シャンプーボトルがカビの温床に!?カビ取りとカビ対策を徹底解説
「何度カビ取りしてもシャンプーボトルにカビが生えて困っている」
「シャンプーボトルにカビが生えていたけど、髪に悪影響ってあるの?」
浴室内は湿度が高く、水気が常にある状態のため、カビが繁殖しやすい環境です。
特にシャンプーボトルは、使用後の水滴やシャンプーの残りがカビの栄養源となり得ます。
そのためカビ取りしても再発を繰り返してしまうということもあるでしょう。
この記事では、シャンプーボトルに発生したカビを除去する方法や再発を防ぐためのカビ対策について詳しく解説します。
清潔で健康的な浴室を保つためにも、是非この記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること |
・シャンプーボトルにカビが発生する原因 ・シャンプーボトルのカビ取り ・シャンプーボトルのカビ対策 |
目次
1.シャンプーボトルのカビを放置してはいけない理由
お風呂場は住宅の中でも特にカビが発生しやすい場所です。
そのため、シャンプーボトルにカビが生えるのは珍しいことではありません。
しかし、「シャンプーボトルにカビが生えるのはよくあるから仕方ない」と放置するのは避けるべきです。
その理由は、健康や美容への悪影響、そして浴室全体へのカビの拡散リスクがあるからです。
1-1.健康被害の発生
シャンプーボトルに発生したカビを放置することは、健康上のリスクを高めます。
カビはアレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす原因となることがあり、特にアレルギー体質の人や喘息患者にとっては深刻な問題です。
カビが放出する胞子を吸い込むことで、咳、くしゃみ、呼吸困難などの症状が現れることがあります。
また、免疫力が低下している人は、カビによる感染症を発症するリスクがあり、健康に悪影響を及ぼす恐れがあるのです。
1-2.美容への悪影響
カビが生えたシャンプーボトルを使用すると、美容にも悪影響を及ぼす可能性があります。
カビやその胞子がシャンプーに混入することで、頭皮や髪にダメージを与える恐れがあります。
また、カビは不快な臭いを引き起こし、それが髪に移ることで、清潔感のある髪を保つことが難しくなるかもしれません。
1-3.浴室全体へのカビの拡散
シャンプーボトルに生じたカビをそのままにしておくと、カビの胞子が空気中に拡散し、浴室全体に広がる原因となります。
湿度が高い浴室はカビが繁殖しやすい環境であり、放置されたカビは浴室の壁や天井、洗面器や椅子など、他の場所にも容易に定着します。
一度広がったカビは除去が困難となり、浴室全体の清潔を保つためには、より時間と労力が必要になってしまうでしょう。
2.シャンプーボトルにカビが発生する原因
そもそも何故シャンプーボトルにカビが発生してしまうのでしょうか。
まずカビが発生するのに必要な条件は以下の通りです。
- 水分・湿度
- 温度
- 栄養源
- 酸素
カビは湿った暖かい環境を好み、さらに皮脂や石鹸カスなどを栄養源にして繁殖します。
もちろん酸素はどこでも存在しているので、この4つがすべて揃う状態になるとカビの成長が促進されます。
そして、シャンプーボトルは以下の理由により、これらの条件が揃いやすい傾向にあります。
2-1.高湿度の環境
浴室はお湯を使うため、家の中でも特に湿度が高い場所です。
シャンプーボトルの表面や内部に残る水分は、カビが成長するための理想的な場を提供します。
湿度が高い環境では、カビの胞子が空中に漂いやすく、これらがシャンプーボトルに付着することでカビが育ちやすくなります。
2-2.シャンプーの泡の付着
シャンプーボトルにシャンプーの泡などが付着していると、それがカビの栄養源になり得ます。
特にキャップの隙間やシャンプーボトルの裏面などに残っていると、カビが繁殖しやすいです。
また、カビの栄養源は他にも皮脂や石鹸カス、水垢など様々な種類があるため、それらがボトルに付着することで、更に成長を促してしまうでしょう。
2-3.不十分な乾燥
ボトルの内部やキャップは特に乾燥しにくく、カビが生じやすい部分です。
また、床や棚に置いていると、その接地面に水分が溜まり続けます。
シャンプーボトルの乾燥が不十分な状態が続くと、付着している水分からカビが繁殖しやすくなるのです。
2-4.ボトルの底のヌメリ
シャンプーボトルの底部では、水分とシャンプーの残りが混じり合い、ヌメリが生じやすい状態となります。
このヌメリは、カビやバクテリアの豊かな栄養源となり、それらの微生物の成長を助けます。
特に、ボトルの底は洗浄が不十分になりがちな部分であり、微生物が繁殖しやすい環境を提供してしまうのです。
3.シャンプーボトルのカビ取り方法
カビやヌメリがシャンプーボトルに発生した場合、その程度に応じて対処方法を選びます。
軽度のカビやヌメリには消毒用エタノールを、しっかりとカビが生えている場合は塩素系カビ取り剤が効果的です。
3-1.消毒用エタノールでカビ取りする
エタノールは、カビの胞子を含む多種多様な微生物に対して高い殺菌作用を持ちます。
その作用は、微生物の細胞膜に直接作用し、細胞内のタンパク質を変性させることによって発揮されます。
そのため軽度のカビであれば、手軽に消毒用エタノールで除去することが可能です。
用意するもの
- 消毒用エタノール
- キッチンペーパー
- 歯ブラシ(必要に応じて)
- マスク
- ゴム手袋
カビの胞子を吸い込んだり、手が荒れたりするのを防ぐために、マスクとゴム手袋を身に付けてください。
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出典:Amazon
注意事項
- 換気しながら作業を行う
- 火気の近くで使用しない
カビ取り作業中はカビの胞子が飛散しやすいので、換気しながら行いましょう。
エタノールは引火する恐れがあるため火の近くでは使用しないでください。
カビ取り手順
①シャンプーボトルを空にする
②エタノールを吹きかけて放置する
③キッチンペーパーで拭き取る
④歯ブラシでこすり落とす
⑤しっかり乾燥させる
①シャンプーボトルを空にする
シャンプーボトルから中身をすべて出して、洗浄し、乾燥させてください。
②エタノールを吹きかけて放置する
消毒用エタノールを直接カビの生えている部分やヌメリがある箇所に吹きかけます。
それから10分ほど放置しましょう。
③キッチンペーパーで拭き取る
キッチンペーパーでエタノールを拭き取ります。
このとき、カビやヌメリを物理的に除去します。
④歯ブラシでこすり落とす
頑固なカビやヌメリがある場合は、歯ブラシを使ってこすり落とします。
この時強く擦ると傷ができてカビが入り込んでしまうので優しくこすりましょう。
⑤しっかり乾燥させる
シャンプーボトルをよく洗浄した後は、完全に乾燥させて終了です。
3-2.塩素系カビ取り剤でカビ取りする
続いて、ホームセンターやドラッグストアなどで購入できる塩素系のカビ取り剤(カビキラー、カビハイターなど)を使ったカビ取り方法を紹介します。
塩素系カビ取り剤は、根深いカビに対して非常に効果的です。
しかし、その強力な漂白力と刺激性のため、使用時には十分な注意が必要です。
用意するもの
- 塩素系カビ取り剤
- 歯ブラシ(必要に応じて)
- マスク
- ゴム手袋
- ゴーグル
- 長袖の服
カビ取り剤には水酸化ナトリウムという成分が含まれています。
触れると皮膚を溶かしたり、目に入ると失明する恐れもあるため、マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を身に付けて、体を保護してください。
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出典:Amazon
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出典:Amazon
注意事項
- 酸性タイプの製品と混ぜない
- 必ず換気して行う
- 体を保護しながら作業する
塩素系漂白剤と酸性タイプの製品が混ざると、危険な塩素ガスが発生する恐れがあります。
最悪な場合死に至ることのある危険なガスなので、絶対に混ぜたりしないでください。
そして必ず換気しながら作業をするようにしましょう。
万が一カビ取り剤が飛び散っても問題ないように、体を保護しながら作業しましょう。
カビ取り手順
①シャンプーボトルを空にする
②塩素系カビ取り剤を吹きかけて放置する
③水で洗い流す
④歯ブラシでこすり落とす
⑤しっかり乾燥させる
①シャンプーボトルを空にする
シャンプーボトルから中身をすべて出して、洗浄し、乾燥させてください。
②塩素系カビ取り剤を吹きかけて放置する
塩素系カビ取り剤を直接カビの生えている箇所に吹きかけます。
それからカビ取り剤の指示に従って放置します。
③水で洗い流す
カビ取り剤の成分が残らないようにしっかりと水で洗い流しましょう。
④歯ブラシでこすり落とす
頑固なカビがある場合は、歯ブラシを使ってこすり落とします。
この時強く擦ると傷ができてカビが入り込んでしまうので優しくこすりましょう。
⑤しっかり乾燥させる
シャンプーボトルをよく洗浄した後は、完全に乾燥させて終了です。
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3-3.徹底的にカビ取りするならプロレベルのカビ取り剤がおススメ
シャンプーボトルのカビ問題に留まらず、浴室全体に広がるカビに対処するためには、より徹底したカビ取りが求められます。
そこでおススメなのがカビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取りマイスターキットです。
このキットは、実際にプロのカビ取り業者が現場で使用しているカビ取り剤を、一般の家庭でも使用しやすい形に改良した製品です。
これにより、自宅でプロ仕様のカビ取りを行うことが可能になります。
安全性にも配慮されており、有害な化学物質は含まれていないため、水回りだけでなく、壁や家具のカビ取りにも幅広く使用することができます。
これ1つあれば、家の様々な場所で発生するカビ問題に対応することができ、一家に1つあると非常に便利です。
4.劣化している場合は処分するという選択も
シャンプーボトルを長期間使用し、すでに劣化している場合は、カビ取りではなく処分するという選択も検討してみてください。
シャンプーボトルの材質は時間の経過と共に劣化します。
特にプラスチック製のボトルは、長期間の使用や日光の影響で微細なひび割れや色褪せが発生しやすくなります。
これらの微細な傷によってできた隙間から、カビや細菌が入り込み、内部で繁殖することがあります。
また、劣化したシャンプーボトルは、外見の美しさだけでなく、使用上の安全性にも影響します。
劣化したプラスチックからは、有害な化学物質が溶出する恐れもあり、これがシャンプーやコンディショナーに混ざることで、皮膚や髪への悪影響を与えることも考えられます。
そのため劣化しているシャンプーボトルにカビが生えた場合は、カビ取りではなく買い替えるのが賢明でしょう。
5.シャンプーを詰め替える時に気を付けること
シャンプーやコンディショナーを詰め替える際に、気を付けるべきポイントを紹介します。
これらのことを意識して行うだけで、カビの発生を抑え、製品を衛生的に保つことができます。
5-1.詰め替えるボトルに劣化がないか確認
シャンプーやコンディショナーを詰め替える前に、使用するボトルが劣化していないかを確認しましょう。
長期間の使用や化学物質、日光の影響でプラスチックは徐々に劣化し、細かな亀裂や変色が生じることがあります。
これらの亀裂や傷は、微生物が侵入しやすくなるため、カビや細菌の繁殖地となり得ます。
劣化が見られる場合は、衛生面を考慮して新しいボトルに交換するのが賢明です。
新しいボトルを使用することで、製品を清潔に保ち、使用中の安全性も確保できます。
5-2.詰め替え前に洗浄・除菌・乾燥
詰め替える前にボトルとキャップを洗浄、除菌し、十分に乾燥させることは、カビの発生を防ぐ上で最も重要なステップです。
まず、温水と中性洗剤を使ってボトルを内外から洗い、シャンプー残留物や汚れをきれいに除去します。
洗浄後、消毒用アルコールでボトル全体を拭き、除菌します。
その際、ボトルの内側にも注意を払い、隅々まで消毒液が行き渡るようにしましょう。
最後に、ボトルとキャップを完全に乾燥させます。
水気を残さないためには、広い空間で風通し良く乾かすことが重要です。
この過程を怠ると、詰め替えた製品の品質に影響を及ぼし、カビや細菌の繁殖を招くことになります。
5-3.密閉と適切な保管
詰め替えた後のボトルはしっかりと密閉し、適切な場所に保管することが重要です。
密閉することで、空気中の微生物が製品に侵入するのを防ぎ、製品の品質を長持ちさせます。
また、直射日光が当たらない涼しい場所に保管することで、製品の劣化を防ぎます。
6.シャンプーボトル&浴室のカビ対策
続いて、シャンプーボトルにカビが発生するのを防ぐための対策について解説します。
シャンプーボトルのカビ対策は浴室全体のカビ対策にも繋がります。
- 入浴後にシャワーをかける
- 浴室をしっかり乾燥させる
- 吊るす収納にする
- シャンプーボトルを浴室の外で保管する
- こまめに掃除をする
- 防カビグッズを活用する
6-1.入浴後にシャワーをかける
入浴後にシャンプーボトルやコンディショナーボトル、浴室の壁や床にシャワーをかけることは、カビ予防に有効です。
これにより、シャンプーの残りや石鹸カス、皮脂などのカビの栄養源となる汚れを洗い流すことができます。
特に、ボトルの底部や壁の角、排水口周辺など、水が溜まりやすく汚れが蓄積しやすい場所は念入りに洗浄しましょう。
6-2.浴室をしっかり乾燥させる
浴室の湿度を下げることは、カビの成長を防ぐために重要です。
入浴後は、換気扇を使う、窓を開けるなどして浴室をしっかりと乾燥させましょう。
浴室内の湿度が高いままになると、カビが生えやすい条件が整ってしまいます。
定期的な換気と乾燥は、カビ予防の基本となります。
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6-3.吊るす収納にする
シャンプーボトルやスポンジ、ブラシなどの浴室用品を吊るす収納にすることで、水切れを良くし、乾燥を促進できます。
床や棚に直接置くと、水が溜まりやすく、カビの発生源となり得ます。
吊るすことで空気の循環が良くなり、乾燥しやすい状態を作ることができます。
特に、使用頻度の高いアイテムは、清潔で乾燥した状態を保ちやすくなります。
また、床や棚に置いていないと掃除もしやすくなるので、さらにカビ予防になります。
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出典:Amazon
6-4.シャンプーボトルを浴室の外で保管する
吊るす収納以外にも、シャンプーボトルを浴室外で保管することもカビ対策の一つです。
浴室内は湿度が高く、カビが発生しやすい環境です。使用後にシャンプーボトルを清潔にしてから、浴室外の乾燥した場所で保管することで、カビのリスクを減らすことができます。
これにより、ボトル自体の衛生状態を向上させるとともに、浴室内のカビ予防にも繋がります。
6-5.こまめに掃除をする
浴室全体を定期的に清掃することで、カビの発生を大幅に減少させることができます。
シャンプーボトル、タイルの目地、排水口など、カビが生えやすい場所は重点的に掃除しましょう。
カビ取り剤を使用することで、既に生えてしまったカビも効果的に除去できます。
清掃を怠ると、カビは徐々に広がり、悪化してしまうので早めの対処が重要です。
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6-6.防カビグッズを活用する
すでに発生しているカビを除去するのは手間がかかるため、カビが発生する前に市販の防カビ剤などでカビを防ぐのもいいでしょう。
例えば燻煙タイプの防カビ剤を2ヶ月に1回やっておけば、カビの発生を抑制してくれます。
手が届かないような狭い場所もカビ予防してくれるので、おススメです。
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7.浴室全体にカビが広がっている場合はカビ取り業者に相談
シャンプーボトルだけでなく、浴室全体にカビが広がっている場合は、自力でカビ取りしても再発するリスクが高いです。
そのため一度プロのカビ取り業者にカビ取りと防カビをしてもらうのがいいでしょう。
プロのカビ取り業者に依頼することで、根本的な原因からカビを除去し、再発防止の対策も講じることが可能です。
カビ取り業者は、カビの種類を正確に特定し、適切な除去方法と防カビ処理を実施します。
さらに、カビが発生しやすい環境や条件を分析し、その場所特有の防カビ策を提案してくれます。
プロによるカビ取り作業は、一時的な解決に留まらず、浴室の構造や換気の問題にも着目して、長期的なカビの発生を抑えるためのアドバイスを受けることができます。
また、使用するカビ取り剤は市販されているものよりも強力でありながら、人体や環境への影響も考慮されたものを選定しています。
依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や料金、使用するカビ取り剤の安全性などを比較検討することが重要です。
業者選びの際には、実績や口コミ、アフターサービスの有無も確認しましょう。
8.まとめ
今回はシャンプーボトルに発生しやすいカビの問題と、その取り除き方、予防策について詳しく解説しました。
シャンプーボトルのカビは健康に悪影響を及ぼすだけでなく、浴室全体の衛生状態を損なう原因ともなります。
そのため、カビの発生を未然に防ぐためには、適切な掃除と保管方法が非常に重要です。
- 入浴後にシャワーをかける
- 浴室をしっかり乾燥させる
- 吊るす収納にする
- シャンプーボトルを浴室の外で保管する
- こまめに掃除をする
- 防カビグッズを活用する
シャンプーボトルや浴室のカビ対策は、日常の少しの心がけと定期的な清掃で大きく改善することができます。
特に、使用後のしっかりとした乾燥、定期的な洗浄・消毒、適切な保管がカビの発生を抑える鍵となります。
また、カビの発生を早期に察知し、初期段階で対処することで、より効率的にカビ問題を解決できます。
カビは厄介な存在ですが、正しい知識と対策で十分にコントロールすることが可能です。
毎日の生活の中でこれらのポイントを意識し、清潔で健康的な浴室を維持しましょう。