カビ取りや焦げ落としに大活躍!熱湯重曹水の作り方
重曹は、弱アルカリ性の性質と研磨効果から、お掃除や消臭、カビ取り剤など幅広く用いられています。
そのままを、風呂タイルのお掃除や焦げ落としに用いたり、水に溶かして重曹水として床の拭き掃除に使うなど非常に便利です。
重曹は、塩素系のカビ取り剤と比べて、効果も優しいですが、小さなお子さんや高齢者などがいるご家庭でなるべく刺激の少ないおそうじをしたい方や、ナチュラルクリーニングを目指したい方の愛用品でもあります。
さて、そんな重曹を一度熱いお湯で溶かして作ることで「熱湯重曹水」というさらにお掃除やカビ取りに役立つお掃除アイテムが作れるのです。
カビペディアでも何度か登場したこの熱湯重曹水ですが、今回は熱湯重曹水の作り方や効果、活用方法について解説していきたいと思います。
熱湯重曹水とは?
熱湯重曹水は、名前のまま、重曹をお湯に溶かして作ったものです。沸騰重曹水や煮沸重曹水という場合もあります。
書籍「カビ・ホコリ・菌を撃退!家の正しい掃除ワザ(宝島社)」によりますと”重曹を80℃以上のお湯で溶かす”ことで、洗浄力がアップすると、熱湯重曹水が紹介されています。
加熱することで洗浄力アップ
そもそも重曹は炭酸水素ナトリウムのことですが
熱湯を加えることで、二酸化炭素と水が発生し炭酸ナトリウムとなります。炭酸ナトリウムになることで、アルカリ度も高くなるため、油汚れ落としなど、お掃除により活用しやすくなります。また、重曹はお水に溶けにくいのですがお湯にすることで溶けやすくなるというメリットもあります。
昔、理科の実験でも重曹を加熱し、その時発生した気体で石灰水が白く濁った経験はないでしょうか。
2NaHCO3(炭酸水素ナトリウム)→ Na2CO3(炭酸ナトリウム) +H2O(水) +CO2(二酸化炭素)
化学式も何だか懐かしいですよね。
理科の実験は、化学式を暗記していた覚えがありますが、実生活にも活用ができ、重曹を加熱するこ重曹のときよりも洗浄力が強くなるので、お掃除に便利なのアイテムになるのです。
熱湯重曹水のつくりかた
では、実際にどのようにして熱湯重曹水を作るのかご紹介します。
準備
- 重曹(おおさじ1)
- 水 (500ml)
- スプレーボトル
- ボウル
- やかん
- (計量カップ)
レック 激落ちくんの重曹
出典:Amazon
シャボン玉石けん 重曹
出典:Amazon
作り方
①お湯を沸騰させる
②沸騰させたお湯をボウルに入れる
(シュワシュワ~っと一瞬泡が立ちます)
③よくかき混ぜる
よく混ぜて重曹をお湯に溶かします。
④スプレー容器に移し替える
今回、スプレーボトルを300円均一で購入したのですが、耐熱温度を確認したらうっかり60℃でしたので
お湯を人肌程度まで冷ましてから、ボトルに移し替えました。
ボトルに移し替えて、フタをよく閉めたら完成です!
早速、手作りの熱湯重曹水で汚れ落としてみた
レンジのターンテーブルに付着した、頑固な焦げに「熱湯重曹水」を吹きかけてみます。
吹きかけてみると、部分によっては焦げがすぐに浮き上がってくるところもありました。早い!
その後、スポンジで軽くこすって流水ですすぐと
するすると、焦げ汚れが落ちました!
このような感じで、お家の油汚れや焦げ落とし、カビ掃除などに活用しましょう。
熱湯重曹水はどんな場所のお掃除に使える?!
レンジのターンテーブルだけでなく熱湯重曹水は、市販の重曹をひと手間かけてつくるナチュラルなお掃除方法ですが、家庭内の色んなお掃除に活用できます。例えば一例ですが
- コンロの焦げ落とし
- ガスレンジの油落とし
- トイレ掃除
- 衣類のカビ取り
- 壁のカビ取り
- 床の拭き掃除
- 窓サッシのカビ予防
など、汚れ落としから優しいカビ取りなど幅広く用いられます。重曹と水と容器があればできますので、多くのお掃除用洗剤を持ちたくない、1本で済ませて節約したいという方にもおすすめです。
カンタンに作ることができますので、是非チャレンジしてみてください。
注意点
熱湯重曹水を作る際には、熱湯によるヤケドに充分注意しましょう。また、作った熱湯重曹水は普通の重曹よりもアルカリ度が少し高くなっているため、なるべく手袋を着用して皮膚を保護しましょう。
また、お掃除を行う際には換気を必ず行いましょう。
まとめ
熱湯重曹水は、重曹に熱湯を加えて作るお掃除アイテムで、重曹よりもアルカリ性が高くなるため
油汚れや焦げ落とし、カビ落としに効果的なナチュラルクリーニング剤です。
熱湯重曹水は、重曹の量を増やし過ぎると、かえって白く跡が残ってしまうため分量は守るようにしましょう。
熱湯重曹水は、大量に作って作り置きするよりも、こまめに作ってこまめに活用することをおすすめします。
お湯を溶かすだけで簡単に作れるので、ぜひ日ごろのお掃除洗剤として役立ててみましょう。
【参考】
「カビ・ホコリ・菌を撃退!家の正しい掃除ワザ(宝島社)」