呂のカビ取り大掃除

1-1.バスタブのカビ取り

予めお風呂用の洗剤でバスタブ内の水アカや汚れを落としてからカビ取りをしましょう。カビ取りで使用するのは

  • 市販のカビ取り剤(カビキラーやカビハイター)
  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル

です。全体的にカビ取り剤をまんべんなく吹きかけて、10~15分ほど放置してください(カビ取り剤の裏面をご確認ください)その後、シャワーで洗い流して終わりです。

老朽化によりバスタブに傷が入りこんでいる場合には、市販のカビ取り剤では完全に除去できない場合もあります。その時には専門のカビ取り業者を頼ると良いでしょう。

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1-2.風呂床や排水溝のカビ取り

お風呂の床は湿気が非常にたまりやすくカビやすいスポットです。まずは、バスタブと同じように、お風呂用の洗剤で汚れを落とし流水で洗い流した後に、カビ取り剤を吹きかけ10分ほど放置してシャワーで洗い流します。

また、排水溝付近に髪の毛が溜まっていることもあるので、しっかりと取り除いてください。そのまま放置するとヌメリや水アカの原因となります。

1-3.天井のカビ取り

カビは天井の四隅から発生しやすく、また重力に伴いカビは胞子を上から下に落下させる為、風呂の天井のカビ取りはとても重要です。

そのままカビ取り剤をふきかけると落下してきてキケンなので、クイックルワイパーやお風呂用の伸縮スポンジなどを使用してカビ取り剤を塗布してカビ取りをしましょう。その後、同じように伸縮スポンジ水拭きをして完成です。

いずれも、カビ取り剤が落下してきて目に入らないようにゴーグルを着用して行いましょう。

1-4.風呂のフタのカビ取り

風呂のフタは、塩素系のカビ取り剤を塗布し10分ほど放置して洗い流しましょう。

パッキン部分のカビがひどく、なかなか落ちない場合には上からラップでパックをしてみたり粘度の高いジェルタイプのカビ取り剤を塗布するなどして、しっかりとカビ取り剤を浸透させるようにしてください。

風呂のフタのカビ取り方法

1-5.エプロンのカビ取り

取り外す手間はありますが、風呂場がカビ臭い場合には浴槽のエプロンにカビが発生している可能性があります。

カビ取りの方法は、塩素系のカビ取り剤をエプロンに塗布し、10~30分ほど放置して洗い流すだけです。

普段、なかなか掃除ができない場所だからこそ、これだけでかなりキレイになります。エプロンを取り外す方法が分からない場合やお風呂全体にカビが広がっていて自力での除去が難しい場合には、カビ取りの専門業者にご依頼ください。

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1-6.ゴムパッキンのカビ取り

風呂場のドア付近のゴムパッキンにカビが生えている場合には市販のカビ取り剤を吹きかけて、ラップでパックをして10~30分ほど放置します。その後洗い流します。

カビがひどい場合には、ジェルタイプのカビ取り剤をおすすめします。

1-7.脱衣所・洗面所のカビ取り

脱衣所や洗面所のカビは、発生個所によって薬剤を使いわけます。全体的にカビ臭い場合には「消毒用アルコール」を全体的に塗布します。脱衣所の壁に黒カビが発生している場合には、「塩素系カビ取り剤」を塗布してお風呂内同様にカビ取りしていきます。

台のパッキン部分、ゴム部分には「ジェルタイプのカビ取り剤」を塗布していきます。10~30分ほど時間を置いた後に、堅く絞った布巾で拭き上げて乾燥させます。

細かな部分のカビ汚れは使い捨ての歯ブラシ等で書き出します。

2.窓のカビ取り大掃除

窓ふきんは、結露によりカビが発生しやすい場所の1つです。大掃除の際に細かな部分のカビまでしっかりと取り除きましょう。

2-1.窓ガラスのカビ取り

すりガラスのように表面が凸凹した窓ガラスは、カビが発生しやすく除去しにくい場所です。

カビ取り方法は

塩素系のカビ取り剤を塗布→時間を置く→その後布巾などでふき取る

といった手順で行いますが、細かな凸凹部分にカビの色素が沈着している場合には、使い捨ての歯ブラシなどで書き出しましょう。

また、網戸の場合は雑巾2つで挟むようにしてふき取りましょう。

2-2.窓枠やパッキンのカビ取り

パッキン部分のカビは、なかなか頑固で落ちにくいため、カビ取り剤を塗布した後ラップでパックをしてください。その後、時間を置いた後にふき取ります。

パッキン部分のカビがひどい場合には、ジェルタイプのカビ取り剤を塗布しましょう。

3.壁のカビ取り大掃除

北側の部屋の壁や、結露の多い部屋の壁など、壁にカビが発生してしまった場合の大掃除を解説していきます。

3-1.黒カビのカビ取り

黒カビの場合は、色素まで除去する必要があるため市販の塩素系のカビ取り剤や塩素系漂白剤を塗布します。その後、時間を置き、固く絞った水ふきんで拭き上げ、しっかりと乾燥させます。

色付きや柄のある壁場合は、変色してしまう恐れがあるので酸素系漂白剤を塗布してカビ除去します。

カビの発生範囲が広すぎて自力では難しい場合や、除去しても度々発生する場合には、カビ取り業者に依頼した方が良いかと思います。壁の裏側にまでカビが発生していると、いくら表面だけカビ取りをしても再発してしまうことがあります。

3-2.青カビや白カビのカビ取り

青カビや白カビが発生している場合には、消毒用アルコールで除去できることがあります。

消毒用アルコールを、壁に吹きかけて時間を置き、乾いた布巾で拭きとるといった手順です。壁が濡れていると消毒用アルコールの殺菌力が落ちてしまうので、壁が乾いた状態で使用しましょう。

4.押し入れやクローゼットのカビ取り大掃除

4-1.押し入れのカビ取り

押し入れやクローゼットが、カビ臭い場合やカビが目視で確認できない場合は全体的に消毒用アルコールをふきかけてカビを除菌します。

カビが実際に発生している場合には、市販のカビ取り剤をふきんに染み込ませて、カビ部分に塗布してカビ取りをしましょう。

4-2.衣類のカビ取り

クローゼット内の衣類のカビ取りにはそのカビの種類や発生度合いによって、対策方法が違います。

  1. 消毒用アルコールをふきかける(アルコール殺菌)
  2. 干す(日光殺菌)
  3. 洗濯しコインランドリーで乾燥させる(高温殺菌)
  4. 専用のクリーニングに出す
  5. 酸素系漂白剤で選択する

大きく分けてこれら5つの方法が考えられます。それぞれ衣類の種類によって方法を使い分けてください。

(高級な衣類はクリーニングに出し、丸洗い可能な衣類は酸素系漂白剤で漂白するなど)

なんとなくカビ臭い場合は、まず消毒用アルコールを吹きかけて、日光で干すのが手軽で良いでしょう。

【Q&A】布製品に生えたカビはどうやって除去すれば良いの?!

5.靴箱のカビ取り大掃除

5-1.靴箱内のカビ取り

靴箱内のカビ取りもいくつか方法があります。1つは全体的に消毒用アルコールをふきかける方法。

例えば木製の靴箱で白カビが発生している場合は、白カビ部分にも念入りに消毒用アルコールを塗布してください。靴箱の臭いが気になるにも消毒用アルコールはおすすめです。

また、黒カビが発生している場合には市販の塩素系カビ取り剤を塗布して、ふき取る方法があります。

塩素系カビ取り剤は漂白効果があるため黒カビの色素も除去することができます。ただし靴箱自体の色が変色することもあるので長時間置かないこと。気になる場合には、目立たない端の方に吹きかけて変色がないか確かめてから使用するようにしましょう。

5-2.靴のカビ取り

靴箱に収納している靴のカビ取り方法もいくつか方法があります。まず革靴にカビが生えた場合は消毒用アルコールを噴射し15~30分ほど放置して乾いた布でふき取ります。その後ふだんのお手入れのように靴クリームやワックスで仕上げます。

また、布製の靴の場合は上記のように消毒用アルコールを噴射しただけではカビが消えないことがあります。

(黒カビの場合や色素が沈着している場合)

その場合には、酸素系漂白剤を薄めた液をふきんに染み込ませ「ポンポン」と軽くたたき込むように色素を取り除きます。その後しっかりと乾燥させます。

5-3.玄関のカビ取り

玄関がカビている場合も、靴箱同様、カビの種類によって使用する薬剤を使い分けます。

白カビの場合は、消毒用アルコールをまんべんなく噴射して→時間を置き→乾拭きします。

結露や玄関の湿気などが原因で黒カビが生えている場合には、消毒用アルコールでは色素まで落とすことができません。その際には、市販のカビ取り剤を吹きかけてカビ取りをします。

ただし、市販のカビ取り剤(塩素系)は漂白効果がありますので、靴などに付着しないようにしましょう。金属や部品も変色する恐れがあります。

6.トイレのカビ取り大掃除

6-1.便器のカビ取り

便器内のカビが気になる場合には、市販のカビ取り剤を吹きかけて時間を置き、洗い流します。

この際、酸性のトイレ用洗剤と混ぜないように注意してください。有毒ガスが発生しキケンです。

6-2.トイレの床や壁のカビ取り

トイレの床や壁も、湿気や汚れが多い為カビやすい場所です。一通り拭き掃除をした後で消毒用アルコールを吹きかけて時間を置き、カビ取りをしましょう。

これまでのカビ取り同様、黒カビが大量に発生して色素が沈着している場合には塩素系のカビ取り剤を使用してカビ取りをします。カビがひどい場合にはラップやキッチンペーパーなどを上に乗せてカビ取り剤をしっかりと浸透させましょう。

ただし、塩素系のカビ取り剤は脱色する恐れがありますので柄物の壁の場合は、まず少量から試して様子をみてください。

6-3.タンクのカビ取り

トイレのカビ取り大掃除をする際にはぜひ「タンクのカビ」も除去しましょう。フタをとるとカビやヌメリが発生していることがあります。

塩素系のカビ取り剤を吹きかけて、時間を置き、その後流水でよく洗い流せば完成です。

7.寝具のカビ取り大掃除

7-1.ベッドマットのカビ取り

同じ寝具でも、ベッドと布団では少しカビ対策が違いますので順に説明していきます。

まず、大きく簡単に移動することが難しいベッドのカビ取り方法は

①消毒用アルコールを吹きかける

②色素の沈着は酸素系漂白剤を少し塗布して軽くたたくように色素を除去する

といった方法が有効です。またカビ予防対策としては

  • 定期的に立て掛けて湿気を逃がすこと
  • ベッドの位置を少し変えるなどして通気性を上げること
  • 寝室に除湿機を設置すること

などがおススメです。寝具はサイズが大きく、そのまま動かさないと湿気や汚れがたまりカビの発生原因となりますので、定期的にお手入れをしましょう。

7-2.布団のカビ取り

布団のカビ取りは

  1. 日光消毒
  2. ふとん乾燥機
  3. アルコール消毒
  4. おふとん専用のクリーニング
  5. コインランドリーで丸洗い&乾燥

大きく分けてこの5つの方法があります(シーツのみにカビが発生した場合にもこれらの方法は応用できます)

その中でもっともカンタンな方法が「日光消毒」です。太陽の光には紫外線と言われる線が出ているのですが、紫外線は殺菌効果があります。また、干す際に黒いビニールを被せたり黒いシーツに包むことで、より温度を上げる効果が期待できます。日光消毒は日の当たる表面のみしか効果がありませんので、しっかりと布団の両面をひっくり返して干すようにしましょう。

ふとん乾燥機は、お布団が干せない家や雨が続く時のカビ対策におススメです。しっかりと布団のすみずみまで暖気が行きわたるように乾燥させましょう。

また、コインランドリーが近くにある場合には「ふとん専用」の機械で丸洗いし高温乾燥させるという方法も有ります。ただし、黒カビの色素が沈着している場合には色素は除去できません。

その場合には、専用のふとんクリーニングに出すと良いでしょう(黒カビ非対応のお店もあるので持ち寄る前に確認することをおすすめします)

その他、カビ取り専門業者の行っているガス滅菌によるカビ取りサービスなどもあります。高価な寝具を諦めて処分する前に一度検討してみても良いでしょう。

8.家具のカビ取り大掃除

8-1.革製の家具のカビ取り

家具の中でも革製の家具は湿気により白カビなどが発生しやすいです。その場合は、消毒用アルコールを噴射して時間を置き、その後乾拭きしてください。

ちょっとした白カビであれば、消毒用アルコールでここまでキレイになります。

8-2.布製の家具のカビ取り

布地の家具の場合も、消毒用アルコールを使用してカビ取りしていきます。方法は革製の家具のカビ取り方法と同じで、消毒用アルコールをまんべんなく吹きかけ、時間を置き、乾拭きするという手順です。

↑布地を傷めないように、軽くたたきながら消毒剤をふき取っていきます。

これでも色素が取れない場合には、酸素系漂白剤を薄めたものを布巾に染み込ませて、色素を落とします。この際もポンポンと軽くたたきながら布地に当てていきます。

8-3.クッションのカビ取り

クッションのカビは、干して日光消毒をするか消毒用アルコールを吹きかけて除去しましょう。日光消毒をする際は、両面しっかりと日光の光に当てましょう。

9.本棚のカビ取り大掃除

9-1.本棚のカビ取り

本棚にカビが生えた場合は、まず消毒用アルコールを吹きかけて除菌します。黒カビが生えている場合には市販の塩素系のカビ取り剤を使用しても良いですが、木製の本棚の場合は脱色の恐れもあります。目立たないところで少し試してから行いましょう。

9-2.書籍のカビ取り

本自体のカビ取りも消毒用アルコールを吹きかけて除去します。このとき水拭きをしたり掃除機をかけるのはやめましょう。カビの胞子をまき散らしかえって逆効果になります。

紙部分にカビが発生している場合には、やすりなどでカビ部分を少し削りましょう。塩素系漂白剤は紙の色の変色となりますのでおススメしません。

10.キッチンのカビ取り大掃除

キッチンは油汚れなども残りやすいですが、水回りなのでカビも生えやすい場所の1つです。カビ取り大掃除の中でも欠かさずカビ取りしましょう。

10-1.シンク回りのカビ取り

シンク回りは、塩素系のカビ取り剤を使用して取っていきます。カビキラーやカビハイターのような塩素系カビ取り剤を吹きかけて、時間を置いたら流水で洗い流します。

排水口に生えたカビにも有効です。注意点は、しっかりと時間を置くことです。

10-2.食器類のカビ取り

食器具にカビが生えている場合は、酸素系漂白剤をお湯に溶かした中に食器を入れて時間を置きましょう。

食器棚自体にカビが生えている場合には、消毒用アルコールをふきかけて時間を置き、乾いた布でふき取りましょう。

10-3.冷蔵庫のカビ取り

冷蔵庫の内部がカビくさい場合にも、大掃除ついでにカビ取りしましょう。手順は以下の通りです。

  1. 食料を全て出す
  2. 取り外せる部品は全て洗って乾燥させる
  3. 消毒用アルコールをふきかけて除菌する
  4. カビが生えて色素が沈着している場合にはキッチンハイターで漂白する
  5. 固く絞ったふきんで、しっかりとふき取る

このように行うと良いでしょう。冷蔵庫の気になるニオイもスッキリ

まとめ

年末の大掃除など、一気に部屋中の大掃除をする際には、しっかりと換気をしマスクを着用してから行いましょう。早めにカビ取りをすることで、カビの大量発生を防ぎます。

また、自力で全ての部分のカビ取りをするのが難しい場合や、すでにカビが多く発生している場合にはカビ取り専門業者にご相談ください。専用で安全性の高いカビ取り剤でカビ取りの悩みを解決いたします。