カビ取りだけじゃない!重曹を使ったキッチンのお掃除術
カビペディアでは、これまでカビ取りの1つの方法として「重曹」を使ったお掃除方法をご紹介してきました。ドラッグストアや100均などでも簡単に手に入り、リーズナブルな重曹を活用したカンタンお掃除術(台所周り)をご紹介していきます!
目次
なぜ重曹で焦げが落ちるの?!
では、ここでまず重曹の性質についてまとめていきたいと思います。重曹は「炭酸水素ナトリウム」と言います。化学式ではNaHCO3と表すことができます。(理科の授業、懐かしいですよね)
この重曹(炭酸水素ナトリウム)ですが、弱アルカリ性の性質を持っています。その為、酸性の汚れにかけることで中和し汚れ落としの効果が期待できるわけです。
同様に、重曹は消臭効果もあり、酸性のニオイを中和し消臭してくれます。
また、脂肪やタンパク質の汚れを加水分解するため汚れ落としや焦げ落としにも活用されるのです。
では、早速この重曹を使ったお掃除方法をご紹介します。
重曹を使った電子レンジのお掃除方法
電子レンジは、解凍や加熱に便利な生活家電ですが、知らない間に汁などをこぼしていたり、オーブンとして使用した際に焦げ付きが頑固にこびりついていたりして、なかなか内部の汚れが落ちなくなっていることも...
そんな時に便利なのが「重曹水」を使ったお掃除術なのです!
準備するのは3つだけ!所要時間30分で電子レンジをキレイに!
重曹を使った電子レンジのお掃除方法は、お掃除しやすさ度も星5つとかなりおススメです!理由は、手間がかからず今まで苦労していた汚れがすぐに落ちたからです。
(※カビペディア編集部の独断と偏見で決めています)
□準備するもの
- 重曹
- 水
- 耐熱性のコップ(容器)
- 破れにくいキッチンペーパー
レック 激落ちくんの重曹
出典:Amazon
1.耐熱コップに大さじ2杯程度の重曹と同量の水をいれ重曹水を作る
2.重曹水を電子レンジに入れ500wで約2分加熱する
3.20分ほど放置(温まっているのを確認します)
4.キッチンペーパーや布巾などでふき取る
頑固な汚れも、重曹水をレンチンして放置するだけでここまで綺麗になりました!
ターンテーブルも、こんなに綺麗に。
強くこすらなくても、重曹効果で汚れの脂肪やタンパク質を加水分解してくれたおかげでスルっと落ちました。
ビフォーアフターはこんな感じです。
重曹水を電子レンジで温めるだけと大変簡単なのですが、電子レンジで温めた後に20分ほど放置することが汚れを落としやすくするポイントです。面倒でなかなか落ちない電子レンジの汚れ対策に是非ご活用ください!
重曹を使った鍋の焦げ落とし方法
重曹と言えば、焦げ落としというイメージが強いですよね。しかし、正しい使い方をしないと思うような結果を得られないこともあります。そこで、重曹を使った正しい鍋の焦げ落とし方法をご紹介します。
基本は重曹に水を入れて沸騰させる
鍋の焦げ落としのおススメ度もかなり高く星4つです!沸騰した鍋を放置する時間が1時間ほどあるので、マイナス1にしていますが労力に見合う結果を考えるとかなり高いといえます。
■準備するもの
- 重曹
- スポンジ(今回はメラミンスポンジを使用)
- ゴム手袋
1.鍋に重曹と水を入れて人に立ちさせる
(今回は焦げの範囲が広かったので、重曹大さじ4杯入れて水をなべ底から2cmくらいまでのところまで入れました)
2.沸騰した重曹水入りの鍋を1時間ほど放置した後、スポンジで汚れを落とす
重曹を入れる前までは、落ちにくかった汚れがスルスルと落ちていきます
4.それでも落ちない汚れは重曹を研磨剤として使用して落とす
炭化してしまった部分はまだ少し残っていますが、ここまで綺麗になりました!
(重曹×メラミンスポンジのお陰です!)
ビフォーアフターはコチラ
このホーロー鍋は”ご飯を炊く用”として使用していた為、ご飯の焦げ付きが頑固な炭となって非常に落としにくかったです。
なかなか頑固な鍋の焦げ付きでしたが、重曹を使う事で何とかここまで綺麗になりました!
特に、まだ炭化していない薄い茶色の部分は重曹でいとも簡単に除去できたので、汚れが軽いうちに重曹を使うことをお勧めします!
重曹を使ってコンロの油汚れを落とす
続いては、重曹を使った油汚れのお掃除方法です!お料理をした後のコンロのベタベタしたあの嫌な油汚れを落としていきます。
コンロを落とす場合にもシンプルに重曹だけで!
今回の、お掃除しやすさ度は星3つという結果になりました。理由は、軽度の油汚れ落としには効果があるのですが、あまりにも頑固でこびりついた油汚れの場合には、専用の洗剤を使った方がすぐに除去できるからです。
ですが、このようなガスレンジ専用の洗剤は薬剤も強く、手荒れなども心配ですよね。また、ガスレンジの為にわざわざ専用の洗剤を購入するコストのことも考えると、1つで色んな場所の掃除が可能な重曹はとても優れていると思います。
(カビペディア編集部での独断と偏見です)
■準備するもの
- 重曹
- スポンジ
- ゴム手袋
1.シンクに熱湯をためる(もしくは水桶に熱湯をためる)
2.重曹を加える(目安:大さじ3~5杯)
3.30~1時間ほどつける
4.スポンジで汚れを落とす
以上です!重曹が油汚れをミセル化することにより、落としやすくなりました!
これも簡単でかつ素材を傷めずにできる方法なので是非お試しください。
まとめ
重曹は加熱することでより汚れが落としやすく
さて、今回は「重曹でキッチンまわりの汚れを落とそう」をテーマに
- 電子レンジ
- 鍋
- ガスレンジ
まわりの頑固な焦げや油汚れをキレイにしていきましたが、どれも大事なことは
”重曹に水を加えて加熱して一定時間放置”すること
だと言えます。これは、弱アルカリ性の重曹(炭酸水素ナトリウム)が加熱することで炭酸ナトリウム(アルカリ性)へと変わったことで洗浄力が上がったと考えられます。
重曹を研磨剤として使用するのも勿論良いですが、重曹は加熱して洗浄力を上げてからお掃除に活用するようにしましょう。その際には、ゴム手袋を着用するなどして皮膚をガードするようにしましょう!
是非、普段のお掃除にご活用ください。