
夏祭りや花火大会で着た浴衣を、次の年に出してみたらカビだらけ…。
そんな経験をしたことはありませんか?
浴衣は繊細な素材が多く、正しい方法で保管しないとカビが発生しやすくなるのです。
特に食べ物の汚れや汗じみが残っていると、カビの発生リスクを一気に高めてしまいます。
せっかくの浴衣がカビだらけになってしまってはショックですよね。
この記事では、浴衣に生えてしまったカビを取り除く方法や、カビを予防する保管術を詳しく解説します。
お気に入りの浴衣を長く着るためのヒントとして、ぜひ最後までお読みください。
| この記事で分かること |
| ・浴衣にカビが生える原因 ・浴衣のカビを取る方法 ・浴衣のカビを防ぐ保管方法 |
目次
なぜ浴衣にカビが生えるの?!
では、まず浴衣のカビを取る前に、そもそも「カビが生えた原因」を知る必要があります。自分の浴衣がカビた要因を追求し対策していきましょう。
①食べ残しや汗じみを放置していた

浴衣を着て、夏祭りや花火大会などに出かけた際、食べたもののシミが残っていてこれを栄養源として浴衣にカビが生えた可能性もあります。
また、夏は汗をかきますので、この汗ジミがよく落としきれないまま保管しておいたことが原因で、カビが発生した可能性もあります。対策としては、
- すぐに洗濯をする。
- 特に、襟元の汗ジミは専用の洗剤で念入りに落としておく
- すぐにクリーニングに出す
などして、しっかりと浴衣の汚れを落としておきましょう。
②クリーニングの袋のまま保管していた

お気に入りの浴衣を、ちゃんとクリーニングに出していたのにカビが生えてしまったという方は、もしかしたらクリーニングに出した後の保管方法に原因があったかも知れません。
クリーニング後のビニール袋は、持ち帰る際の汚れやほこりを防ぐためのものです。
長期間入れたままにすると湿気がこもる場合があるため、帰宅後は袋から出し、風通しの良い場所で湿気を逃がしてから収納しましょう。
③保管場所の通気性が悪かった

また、浴衣自体は清潔にしていても浴衣を保管する場所
- クローゼット
- タンス
- 押入れ
- 収納ケース
がカビていて、カビが付着したということも考えられます。この場合は、保管場所を変えたり保管場所のカビを除去するなどして
衣類に影響が出ないように対策をする必要があります。
■関連記事■押入れ・クローゼットがカビ臭いときの原因と今すぐできるカビ取り&再発防止ガイド【プロが解説】
浴衣のカビが出たら、まずはカビリスク診断
浴衣は一度カビを取っても、住まいの湿気環境によっては再発しやすいことがあります。
カビリスク診断でご自宅がどれくらいカビを招きやすい環境か、一度チェックしてみてください。
浴衣のカビは自宅で対処できる?判断早見表
浴衣のカビは、範囲や色だけでなく、素材や洗濯表示によっても適切な対処方法が異なります。
自宅で対応できるか、専門のクリーニング店へ相談した方がよいかを確認しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| カビ臭はあるが、目に見えるカビはない | 取扱表示を確認し、家庭で洗える場合は汚れを落として十分に乾燥させる | 水洗いできない浴衣や、洗ってもにおいが残る場合はクリーニング店へ相談する |
| 白や緑色のカビが一部分に付いている | 家庭で洗えて酸素系漂白剤を使用できる場合に限り、目立たない部分で試してから製品表示どおりに処理する | 色落ちや変色が起きた場合や、処理後もカビやにおいが残る場合は作業を中止する |
| 黒いシミがある、または複数箇所に広がっている | ほかの衣類と分けて保管し、カビ取りに対応するクリーニング店へ相談する | 無理に漂白すると、色落ちや生地の傷みが起こる可能性がある |
| 高価な浴衣、特殊な染色や装飾がある浴衣、生地が弱っている浴衣 | 家庭で処理せず、浴衣や着物を扱う専門店へ相談する | 一般的な洗濯や漂白をすると、染色や装飾を損なう可能性がある |
カビの色や範囲だけで判断せず、取扱表示、素材、染色方法、装飾の有無を確認してください。
漂白剤やエタノールなどの薬剤は併用・混合せず、処理後は十分に乾燥させましょう。
浴衣のカビを取るには?!

では、浴衣に生えたカビを取り除く方法を次に紹介していきたいと思います。まず、浴衣のカビを取り除くには大きくわけてこの3つがあります。
1:衣類用のカビ取り剤
家庭で洗える浴衣で、取扱表示と漂白剤の使用可否を確認したうえで、使用可能であれば酸素系漂白剤を使えます。
色柄や染色方法によっては色落ち・変色するため、目立たない部分で試してから製品表示どおりに使用してください。
塩素系のカビ取り剤は、色柄を脱色したり生地を傷めたりするおそれがあるため、使用は避けましょう。
広範囲のカビや黒いシミは、家庭では十分に落とせない場合があります。

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2:消毒用エタノール
エタノールはカビの色素や汚れを落とす効果は期待できず、浴衣の染料や加工によっては色落ち・輪ジミ・変質が起こる場合があります。
使用する場合は、衣類に使用できる製品か確認し、火気のない換気の良い場所で、必ず目立たない部分から試してください。
黒いシミや広範囲のカビには向いていないため、無理に処理せず専門のクリーニング店へ相談しましょう。

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3:クリーニング
カビ除去も行っているクリーニング業者に依頼するという方法です。
メリットは、プロに委託できるので手間を省くことができることですが、デメリットは費用がかかる、黒カビの場合は対応している店舗がかなり少ないという点です。
「今すぐにこの浴衣を着たい」という場合でも、カビが残ったままの着用や、表示を確認せずに急いで漂白することは避けましょう。
十分に乾燥させる時間がない場合や、広範囲にカビがある場合は着用を控え、カビ取りに対応するクリーニング店へ相談してください。
■関連記事■クローゼットや押入れの服がカビだらけに?カビがうつる原因と正しい除去・対策をプロが解説
浴衣のカビがひどい場合
一部だけのカビですと、上記のカビ取り方法で対処できるかも知れませんが、あまりに広範囲にカビが発生している場合は
「浴衣の買い替え」をする方が良いかも知れません。最近は可愛い浴衣でもリーズナブルに手に入れることが出来ます。
しかし、また新しい浴衣を購入したとしても
- 浴衣の保管場所
- 保管状態
- 扱い方
が今までと変わらないままですと、また汗ジミや食べ残し、水はね、湿気を原因としてカビが繁殖する可能性は高いです。
浴衣の収納場所の環境や通気性を見直して、こまめに掃除を行う。また季節ものの衣類も定期的に外に出すなどして、カビない工夫をしましょう。
また、湿度が高いとカビが生えやすくなるので、除湿剤を活用しましょう。

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■関連記事■クローゼットのカビとニオイを取り除き、再発を防ぐ方法をカビ取りのプロが伝授!
【カビ最新ニュース】衣類と繊維製品のカビリスクが改めて注目される
2025年に公表された研究では、コットンやレーヨンなどの天然素材は、わずかなカビ胞子でも短期間で増殖してしまうことが明らかになりました。
実験では、海外輸送コンテナのような高温多湿環境で、複数のカビ菌をさまざまな布地に付着させて成長を比較。
その結果、天然繊維はポリエステルなどの合成繊維に比べてカビが広がりやすく、湿気と汚れが重なると一気に目に見えるカビ汚染に進行することが分かりました。
浴衣に使われる綿やレーヨンも、まさにこの「カビが好む天然素材」にあたります。
汗じみや食べ物の汚れが残ったまま高湿度の押し入れやクローゼットにしまうと、少量の胞子でも翌年にはカビだらけになってしまうリスクが高くなるため、専門家は「着用後の汚れ落としと、オフシーズンの保管環境の見直し」を強く勧めています。
参考:繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究
浴衣のカビに関するQ&A
浴衣は素材的にカビが生えやすく、一度カビを出してしまうと「本当に着て大丈夫?」と不安になる方が多いアイテムです。よくある疑問への答えを整理しておきます。
Q1. 浴衣にカビが生えたけど、落とせればそのまま着ていい?
カビが軽度で、取扱表示に沿った洗濯や処理によってカビやにおいが除去でき、生地に傷みがなければ再び着られる場合があります。
ただし、黒いシミが広範囲に残る場合や、生地が弱っている場合は、無理に着用せず専門のクリーニング店へ相談しましょう。
肌トラブルやアレルギーが心配な方は、カビの跡やにおいが残る浴衣の使用を慎重に判断してください。
Q2. クリーニングに出せばカビは完全に取れる?
カビの程度や生地によって仕上がりは変わります。表面のカビやにおいは軽減できても、色素沈着した黒いシミまですべて消えるとは限りません。
依頼する前に「カビ取り対応が可能か」「どの程度まで回復が見込めるか」を店舗に確認しておくと安心です。
Q3. 来年またカビさせないために、最低限やっておきたいことは?
着用後は必ず汚れを落としてからしまうことと、ビニール袋のまま保管しないことが重要です。
シーズンオフには一度風通しの良い場所で陰干しし、除湿剤を入れたクローゼットや押し入れに収納しましょう。時々扉を開けて換気し、湿気とカビ臭がこもらないようにすることも効果的です。
まとめ
今回は浴衣のカビ取り方法をご紹介しましたが、浴衣に生えたカビを取り除くのは結構大変です。その為、まずは掃除や換気など「カビが生えないような対策」をすることが大切です。
また、思い入れのある浴衣で処分を避けたい場合は、専門業者によるガス滅菌を検討できることがあります。
ただし、ガス滅菌はカビを殺菌するための処理であり、黒いシミや変色を取り除くものではありません。
素材や染色への影響、クリーニングとの組み合わせ、仕上がりの見込みを事前に確認してください。
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大切な思い出の浴衣など 諦めて処分する前に、一度ご相談ください。

更新履歴
2026年7月更新:浴衣のカビを状態別に判断する早見表を追加し、漂白剤、エタノールおよびガス滅菌に関する説明を一部見直しました。


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