カビのお悩み解決コラム

結露でカビが発生する原因は?家全体の予防策と場所別の対処法

#カビ#湿気#結露
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監修者穂苅 英樹

編集長(ハーツリッチ株式会社 代表取締役)

寒い季節になると、窓ガラスや壁に結露が発生し、「毎日拭いているのに、また水滴がついてしまう」と悩む方も多いのではないでしょうか。

結露をそのまま放置すると、窓やサッシだけでなく、壁紙やカーテン、家具の裏などにも湿気が広がり、カビが発生する原因になることがあります。
結露によるカビを防ぐには、水滴を拭き取るだけでなく、室内の湿度や換気、断熱などもあわせて見直すことが大切です。

本記事では、結露でカビが発生する原因と、家全体でできる予防策、場所別の対処方法をわかりやすく解説します。
結露やカビにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
・結露が発生する原因
・結露を放置するとカビが生える理由
・家全体でできる結露・湿気対策
・窓・壁・内窓・玄関など場所別の対処法

1. 結露でカビが発生するのはなぜ?

窓ガラスの結露

寒い季節になると、窓ガラスや壁などに水滴が付く「結露」が発生しやすくなります。
結露そのものは水ですが、濡れた状態が長く続くと、ホコリや汚れなどと合わさり、カビが発生しやすい環境になります。

まずは、結露が発生する仕組みとカビとの関係を確認しておきましょう。

1-1. 結露が発生する仕組み

結露は、空気中に含まれる水蒸気が冷たい窓や壁などに触れて冷やされ、水滴に変わることで発生します。
特に冬場は、暖房で暖められた室内と外気との温度差が大きくなるため、窓ガラスや外気の影響を受けやすい壁などで結露が起こりやすくなります。

また、入浴や調理、室内干し、加湿器などによって室内の水蒸気が増えると、結露はさらに発生しやすくなります。

窓に結露が発生する仕組み

このように、結露は室内の湿気の多さと、窓や壁などの表面温度が大きく関係しています。

国土交通省が公開している資料でも、同様の考え方が示されています。

参考:国土交通省「住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版[第2版]」

1-2. 表面結露と内部結露の違い

結露には、大きく分けて「表面結露」「内部結露」があります。

表面結露は、窓ガラスや壁など、目に見える場所に水滴が発生する結露です。

一方、内部結露は、壁の内部や断熱材、床下など、建物内部で発生する結露です。
普段の生活では目に見えにくく、長期間続くと断熱性能や建物の耐久性に影響するおそれがあります。

内部結露の仕組み

そのため、目に見える結露だけでなく、建物内部に湿気をため込まないことも大切です。

1-3. 結露を放置するとカビが発生しやすくなる理由

結露で発生したカビ

カビの発生には、水分が大きく関係しています。

窓や壁に発生した結露をそのままにすると、ゴムパッキンや壁紙、カーテンなどが長時間湿った状態になります。
そこにホコリや汚れなどが加わることで、カビが発生しやすい環境になります。

結露が発生したらそのまま放置せず、できるだけ早く水分を取り除き、しっかり乾燥させることが大切です。

結露が続くなら、まずはカビリスク診断

毎日のように結露が発生する場合は、窓だけでなく、室内の湿度や換気の状態なども関係している可能性があります。
カビリスク診断でご自宅の状況を確認しておくと、カビが発生しやすい原因を把握し、適切な対策を考えやすくなります。

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2. 結露を放置すると起こること

結露を放置すると、窓が濡れるだけでなく、周囲のカーテンや壁、床などにも水分や湿気が広がることがあります。
結露が頻繁に発生する場合は、カビが広がる前に早めに対処することが大切です。

2-1. 窓や壁、カーテン、床などにカビが広がる

窓まわりのカビ

窓ガラスに付いた結露水は、下へ流れてサッシやゴムパッキンにたまりやすくなります。
濡れた状態が続くと、窓まわりだけでなく、カーテンや窓際の壁紙、床などにもカビが発生することがあります。

また、壁面が冷えやすい住宅では、窓から離れた壁や家具の裏側などでも結露やカビが発生する場合があります。

■関連記事■カーテンのカビを放置すると危険!?正しいカビ取り方法と防カビ対策を解説
■関連記事■【保存版】フローリングのカビ取り完全ガイド|原因・正しい除去方法・再発防止策まで徹底解説

2-2. カビ臭や建材への影響につながる

カビが広がると、見た目だけでなく、カビ臭が気になることもあります。
また、結露によって壁紙や木材などが繰り返し濡れると、シミや剥がれなどにつながる場合があります。

特に、乾燥させても同じ場所が湿る、雨の日に悪化する、壁紙が浮いているといった症状がある場合は、表面結露だけでなく、漏水や壁内部の湿気など別の原因も確認した方がよいでしょう。


3. 結露とカビの状態別・対処早見表

結露が発生した場合は、水滴を拭き取るだけでなく、どこまで影響が広がっているかを確認することが大切です。

状態基本的な対処注意・相談の目安
窓ガラスに水滴が付いている水分を拭き取り、換気や除湿を行う毎日大量に発生する、複数の場所で結露する
サッシ・ゴムパッキンに黒ずみがある汚れかカビか確認し、素材に合った方法で対処する黒ずみが広範囲、掃除しても繰り返す
壁紙に少量のカビがある素材を確認して適切な方法で対処する壁紙が浮く、剥がれる、常に湿っている
壁にシミや変色がある結露以外に漏水などがないか確認する雨の日に悪化する、乾燥させても戻る
カビ臭がする家具裏や収納など見えにくい場所も確認する発生場所が分からない、複数の部屋で臭う

特に、結露を拭き取っても毎日のように大量に発生する場合は、換気や除湿だけでなく、断熱性能や換気設備、建物内部の状態なども確認する必要があります。


4. 場所別に見る結露・カビの対処法

結露やカビは、発生する場所によって適した対処方法が異なります。
ここでは、窓・サッシ、壁・家具裏、内窓・二重窓、玄関ドアに分けて、それぞれの対処ポイントを紹介します。

4-1. 窓・サッシ

窓とサッシ

窓やサッシにカビが発生した場合は、まず結露水やホコリを取り除き、素材に合った方法で除去しましょう。

アルミ部分は水拭きや中性洗剤で掃除し、ゴムパッキンのカビには対応するカビ取り剤を使用しましょう。
強い洗剤を一律に使用すると、変色や劣化につながることがあるため注意が必要です。

カビを取り除いた後は、水分を残さず十分に乾燥させ、結露した水滴をこまめに拭き取りましょう。

■関連記事■窓・サッシのカビ取り方法|重曹は使える?窓枠・パッキンの正しい掃除方法

4-2. 壁・家具裏

壁に発生したカビ

壁や家具の裏側にカビが発生した場合は、壁紙や木材などの素材を確認してから対処しましょう。

表面の軽いカビであれば自分で除去できる場合もありますが、壁紙の浮きやシミ、強いカビ臭がある場合は、壁紙の裏側や壁内部までカビが広がっている可能性があります。

カビを取り除いた後は、家具を壁から少し離して空気が流れるようにし、湿気がこもらない状態を保つことも大切です。

■関連記事■壁の結露がひどい原因は?カビの発生を防ぐ方法と効果的な対処法

4-3. 内窓・二重窓

内窓と外窓

内窓や二重窓にカビが発生した場合は、内窓と外窓の間やサッシ、パッキン部分まで確認しましょう。
カビが見つかった場合は、窓の素材に合った方法で除去し、結露水や汚れもあわせて取り除きます。

カビを除去した後も外窓側に結露が繰り返す場合は、室内の湿度や換気、窓の状態などを確認し、結露そのものを減らす対策も必要です。

■関連記事■内窓で結露が改善できる?インプラス導入のカビ予防効果と知っておくべきデメリット

4-4. 玄関ドア

玄関ドアの結露とカビ

玄関ドアやドア枠にカビが発生した場合は、ドアや枠の素材を確認し、使用できる方法でカビを除去しましょう。
特に、金属部分や塗装部分は洗剤によって傷むことがあるため、製品表示を確認してから使用することが大切です。

カビを取り除いた後は水分を残さず、濡れた傘や靴を長時間置かない、換気を行うなど、玄関に湿気をためないようにしましょう。

■関連記事■玄関サッシ・壁際の結露カビを取る方法|原因と再発防止策


5. 自分で対処できない場合は専門業者へ相談する

壁に広がったカビ

カビが広範囲に広がっている場合や、掃除しても短期間で繰り返す場合は、自分でのカビ取りだけでは改善できないことがあります。

特に、強いカビ臭がする、複数の部屋にカビが発生している、壁紙に浮きやシミがあるといった場合は、壁紙の裏側や壁内部など、目に見えない部分までカビが広がっている可能性もあります。

このような状態では、表面のカビだけを取り除いても再発することがあるため、カビ取り業者に相談し、カビの範囲や発生原因を確認してもらうことを検討しましょう。

また、断熱不足や漏水、壁内部の劣化など建物側の問題が疑われる場合は、必要に応じてリフォーム業者や防水・修繕業者などと連携して対処することも大切です。

カビ取りマイスター

6. 結露とカビを防ぐ7つの基本対策

窓ガラスの結露

結露を完全になくすことが難しい住宅でも、室内の湿気を減らし、結露水を残さないことでカビの発生リスクを抑えることができます。
ここでは、日常生活で取り入れやすい7つの基本対策をご紹介します。

結露とカビの予防対策

6-1. 室内の湿度を確認する

まずは湿度計を使い、室内の湿度を確認しましょう。
特に、結露が多い窓際や北側の部屋、家具の裏側、収納などは湿気がこもりやすいため注意が必要です。

湿度が高い状態が続く場合は、換気や除湿機などを活用して湿気を減らすことが大切です。

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6-2. 換気して湿気を逃がす

室内に水蒸気をため込まないためには、換気が重要です。
窓を開ける場合は、離れた位置にある2か所を開けると空気が流れやすくなります。

24時間換気システムがある住宅では、基本的に停止せず、給気口や換気口が塞がれていないか定期的に確認しましょう。

6-3. 結露した水滴をこまめに拭き取る

窓の結露を拭き取る様子

窓ガラスなどに結露が発生した場合は、そのまま放置せず、乾いた布やスクイージーなどで水分を取り除きましょう。
特に、サッシやゴムパッキン、窓台などに水分が残るとカビが発生しやすくなります。

水分を取り除いた後は、換気やサーキュレーターなどで乾燥を促すことも大切です。

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6-4. 入浴・調理・室内干しの湿気をためない

浴室やキッチン、室内干しなどは、室内の水蒸気を増やす大きな原因になります。

入浴後は浴室の扉を閉めて換気扇を使用し、調理中もレンジフードを活用しましょう。
洗濯物を室内干しする場合は、除湿機や換気扇で室内の水分を減らし、サーキュレーターを併用して乾燥を促しましょう。

6-5. 加湿器を使いすぎない

室内の加湿器

冬は乾燥するため加湿器を使用する家庭も多いですが、加湿しすぎると窓や壁の結露が増えることがあります。
湿度計を確認しながら使用し、結露が多い場合は加湿量を調整しましょう。

また、窓際や外壁側の壁の近くに加湿器を置くと、その周辺で結露が発生しやすくなる場合があるため注意してください。

6-6. 家具を壁から離す

大型家具を壁に密着させると、家具の裏側に空気が流れにくくなります。
特に外気の影響を受けやすい壁では、家具裏に湿気がこもり、カビが発生することがあります。

家具と壁の間にすき間を設け、定期的にホコリやカビがないか確認しましょう。

6-7. 窓の断熱・結露対策を取り入れる

窓の表面温度が低く、結露が繰り返し発生する場合は、内窓の設置など断熱性能を高める対策も検討しましょう。
また、使用可能なガラスであれば、結露防止シートや吸水テープなどを補助的な対策として活用する方法もあります。

結露の量や発生する場所を確認しながら、住宅の状況に合った対策を選ぶことが大切です。

出典:Amazon

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7. 【カビ関連ニュース】床下の高湿度と換気・施工上の不具合が報じられた事例

高気密住宅そのものが、結露やカビの原因になるわけではありません。
ただし、換気設備や施工状態に不具合があると、床下や建物内部の湿気が室内へ流入することがあります。

実際に、床下の湿度が80%を超え、換気システムや施工上の隙間を通じて湿気が室内へ入った可能性がある住宅事例が報じられています。
この事例からも、換気設備や湿気の流入経路、施工状態を確認することの重要性がわかります。

参考:TBS NEWS DIG|家中カビだらけの欠陥住宅「汚染レベル4で最悪の状態」住民は全面建て替え求めて裁判を起こすも…施工業者は“破産手続き”


8. 結露とカビに関するQ&A

Q&A

結露やカビは、放置してよいのか、どのように対策すればよいのか迷うことも多いものです。
ここでは、結露とカビについてよくある質問をまとめました。

8-1. 結露を放置しても大丈夫?

おすすめできません。
結露した水分が窓枠やサッシ、壁などに長時間残ると、カビが発生しやすくなります。

毎朝結露する場合は、水分を拭き取るだけでなく、室内の湿度や換気、窓の断熱性能なども確認しましょう。

8-2. 短時間の換気でも効果はある?

外気の湿度や天候にもよりますが、窓を開けて空気を入れ替えることは、室内の湿気を減らす方法のひとつです。

ただし、雨の日など外気の湿度が高い場合は、窓を開けるだけでは湿度を下げにくいことがあります。
その場合は、換気扇や除湿機なども組み合わせるとよいでしょう。

8-3. 掃除してもカビが再発するのはなぜ?

表面のカビだけを取り除いても、結露や高湿度などの原因が残っていると再発することがあります。
特に、同じ場所に短期間で何度もカビが生える場合は、断熱不足や換気不足、家具裏の空気の滞留、漏水なども確認した方がよいでしょう。

原因が分からない場合や、広範囲に再発している場合は、専門的な調査を検討してください。


9. まとめ

結露は、室内の水蒸気が冷たい窓や壁などに触れることで発生します。
そのまま放置すると、窓・サッシだけでなく、カーテンや壁、家具の裏側などにもカビが発生することがあります。

結露によるカビを防ぐためには、水滴を早めに拭き取り、換気・除湿・湿度管理を行うことが基本です。

結露とカビの予防対策

また、毎日のように大量の結露が発生する場合や、掃除してもカビが繰り返す場合は、断熱性能や換気設備、漏水など住宅側の原因も確認しましょう。

カビを防ぐには、結露や湿気をためないことと、発生したら早めに対処することが大切です。
この記事を参考に、結露や湿気をためない環境を整え、快適な住まいを保っていきましょう。

カビ取りマイスター

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更新履歴
2026年8月更新:記事構成を見直し、状態別の早見表、場所別のカビ対処法、専門業者へ相談する目安、結露・湿気対策に関する説明を追加・更新しました。

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