クローゼットのカビとニオイを取り除き、再発を防ぐ方法をカビ取りのプロが伝授!

クローゼットを開けて、洋服を取り出したら、クローゼットの内部にポツポツとカビが生えているのを発見。クローゼットのカビが、そのまま洋服にも広がったら心配ですよね。

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この記事では、クローゼットのカビを発見してしまった時に役立つ

  1. カビの程度別の対策方法
  2. カビの発生原因
  3. カビを防ぐ習慣のコツ

について解説しております。

1.どうしてクローゼットにカビが生えるの?!

クローゼットはカビの発生しやすい場所の1つです。

1-1.カビの発生条件

そもそも、カビは以下の条件が揃うことで発生しやすくなります。

  • 20度〜30度の適度な温度
  • 相対湿度80%以上の湿度
  • 酸素がある
  • ホコリや人の汗、髪の毛など栄養素があ

クローゼットは、モノを詰め込み過ぎたり、通気性が悪いとカビの発生条件に近くなります。

例えば、例を挙げますと

  • モノをいっぱい収納しすぎることで通気性が悪く空気が停滞しやすい環境
  • 衣類や小物類に付着した汚れ・皮脂などがカビの栄養源となりやすい
  • 閉めっぱなしにすることで湿気が溜まりやすくなる
  • 日当たりが悪い

つまり湿気の蓄積、通気性の悪化、汚れの蓄積などがクローゼットにカビが生えてしまう原因です。

その他、クローゼットの位置が洗面所の裏で湿気の影響を受けるケースや、家全体の湿気が多いケース、クローゼット天井の漏水や結露などが原因でカビが発生することがあります。

1-2.カビは空気中に存在する

カビは、空気中に存在しています。

胞子を飛ばしながら生息場所を求めて浮遊しています。ホコリの中にも多数存在しており栄養素や湿度の高い場所=住処を見つけると繁殖して子孫を増やしていきます

つまり、クローゼットに限らず、私たちの住宅のちょっとした結露やホコリの蓄積、空気の停滞などの条件が重なることで、カビが生えてしまうのです

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1-3.雨の日の湿気がカビの原因となることも

また、雨の日が続くと外気の湿気もクローゼットに影響を与えます。だからこそクローゼットもこまめに湿度管理を行う必要があるのです。

普段は生活していてニオイに慣れているため、気がつかなかったのが、旅行などで洋服を外に持ち出してみてカビ臭さに気が付き、帰宅してクローゼット内をよく見てみると天井にカビが生えていた...というケースもありました

2.クローゼットのカビを取る方法

では、クローゼットのカビを除去する方法をカビの生え方別でご紹介したいと思います。

2-1.難易度★「カビがまだ小規模の場合」

まだ、隅っこにぽつぽつある程度でしたら市販のカビ取り剤や消毒用エタノールで殺菌し拭き取るなどで大丈夫です。ただし5分ほど時間を置いて、しっかり殺菌してから拭き取るようにしましょう。

出典:Amazon

市販のカビ取り剤でも大丈夫?

という声もありますが、クローゼット内の壁にポツポツとカビが生えている程度でしたら問題ありません。しかし、市販のカビ取り剤の成分は「次亜塩素酸ナトリウム」で漂白効果があります。

クローゼットの素材によっては、変色することがあるため、まずは水に薄め、目立たない場所で変色がないか試してから使用するようにしましょう。

衣類に付着すると、変色の恐れがあります。そのため、衣類にはつかないように、使用する必要があります。また、塩素ガスが発生するため使用中に気分が悪くなることも。しっかり換気をしながら使用しましょう。

安全のために、クローゼット内の衣類を全て出して使用しましょう。また、市販のカビ取り剤は使用後よく拭きとり成分を残さないようにしましょう。注意点をまとめると以下の通りです。

  • 次亜塩素酸ナトリウムは漂白効果があるが変色の恐れがあるため注意しながら使う
  • 目立たない場所で試してから使用するようにする
  • 塩素ガスで気分が悪くなることがあるため、必ず換気を充分に行う
  • 使用後に何度も拭きとり液剤の成分を残さないようにする
  • マスクやゴーグル、手袋を着用し保護する

また、安全なカビ取り剤を使用したい場合は、カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取りマイスターの使用もご検討ください。

カビ臭い場合のニオイ対策

カビは見当たらないが、クローゼットの内部が全体的にカビ臭い時は市販の「消毒用エタノール」をクローゼット全体に噴射します。その後、扉を開けたまま30分~1時間ほど放置します。

(洋服自体がかなりカビ臭い場合には、1つ1つ洋服を出して消毒用エタノールを噴射するか日光に当てる、乾燥機で高温殺菌した方が良いでしょう)

↑クローゼット内部にカビが生えている場合には、消毒用エタノールをカビ部分中心に噴射します。その後扉を開けたまま30分~1時間ほど放置し乾燥させます。

2-2.難易度★★★「クローゼット内に広範囲でカビが発生している場合」

カビがクローゼットや服の中に広がり、発芽し芽や根を伸ばしている場合は、完全に殺菌するのは難しく、最悪の場合、賠償責任が発生してしまったり、収納していた服を全て処分しないといけなくなってしまうことがあります。

そのため、あまりに広範囲にカビが発生している場合にはカビ取りの専門業者に相談しましょう。

分譲マンションの場合には、まず管理会社へ連絡をして相談しましょう。賃貸の場合には、まず大家さんや不動産仲介業者へ連絡をして、自費でカビ取りをするのか、最初からカビが生えていた場合には大家さんが負担してくれる場合もありますので、相談してからカビ取り業者へ依頼するようにしましょう。

また、クローゼットのカビが天井や床にまで広がっている場合には、壁紙や床材の貼り換え、クローゼットの扉交換など、カビ取りと同時にリフォーム工事が必要となります。

2-3.難易度★★★「服にまでカビが生えてしまった場合」

少しのカビであれば洗濯→乾燥機で対処できます。

(コインランドリーに60℃以上30分以上で乾燥させることでカビを高温殺菌できます)

乾燥機の中に入れればたいていのカビは除去できます。

※ただし、黒カビの色素が沈着している場合には除去が難しいです。黒カビの色素は次亜塩素酸ナトリウムで除去が可能なのですが、次亜塩素酸ナトリウムを衣類に使用すると脱色されてしまうからです。この場合は残念ですが処分した方が良いでしょう。

衣類のカビを自力で除去する場合

「まだカビは自力で何とかなりそう」そんな小規模な程度のカビでしたら、消毒用エタノールを噴射して除去できることもあります。その場合には

  1. 消毒用エタノールを噴射
  2. 30分~1時間放置
  3. 乾いた布などで噴射部分をポンポンと軽く拭きとる

といった手順で、カビを取り除きましょう。

(白カビ、青かびの場合は↑上記の手順が有効ですが、黒カビの場合には消毒用エタノールで脱色できません)

■関連記事■衣類についたカビを除去し今後生やさない方法

しかし...もしもカビが衣類まで広がって、処分するしかなくなった時の為に、ガス滅菌による衣類のカビ取りサービスもあります。高級な衣類や思い出の品などは処分する前に一度ご相談ください。

3.クローゼットのカビを予防するには?!

クローゼットにカビが発生してしまったら、細部のカビ取りだけでなく収納していた衣類の処理にまで手間がかかってしまいます。

そこで、次の項目ではクローゼットのカビを発生させないようにする為に”今すぐにできるコツ”をご紹介していきます!

3-1.換気をする

クローゼットをいつも締めっぱなしにしていないですか?!

カビの発生を抑えるために最もお重要なことは換気です。基本的に普段閉ざされているクローゼットの中では、湿気が溜まりやすくカビの繁殖には絶好の場所なのです。

換気をすることは湿気をなくすのに大変有効的であり、カビの繁殖を抑えることができます。
換気をする際は、1つではなく複数の窓を開けて換気しましょう

また、スノコを衣類の棚の下におくことで通気性を上げるのも予防方法としておススメです。

3-2.湿度を管理

カビは湿度の高い環境に繁殖しやすい性質を持っています。そのため湿度を管理してカビを防ぎましょう。例えば

  • コンパクト除湿機をクローゼット内に設置する
  • 湿度計を置いてこまめにチェックする

汚れのついた衣類をクローゼットに入れていませんか?!

まず脱いですぐの衣類はクローゼットにしまわない方が良いです。人の皮脂などがカビの栄養源となるだけでなく

人間の湿気を吸った状態の衣類をすぐにクローゼットに入れ締め切ってしまうと、中で湿気がこもりカビが繁殖してしまいます。

クローゼット専用のカビ予防除湿剤を置くのも良いでしょう。

3-3.除湿剤を活用する

↑このように、クローゼット内部に市販の”除湿剤”を設置することでクローゼットの湿気を取っていきます。

(ただし、締め切った状態でないと外気の湿気を吸い取ってしまうため効果が減ってしまいます)

乾燥剤は微細な穴に水を吸着するシリカゲルや吸水するとゼリーの様になるものまであり、永久に使えるものはなく一回使い切りになります。

こまめに取替えてクローゼット内の湿気を取り除きましょう。

出典:Amazon

エステー ドライペット クローゼット用

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出典:Amazon

3-4.定期的に掃除をする

クローゼット内にたまった、ホコリはカビの栄養源となります。また長い間掃除をしていないと空気が淀み、湿気もたまりやすくなりカビが繁殖しやすい環境になります。そこで、クローゼット内も定期的に掃除をしましょう

  • 洋服を全て取り出し
  • 消毒用エタノールで吹き上げ
  • 乾拭き
  • 隅ずみまで掃除

ことが大切になります。

3-5.クローゼット内の衣類を日光に当てる

衣類をクローゼット内に入れっぱなしにしていませんか?直射日光でなくても良いので、日光のあたる窓際に干すなどして、定期的に衣類を日光消毒しましょう。日光の紫外線には殺菌効果があります。また乾燥させることでカビの原因となる湿度を下げるという嬉しい効果も。

また、クローゼットにたっぷり衣類や小物類を詰め込み過ぎるのも通気性が悪くなりカビの原因となります。不用品は処分し、収容率70%を目指して収納庫内の通気性をアップしましょう。

カビ取りのプロより

今まで5000件以上のカビ取りを行ってきて思う事は「カビ予防」の大切さです。業者はもちろんご依頼頂ければ徹底的にカビを除去しますが、もしも早期の段階でご依頼頂けていたら...もっと費用も安く済んだのでは?と思うケースも多いです。

だからこそ、早めにカビを除去し予防し、再発しないように換気や掃除などをこまめに行うことが大事なのです。

まとめ

クローゼットは、掃除を怠ることで「カビが生えやすい環境」になるということを是非知っていただきたいと思います。だからこそ

  • 定期的に換気する
  • こまめなお掃除
  • 汚れのついた洋服を収納しない

など、普段からできることで予防することが大切です。

しかし、もしも自力では対処できないくらいにカビが繁殖している場合、体力がなく除去が難しい場合などは一度カビ取りのプロにご相談ください。

カビ取りマイスターでは、カウンセリングを無料で行っております。お気軽にご相談ください。