
ウッドデッキのある庭やベランダは、オシャレな空間を演出するだけでなく、家族の団らんやリラックスタイムを楽しむ場としても大切なスペースです。
しかし、そんな魅力的な空間を損なってしまうことがあります。
それがカビの発生です。
雨や湿気が残りやすく、日当たりや風通しが悪い場所では、黒カビが発生しやすくなります。
また、カビが発生するような湿った状態を放置すると、天然木では腐朽や劣化が進むおそれがあります。
そのため、カビを見つけたら迅速に対処することが重要です。
この記事では、黒カビが発生する原因から効果的な掃除方法、そして再発を防ぐための予防策までをプロの視点で詳しく解説します。
大切なウッドデッキを清潔で快適に保つために、ぜひ最後までお読みください。
| この記事でわかること |
| ・ウッドデッキのカビ取り方法 ・ウッドデッキの間違った掃除方法 ・ウッドデッキに黒カビが発生する原因 ・ウッドデッキのカビ対策 |
また、私たちハーツリッチは累計1万件超のカビ原因調査実績があります。
建築士である代表を中心に、文部科学省、東京大学、ゼネコンなど、多様な案件に携わってきました。
※2025年12月末時点
私たちは、文部科学省・日本建築学会・ISOの基準に準拠した方法で、原因調査を行っています。
カビが「なぜ、どのように生えたのか」という構造的な根本原因まで突き止める、ハーツリッチのカビ原因調査の強みを以下にまとめました。
目次
1. ウッドデッキにカビ発生!まずやるべきことは?

カビを放置すると、範囲が広がることがあります。
また、天然木が湿った状態が続くと腐朽や劣化につながるおそれがあるため、早めに状態を確認しましょう。
しかし、焦って不適切な方法で掃除をすると、木材を傷めたり、逆にカビの再発を招く恐れがあります。
そうした事態を防ぐためにも、カビ取り作業に入る前に、以下のことを確認しましょう。
1-1. ウッドデッキの素材を確認する
まずは、ウッドデッキが「人工木」か「天然木」かを確認しましょう。
人工木でも、製品によっては塩素系のカビ取り剤を使用できます。
ただし、使用できない製品や変色する場合もあるため、取扱説明書を確認してください。
一方、天然木は色抜けや表面の劣化が起こるおそれがあるため、塩素系のカビ取り剤は基本的に避けましょう。
素材に合った方法を選び、目立たない場所で試してから作業してください。
参考:ウッドデッキの素材種類|失敗しない選び方とおすすめメーカー | カインズ・リフォーム
1-2. カビの範囲と状態を確認する

次に、ウッドデッキの黒ずみの範囲や木材の状態を確認しましょう。
黒ずみがすべてカビとは限らず、土汚れや藻、木材の変色による場合もあります。
まずは臭いや広がり方、木材の状態を確認してください。
カビが狭い範囲の表面にとどまり、板のぐらつきや表面の崩れがなければ、自力で対処できる場合があります。
一方、広範囲に広がっている、複数箇所に繰り返し発生する、天然木が柔らかい、板がぐらつくといった状態がある場合は、専門業者への相談を検討してください。
広範囲のカビはカビ取り業者へ、木材の劣化やぐらつきはウッドデッキの施工・修理業者へ相談しましょう。
黒ずみがカビか、木材の汚れや変色か判断できない場合は、以下の記事も参考にしてください。
■関連記事■木材の黒ずみはカビ?灰汁?見分け方と原因別の対処法
室内のカビリスクも確認する
ウッドデッキとは別に、室内でも結露や高湿度、換気不足によってカビが発生することがあります。
室内の湿気やカビの発生しやすさが気になる方は、以下のカビリスク診断でご自宅の状態を確認してみてください。
2. ウッドデッキの効果的なカビ除去方法

ウッドデッキのカビ取りでは、素材に合った洗剤や方法を選ぶことが大切です。
ここでは、人工木と天然木それぞれのカビ取り方法について詳しく解説します。
2-1. 人工木のカビ取り方法
人工木の中には、塩素系カビ取り剤を使用できる製品があります。
ここでは、取扱説明書やメーカーの案内で塩素系カビ取り剤の使用が認められている場合の方法を紹介します。
塩素系製品を使用できない場合は、取扱説明書を確認し、中性洗剤やエタノールなど、その製品に使用できる方法で対処してください。
用意するもの
- 塩素系カビ取り剤
- 雑巾
- 柔らかいブラシ
- ホースまたはバケツ
- マスク
- ゴム手袋
- ゴーグル
- 長袖の服
カビ取り手順

① 事前準備をする
マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を着用してください。
塩素系カビ取り剤は、酸性洗剤などほかの洗剤と混ぜないでください。
ウッドデッキの表面にある落ち葉や大きなゴミ、ホコリを取り除きましょう。
② カビ取り剤を塗布する
カビが発生している箇所に、説明書に従ってカビ取り剤を塗布します。
希釈方法や放置時間が指定されている場合は、必ず守りましょう。
③ ブラシで優しくこする
ブラシを使用できる場合は、取扱説明書に従い、柔らかいブラシでやさしくこすります。
強くこすると表面を傷つけることがあるため、力を入れすぎないようにしてください。
④ しっかり洗い流す
ホースまたはバケツの水を使い、カビ取り剤が残らないよう十分にすすぎます。
成分が残ると変色や表面の劣化につながることがあるため、入念に洗い流しましょう。
⑤ 乾燥させる
洗浄後は表面の水分を拭き取り、風通しを確保して十分に乾燥させてください。
2-2. 天然木のカビ取り方法
天然木は自然な風合いが魅力ですが、薬剤や摩擦の影響を受けやすいため、カビ取りには注意が必要です。
表面に発生した軽度のカビであれば、消毒用エタノールで対処できる場合があります。
ただし、塗装や保護塗料によってエタノールの影響が異なるため、メーカーの案内を確認し、目立たない場所で試してください。
用意するもの
- 消毒用エタノール
- 清潔な布
- ゴム手袋
- マスク

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出典:Amazon
カビ取り手順

① 事前準備をする
マスクとゴム手袋を着用し、火気の近くでは使用しないようにしましょう。
表面の落ち葉や大きなゴミを取り除き、カビ部分を乾いたブラシで強くこすらないようにしてください。
② エタノールでカビを拭き取る
清潔な布に消毒用エタノールを含ませ、カビの部分をやさしく拭き取ります。
強くこすると木材や塗装を傷めることがあるため注意しましょう。
③ 乾燥させる
拭き取り後は、風通しの良い状態で十分に乾燥させてください。
■関連記事■木材・木製品のカビ取り完全ガイド|落とし方・NG行動・再発防止策を解説
カビの色素が残る場合は木材対応のカビ取り剤を使う
消毒用エタノールには漂白効果がないため、表面のカビを拭き取れても黒い色素が残ることがあります。
その場合は、天然木に使用できるカビ取り剤を選び、目立たない場所で試してから、説明書に従って使用してください。

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出典:Amazon
2-3. プロ仕様の屋外用カビ取り製品を使う方法

エタノールで落ちないカビには、ウッドデッキの素材に対応した屋外用のカビ取り製品を使う方法もあります。
ハーツクリーンでは、カビ取りマイスター除カビ剤と屋外用防カビコーティング剤を組み合わせたセットも販売しています。

屋外用カビ取り防カビコーティングセット
ただし、天然木や既存の塗装によっては色落ちや風合いの変化が起こることがあるため、目立たない場所で試してから使用してください。
費用を抑えたい場合は、除カビ剤のみを単品で購入することもできます。

カビ取りマイスター 除カビ剤
広範囲のカビや木材の劣化がある場合は、無理に自分で作業せず、専門業者へ相談しましょう。


3. ウッドデッキ掃除でのNG行動
ウッドデッキをきれいに保つためには掃除を行うことが大切ですが、間違った方法で掃除をしてしまうと、素材を傷めたり寿命を縮めたりする原因になります。
以下に、ウッドデッキの掃除で避けるべきNG行動をご紹介します。

3-1. 天然木に塩素系製品を安易に使う
天然木に塩素系製品を使うと、色抜けや毛羽立ち、塗装の劣化が起こることがあります。
メーカーが使用を認めていない場合は避けましょう。
人工木でも自己判断で原液をかけず、使用可否や希釈方法を取扱説明書で確認してください。
3-2. 高圧洗浄機を強い水圧で使う
高圧洗浄機はウッドデッキの掃除に便利ですが、使用する際は水圧に注意が必要です。
強い水圧で作業すると、木材の表面が傷ついたり、天然木の場合は繊維が剥がれてしまうことがあります。
特に経年劣化したデッキでは、ダメージが広がりやすいので要注意です。
人工木でも、高圧洗浄機を使用できない製品があります。
使用前に取扱説明書を確認し、メーカーが認めている場合のみ、指定された水圧や距離を守って作業しましょう。
洗浄後は水がたまらないようにし、風通しを確保して十分に乾燥させましょう。
■関連記事■高圧洗浄機でカビ取りはできる?使える場所・使えない場所と正しい手順
3-3. 金属製のブラシや硬いスポンジで擦る

ウッドデッキの汚れやカビを落とす際、金属製のブラシや硬いスポンジを使うのは避けてください。
これらを使用すると、デッキの表面に傷がつき、汚れや水分がたまりやすくなります。
傷に汚れや水分がたまると、カビの再発や見た目の悪化につながることがあります。
汚れが頑固な場合でも、柔らかいブラシやスポンジを使い、デッキの表面を傷つけないようにやさしくこすりましょう。
特に天然木は繊細な素材なので、力加減に十分注意して掃除を行うことが大切です。
3-4. 掃除後に十分乾燥させない
掃除後に水分が残ると、カビが再発しやすくなります。
表面の水分を布で拭き取り、風通しを確保して十分に乾燥させましょう。
天然木に保護塗料を塗る場合は、木材が乾いてから、既存の仕上げに合う製品を使用してください。
4. ウッドデッキのカビを自力で除去できない時の対処方法
自分で掃除してもカビが落ちない場合や、木材の劣化が見られる場合は、無理に作業を続けず、専門業者への相談を検討しましょう。
4-1. 専門のカビ取り業者に依頼する

自力で落とせない広範囲のカビや、何度も再発するカビは、カビ取り業者へ相談しましょう。
専門業者であれば、ウッドデッキの素材やカビの状態を確認したうえで、適した方法を提案してもらえます。
また、カビ取りだけでなく、再発しやすい原因や今後のメンテナンス方法について相談できる場合もあります。
業者を選ぶ際は、ウッドデッキの素材に対応できるか、使用する薬剤や作業内容、再発防止策、費用を事前に確認してください。

■関連記事■【2026年版】プロが厳選したおすすめカビ取り業者5選|費用相場・選び方も徹底解説
■関連記事■【2026年版】カビ取り業者の費用はいくら?壁紙・部屋別の料金目安と見積もりの見方
4-2. 修繕や張り替えを依頼する
天然木が柔らかい、表面が崩れる、板がぐらつくといった状態がある場合は、腐朽が進んでいる可能性があります。
特に腐朽した箇所を放置すると、安全性やデッキ全体の耐久性に影響するおそれがあります。
劣化が目立つ場合は、早めにウッドデッキの施工・修理業者へ相談し、必要に応じて修繕や部分的な張り替えを検討しましょう。
修繕する際は、設置環境に合った木材や保護仕上げを選ぶことが大切です。
5. ウッドデッキに黒カビが発生する原因
カビは、以下の4つの条件がそろうことで発生しやすくなります。

ウッドデッキは屋外にあるため、雨や湿気の影響を受けやすく、落ち葉や土などの汚れもたまりやすい場所です。
さらに、日当たりや風通しが悪いと水分が残りやすく、黒カビが発生しやすい環境になります。
再発を防ぐためにも、ウッドデッキで黒カビが発生する主な原因を確認しましょう。

5-1. 湿気が多い環境

黒カビは湿気を好むため、ウッドデッキが湿気にさらされやすい環境では特に注意が必要です。
雨水がたまりやすい凹凸がある場合や、デッキ下の風通しが悪い場合は、湿気が残りやすくなります。
また、植木や花壇が風通しを妨げると、デッキ周辺に湿気がこもることがあります。
黒カビを防ぐには、水分や湿気を長時間残さないことが大切です。
5-2. 蓄積した汚れ
ウッドデッキにたまった汚れも、黒カビの原因になります。
落ち葉や土、花粉などが蓄積すると、カビの栄養源になります。
特に掃除が行き届きにくい隅や隙間は、汚れがたまりやすく、黒カビが発生しやすい場所です。
汚れに湿気が加わるとカビが繁殖しやすくなるため、早めに取り除きましょう。
5-3. 日光不足

黒カビは日光が当たらない暗く湿った環境を好むため、日当たりが悪いウッドデッキは特に黒カビが発生しやすくなります。
建物や樹木が影を作る場合、デッキ表面が乾きにくく、湿気が長時間残ることでカビが繁殖しやすい状況が生まれます。
これを防ぐためには、周囲の樹木の枝を適切に剪定したり、日当たりを確保する工夫が必要です。
5-4. メンテナンス不足
天然木のウッドデッキは、塗装や保護剤の効果が低下すると、水分や汚れが染み込みやすくなります。
表面の色あせや撥水性の低下が見られたら、既存の仕上げに合う屋外木部用製品でメンテナンスしましょう。
6. ウッドデッキのカビを防ぐ予防策
カビは一度発生すると、除去に手間や費用がかかります。
再発を防ぐためにも、日頃から汚れや湿気をためないように心がけましょう。

6-1. 定期的に掃除する

ウッドデッキに落ち葉や土、花粉などがたまると、カビの栄養源になります。
特にデッキの隅や板の隙間は汚れが残りやすいため、定期的に掃除しましょう。
掃除後は水分を残さず、十分に乾燥させることも大切です。
落ち葉や土がたまりやすい時期は、汚れを見つけたら早めに取り除きましょう。
6-2. 塗装や木材保護剤を塗り直す
天然木のウッドデッキは、塗装や木材保護剤を適切に塗り直すことで、水分の浸透を抑えやすくなります。
塗り直しの時期は製品や設置環境によって異なるため、メーカーの案内に従ってください。
人工木は専用の撥水剤が不要な場合もあるため、自己判断で塗布せず、取扱説明書を確認しましょう。

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6-3. 通気性を確保する
通気性の悪い環境では湿気がこもりやすく、カビが発生しやすくなります。
デッキの下に空間を確保し、周囲の植木やプランターを整理するなど、風通しを良くしましょう。
空気が循環しやすい状態を保つことで、湿気が残りにくくなります。
6-4. 日当たりを改善する

建物や樹木の影で日当たりが悪い場所は、デッキの表面が乾きにくくなります。
必要に応じて周囲の枝を剪定するなど、日光や風が入りやすい環境を整えましょう。
人工木や塗装面は紫外線で色あせることもあるため、日当たりだけでなく風通しも重視しましょう。
6-5. 防カビ剤を活用する
防カビ剤を使う場合は、屋外木部とデッキの素材に対応した製品を選びましょう。
カビや汚れを除去し、十分に乾燥させてから施工してください。
防腐剤や撥水剤と併用する場合は、重ね塗りできるかメーカーの案内を確認しましょう。
■関連記事■【徹底比較】木材用防カビ剤おすすめ5選|カビ取り後の再発防止に役立つ製品を紹介
7. 【カビ関連ニュース】長雨の後はウッドデッキの湿気に注意
気象庁は、低気圧や前線の影響により、北日本から西日本の広い範囲で大雨となり、総降水量が600ミリを超えた地点もあった事例をまとめています。
このような大雨や長雨の後は、ウッドデッキの表面が乾いて見えても、天然木の内部や板の隙間に湿気が残ることがあります。
特に日当たりや風通しの悪い環境では乾燥に時間がかかり、黒カビが発生・再発しやすくなります。
晴れた日に十分乾燥させ、落ち葉や汚れを取り除き、湿気がこもらない状態を保ちましょう。
8. ウッドデッキのカビに関するQ&A

ウッドデッキのカビは、素材や環境によって対処方法が変わるため、判断に迷うことも多いですよね。
ここでは、よくある疑問をまとめました。
Q1. ウッドデッキの黒カビは放置しても大丈夫ですか?
おすすめできません。
黒カビを放置すると範囲が広がることがあります。
また、天然木が長期間湿ったままだと腐朽が進むおそれがあるため、早めに対処しましょう。
Q2. 高圧洗浄機で一気に落としても問題ありませんか?
使い方によっては注意が必要です。
強い水圧はデッキの表面を傷つけたり、天然木の繊維を傷めたりする原因になります。
使用前に取扱説明書を確認し、メーカーが認めている場合のみ、指定された水圧や距離を守って使用しましょう。
Q3. ウッドデッキのカビを防ぐには何が一番重要ですか?
湿気や汚れをためないことが最も重要です。
定期的に掃除を行い、通気性と日当たりを確保することでカビの発生リスクを大きく下げることができます。
天然木は、必要に応じて屋外木部用の保護塗料や防カビ剤を使用する方法もあります。
9. まとめ
今回は、ウッドデッキのカビ取り方法から再発を防ぐための予防策まで詳しく解説しました。
黒カビを放置すると見た目や衛生面に影響するだけでなく、天然木が湿った状態が続くと腐朽や劣化につながるおそれがあります。
そのため、早めの対処と適切なメンテナンスが欠かせません。
カビを効果的に除去するためには、ウッドデッキの素材に適した方法を選び、正しい手順で慎重に作業を行うことが重要です。


もし自力での対処が難しい場合は、専門業者に依頼することを検討してください。
専門業者であれば、素材や状態に応じた除去方法について相談できます。
木材の劣化やぐらつきがある場合は、ウッドデッキの施工・修理業者への相談も検討しましょう。
そして、カビ対策で最も重要なのは予防です。
定期的な掃除や通気性の確保、素材に合った保護塗料や防カビ剤の使用など、日常的なメンテナンスを続けることで、ウッドデッキを清潔で美しい状態に保つことができます。

適切なメンテナンスで美しいウッドデッキを維持し、快適な空間で心地よい時間を長く楽しみましょう。




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