
「壁紙にカビが生えたから張り替えたのに、またすぐにカビが発生してしまった…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
壁紙にカビが生えたからといって、壁紙だけを新しく張り替えても、必ずしも根本的な解決にはなりません。
壁紙の裏や下地にカビが残っていたり、結露や漏水、通気不足などの原因が解消されていなかったりすると、新しい壁紙にもカビが再発する可能性があります。
再発を防ぐためには、壁紙を張り替える前に下地の状態を確認し、必要な除カビや補修を行うことが重要です。
この記事では、壁紙を張り替えてもカビが再発する原因や、張り替えが必要な状態の見分け方、再発を防ぐための5つの対策を解説します。
壁紙のカビを根本から改善したい方は、ぜひ参考にしてください。
| この記事で分かること |
| ・壁紙を張り替えてもカビが再発する理由 ・壁紙を張り替えるべき状態の見分け方 ・壁紙のカビを根本から改善する5つの方法 |

目次
1. 壁紙を張り替えただけでは安心できない

カビが生えた壁紙を新しく張り替えても、しばらくすると同じ場所にカビが再発することがあります。
主な理由は、次の2つです。
1-1. カビが壁紙の裏や下地まで広がっている
カビは、目に見える壁紙の表面だけでなく、壁紙の裏側や石膏ボード、合板などの下地まで広がっていることがあります。
この状態で壁紙だけを張り替えても、下地に残ったカビの影響によって、新しい壁紙に再びカビが発生する可能性があります。
1-2. カビが生えた原因が解消されていない
新しい壁紙に張り替えても、結露、高湿度、換気不足、漏水などの原因が残っていれば、カビは再発します。
再発を防ぐためには、室内の換気や除湿を行うだけでなく、必要に応じて結露対策や漏水箇所の修理を行い、カビが生えにくい環境に改善することが重要です。
そのため、壁紙にカビが生えた場合は、壁紙だけを張り替えるのではなく、下地に残ったカビを除去し、発生原因を改善してから新しい壁紙を施工しましょう。
壁紙を張り替える前に、まずはカビリスク診断
カビが何度も再発する場合は、壁の中や室内に湿気がたまりやすい状態になっている可能性があります。
カビリスク診断を活用し、ご自宅がどの程度カビの発生しやすい環境なのかを確認してみてください。
2. 壁紙を張り替えるべき状態と張り替えなくてもよい状態
壁紙にカビが生えたからといって、必ず張り替えが必要になるわけではありません。
壁紙表面の狭い範囲に発生した軽度のカビで、壁紙の浮きや剥がれ、強いカビ臭、再発がない場合は、壁紙の素材に合った方法で除去することで改善できる場合があります。
一方、壁紙の裏や下地までカビが広がっている場合は、表面だけを掃除しても根本的な解決にはなりません。
2-1. 張り替えなくてもよい可能性がある状態

次のような場合は、壁紙を張り替えずに対処できる可能性があります。
- カビが壁紙表面の狭い範囲に限られている
- 発生してからあまり時間が経っていない
- 壁紙の浮き、膨らみ、剥がれがない
- カビ臭が強くない
- 一度除去した後に再発していない
- 雨漏りや漏水が起きていない
軽度な壁紙のカビを自分で除去する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
■関連記事■【プロが解説】壁紙のカビ取り完全マニュアル|最もカビやすい壁の特徴から予防策まで徹底解説!
2-2. 壁紙の張り替えを検討すべき状態

次のような場合は、壁紙を剥がして下地の状態を確認する必要があります。
- 壁紙が広い範囲で黒ずんでいる
- 何度掃除しても同じ場所に再発する
- 壁紙が浮いている、膨らんでいる、剥がれている
- 壁紙の継ぎ目からカビやシミが出ている
- 壁付近から強いカビ臭がする
- 雨漏りや漏水後にカビが発生した
- 下地や石膏ボードまでカビが広がっている可能性がある
壁紙の内側にカビがある場合の見分け方や対処方法は、以下の記事をご確認ください。
■関連記事■壁紙の内側にカビが!原因別の対処方法と再発を防ぐポイント

2-3. 壁紙の張り替えだけでは解決できない理由
壁紙の裏や下地にカビが残ったまま新しい壁紙を張ると、一時的に見た目はきれいになります。
しかし、カビや湿気の原因が残っていれば、新しい壁紙にも再びカビが発生する可能性があります。
張り替えを行う場合は、古い壁紙を剥がした後に下地の状態を確認し、必要に応じて除カビ、乾燥、補修、下地材の交換を行ってから新しい壁紙を施工することが重要です。
3. 壁紙のカビを根本から改善する5つの方法
壁紙を張り替えても、下地にカビが残っていたり、発生原因が解消されていなかったりすると、カビが再発する可能性があります。
再発を防ぐためには、壁紙を新しくするだけでなく、次の5つの対策を行うことが重要です。
- カビの広がりを確認して張り替える範囲を決める
- 下地を処理してから新しい壁紙を張る
- 周囲の壁や天井も確認する
- 新しい壁紙に防カビ対策を行う
- カビが生えやすい環境を改善する
3-1. カビの広がりを確認して張り替える範囲を決める

カビは、目に見える部分だけでなく、その周囲や壁紙の裏側まで広がっていることがあります。
古い壁紙を剥がした後にカビの広がりを確認し、必要な張り替え範囲を決めましょう。
見えている部分だけを張り替えると、周囲に残ったカビの影響で再発する可能性があります。
3-2. 下地を処理してから新しい壁紙を張る
壁紙の裏や下地にカビが残ったまま新しい壁紙を張ると、カビが再発する可能性があります。
古い壁紙を剥がした後は、下地の材質や状態を確認し、適切な方法で除カビを行いましょう。
石膏ボードや合板が劣化している場合は、除カビだけでは対応できず、下地材の補修や交換が必要になることもあります。
除カビや補修が完了した後は、下地を十分に乾燥させてから新しい壁紙を施工してください。
■関連記事■リフォーム・リノベーションでカビを根本解決!重ね張りはNG?正しい対処を徹底解説
3-3. 周囲の壁や天井も確認する

壁紙に広範囲のカビが生えている場合は、施工する壁だけでなく、隣接する壁や天井、巾木なども確認しましょう。
周囲にカビが残っていると、新しい壁紙にも影響が及ぶ可能性があります。
必要な範囲を除カビしてから施工することが大切です。
3-4. 新しい壁紙に防カビ対策を行う
新しい壁紙へのカビの再発を防ぐために、防カビ処理を行うことも効果的です。
壁紙に使用できる防カビコーティング材も市販されています。
また、調湿機能や防カビ機能を備えた壁紙を選ぶ方法もあります。
壁紙を張り替える際は、部屋の環境に合った機能性壁紙を検討するとよいでしょう。
壁紙の選び方や施工後の防カビ対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
■関連記事■壁紙の防カビ完全ガイド|カビにくい壁紙&カビの最強対策とおススメグッズ
■関連記事■光触媒の防カビコーティングでカビが生えない住まいに!マンション・戸建ての最強カビ対策を解説
3-5. カビが生えやすい環境を改善する
カビの再発を防ぐためには、室内に湿気をためない環境づくりも重要です。
特に、壁際や窓際、カーテンの周辺、部屋の四隅、家具の裏などは、空気が滞留して湿度が高くなりやすい場所です。
定期的に換気や除湿を行い、結露が発生した場合は放置せず、早めに拭き取りましょう。
家具は壁に密着させず、空気が通る隙間を確保することも大切です。
また、ホコリはカビの栄養源になるため、床や巾木、家具の裏などもこまめに掃除してください。
湿気がこもりやすい部屋には湿度計を置き、室内の状態に応じて換気や除湿機を活用しましょう。

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4. 【カビ最新ニュース】住宅内のカビは健康リスクにつながる可能性
住宅のカビ環境と健康との関係を調べた研究では、室内にカビが多い住環境では呼吸器症状やアレルギー症状を起こしやすくなる可能性が指摘されています。
壁紙に生えたカビを放置すると胞子が室内に広がり、部屋全体に影響を及ぼすことがあります。
そのため、表面のカビを除去するだけではなく、原因となる湿気や換気不足などの環境を改善することが重要です。
参考:Childhood asthma and mould in homes—A meta-analysis Wiener Klinische Wochenschrift 2024
5. 壁紙のカビに関するQ&A

壁紙に生えたカビは見た目の問題だけでなく、再発や健康への影響も気になるものです。
ここでは、壁紙のカビについてよくある疑問を簡潔にまとめます。
Q1. 壁紙のカビは拭き取れば完全に消えますか?
軽度のカビであれば消毒用エタノールなどで除去できる場合もあります。
ただし、壁紙の奥まで菌糸が広がっている場合は表面だけ拭いても再発することがあります。
Q2. 壁紙を張り替えればカビは完全になくなりますか?
必ずしもそうとは限りません。
壁紙の下の石膏ボードや壁内部にカビが残っている場合、張り替えても再発することがあります。
Q3. 壁紙のカビを防ぐために最も重要なことは?
一番大切なのは湿気をためないことです。
室内の換気や除湿を行い、結露を放置しないよう意識をすることでカビの再発を防ぎやすくなります。
6. まとめ
壁紙にカビが生えた場合は、すぐに張り替えるのではなく、まずカビの範囲や壁紙の裏、下地の状態を確認することが重要です。
壁紙表面の狭い範囲に発生した軽度のカビであれば、張り替えずに対処できる場合があります。
一方、何度掃除しても再発する、壁紙が浮いている、強いカビ臭がある、雨漏りや漏水後に発生したといった場合は、壁紙の裏や下地までカビが広がっている可能性があります。
壁紙を張り替える場合は、次の順番で対応しましょう。
1.古い壁紙を剥がして下地を確認する
2.下地に発生しているカビを除去する
3.漏水や結露などの原因を修理・改善する
4.除カビした部分を十分に乾燥させる
5.必要に応じて下地材を補修・交換する
6.新しい壁紙を張る
7.必要に応じて防カビ処理を行う
壁紙だけを新しくしても、カビや湿気の原因が残っていれば再発する可能性があります。
原因の除去と環境改善まで行うことが、再発を防ぐための重要なポイントです。



