
「何度掃除しても、同じ場所にカビが生えてくる」と悩んでいませんか?
カビが繰り返す原因には、結露や漏水、高い湿度、換気不足、家具裏の空気の滞留などが関係しています。
完全に防ぐことは難しくても、湿気や水分が残りにくい住環境にすることで、カビの発生や再発リスクは抑えられます。
ハーツクリーンでは、これまでに10,000件を超えるカビ調査を行ってきました。
その現場経験から、カビが発生しにくい住まいにはいくつかの共通点があることがわかっています。
この記事では、カビが生えにくい家の5つの特徴や、家選びで確認したいポイント、今の住まいでできるカビ対策を詳しく解説します。
これから家を探す方も、現在の住まいのカビに悩んでいる方も、ぜひ参考にしてください。
| この記事でわかること |
| ・カビが生えにくい家に共通する5つの特徴 ・階数・日当たり・築年数とカビの関係 ・内覧時に確認したいチェックポイント ・今の住まいでできるカビ予防・湿気対策 ・自力対処と業者へ相談する目安 |
目次
1. カビが生えにくい家とは?

カビが生えにくい家とは、単に「きれいな家」や「新しい家」という意味ではありません。
大切なのは、カビが増えるために必要な水分や湿気が長く残りにくいことです。
カビは、高い湿度や結露、雨漏り・漏水などによって、壁や床、家具まわりが湿った状態が続くと発生しやすくなります。
そのため、カビが生えにくい住まいを考えるうえでは、次の3つが基本になります。
| 基本となる考え方 | ポイント |
|---|---|
| 余分な水分を増やさない | 雨漏り・漏水や結露を防ぐ |
| 湿気をためない | 換気や除湿で室内の湿気を減らす |
| 濡れても早く乾かす | 空気が流れやすく、水分を取り除きやすい環境にする |
カビが生えにくい家かどうかは、築年数や見た目だけでなく、水分や湿気を適切に管理できる住まいかどうかが重要です。
住まい全体のカビリスクも確認しておこう
実際の住まいでは、湿度や空気の滞留など、気付きにくい条件が重なってカビが発生することがあります。
カビリスク診断を活用して、ご自宅のカビが発生しやすい条件を確認しておくと、対策の優先順位をつけやすくなります。
2. カビが生えにくい家の5つの特徴
これまで多くの住宅を調査してきた中で、カビが少ない住まいにはいくつかの共通点があります。
ここでは、カビが生えにくい家の5つの特徴を紹介します。

2-1. 結露・雨漏り・漏水が少ない
カビが生えにくい家は、結露や雨漏り、漏水などによる水分が長く残りにくい状態になっています。
カビは、水分がある状態が続くほど発生しやすくなるため、窓周辺や外壁側の壁、天井、配管まわりなどに継続的な湿りがないことは重要です。
特に、表面が乾いて見えても、壁紙の裏や下地などに水分が残っていると、同じ場所でカビが繰り返すことがあります。
そのため、見た目だけでなく、住まいの中に水分が残りにくいことが大きな特徴です。
■関連記事■結露でカビが発生する原因は?家全体の予防策と場所別の対処法
2-2. 換気設備が正しく機能している

カビが生えにくい家は、室内で発生した湿気を外へ排出しやすい状態になっています。
24時間換気や換気扇が適切に機能し、給気口やフィルターが塞がれていないことで、室内の空気が継続的に入れ替わります。
反対に、換気設備があっても十分に機能していないと、浴室や洗面所、キッチンなどで発生した湿気が室内に残りやすくなります。
つまり、換気設備が設置されているだけでなく、きちんと空気が流れていることが重要です。
2-3. 湿度を管理しやすい
カビが生えにくい家は、室内の湿度が高い状態になりにくく、必要に応じて調整しやすい環境になっています。
特に梅雨や夏場、部屋干しをする部屋、入浴後の洗面所などは湿度が上がりやすく、湿気が長時間残るとカビが発生しやすくなります。
そのため、室内の湿度を把握しやすく、換気や除湿によって調整できる住まいほど、カビの発生リスクを抑えやすくなります。
2-4. 家具裏や収納の通気性がよい
部屋全体の湿度がそれほど高くなくても、家具の裏や収納の奥だけに湿気がこもることがあります。
大型家具の裏、ベッドの下、クローゼット、押入れ、部屋の角などは空気が動きにくく、局所的に湿気がたまりやすい場所です。
カビが生えにくい家は、こうした場所にも空気の通り道があり、湿気が一か所に滞留しにくい傾向があります。
2-5. 掃除や手入れがしやすい

カビが生えにくい家は、掃除や日常の手入れがしやすく、清潔な状態を保ちやすいことも特徴です。
物が多すぎると、家具の裏や床にホコリが溜まりやすくなり、結露や水滴などの変化にも気付きにくくなります。
反対に、整理されている住まいは、ホコリや汚れ、水分を早めに見つけて取り除きやすいため、カビが発生しにくい環境を保ちやすくなります。
3. 階数・日当たり・築年数とカビの関係

カビの生えやすさは、湿度や換気だけでなく、階数・日当たり・築年数など住宅の条件にも影響されます。
3-1. 3階以上は比較的カビ被害が少ない傾向
これまでの調査経験では、3階以上の住宅は、地下や低層階に比べてカビ被害が少ない傾向が見られました。
地下や低層階は、立地や構造によって地面や基礎周辺の湿気の影響を受けやすい場合があります。
ただし、3階以上でも、結露や漏水、高湿度があればカビは発生します。
■関連記事■マンションの2階でもカビは要注意!間取りや周辺環境で決まるカビの発生原因と予防方法
3-2. 日当たりの良い部屋は乾きやすい
日当たりの良い部屋は、室内や壁面が乾きやすく、比較的カビが生えにくい傾向があります。
ただし、日当たりだけでカビを完全に防げるわけではないため、換気や湿度管理もあわせて行うことが大切です。
3-3. 古い家・新しい家にはそれぞれ注意点がある
築年数だけで、カビの生えやすさは決まりません。
古い住宅は、現在の住宅と比べて空気が入れ替わりやすい場合がある一方、断熱性能が低いと壁や窓が冷え、結露が起こりやすくなることがあります。
新しい住宅は断熱性や気密性が高いものが多いですが、換気が不十分だと室内に湿気がこもることがあります。
そのため、築年数だけで判断せず、断熱・換気・結露の状態もあわせて確認することが大切です。
■関連記事■高気密の新築住宅にカビ!?原因・掃除法・建設会社への相談ポイントをカビ対策のプロが解説
4. 家探し・内覧時に確認したいポイント

これから家を探す場合は、内覧の段階でカビの兆候がないか確認しておくことが大切です。
見た目がきれいでも、収納の奥や水回りにはカビの痕跡が残っている場合があります。
特に次のポイントを確認しましょう。
- 部屋に入ったときにカビ臭がしないか
- 窓枠やサッシに黒ずみや結露跡がないか
- 壁や天井にシミ・変色・壁紙の浮きがないか
- クローゼットや押入れの奥が湿っていないか
- キッチンや洗面台まわりに漏水跡がないか
- 浴室や24時間換気などの換気設備が正常に動くか
- 家の周囲に水が溜まりやすい場所がないか
可能であれば、雨の後など湿気が多いタイミングに内覧すると、普段は気付きにくいシミや湿気を確認できることもあります。
また、壁紙が新しく張り替えられている物件では、過去のカビ跡が表面から分からない場合もあります。
強いカビ臭や不自然な補修跡が気になる場合は、契約前に確認しておくと安心です。
5. 今の住まいをカビが生えにくくする方法
今の住まいでも、日々の管理を少し見直すことで、カビが生えにくい環境に近づけることができます。
ここでは、すぐに実践できるカビ対策をご紹介します。

5-1. 湿度・換気を管理する
まずは湿度計で、室内の湿度を把握することが大切です。
湿度が高い時期は、換気だけに頼らず、エアコンの除湿機能や除湿機も活用しましょう。
また、換気扇や給気口のフィルターにホコリが溜まると換気能力が低下することがあるため、定期的に清掃しておきましょう。

タニタ 温湿度計
出典:Amazon

シャープ 除湿機兼空気清浄機 プラズマクラスター
出典: Amazon

5-2. 結露や漏水を放置しない

窓や壁に結露が発生したら、できるだけ早く水分を拭き取ります。
結露が頻繁に起こる場合は、室内湿度や換気、家具の配置、断熱の状態も確認しましょう。
雨漏りや配管からの漏水がある場合は、カビ取りより先に水分の侵入を止めることが重要です。
5-3. 家具・収納に空気の通り道をつくる
家具を壁に密着させすぎると、家具裏に湿気がこもりやすくなります。
家具と壁の間に空気が通る程度のスペースを確保し、定期的に家具裏も確認しましょう。
クローゼットや押入れも詰め込みすぎず、必要に応じて扉を開けて換気します。
■関連記事■押入れ・クローゼットのカビ&湿気対策ガイド|開けっ放しは効果的?白カビ・茶色いシミの掃除法
5-4. 水分やホコリをこまめに取り除く

カビ予防では、水分やホコリを溜めないことも大切です。
家具の裏や部屋の隅、窓周辺、クローゼット内部などは定期的に掃除し、浴室や洗面所では使用後の水滴を取り除いて乾燥させましょう。
「湿気を減らす」「水分を残さない」「汚れを溜めない」という3つを意識し、日常的に手入れしやすい状態を保つことが大切です。
6. 自分で対処する場合と業者に依頼する場合

カビが発生した場合は、範囲や状態によって自分で対処できるケースと、専門業者へ相談した方がよいケースがあります。
ここでは、それぞれの目安と対処方法を紹介します。
6-1. 小範囲なら自分で対処できる場合もある
小範囲で表面に発生したカビであれば、素材に適したカビ取り剤を使って自分で対処できる場合があります。
ただし、素材によっては変色することがあるため、製品の表示を確認して使用しましょう。

壁紙など室内のカビ取りには、ハーツクリーンが開発した「カビ取りマイスター」のような専用製品を使う方法もあります。
業者が現場で使用している液剤を家庭向けに使いやすく改良した製品で、水回りだけでなく、室内の壁紙などにも使用できるのが特徴です。
■関連記事■【プロが解説】壁紙のカビ取り完全マニュアル|最もカビやすい壁の特徴から予防策まで徹底解説!

6-2. 広範囲・再発を繰り返す場合は業者へ相談する

次のような場合は、専門業者への相談を検討しましょう。
- 天井や壁一面にカビが広がっている
- カビ臭が強い
- 短期間で何度も再発する
- 雨漏りや漏水が疑われる
- 壁紙の裏や床下など、見えない場所が気になる
このようなケースでは、表面のカビを取り除くだけでは十分に改善しないことがあります。
原因を確認し、必要に応じて漏水修繕や下地交換、断熱・換気の改善などを検討することが大切です。
■関連記事■【2026年版】プロが厳選したおすすめカビ取り業者5選|費用相場・選び方も徹底解説

7. 【カビ関連ニュース】住まいのカビと健康への影響
住宅内のカビと健康との関係について調べた研究では、室内のカビが多い住環境と、子どもの喘息リスク上昇との関連が報告されています。
ただし、カビがある家に住めば必ず喘息になるという意味ではなく、健康への影響はカビの量や種類、曝露期間、個人差などによって異なります。
そのため、広範囲のカビは放置せず、湿気の原因を確認し、除去と再発防止を行うことが大切です。
参考:Childhood asthma and mould in homes—A meta-analysis Wiener Klinische Wochenschrift 2024
8. カビが生えにくい家に関するよくある質問

カビが生えにくい家にするために、何を意識すればよいのか迷う方も多いでしょう。
ここでは、よくある疑問について解説します。
Q1. 室内湿度は何%に保てばよいですか?
室内湿度は、60%未満を目安に管理するとよいでしょう。
湿度が高い時期は、除湿機やエアコンの除湿機能も活用してください。
Q2. 24時間換気は止めない方がよいですか?
24時間換気システムは、基本的に継続して運転することを前提としています。
給気口やフィルターの状態も確認し、住宅の仕様に合わせて使用しましょう。
Q3. 3階以上ならカビは生えにくいですか?
当社の調査経験では、3階以上の住宅は、地下や低層階に比べてカビ被害が少ない傾向が見られました。
ただし、結露や漏水、高湿度があればカビは発生するため、階数だけで判断しないことが大切です。
Q4. 日当たりがよければカビは防げますか?
日当たりの良い部屋は乾きやすく、比較的カビが生えにくい傾向があります。
ただし、日当たりだけで完全に防げるわけではないため、換気や湿度管理も必要です。
9. まとめ
カビが生えにくい家をつくるうえで大切なのは、湿気や水分が長く残らない環境を整えることです。
特に、次のような特徴がある住まいは、カビの発生リスクを抑えやすくなります。

当社の調査経験では、3階以上の住宅や日当たりの良い部屋は、比較的カビが生えにくい傾向があります。
ただし、換気や結露などの状態もあわせて確認することが大切です。
今の住まいでも、次のような対策を取り入れることで、カビが生えにくい環境へ近づけることができます。

一方で、同じ場所にカビが繰り返し発生する場合や、広範囲のカビ、強いカビ臭がある場合は、無理に自分で対処せず、専門業者へ相談することをおすすめします。
日々の対策を続けながら、カビが生えにくい住環境を目指しましょう。




コメント