年末のカビ取り大掃除まとめ

年末になると、新しい年を迎えるためにやらなければいけないことがたくさんあります。
その中の1つが年末の大掃除です。

不要な物を処分して断捨離したり、日常の掃除ではやらないような場所を綺麗にしたりするでしょう。
そんな時に必要になってくるのがカビ取りです。

気付かないうちに発生していたカビや、前から気になっていたけど除去できなかったカビを、年末の大掃除をする時に一緒に綺麗にしましょう。

この記事では、ご自宅でカビが発生しやすい箇所のカビ取り方法を紹介します。
年末の大掃除だけでなく、日ごろのお掃除にも是非お役立てください。

■関連記事■年末の大掃除、面倒な場所をラクに掃除してカビを防ぐ秘訣を大公開!

目次

【準備】カビ取り大掃除に必要なもの

まずは、大掃除をする前に必要なものをを準備します。
これらのものがあれば、大体の場所のカビ取りができます。

必要な掃除道具

  • 塩素系カビ取り剤
  • ジェルタイプのカビ取り剤
  • 塩素系漂白剤
  • 酸素系漂白剤
  • 消毒用エタノール
  • 無水エタノール
  • 使い捨ての歯ブラシ
  • ラップ
  • 雑巾やふきん

カビ取りする箇所によって、カビ取り剤を塗布する用の刷毛、伸縮スポンジなどが必要になるため、その都度紹介します。

おススメの塩素系カビ取り剤

ジョンソン カビキラー

出典:amazon

花王 カビハイター

出典:花王株式会社

おススメのジェルタイプのカビ取り剤

鈴木油脂工業 かびとりいっぱつ

出典:amazon

ビーワンコーポレーション カビホワイト カビ除去ジェル剤

出典:amazon

おススメの塩素系漂白剤

花王 キッチンハイター

出典:amazon

花王 キッチン泡ハイター

出典:amazon

おススメの酸素系漂白剤

グラフィコ オキシクリーン

出典:amazon

シャボン玉石けん 酸素系漂白剤

出典: amazon

おススメの消毒用エタノール

健栄製薬 消毒用エタノールIP

出典:amazon

ドーバー パストリーゼ77

出典:amazon

おススメの無水エタノール

健栄製薬 無水エタノール

出典:amazon

徹底的にカビ取りしたいならプロレベルのカビ取り剤がおススメ

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品なので、ご自宅でプロレベルのカビ取りができます。

危険な成分は含まれていないため、水回りだけでなく、壁や家具などもカビ取りにも使用できます。
また、ジェルタイプのカビ取り剤や防カビ剤もセットなので、これ1つであらゆる場所のカビ取りと防カビができます。

カビ取りの際に身に付けるもの

  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服

カビ取り剤が皮膚や粘膜に付着しないように、マスクやゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を身に付けて体を保護してください。
マスクはなるべく、作業用のものがおススメです。

【共通】カビ取りを始める際の注意点

続いて、カビ取りをする際の注意点をお伝えします。
カビ取りは危険を伴う作業ため、必ず注意事項を守るようにしてください。

換気は必ず行う

カビ取り剤は塩素ガスを発生するものもあり、吸い込むと気分が悪くなることがあります。
またカビ自体もマイコトキシンという毒素を排出しているので、吸い込むことで体調が悪くなる可能性があります。

そのため、カビ取り大掃除中は窓を開けて、換気扇を回すようにしてください。
また、一気にカビ取りをしてしまいたいかも知れませんが、10~15分おきに少し休憩を取りながらカビ取りを行ってください

脱色に注意

壁や衣類、木製のものを塩素系カビ取り剤でカビ取りする際は脱色する恐れがあるので、まずは端っこの目立たない部分から少しずつ様子を見てカビ取りするようにしてください。

衣類の場合は、漂白効果のある塩素系カビ取り剤を使用せずに消毒用エタノールや酸素系漂白剤を使うようにしましょう。

それでは、次の章で場所別のカビ取り剤方法をご紹介していきます。

1.お風呂や洗面所のカビ取り大掃除

自宅の中で最もカビが生えやすいお風呂場と洗面所のカビ取りを紹介します。

1-1.バスタブのカビ取り

あらかじめお風呂用の洗剤でバスタブ内の水アカや汚れを落とし、水分を拭き取ってからカビ取りするようにしてください。

バスタブのカビ取りで使用するのは「塩素系カビ取り剤」です。

①塩素系カビ取り剤を吹きかけて、10~30分ほど放置します。
②しっかりとシャワーで洗い流します。

カビ取り後に吸水性のあるタオルなどで拭き取るようにしましょう。

■関連記事■浴室のカビを除去する方法

1-2.床や排水口のカビ取り

お風呂の床は湿気が非常にたまりやすくカビやすいスポットです。
床や排水口のカビ取りで使用するのは「塩素系カビ取り剤」です。

バスタブと同じように、お風呂用の洗剤で汚れを落とし、水分を拭き取った後にカビ取り作業をしましょう。

①カビ取り剤を吹きかけて、10~30分ほど放置します。
②しっかりとシャワーで洗い流します。

カビ取り後にスクイージーや吸水性のあるタオルで拭き取るようにしましょう。

また、排水口付近に髪の毛が溜まっていることもあるので、しっかりと取り除いてください。
そのまま放置するとヌメリや水アカの原因となり、それがカビの栄養源になってしまいます。

1-3.天井のカビ取り

カビは天井の四隅から発生しやすく、また重力によってカビの胞子が落下するため、風呂の天井のカビ取りはとても重要です。

そのままカビ取り剤をふきかけると落下してきてキケンなので、以下のものを準備するのがいいでしょう。

  • お風呂用の伸縮スポンジ(クイックルワイパーなどで代用も可)

そして天井のカビ取りでは「塩素系カビ取り剤」を使用しましょう。
カビ取り前に天井の汚れや水分などは拭き取っておいてください。
また、カビ取り剤が落下してきて目に入らないように必ずゴーグルを着用して行いましょう。

①伸縮スポンジにカビ取り剤を吹きかけて、それを天井のカビが発生している部分とその周辺に塗布します。
②伸縮スポンジのカビ取り剤を洗い流し、そのスポンジで水拭きしましょう。

カビ取り後はタオルなどで乾拭きしてください。

1-4.お風呂のフタのカビ取り

お風呂のフタは「塩素系カビ取り剤」「ジェルタイプのカビ取り剤」を使ってカビ取りしましょう。

こちらもカビ以外の汚れがあるならお風呂用の洗剤で落とした後、タオルなどで水分を拭き取ってください。

①カビ取り剤を吹きかけます。パッキン部分のカビがひどい場合はラップでパックをしたり、ジェルタイプのカビ取り剤を使用してください。それから10~30分ほど放置します。
②しっかりとシャワーで洗い流します。

カビ取り後にタオルなどで拭き取るようにしましょう。

1-5.エプロンのカビ取り

お風呂場がカビ臭い場合には浴槽のエプロンにカビが発生している可能性があります。
取り外す手間はありますが、せっかくの大掃除なのでしっかりとカビ取りしましょう。

メーカーによってはエプロンが外せないものや、個人では外さないことを推奨しているものもあるので、注意しましょう。

エプロンを外したら、他の場所と同じようにお風呂用の洗剤で汚れを落とし、水分を拭き取ってからカビ取りするようにしてください。
エプロンのカビ取りで使用するのは「塩素系カビ取り剤」です。

①塩素系カビ取り剤を吹きかけて、10~30分ほど放置します。
②しっかりとシャワーで洗い流します。

カビ取り後に吸水性のあるタオルなどで拭き取るようにしましょう。

普段、なかなか掃除ができない場所だからこそ、これだけでかなりキレイになります。
エプロンを取り外す方法が分からない場合やお風呂全体にカビが広がっていて自力での除去が難しい場合には、カビ取りの専門業者にご依頼ください。

カビ取りの専門家へ無料相談

1-6.ゴムパッキンのカビ取り

お風呂場のドアなどのゴムパッキンはカビが生えやすい上に、除去しにくい部分でもあります。

ゴムパッキンは「塩素系カビ取り剤」「ジェルタイプのカビ取り剤」を使ってカビ取りしましょう。
カビ以外の汚れが溜まっているようなら除去した後、タオルで水分を拭き取ってからカビ取りしてください。

①カビ取り剤を吹きかけます。パッキン部分のカビがひどい場合はラップでパックをしたり、ジェルタイプのカビ取り剤を使用してください。それから10~30分ほど放置します。
②しっかりとシャワーで洗い流します。

カビ取り後にタオルなどで拭き取るようにしましょう。

1-7.洗面所・脱衣所のカビ取り

洗面所や脱衣所のカビは、発生個所によって薬剤を使いわけます。
洗面台のカビ取りは基本的には「塩素系カビ取り剤」を使用し、ゴム部分は「ジェルタイプのカビ取り剤」を使用しましょう。

カビ以外の汚れが溜まっているようならお風呂用の洗剤などで除去した後、タオルで水分を拭き取ってからカビ取りしてください。

①カビ取り剤を吹きかけます。ゴム部分のカビがひどい場合はラップでパックをしたり、ジェルタイプのカビ取り剤を使用してください。それから10~30分ほど放置します。
②しっかりと水で洗い流します。もし細かい部分にカビが残っているようなら歯ブラシで掻き出してください。

カビ取り後にタオルなどで拭き取るようにしましょう。

洗面台の下にカビが発生している場合は「消毒用エタノール」を使用するのがおススメです。
こちらもカビ取り前に埃などの汚れを硬く絞った雑巾で除去した後に行いましょう。

①消毒用エタノールを吹きかけて10~30分ほど放置します。
②乾いた雑巾で拭き取る。

洗面所や脱衣所の壁のカビに困っている場合は、3.壁のカビ取り大掃除を参考にしてカビ取りください。

■関連記事■洗面所のどこにカビが生えやすい?どんな薬剤でカビを取る?実際に取ってみた

2.窓のカビ取り大掃除

窓は結露することがあるため、窓周辺はカビが発生しやすい場所の1つです。
大掃除の際に細かな部分のカビまでしっかりと取り除きましょう。

2-1.窓ガラスのカビ取り

すりガラスのように表面が凸凹した窓ガラスは、カビが発生してしまうことがあります。
カビ取りには「塩素系カビ取り剤」を使用しましょう。

①カビ取り剤を吹きかけて、10~15分ほど放置します。
②カビ取り剤が残らないように雑巾で拭き取りましょう。

細かな凸凹部分にカビの色素が沈着している場合には、使い捨ての歯ブラシなどで書き出しましょう。

また、網戸の場合は雑巾2つで挟むようにしてふき取るのがおススメです。

2-2.窓枠やパッキンのカビ取り

お風呂のゴムパッキンと同様に除去しにくい場所です。
パッキンは「塩素系カビ取り剤」「ジェルタイプのカビ取り剤」を使ってカビ取りしましょう。

カビ以外の汚れが溜まっているようなら除去した後、カビ取りしてください。

①カビ取り剤を吹きかけます。パッキン部分のカビがひどい場合はラップでパックをしたり、ジェルタイプのカビ取り剤を使用してください。それから10~30分ほど放置します。
②カビ取り剤が残らないように雑巾で拭き取りましょう。

■関連記事■窓まわりのカビ掃除まとめ

3.壁のカビ取り大掃除

北側の部屋で外壁に面している壁は、カビが発生しやすくなっています。
壁は水回りとは違って、しっかりと水でカビ取り剤を洗い流すことができないため、十分注意してカビ取りを行ってください。

3-1.黒カビのカビ取り

黒カビの場合は、色素まで除去する必要があるため「塩素系カビ取り剤」でカビ取りします。
ただし、カビ取り剤を使用できるのは、ビニールクロスで範囲が狭い場合に限ります。
また吹きかけるとムラができやすいため、刷毛などを使った方がいいでしょう。

①刷毛でカビ取り剤を塗布し、10~15分ほど放置します。
②カビ取り剤が残らないようにしっかりと雑巾で拭き取り、自然乾燥させましょう。

この方法でカビ取りはできますが、やはり壁のカビ取りにはあまりおススメできません。
自力で壁のカビ取りをする時は、壁用のカビ取り剤や徹底的にカビ取りしたいならプロレベルのカビ取り剤がおススメで紹介したカビ取り剤など安全性の高いもので行いましょう。

また、カビの発生範囲が広すぎて自力で行うのは難しい場合や、除去しても再発してしまう場合には、カビ取り業者に依頼しましょう。
壁の裏側にまでカビが発生していると、いくら表面だけカビ取りをしても再発してしまうので、プロにしっかりとカビ取りしてもらってください。

■関連記事■壁の黒カビを落とす方法

3-2.青カビや白カビのカビ取り

青カビや白カビが発生している場合は、「消毒用エタノール」で除去できることがあります。
壁が濡れているとエタノールの殺菌力が落ちてしまうので、壁が乾いた状態で行いましょう。

①消毒用エタノールを吹きかけて10~30分ほど放置します。
②乾いた雑巾で拭き取った後、自然乾燥させましょう。

4.クローゼットや衣類のカビ取り大掃除

クローゼットは密閉空間なので湿気がこもりやすく、カビが発生してしまうことがあります。
ここではクローゼットのカビ取りと衣類のカビ取りを紹介します。

4-1.クローゼットや押入れのカビ取り

クローゼットや押入れは木材が使用されていることがほとんどなので、「消毒用エタノール」を使用したカビ取りをおススメします。
塩素系カビ取り剤を使用すると、木材が変色したり、劣化したりする恐れがあります。

カビ取り前にクローゼットの中の物を出し、硬く絞った雑巾で埃などを取り除いてください。
この時に掃除機で埃を吸い取ってしまうと、カビの胞子を部屋中にばら撒く恐れがあるため、掃除機は使用しないでください。

①消毒用エタノールを吹きかけて10~30分ほど放置します。
②乾いた雑巾で拭き取った後、自然乾燥させましょう。

乾いたのを確認してからクローゼットの中のものを戻してください。

■関連記事■クローゼットのカビとニオイを取り除き、再発を防ぐ方法をカビ取りのプロが伝授!

ただし、消毒用エタノールでは漂白効果がないためカビの色素が残ってしまいますし、範囲が広い場合は完全に死滅させることが出来ない場合があります。

クローゼットのカビは再発すると大惨事になりかねない場所なので、カビ取り業者に依頼するのが一番安心です。

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4-2.衣類のカビ取り

クローゼット内の衣類のカビ取りにはそのカビの種類や発生度合いによって、対策方法が違います。

  1. 天日干し(日光殺菌)
  2. 消毒用エタノールをふきかける(アルコール殺菌)
  3. 酸素系漂白剤で洗濯する
  4. コインランドリーで洗濯乾燥させる(高温殺菌)
  5. クリーニングに出す

大きく分けてこれら5つの方法が考えられます。
それぞれ衣類の種類やカビの状態によって方法を使い分けてください。

例えば洗濯できない衣類や布団の場合、なんとなくカビ臭いなら消毒用エタノールを吹きかけて、天日干しして、カビが発生しているならクリーニングに出すなどと使い分けるのがおススメです。

そして丸洗いできる衣類で酸素系漂白剤を使用できるなら、「酸素系漂白剤」でカビ取りしましょう。

①桶などにお湯と酸素系漂白剤を入れて、そこに衣類をしばらくつけ置きします。
②つけ置きだけでは落ちない汚れがあったら、歯ブラシでこすってください。
③衣類を洗濯機に入れてすすぎと脱水をして、それから天日干ししてしっかりと乾かしてください。

この方法でもカビが除去できない時はクリーニングに出すようにしてください。

5.玄関まわりのカビ取り大掃除

ここでは靴箱や玄関、靴にカビが発生した場合の除去方法を紹介します。

5-1.靴箱のカビ取り

靴箱も木材が使われていることが多いので、クローゼットと同じように「消毒用エタノール」でカビ取りしましょう。

カビ取り前に靴箱の中の靴を取り出し、硬く絞った雑巾で砂や埃などを取り除いてください。
この時に掃除機で埃を吸い取ってしまうと、カビの胞子を部屋中にばら撒く恐れがあるため、掃除機は使用しないでください。

①消毒用エタノールを吹きかけて10~30分ほど放置します。
②乾いた雑巾で拭き取った後、自然乾燥させましょう。

乾いたのを確認してから靴箱に靴を戻してください。

■関連記事■大切な靴を守る!靴箱のカビ対策

ただし、消毒用エタノールでは漂白効果がないためカビの色素が残ってしまいますし、範囲が広い場合は完全に死滅させることが出来ない場合があります。

靴箱のカビは再発すると靴も被害を受けてしまう可能性があるなので、酷い時はカビ取り業者に依頼するのをおススメします。

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5-2.靴のカビ取り

靴箱にカビが発生すると、靴にもカビが移ってしまうことがあります。
特に革靴はカビが生えやすいので注意が必要です。
革靴は「消毒用エタノール」でカビ取りしましょう。

①消毒用エタノールを吹きかけて10~30分ほど放置します。
②乾いた布で拭き取りましょう。
③普段のお手入れと同じようにクリームやワックスで仕上げしてください。

また、布製の靴の場合は上記のように消毒用エタノールを噴射しただけではカビが消えないことがあります。
その場合は「酸素系漂白剤」を使用しましょう。

酸素系漂白剤を薄めた液をふきんに染み込ませ、ポンポンと軽くたたき込むように色素を取り除き、その後しっかりと乾燥させてください。

■関連記事■革靴に生えたカビを除去する時の注意点と対策方法をカビ取りのプロが伝授!

5-3.玄関のカビ取り

玄関にカビが発生している場合は、「酸素系漂白剤」でカビ取りするのがおススメです。
また以下のものがあると便利です。

  • デッキブラシ

ほうきとちりとりで玄関の砂や埃を取り除いた後にカビ取りを行います。

①ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし、その溶液を玄関に少しずつかけて20~30分ほど放置します。
②デッキブラシでカビを除去します。
③水で洗い流すか、雑巾で水拭きして拭き取り、しっかりと乾かしましょう。

参考:オキシクリーン公式サイト

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6.トイレのカビ取り大掃除

トイレは湿気や汚れが溜まりやすいため、カビが発生しやすい場所の1つです。
大掃除でしっかりとカビ取りをしましょう。

6-1.便器のカビ取り

便器内のカビが気になる場合には、「塩素系カビ取り剤」でカビ取りしましょう。
その時に注意してほしいのが、絶対に酸性のトイレ用洗剤と混ぜないようにするという点です。
カビ取り剤と酸性のものが混ざると有毒な塩素ガスが発生し、最悪の場合死に至るケースがあるため、十分に注意してください。

①塩素系カビ取り剤を吹きかけて、15~30分ほど放置します。
②水で洗い流しましょう。

汚れが落ちていない時はトイレブラシで擦ってカビを除去してください。

6-2.トイレの壁のカビ取り

初期のカビであれば「消毒用エタノール」で除去しましょう。

もし黒カビが発生している場合は「塩素系カビ取り剤」を使用することになります。
カビがひどい場合は、ラップやキッチンペーパーなどを上に乗せてカビ取り剤をしっかりと浸透させましょう。
ただし、塩素系のカビ取り剤は脱色する恐れがあるので、柄物の壁の場合はまず少量から試して様子をみてください。

壁のカビ取りの詳しいやり方は、3.壁のカビ取り大掃除を参考にしてください。

6-3.タンクのカビ取り

トイレのカビ取り大掃除をする際に、タンクの中のカビ取りをすることもおススメします。
フタをとるとカビやヌメリが発生していることがあるので、「塩素系カビ取り剤」でカビを除去しましょう。

ただし、塩素系カビ取り剤はタンクの中のゴムや金属を劣化させる恐れがあり、推奨していないメーカーもあります。
その場合は、中性洗剤や重曹を使うようにしてください。

①タンクのフタを開けて、歯ブラシで汚れを除去してください。
②カビ取り剤を吹きかけて、15~30分ほど放置します。
③残ったカビを歯ブラシで除去した後、バケツを使って水で洗い流してください。最後にフタをして終了です。

■関連記事■トイレのカビ取り手順をプロが徹底解説!

7.寝具のカビ取り大掃除

同じ寝具でも、マットレスと布団ではカビ取り方法が違うので、それぞれ説明していきます。

7-1.マットレスのカビ取り

マットレスのカビ取りは「消毒用エタノール」「酸素系漂白剤」を使用してください。

①消毒用エタノールを拭きかけてください。
②色素沈着している場合は、酸素系漂白剤を吹きかけて軽く叩くように除去しましょう。
③それからしっかりと乾燥させてください。

また、カビ予防対策としては以下の方法が有効です。

  • 定期的に立て掛けて湿気を逃がす
  • ベッドの位置を少し変えるなどして通気性を上げる
  • 湿度が高い時はエアコンや除湿機で除湿する
  • 空気清浄機を置いて、空気中の埃やカビの胞子を取り除く

寝具はサイズが大きくて大変ですが、動かさないと湿気や汚れがたまりカビの発生原因となります。
定期的にお手入れをしてカビを防いでください。

7-2.布団のカビ取り

布団のカビ取りは大きく分けて以下の5つです。

  1. 天日干し(日光殺菌)
  2. 消毒用エタノールをふきかける(アルコール殺菌)
  3. 布団乾燥機(高温殺菌)
  4. コインランドリーで洗濯乾燥させる(高温殺菌)
  5. クリーニングに出す

その中でもっとも簡単な方法が「天日干し」です。

太陽の光には紫外線が出ているのですが、紫外線は殺菌効果があります。
また、干す際に黒いビニールを被せたり黒いシーツに包むことで、より温度を上げる効果が期待できます。
日光消毒は日の当たる表面のみしか効果がありませんので、しっかりと布団の両面をひっくり返して干すようにしましょう。

布団乾燥機は、お布団が干せない家や雨が続く時のカビ対策におススメです。
しっかりと布団のすみずみまで暖気が行きわたるように乾燥させましょう。

また、コインランドリーが近くにある場合にはふとん専用の機械で丸洗いし、高温乾燥させるという方法も有ります。
ただし、黒カビの色素が沈着している場合には色素は除去できません。
その場合には、クリーニングに出すと良いでしょう。
(黒カビ非対応のお店もあるので持ち寄る前に確認することをおすすめします)

■関連記事■敷布団にカビが生える原因と対策方法

その他、カビ取り専門業者の行っているガス滅菌によるカビ取りサービスなどもあります。高価な寝具を諦めて処分する前に一度検討してみても良いでしょう。

8.家具のカビ取り大掃除

ひとくくりに家具と言っても種類が様々なので、素材ごとにカビ取り方法を紹介します。

8-1.木製の家具のカビ取り

塩素系カビ取り剤を木材に吹きかけると劣化する恐れがあるため、「消毒用エタノール」を使用してカビ取りしましょう。
埃が溜まっているようなら、カビ取り前に硬く絞った雑巾で拭き取り、乾かしてからカビ取りを行ってください。

①消毒用エタノールを吹きかけて10~30分ほど放置します。
②乾いた雑巾で拭き取ってからしっかり乾かしましょう。

■関連記事■家具とカビ被害

8-2.革製の家具のカビ取り

家具の中でも革製の家具は湿気により白カビなどが発生しやすいです。
カビ取りする時は「消毒用エタノール」を使用しましょう。

①消毒用エタノールを吹きかけて10~30分ほど放置します。
②乾いた雑巾で拭き取ってからしっかり乾かしましょう。

ちょっとした白カビであれば、消毒用エタノールでここまでキレイになります。

8-3.布製の家具のカビ取り

布製の家具の場合も、「消毒用エタノール」を使用してカビ取りしていきます。

①消毒用エタノールを吹きかけて10~30分ほど放置します。
②乾いた布で拭き取ってください。生地を傷めないように、軽くたたきながら拭き取るのがいいでしょう。それからしっかり乾かしましょう。

これでも色素が取れない場合には、「酸素系漂白剤」を薄めたものを布巾に染み込ませて、色素を落とします。
この際もポンポンと軽くたたきながら生地に当てるようにしましょう。

9.本棚のカビ取り大掃除

9-1.本棚のカビ取り

本棚にカビが生えた場合は、「消毒用エタノール」でカビ取りしましょう。

やり方は8-1.木製の家具のカビ取りを参考にしてください。

9-2.書籍のカビ取り

書籍のカビ取りは「消毒用エタノール」「無水エタノール」を使い分けましょう。
また、以下のものがあると便利です。

  • ねりけし
  • やすり

①ペーパータオルに消毒用エタノールを含ませて、表面を拭いてください。擦るのではなく、押し付けるような感じで行ってください。
②ペーパータオルに無水エタノールを含ませて、本の中を拭いてください。こちらも擦るのではなく、押し付けるような感じで行ってください。
③取り切れないカビはねりけしで除去しましょう。

紙部分にカビが発生している場合は、やすりでカビ部分を少し削るという方法もあります。
また、塩素系漂白剤は紙が変色する恐れがあるため、おススメしません。

■関連記事■本(書籍)に生えたカビを除去し、再発を防ぐ方法

10.キッチンのカビ取り大掃除

キッチンは水回りですし、油汚れなどカビの栄養源もたっぷりあるので、カビも生えやすい場所の1つです。
カビ取り大掃除の中でもしっかりとカビ取りしましょう。

10-1.シンク回りのカビ取り

シンク回りは、キッチンハイターなど「塩素系漂白剤」を使用して取っていきます。

シンクに汚れが溜まっている場合は、先に中性洗剤で汚れを除去してからカビ取りをしてください。

①スプレータイプの塩素系漂白剤を吹きかけて、10~30分ほど放置します。
②しっかりと水で洗い流してください。

カビ取り後にタオルなどで拭き取るようにしましょう。

排水口に生えたカビにも有効です。注意点はしっかりと時間を置くことです。

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10-2.食器類のカビ取り

食器にカビが生えている場合は、「酸素系漂白剤」で除去しましょう。

①ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし、そこに食器を入れて、30分程度つけ置きします。
②その後しっかりと洗い流した後、乾燥させてください。

食器棚にカビが生えている場合は、8-1.木製の家具のカビ取りを参考にしてカビ取りください。

■関連記事■食器にもカビが生える!?原因と対策について解説

10-3.冷蔵庫のカビ取り

冷蔵庫の中がカビくさい場合も、大掃除のついでにカビ取りしましょう。
その時に使うのは「消毒用エタノール」「塩素系漂白剤」です。

カビ取り前に冷蔵庫の中の食料をすべて取り出してください。

①冷蔵庫の中の取り外せる部品は全て取り外して洗ってください。
②それから冷蔵庫に消毒用エタノールを吹きかけ、布で拭き取ります。
③色素沈着している部分は塩素系漂白剤で漂白します。
④最後に硬く絞った布で拭き取りましょう。

これで冷蔵庫の中の嫌な臭いがなくなってスッキリするはずです。

■関連記事■冷蔵庫のカビを除去する方法

まとめ

年末の大掃除は大変ですが、普段掃除していないところを綺麗にする機会です。
カビは時間経過とともに繁殖していくため、早めに見つけて対処することで、カビの悪化を防ぐことができます。

そして、カビ取りする際は必ず換気して、マスクを着用して行いまししょう。
塩素系カビ取り剤や漂白剤を使用する時はゴム手袋やゴーグル、長袖の服などで体を保護することも忘れないでください。

また、自力で全ての部分のカビ取りをするのが難しい場合や、すでにカビが多く発生している場合にはカビ取り専門業者にご相談ください。
安全性の高いカビ取り剤で除去し、カビの悩みを解決に導いてくれるでしょう。