壁の黒カビを落とす方法

家の壁に黒カビが発生してしまったので消毒用エタノールを使用し、カビを除去しようとしたが変化がなく、またカビが再発してしまうという声がありました。

今回は、壁の黒カビの落とし方や壁に黒カビが発生する原因と予防方法などをご紹介していきます。

1.壁の黒カビを落とす方法

壁の黒カビを落とす方法は、壁の素材により異なります。

まずはカビが発生している箇所の壁の素材を確認しましょう。

壁の素材は主に、漆喰や珪藻土などの土壁や砂壁と呼ばれるもの、石膏ボード、合板などの木製ボード、コンクリートなどです。

土壁や砂壁以外は一般的には壁紙が貼られていたりするので、壁の素材が何かわからないということもあると思います。

その場合には、水を吸い取るか吸い取らないかを確認してみましょう。

壁の目立たないところに霧吹きなどで水を吹き付けて様子を見てください。

土壁や砂壁、布クロスの壁紙は水を吸い込み、ビニールクロスなどの壁紙は水をはじきます。

1-1.土壁や砂壁、布クロスの壁紙などの黒カビを落とす方法

用意するもの

・土壁や砂壁、布クロスの壁紙に使用できるカビ取り剤

※その他必要なものは購入されたカビ取り剤の取り扱い説明書等で確認してください。

土壁や砂壁、布クロスの壁紙に使用できるカビ取り剤が販売されています。

スプレータイプで壁に直接噴霧し、放置することでカビを除去できます。

通常のカビ取り剤はカビを取るだけでなく、漂白もするので壁の色落ちやダメージを与えてしまいます。

また、通常のカビ取り剤は水で洗い流しが必要になるため、水を吸い取る壁や素材には使用できません。

土壁や布クロスの壁紙に使用できるカビ取り剤は揮発性が高く、拭き取りが必要ありません。

さらに、カビ以外の除菌もできて、1か月から最長3か月防カビ効果が期待できます。

通常のカビ取り剤より高価になりますが、壁以外にも畳、布団、木材などにも使用できるタイプのものもありますので購入しておくと便利です。

詳しい使用法などはご購入した商品の取り扱い説明書等で確認してください。

1-2.ビニールクロスの壁紙の黒カビを落とす方法

用意するもの

・塩素系漂白剤

壁の一部分にだけカビが発生している場合には、ジェルタイプがおすすめです。

壁の広範囲にカビが発生している場合には、液体がおすすめです。

  • ゴム手袋
  • バケツ
  • ぞうきんや布2枚
  • マスクやゴーグルなど

①ジェルタイプのものはカビに直接塗り、液体の塩素系漂白剤をバケツに入れて既定の量に水で薄めてください。

ぞうきんや布に含ませてから固く絞り、液体が垂れないように注意しながらカビを拭き取っていきます。

②カビが落ちてきたら固く絞ったぞうきんや布で水拭きして拭き取ります。

③換気をして壁紙をしっかりと乾燥させたら完了です。

※注意点※

壁にホコリが付着している場合には、はたきやマイクロファイバークロスなどで乾拭きして落としておきましょう。

カビ取り剤は漂白効果があるため、白以外の壁紙は色落ちしてしまうことがありますので注意してください。

また、カビ取り剤が垂れたりすると木部や畳なども変色や色落ちすることがありますので十分注意してください。

カビ取り剤を使用する際には必ず換気をしながら作業をしてください。

カビ取り剤が付着すると、衣類など変色や色落ちしてしまうので汚れても良い服装に着替えましょう。

作業する壁の周辺に家具や物があるときには動かしておきましょう。

2.壁に黒カビが発生する原因

家の壁にカビが発生する原因は、湿気や結露ホコリや汚れによるものです。

カビは「温度」20℃~30℃、「湿度」60%以上の環境でカビの「栄養源」となるホコリや汚れなどがあると大量に発生します。

①温度

カビが好む温度が20℃~30℃なため、私たちが快適にすごせる温度とほぼ同じなので部屋の中はすでにカビが発生するための条件の一つである「温度」を満たしている状態なのです。

そこに湿度と壁にホコリや汚れが付着することで「湿度」と「栄養分」の条件もそろってしまいカビが発生してしまうのです。

②湿度

調理をした際や加湿器の使用や洗濯物の部屋干しなどをしている場合にも室内の湿度は高くなります。

壁の近くに家具などがあるとその裏側に湿気が滞留し、カビが発生することがあります。

エアコンの冷気が当たる壁も湿気を帯びてカビが発生しやすいです。

③栄養分

普段の掃除ではたきやハケやほうきなどを使用して壁のホコリなどを払い落とすことが大切ですが、壁の掃除というとあまり汚れているイメージもないのでほとんどしていないというご家庭も多いのではないでしょうか?

また、土壁や砂壁などは、はたきやほうきなどを使用すると、ボロボロと土壁が剥がれて細かい粒が落ちるため、その下の掃除も必要となるので手間がかかり、なんとなく放置してしまいがちですよね。

3.壁の黒カビの予防方法

①壁のホコリや汚れをこまめに掃除しましょう。

室内の場所にもよりますが、壁は意外とホコリや油、調味料などがはねて付着していたり場所によっては汚れていたりします。

ときどきはたきやマイクロファイバークロスなどで乾拭きしてホコリを払い落して掃除をするようにしましょう。

壁の高くて届かない場所は、柄の長いフローリングワイパーにドライシートを使用するのが便利です。

壁に油や調味料などがはねて汚れている場合には、そのまま放置せずできるだけ早く拭き取るようにしてください。

時間が経ってしまうと、汚れが取れにくくなってしまいます。

②部屋の換気を十分にしましょう。

カビは湿度60%以上になると発生しやすくなります。

冬などは乾燥を防ぐために加湿器を使用するというご家庭も多いです。

部屋に湿度計を設置し、湿度が50%~60%以下になるように心がけましょう。

湿度が高い場合には換気をしたり、エアコンのドライ運転をしたり、除湿器などを上手く活用しましょう。

湿度が高くない場合にも、カビを予防するために空気の入れ替えは大切なので換気は十分にするようにしましょう。

③家具などを壁から少し離しましょう。

壁にぴったりとくっつく形で家具や物を置いていませんか?

特に大きな家具などを壁にぴったりとくっつけて置いていると、空気の通り道がなくなってしまいカビが発生しやすくなります。

目安としては、家具は壁から5センチほど離して設置するようにしましょう。

また、室内の家具や物をできるだけ減らすこともカビ予防に効果的です。

するとカビを予防することができます。

④エアコンを使用する際にも気を付けましょう。

エアコンを使用する部屋の壁はそれ以外の部屋よりもさらに換気を心がけましょう。

エアコンの冷気は湿気を含んでいるため、エアコンの風が当たる壁はカビが発生しやすくなります。

また、エアコンの掃除も定期的にするようにしましょう。

エアコンにホコリがたまっていたりすると、エアコンにもカビが発生します。

カビが発生したエアコンの風が当たると、壁だけでなく部屋中にもカビが発生することがあります。

エアコンの掃除は季節の変わり目ごとにするのがベストです。

4.壁の黒カビを放置してしまうと危険!

壁の黒カビを放置するのは、見栄えが悪いというだけでなく他にもデメリットがたくさんあります。

カビはダニのエサとなります。

また、ダニは温度20℃以上で湿度60%以上の環境の好むため、カビが発生する条件がそろっている場所はダニも好む場所となり、カビが増えるだけでなくダニも一緒に増殖してしまうという悪循環となります。

カビやホコリを放置してしまうと、気付かないうちに吸い込んでしまい肺炎やアレルギー性の喘息、アレルギー性の鼻炎などの病気や体の不調を引き起こすことがあるので、放置しないように気を付けましょう。

5.消毒用エタノールは黒カビを落とせる?

発生してから間もないカビなどの軽度なカビは消毒用エタノールで拭き取ることで落とすことができますが、黒カビは最初は目に見えないのですが、発育が進んでいくと黒く濃くなり目で確認できるようになります。

そのため、黒カビはカビの発育がかなり進んでおり、落とすのが大変な状態なのです。

また、消毒用エタノールはカビによる壁紙の着色を漂白する作用はないので、カビを殺菌できたとしても黒い跡がそのまま残ることになります。

壁が黒くなっていると見栄えが悪いので気になりますよね。

壁の黒カビを落とす場合には、カビ取り剤や漂白剤を使用して落とすと見た目も回復します。

6.カビ取り専門業者に依頼を検討しましょう。

カビ除去を自力でやってみたけれど落とすことができなかったという場合や何度も同じ場所にカビが落とせても一時的でまた再発をくり返すという場合などは、カビ取り専門業者への依頼を検討してみましょう。

カビ取り専門業者へ依頼すると、自力でカビ取りをするよりはお金はかかってしまいますが、カビ取り専門業者はプロなのでカビの知識や施工経験が豊富です。

カビの発生源から原因や対策方法など気になることも教えてもらうことができます。

カビで困っているという方は相談や見積もりなど、まずは業者に連絡してみてはいかがでしょうか?

7.カビ取りマイスターキットがおすすめです。

カビ取りマイスターキットとは、ハーツクリーンが販売しているカビ取りをするために必要な薬剤や道具が一式そろった便利でお得なキットのことです。

市販されているカビ取り剤とは違い、カビ取り業者が実際に現場で使用しているものと全く同じものがセットになっています。

カビ取り業者にカビ取りを依頼すると、費用が高額になることを避けたい場合や市販のカビ取り剤などで自力でカビ取りをしてみたけれど上手くいかなかった場合やすぐにカビが再発する場合におすすめです。

ご自身でカビ取り作業をおこなっていただくため、カビ取り業者に依頼するよりも費用を抑えることができます。

素人がきちんと作業できるのか心配…という方でもご安心してください!

付属されているマニュアルや動画でも作業方法を説明していますので、誰でもすぐにカビ取りができる内容となっております。

また、作業に必要なものは全て一式そろったキットになっており、ご自身で用意していただくものは、ゴム手袋や必要であればぞうきんや布だけで済みます。

8.まとめ

・水を吸う素材は洗い流す必要がないカビ取り剤を使用し、水を吸わない素材は塩素系漂白剤を使用しましょう。

・壁の黒カビの原因は湿気や結露、ホコリや汚れです。

・消毒用エタノールは黒カビの漂白はできません。

・カビ取り業者への相談や依頼を検討してみましょう。

・カビ取りマイスターキットの購入を検討してみましょう。

<参考文献>

・佐々木正実『トコトンやさしいカビの本』2006年、日刊工業新聞社

・松本忠男『カビ・ホコリ・菌を撃退!家の「正しい」掃除ワザ』2019年、宝島社

・高橋矩彦『簡単!住まいのDIYマニュアル壁塗り[珪藻土・漆喰]』2016年、中央精版

・鈴木昌子『壁塗り実例&実践百科』2014年、学研

・西方里見『最高の断熱・エコ住宅をつくる方法』2014年、エクスナレッジ