
久しぶりにおひつや寿司桶を使おうと思ったら、黒いポツポツが…。
ご飯を入れるおひつにカビが生えてしまったら、衛生的に心配ですよね。
カビ取りが出来るのか、処分したほうが良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、おひつや寿司桶のカビ取り方法や、カビが生える原因、簡単に実践できるカビ予防術について詳しく解説します。
また、おひつや寿司桶の代用品になるアイテムもご紹介!
いざ使う時に困らないよう、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
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| この記事で分かること |
| ・おひつや寿司桶のカビ取り方法 ・おひつや寿司桶の代用品 ・おひつや寿司桶にカビが生える原因 ・おひつや寿司桶のカビ予防術 |
目次
1. おひつや寿司桶のカビ取り方法
おひつや寿司桶のカビ取り方法は消毒用エタノールやサンドペーパーを使用する方法と塩素系漂白剤を使用する方法があります。
おひつや寿司桶が黒ずんでしまっているときにカビと間違えやすいですが、これは木材に含まれているタンニンとお米のデンプンが反応して黒ずみになっており、体には無害ですのでそのまま使用しても問題はありません。
しかし、気になってしまうという方は7、おひつや寿司桶が黒ずんでしまった時の対処法をご覧ください。
1-1. 消毒用エタノールを使ったカビ取り方法
用意するもの
- 消毒用エタノール
- サンドペーパー
①おひつまたは寿司桶に消毒用エタノールをを吹き付けます。
②サンドペーパーでカビによる着色がある箇所を削り取ります。
③削りカスを取り除き、しっかりと乾燥させます。
※注意点※
おひつや寿司桶の全体にカビが発生している場合やカビによる着色を落としたい場合にはサンドペーパーで削ったあとに塩素系漂白剤を水で薄めたものにつけ置きするのがおすすめです。希釈割合は塩素系漂白剤のラベルを参照にしてください。
頻繁にこの作業をするとおひつや寿司桶を傷める原因になりますので注意してください。

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1-2. 塩素系漂白剤を使ったカビ取り方法
用意するもの
・塩素系漂白剤
①おひつまたは寿司桶に塩素系漂白剤を水で薄めたものを入れます。
②30分程度放置したあと水で洗い流します。
※注意点※
泡タイプの塩素系漂白剤や塩素系漂白剤が濃いと木材を傷めてしまったり、脱色されてしまうことがありますので気を付けてください。また、使用時には換気を行い手や皮膚に塩素系漂白剤が付着しないよう注意しましょう。

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キッチンのカビが気になるなら「住まいの湿気リスク」も見直そう
おひつや寿司桶のカビは、洗い残しだけでなく、乾きにくい室内環境や湿度が高い状態が続くと繰り返しやすくなります。
次のカビリスク診断で、ご自宅がカビを招きやすい住環境かどうか一度確認しておくと安心です。
2. カビが引き起こす症状
カビの胞子は非常に小さく、目に見えない状態で空気中に存在しています。
カビが生えたおひつや寿司桶を使用すると、食品にカビが付着して体内に取り込まれてしまいます。
これが原因で健康に影響を及ぼすことがあります。
また、木材によく生える緑色の粉っぽいカビは、吸い込むと腹痛や下痢などの中毒症状を起こすことがあります。
特に小さなお子様やご高齢の方など抵抗力や免疫力が低い状態の方がカビを吸い込んでしまうと体調が悪化することがありますので注意が必要です。
3. おひつや寿司桶の代用品
おひつや寿司桶を使用する理由は木材にごはんやお酢の水分を吸収させるためとごはんが空気に触れる面を広くすることでごはんを早く冷まし、ごはんがお酢を吸収しやすくするためです。
炊飯器の釜はそのまま使えるため便利な代用品と思ってしまいますが、お酢の酸に弱い性質のものもあるため、変色や変形してしまう可能性があります。
急におひつや寿司桶が必要になってしまったけれど、買いに行く時間がない!
そんなときに便利な代用品をご紹介します。
3-1. ボウル
ボウルはおひつや寿司桶よりも素早く混ぜることができるため、おいしく酢飯を作ることができます。
ボウルは底が深くなっているため底の部分にお酢がたまらないように注意しながら混ぜましょう。
片方の手でしっかりとボウルを持ち、もう片方のしゃもじを持った方の手を底から側面を滑らせるように動かして切るように混ぜると、まんべんなく混ぜることができます。
3-2. 大きくて深いお皿
平らなお皿はお米がこぼれてしまうことがあるので大きめの深いお皿がおすすめです。
ごはんをなるべく平らにすると水分を飛ばしやすくなります。
お皿を使用すると、別に盛り付ける必要がなくなるのも便利です。
3-3. 鍋
鍋は深さがあるので酢飯を混ぜるのに便利です。
鍋はテフロン加工されているものを使用するとお米がつきにくくなります。また、お米を入れる前に一度お水で軽く濡らすとお米がくっつきにくくなります。
3-4. フライパン
フライパンはテフロン加工されているものを使用するとお米がつきにくくなるのでおすすめです。
また、フライパンはごはんを素早く冷ますことができます。
底が浅いものはこぼれてしまう場合があるのでなるべく深くて大きなものが便利です。
ただし、フライパンの油や焦げがご飯に付着することがあるので、よく洗って使うようにしましょう。
3-5. バット
フライ用のバットもおひつや寿司桶の代用品として使用することができます。ただし、浅いのでご飯をこぼさないように注意しながら混ぜる必要があります。
3-6. ジップロック
少量のご飯を混ぜたいたいときには、ジップロックなどの保存袋も便利です。大きめのサイズのジップロックはおひつや寿司桶の代用品となります。
ジップロックであればこぼれる心配がなく、まんべんなく混ぜることができ、使い終わったら処分すれば良いので洗いものの手間も省くことができます。ご飯を入れる前に、お水で軽くすすいで中身を湿らせるとご飯粒が残りにくくなります。

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4. おひつや寿司桶にカビが生える原因
カビが発生する条件は温度20℃~30℃、湿度60%以上でカビの栄養源となるホコリや汚れがある環境です。
酢飯を作るときにおひつや寿司桶を使うのは、木材がごはんや酢の余分な水分を吸い取り、乾燥してくると水分を放出するはたらきがあるためおいしくお米が食べられるからです。

おひつや寿司桶を使用したあとに長時間水を溜めたままにしておくとカビが発生する原因となります。
おひつや寿司桶を頻繁に使用しないご家庭では、収納の奥やあまり開閉しない場所にしまっていることが多いではないでしょうか?
おひつや寿司桶は木材で作られているため、表面が乾いていても中に水分が含まれていることがあります。
しっかりと汚れを落とし、水気を切ってから収納しないとカビが発生してしまいます。
■関連記事■キッチンの黒カビ対策決定版|シンクの素材別カビ取りと再発防止策【ステンレス・大理石・ホーロー】
5. おひつや寿司桶のカビ予防方法
5-1. 熱湯消毒
おひつや寿司桶を使用したあとは、熱湯消毒がカビ予防に効果的です。
熱湯消毒とは、80℃以上のお湯を10秒以上かけることで消毒する方法です。
短時間熱湯にさらすだけなので木製のおひつや寿司桶の殺菌にはこの方法が適しています。
また、熱湯を使用するとお米などの汚れが浮いて落ちやすくなるだけでなく、洗ったあとの水切れもよくなり、素早く乾燥させることができます。
■関連記事■食器にカビが!?原因と熱湯消毒での安全な除去・予防法を徹底解説
5-2. 長時間水につけたままにしない。
使用後は水またはぬるま湯で洗い、清潔な布で水気を拭き取りましょう。
おひつや寿司桶を一度使用したら、すぐに収納せず、24時間程度乾燥させてから再使用するようにしましょう。
5-3. 消毒用エタノールで除菌する。
アルコールは揮発性が高く、食品としても使われているので残留したとしても心配なく、カビに対する作用も強いため、使いやすい殺菌剤です。
ただし、おひつや寿司桶が油などで汚れている場合にはアルコールの殺菌力が弱くなってしまうので、食器洗剤などで洗って油分を落としてからアルコールを使用してください。
しばらく使用しないときなどもときどき消毒用エタノールで除菌だけしておけばおひつや寿司桶がカビだらけになっていた!なんてことを防ぐことができます。
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6. 保管場所や保管方法にも注意しましょう。
6-1. 収納場所も定期的に掃除を
おひつや寿司桶を保管している場所の掃除は定期的にしていますか?
ホコリ、汚れはカビの栄養分となってしまいます。収納場所の汚れをこまめにとり除き、湿気も定期的に取り除きましょう。収納場所にカビは生えている場合には、早めに対処しましょう。
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6-2. 湿気にも要注意
また、保管場所はときどき開放して風を通すようにすると湿気がこもるのを防ぐことができます。
おひつや寿司桶を保管するときはビニール袋で包むと湿気がこもりやすくなってしまいます。
そのため、新聞紙などで包み、定期的に新聞紙を新しいものと交換するようにしましょう。
逆におひつや寿司桶の乾燥が気になる場合には水を張って保湿しましょう。
7. おひつや寿司桶が黒ずんでしまった時の対処法
カビが発生したわけではないけれどおひつや寿司桶が黒ずんでしまうことがあります。
食品を入れるものなので黒ずんでしまうと見た目が不衛生で気になってしまいますよね。
そんなときにはレモン汁を使用すると黒ずみを落とすことができます。
おひつや寿司桶を水で濡らし、レモン汁をつけ、タワシ等で磨きます。
レモン汁は漂白効果がありますので生のレモンを使用してください。
おひつや寿司桶の黒ずみを予防するには、しっかりと乾燥させ、酢水で拭くのがおすすめです。
■関連記事■木製まな板は雑菌・カビの温床!?安全にカビを除去する5つの方法と予防習慣
8. 職人へ修理の依頼をする
おひつや寿司桶のカビや黒ずみの除去や修理を受け付けている職人さんがいます。
カビによる着色や黒ずみが取れない場合には削ってもらうこともできます。
職人さんへ修理の依頼をする場合には時間がかかることもありますので余裕を持って依頼するようにしましょう。
おひつや寿司桶はお手入れや修理をしながら長く使うことができるものです。
9. 【カビ最新ニュース】食品分野では「かび毒」への注意喚起
農林水産省は、食品に生えるカビが「かび毒(マイコトキシン)」を作り出すことがあるとして、食品の保存や衛生管理に注意するよう呼びかけています。
カビは湿気や汚れがある環境で増えやすいため、食品に触れる器具や容器も清潔に保つことが重要とされています。
おひつや寿司桶は木製で水分を吸収しやすいため、使用後の洗浄と充分な乾燥、保管環境を適切に保つことがカビ予防につながります。
参考:農林水産省|食品のかび毒に関する情報
10. おひつ・寿司桶のカビに関するQ&A
おひつや寿司桶は木製で水分を吸収しやすいため、使い方や保管方法によってはカビが生えることがあります。
ここでは、おひつや寿司桶のカビについてよくある疑問を簡潔にまとめます。
Q1. カビが生えたおひつや寿司桶はそのまま使っても大丈夫?
おすすめできません。
カビが生えたまま使用すると、食品にカビが付着する可能性があるため、まずは適切な方法でカビを除去し、十分に乾燥させてから使用しましょう。
Q2. 黒ずみはすべてカビですか?
必ずしもカビとは限りません。
木材に含まれるタンニンとお米のでんぷんが反応して黒ずむこともあり、この場合は体に害はありません。
ただし、カビ臭や粉っぽい汚れがある場合はカビの可能性があります。
Q3. おひつや寿司桶のカビを防ぐには何が一番大切ですか?
一番大切なのは、使用後にしっかり乾燥させることです。
洗ったあとに水分が残ったまま収納すると木材内部に湿気が残り、カビが発生しやすくなります。
使用後は早めに洗い、風通しのよい場所で十分に乾かしてから保管するようにしましょう。
11. まとめ
・おひつや寿司桶のカビ取りには消毒用エタノールとサンドペーパー、塩素系漂白剤を使います。
・おひつや寿司桶にカビが生える原因は湿気と汚れによるものです。
・おひつや寿司桶のカビ予防方法は使用後の消毒と、乾燥です。
・おひつや寿司桶の保管場所と保管方法に注意しましょう。
・職人へ修理の依頼も検討しましょう。
<参考文献>
・井野澄恵、井出創『命を守るための掃除術』2020年、宝島社
・朝倉邦造『カビのはなし─ミクロな隣人のサイエンス─』2013年、朝倉書店
・隈下祐一、加藤信一『洗浄と殺菌のはなし』2013年、同文館出版



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