
布製品にカビが生えた場合は、カビの種類や素材に合わせて対処方法を選ぶことが大切です。
特に「洗える布製品か」「洗えない布製品か」「黒い斑点状のカビがあるか」によって、適したカビ取り方法は異なります。
以下に、布製品の状態別におすすめの対処法をまとめました。
| 布製品の状態 | おすすめの方法 |
|---|---|
| タオル・布巾など小物類 | 煮沸消毒 |
| ソファ・椅子・寝具 | 消毒用エタノール |
| 黒い斑点がある | 酸素系漂白剤 |
| 衣類・シーツ | 洗濯+しっかり乾燥 |
| 高級品・広範囲のカビ | 専門業者へ相談 |
布製品は素材によって色落ちや縮み、生地の傷みが起こることがあります。
大切な衣類や高級な布製品、カビの範囲が広いものは無理に自力で対処せず、クリーニングや専門業者への相談も検討しましょう。
この記事では、布製品の状態に合わせたカビ取り方法と、再発を防ぐための予防策をわかりやすく解説します。
布製品を傷めないためにも、状態に合った方法で対処しましょう。
| この記事でわかること |
| ・布製品のカビ取り前に確認すべきポイント ・カビ取り方法の使い分け ・洗えない布製品の対処法 ・黒い斑点状のカビへの対処法 ・布製品のカビを防ぐ予防策 |
目次
1. 布製品のカビ取りは「洗えるか」「黒いカビか」で方法を選ぶ

布製品は、素材や加工によって適したお手入れ方法が異なります。
まずは洗濯表示を確認し、水洗いできるか、漂白剤が使えるか、黒い斑点状のカビがあるかを見てから対処しましょう。
1-1. 自分でカビ取りできるケース
以下のようなケースであれば、自宅でカビ取りできる可能性があります。
- タオルや布巾など洗濯しやすい布製品
- カビの範囲が小さいもの
- 白カビや青カビなど表面に発生している軽度のカビ
- 洗濯表示で洗濯や漂白が可能なもの
- ソファや椅子などで、表面に軽度のカビが発生しているもの
このような場合は、煮沸消毒や消毒用エタノール、酸素系漂白剤などで改善できることがあります。
ただし、作業前には目立たない場所で試し、生地に変色や傷みが出ないか確認しましょう。
1-2. 自力で落とさない方がいいケース
一方で、以下のようなケースでは無理に自力でカビ取りを行わない方が安心です。
- 着物やブランド衣類など高価な布製品
- シルクやウールなどデリケートな素材
- カビの範囲が広いもの
- 黒い斑点が繊維の奥まで入り込んでいるもの
- 水洗いや漂白ができないもの
- 何度もカビが再発しているもの
特に黒カビは繊維の奥まで入り込んでいることがあり、漂白しても黒い色素が残る場合があります。
大切な布製品や自力での対処が難しいものは、クリーニング業者やカビ取り専門業者へ相談しましょう。
布製品のカビが繰り返す場合は、まずはカビリスク診断
布製品にカビが発生する場合は、湿気や換気不足など、住まいの環境が影響していることもあります。
カビリスク診断では、ご自宅がどれくらいカビの発生しやすい環境かを確認できますので、カビの原因を知るための参考にしてみてください。
2. 布製品のカビを除去する3つの方法
布製品のカビ取りでは、布製品の大きさや素材、カビの状態に合わせて方法を選ぶことが大切です。
ここでは、自宅で行いやすい3つの方法を紹介します。
2-1. タオル・布巾などは煮沸消毒

タオルや布巾、ガーゼなど熱に強い布製品であれば、煮沸消毒でカビを殺菌する方法があります。
鍋にお湯を沸かし、対象の布製品を入れて10〜15分ほど煮沸します。
その後、水ですすいでから風通しの良い場所でしっかり乾燥させましょう。
ただし、煮沸消毒はカビの殺菌には有効ですが、黒カビによる色素沈着までは落とせません。
また、熱に弱い素材では縮みや傷みの原因になるため、必ず素材を確認してから行いましょう。
2-2. 洗えない布製品は消毒用エタノール
ソファや布張りの椅子、クッション、マットレスなど、洗えない布製品に軽度のカビが発生した場合は、消毒用エタノールで除菌する方法があります。
カビの部分に消毒用エタノールを吹き付け、しばらく置いてから乾いた布で軽く拭き取り、しっかり乾燥させましょう。
ただし、エタノールには漂白作用がないため、黒い斑点状のカビ跡は落とせません。
また、素材によっては変色や風合いの変化が起こることがあるため、必ず目立たない場所で試してから使用しましょう。
使用時は換気を行い、火気の近くでは使わないようにしてください。

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2-3. 黒い斑点が残る場合は酸素系漂白剤

黒い斑点状のカビが残っている場合は、酸素系漂白剤を使用する方法があります。
酸素系漂白剤は、カビによる色素沈着を目立たなくする効果が期待できます。
カーテンやタオル、衣類など、洗濯できる布製品に使用しやすい方法です。
ただし、素材によっては使用できない場合があるため、事前に洗濯表示を確認しましょう。
また、黒カビは繊維の奥まで入り込んでいることがあり、一度の処理で完全に除去できないケースもあります。
■関連記事■布についた黒カビの落とし方|落ちない黒い斑点の対処法と予防策

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3. 布製品の種類別のカビ取り方法
布製品と一口に言っても、カーテンやタオル、ソファ、衣類など、種類によってカビの原因や適した対処法は異なります。
ここでは、布製品ごとのカビ取り方法を紹介します。
3-1. カーテン

カーテンは窓の結露や湿気の影響を受けやすく、カビが発生しやすい布製品です。
特に窓の下部やレースカーテンは水分がたまりやすく、黒い斑点状のカビが発生することがあります。
洗濯できるカーテンであれば、洗濯表示を確認したうえで洗濯しましょう。
黒い斑点がある場合は、洗濯前に酸素系漂白剤で部分的に処理すると改善することがあります。
洗濯後はしっかり乾燥させ、窓の結露対策も併せて行いましょう。
■関連記事■カーテンのカビを放置すると危険!?正しいカビ取り方法と防カビ対策を解説
3-2. タオル・布巾・台拭き
タオルや布巾、台拭きは水分や汚れが残りやすく、カビや雑菌が繁殖しやすい布製品です。
軽度のカビであれば煮沸消毒や洗濯で対処できますが、黒カビが発生している場合は酸素系漂白剤を使用しましょう。
ただし、カビが広範囲に広がっている場合や臭いが取れない場合は、衛生面を考えて買い替えを検討するのも一つの方法です。
使用後はよく乾燥させることが、カビ予防につながります。
■関連記事■タオルに生えたカビを落とす3つの方法|お湯・エタノール・酸素系漂白剤で対処
3-3. ソファ・椅子・クッション・寝具

ソファや布張りの椅子、クッション、マットレスなどは洗濯できないものが多く、カビが発生すると対処に困りやすい布製品です。
軽度の白カビや青カビであれば、消毒用エタノールを吹き付けて除菌し、その後しっかり乾燥させましょう。
ただし、内部まで湿気が入り込んでいる場合や何度も再発する場合は、部屋の湿度や換気環境に問題がある可能性があります。
カビが広範囲に広がっている場合は、自力での完全除去が難しいため専門業者への相談をおすすめします。
■関連記事■ソファに生えたカビを放置すると危険?効果的なカビ取り方法と予防のポイント
■関連記事■クッションにカビ!? 布製クッションのカビ取り方法と洗濯・色残りの注意点を解説
3-4. 衣類

衣類は汗や皮脂汚れが付着しやすく、収納環境によっては白カビや黒カビが発生することがあります。
洗濯できる衣類であれば、洗濯表示を確認したうえで洗濯しましょう。
黒い斑点がある場合は、酸素系漂白剤で処理する方法もあります。
ただし、黒カビは繊維の奥まで入り込んでいることがあり、完全に除去できない場合もあります。
乾燥機を使用する場合も、高温乾燥で縮みや傷みが起きる素材があるため、必ず洗濯表示を確認しましょう。
■関連記事■カビが生えた服は着ても大丈夫?捨てる基準・危険性・安全な衣類のカビ取り&対策を徹底解説!
3-5. 不織布
不織布製の収納袋やカバーなどにカビが発生した場合は、基本的に交換を検討することをおすすめします。
不織布は洗濯や漂白に向かないものも多く、カビ取りをしても十分に除去できない場合があります。
特にマスクなど衛生面が重要なものは再利用せず、新しいものに交換した方が安心です。
4. 自力でカビ取りできない時はプロに依頼する

布製品のカビは自力で除去できることもありますが、素材やカビの状態によっては十分な効果が得られない場合があります。
無理に作業を続けると、生地を傷めたり色落ちさせたりする恐れもあるため、不安がある場合は専門業者への相談を検討しましょう。
4-1. 高級な衣類や大切な布製品はクリーニングへ
着物やブランド衣類、高級寝具などは素材がデリケートなため、自力でカビ取りを行うと変色や縮みなどの原因になることがあります。
また、思い出の品や代替品のない大切な布製品も、無理に処理するよりクリーニング業者へ相談した方が安心です。
特に黒カビが広範囲に発生している場合は、専門的な知識や設備を持つ業者への依頼をおすすめします。
4-2. 大量の衣類にカビがあるならガス滅菌も検討する

クローゼットや押入れの衣類にまとめてカビが発生している場合は、ガス滅菌という方法もあります。
ハーツクリーンのガス滅菌は、衣類や小物類を段ボールに入れて送ることで、まとめて滅菌処理を行えるサービスです。
大量の衣類を一度にカビ対策したい場合に適しています。
ただし、ガス滅菌はカビ菌への対策を目的としたもので、黒カビによるシミや色素沈着は落とせません。
見た目の黒い跡も改善したい場合は、クリーニングとの併用がおすすめです。
4-3. 収納場所のカビ対策も忘れない
衣類だけを洗濯したり滅菌したりしても、クローゼットや押入れにカビや湿気が残っていると再発することがあります。
特に収納内部がカビ臭い場合や、同じ場所に保管している衣類ばかりにカビが発生する場合は、収納環境そのものに問題がある可能性があります。
クローゼットや押入れの清掃、換気、除湿を行い、それでも改善しない場合は専門業者へ相談して原因を調査してもらうことも検討しましょう。
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5. 布製品のカビを防ぐためのポイント
布製品のカビは、一度除去しても湿気や汚れが残る環境では再発することがあります。
カビ取り後は布製品そのものだけでなく、保管場所や室内環境も見直し、カビが発生しにくい状態を維持することが大切です。

5-1. 換気と除湿を行う
カビは湿度の高い環境を好むため、換気と除湿を意識しましょう。
特にクローゼットや押入れ、窓際などは湿気がたまりやすい場所です。
定期的に扉を開けて空気を入れ替え、必要に応じて除湿機や除湿剤を活用しましょう。
梅雨時期や結露が発生しやすい冬場は、普段以上に湿度管理を意識することが重要です。

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5-2. ホコリや汚れをためない
ホコリや皮脂汚れ、食べこぼしなどはカビの栄養源になります。
ソファやクッション、カーテンなどは定期的に掃除し、衣類も汚れたまま長期間収納しないようにしましょう。
クローゼットや押入れの内部もこまめに掃除しておくと、カビの発生を防ぎやすくなります。
5-3. 濡れたまま放置しない

濡れたタオルや衣類を長時間放置すると、カビが発生しやすくなります。
洗濯後はできるだけ早く干し、雨に濡れた衣類や汗をかいた衣類も、そのまま放置せず早めに洗濯・乾燥させましょう。
収納する際は、完全に乾いていることを確認してからしまうことが大切です。
5-4. 収納スペースに詰め込みすぎない

クローゼットや押入れに衣類や布団を詰め込みすぎると、空気が流れにくくなり、湿気がこもりやすくなります。
収納する量を見直し、衣類同士の間に少し余裕を持たせましょう。
すのこや収納ラックを使って床や壁との間に空間を作ることも、湿気対策につながります。
5-5. 定期的に風を通す
衣類や布団、毛布などは長期間収納しっぱなしにせず、定期的に取り出して風を通しましょう。
クローゼットや押入れに保管している布製品は湿気がこもりやすいため、風通しの良い場所で陰干ししたり、収納スペースの扉を開けたりして空気を循環させることが大切です。
6. 布製品のカビ取りに関するよくある質問

布製品のカビ取りでは、「どの方法で落とせばいいのか」「洗えないものはどう対処すればいいのか」と迷う方も少なくありません。
ここでは、よくある質問をまとめました。
6-1. 布製品のカビ取りにカビキラーは使えますか?
カビキラーなどの塩素系カビ取り剤は、布製品への使用は基本的におすすめできません。
色落ちや生地の傷みにつながる恐れがあり、特に色柄物や衣類、ソファなどに使用すると変色する可能性があります。
布製品には、消毒用エタノールや酸素系漂白剤など、素材に合った方法を選びましょう。
6-2. 洗えない布製品のカビはどうすればいいですか?
ソファや椅子、マットレスなど洗えない布製品は、消毒用エタノールで除菌する方法があります。
軽度のカビであれば改善することがありますが、内部までカビが広がっている場合や再発を繰り返す場合は、自力での対処が難しいこともあります。
その場合は専門業者への相談を検討しましょう。
6-3. 布についた黒いカビは落とせますか?
軽度の黒カビであれば、酸素系漂白剤で目立たなくできる場合があります。
ただし、黒カビは繊維の奥まで入り込んでいることが多く、完全に除去できないケースもあります。
無理にこすると生地を傷めることがあるため、状態に応じてクリーニング業者へ相談しましょう。
7. まとめ
布製品にカビが生えた場合は、まず「洗える布製品か」「洗えない布製品か」「黒い斑点状のカビがあるか」を確認し、状態に合った方法で対処することが大切です。
タオルや布巾などの小物類は煮沸消毒、ソファや椅子など洗えない布製品は消毒用エタノール、黒い斑点が残る場合は酸素系漂白剤が基本的な対処法となります。
ただし、黒カビは繊維の奥まで入り込んでいることがあり、カビを除去できても色素やシミが残る場合があります。
広範囲に広がっている場合や、大切な衣類、高級品に発生している場合は、クリーニング業者や専門業者への相談も検討しましょう。
また、布製品のカビを再発させないためには、日頃から以下のポイントを意識することが大切です。

布製品に繰り返しカビが発生する場合は、収納場所や住まい全体の湿気環境に原因がある可能性もあります。
カビ取りだけで終わらせず、再発しにくい環境づくりもあわせて行いましょう。




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