年末の大掃除、面倒な場所をラクに掃除してカビを防ぐ秘訣を大公開!
目次
1. 掃除が面倒くさい場所は?

多くの人はどんな場所の掃除を面倒くさいと感じているのでしょうか。「たまひよ」が独自に行ったアンケートによると、各家庭において大掃除で面倒と感じる掃除場所は
1位 換気扇
2位 コンロ周り
3位 窓
という結果になったそうです。毎日いろんな汚れにさらされているこれらの場所は、掃除してもどうせ汚れるし、毎日掃除していたらキリがない・・・とついつい汚れがたまりがちです。
掃除をするにも細かい部分が多かったり取り外しが必要だったりと、さっと掃除がしにくいということも面倒だと感じる理由でしょう。他にも、世帯人数が多いご家庭にとっては食器棚やシューズボックスもなかなか掃除が面倒に感じる場所ではないでしょうか。
2. ラクにキレイになるお掃除方法

大掃除となるといろいろな掃除道具を駆使したり、新たな掃除グッズを購入してしまいそうになります。ですが大掃除でも、少ないアイテムで最小限の労力でラクに掃除することも可能なのです。
2-1. コンロ周り
コンロまわりは、こぼれた調味料やはねた油、焼け焦げた食材くずなどの汚れが付着しています。ですが他の家事や仕事に追われていると五徳の細かい部分の汚れを落とすのも面倒に感じてしまうでしょう。コンロ周りの掃除方法は次の通りです。
~用意するもの~
- 重曹
- シンクを覆えるサイズのビニール袋
- スポンジ
- バケツもしくはスプレーボトル
- 清潔なタオル2枚
~手順~
① シンクにビニール袋を広げ入れ、五徳を入れます。

② 40℃程度のお湯を入れ、湯量に対して1%濃度の重曹を入れて溶かします。
③ 油汚れが浮いてくるまで放置します。
④ 放置している間に、コンロの汚れを落とします。バケツまたはスプレーボトルに40℃のお湯を入れ、同じように1%濃度の重曹を入れて十分に溶かします。(今回はバケツで行いました)

⑤ スポンジを重曹水に浸す、または重曹水をスプレーしコンロ周りを擦り洗いしていきます。

⑥ 汚れが落ちたら水で濡らしたタオルで拭き取り、その後乾いたタオルに変え、水気を完全に拭き取ります。

⑦ 五徳は、浮油汚れがいてきたら、残った汚れをスポンジで落とし流水ですすぎ、乾いたタオルで拭き取ります。
2-2. 換気扇
換気扇(レンジフード)は、油汚れや埃が付着してベタベタになりがちです。油汚れが蓄積していくと換気機能が落ちたり、故障してしまうことがあります。場合によっては火災に発展することもあります。換気扇掃除に必要なものと手順は以下の通りです。コンロの掃除とほとんど同じなので同時に行ってもいいでしょう。
~用意するもの~
- 重曹
- バケツまたはスプレーボトル
- スポンジ(メッシュタイプがおすすめ)
- 清潔なタオル2枚(マイクロファイバークロスがおすすめ)
~手順~
① シンクに大きめのビニール袋を入れ、そこに分解した換気扇のパーツを入れます。
② ビニール袋に40℃のお湯を入れ、湯量に合わせた1%の重曹を入れます。
③ 汚れが浮いてくるまで放置します。
④ 放置している間に、換気扇内に付着した埃や油汚れを拭き取ります。バケツまたはスプレーボトルに重曹水を作り、スポンジで汚れを落としていきます。換気扇内は埃が多いためメッシュタイプのスポンジを使うと汚れを落とすと同時に埃も絡め取ることができます。
⑤ 汚れが取れたら水拭きし、その後乾拭きをします。
⑥ 換気扇のパーツは、汚れが残っていれば擦り洗いし、流水洗浄後水気をしっかり拭き取ります。
シンクが小さく、換気扇のパーツを浸け置き出来るほどのサイズではない場合は、浸け置きはせずパーツ一つ一つを重曹水とスポンジで洗いましょう。

2-3. 窓
窓には砂や埃、カビや手垢、花粉や黄砂などの汚れが大量に付着しています。しかも窓掃除と言っても、ガラスに網戸、サッシと掃除しなければいけないものが複数あります。ですが一見大変そうな窓掃除ですが、意外にも重曹のみで落とすことができます。
~用意するもの~
- 重曹
- バケツまたはスプレーボトル
- マイクロファイバークロス数枚
- 清潔なタオル数枚
- サッシに入るサイズのブラシ(歯ブラシでもOK)
- スクイージー(なくてもOK)
~手順 サッシ~
① サッシに水を流します。
② ブラシで汚れを落としていきます。先端が伸びているタイプのブラシが理想ですが、なければ目の細かい歯ブラシでもOKです。

③ 汚れが落ちたら再度水を流し、乾いたタオルで水気を拭き取ります。

~手順 窓ガラス~
① スポンジに重曹水を浸す、もしくはガラスに重曹水を吹きかけスポンジで汚れを落としていきます。
② 汚れが落ちたら水で流し、清潔なタオルまたはスクイージーで水気を取り、完了です。
~手順 網戸~
① 網戸の掃除は、汚れの少ない内側(室内側)から行います。
② マイクロファイバークロスを使い、表面についた砂埃を絡めとっていきます。(このとき、強く擦ると網戸が歪んだり砂埃が飛んでしまうので優しくなでるように落とします)
③ 内側が終わったら外側に移動し、窓を閉めてから外側の汚れを落としていきます。
2-4. 食器棚

食器棚が大きく、食器の数も多いご家庭は食器棚の掃除もなかなか大変です。ひどく汚れる場所ではありませんが、埃がたまっていたり、あまり使わない食器や棚の奥の方にはカビが生えていることもあります。また、
割れ物である食器を出し入れするのはなかなか大変で面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。ただ出し入れは少々大変ですがお掃除はいたって簡単なのでぜひやってみてください。
~用意するもの~
- 消毒用エタノール
- 乾いたタオル
~手順~
① 食器棚に入っている食器を全て出します。
② 食器棚に消毒用エタノールを吹きかけ、タオルで拭いて完了です。
消毒用エタノールには汚れの除去とカビの殺菌・予防効果があります。揮発性があるため、掃除後はすぐに食器を片付けて構いません。
2-5. シューズボックス

普段玄関の掃き掃除はマメにやっているけれど、シューズボックスの掃除はあまりやっていないという方は多いのではないでしょうか。靴の数が多いと出し入れも大変ですよね。シューズボックスは、砂や泥、人の皮脂や汗、雨で靴が濡れることによる湿気によってカビが生えやすい空間になっています。ですがシューズボックスも消毒用エタノールで簡単に掃除ができます。
~用意するもの~
- 消毒用エタノール
- ハンディタイプの掃除機または箒
- 乾いたタオル
~手順~
① シューズボックスの中の靴を全て出します。
② ハンディタイプの掃除機または箒を使ってシューズボックス内の汚れを取り除きます。
③ 汚れがなくなったら、消毒用エタノールをシューズボックス全体に吹きかけ、タオルで拭いて終了です。
④ 靴を戻す際は靴についた汚れはできるだけ落としてから収納します。
3. 大掃除での注意点と補足
大掃除においていくつか注意点があります。まず、掃除の際は手袋を着け、カビ取り剤や漂白剤等を使うことがあれば、長袖の衣類とマスクそしてゴーグルを着用しましょう。
また、汚れがひどい場所や高い場所、分解に自信がない場所(換気扇やエアコン等)は掃除・カビ取り専門の業者に依頼するのも一つの方法です。年に一回の大掃除はプロにお願いしてみるのもいいでしょう。
4. 毎日できるお掃除時短のコツ
一年のたまった汚れを年末にまとめて一掃するのはとても良いことですが、大掃除に数日かけるのは時間も労力も費やしてしまい大変です。毎日少しずつ掃除をすることで年末に大掛かりな掃除をする必要がなくなります。年末大掃除にバタバタしないためにも毎日できる掃除のコツやお掃除アイテムをご紹介します。
4-1. コンロ・レンジフードは重曹水で拭き掃除

コンロやレンジフートは使い終わったら重曹水を使って拭き掃除をしましょう。時間がたって乾くと汚れが落ちにくくなりますが、熱があるうちであれば汚れが落ちやすいです。ただしコンロ周りは熱すぎると火傷してしまうこともあるため粗熱が取れてから掃除するようにしましょう。重曹水の作り方は、40℃のお湯に濃度1%になるように作ります。重曹の濃度は濃くしても効果があがることはなくむしろ白く残ってしまうことがあるため1%で作りましょう。
4-2. 除湿剤を使う
カビを防ぐために除湿剤を使うのもおすすめです。特にシューズボックスや食器棚のような普段は締め切っているような場所には除湿剤を置いておくとカビ対策になります。
除湿剤は置いておくだけで簡単にできるカビ予防なので、湿気が気になる場所におすすめです。
もちろん、シューズボックスや食器棚だけでなくクローゼットやキッチンのシンク下、物置には常に置いておくといいでしょう。
4-3. 防カビマスキングテープで防カビ&時短

ゴムパッキンやコーキング部分、窓のサッシのように細く掃除がしにくいところには、防カビマスキングテープがおすすめです。見た目は普通のマスキングテープですが防カビ成分が入っており汚れを防ぎながらカビ予防もできます。
テープが汚れたら剥がして貼り変えるだけなので掃除がぐんとラクになります。防カビマスキングテープは100円ショップで手に入れることができます。ゴムパッキンのカビに苦戦したり、窓のサッシにたまった砂埃の掃除に苦労することがなくなります。
5. まとめ
今回はラクに年末大掃除をする方法とカビ対策についてお伝えしてきましたが、まとめると
- 多くの人は換気扇とコンロ周りそして窓の大掃除が面倒だと感じている。
- 換気扇とコンロ周り、そして窓ガラスの汚れは重曹水で落とすことができる。
- 食器棚やシューズボックスは消毒用エタノールを使えば汚れの除去とカビ予防ができる。
- 重曹水は40℃のお湯に濃度1%の重曹で作ることができる。
- 年末大掃除で苦労しないために、普段から除湿剤を置く、消毒用エタノールを使うなどしてカビ対策をする。他にもコンロを使ったら汚れはすぐに拭き取るようにする。
- 汚れがつきやすく掃除しにくいゴムパッキンや窓のサッシには防カビマスキングテープを貼ることでカビ予防と掃除の時短ができる。
また大掃除をしながら、広い範囲のカビを見つけてしまった、自分で除カビしたけど落とせなかったという場合にはカビ取り業者へご相談ください。
<参考>
- Benesse たまひよ
- 本橋ひろえ 『ナチュラルお掃除大全』 主婦の友社
