
秋冬の定番ファッションアイテム、ブルゾン。
寒くなり久々に取り出してみたら、表面に白や黒のカビが生えていた……なんて経験はありませんか?
実はブルゾンは、生地や保管方法によってはカビが発生しやすいアイテムなのです。
お気に入りのブルゾンを長く着られるようキレイに保ちたいけれど、お手入れの方法が分からない、という方も多いですよね。
この記事では、ブルゾンのカビ取り方法を素材別に詳しく解説します。 さらに、ブルゾンの正しい保管方法や、自宅で簡単にできる予防テクニック、おすすめのクリーニングをプロの目線で徹底解説!
カビに悩まずにオシャレを楽しめるよう、ぜひお役立てくださいね。
| この記事で分かること |
| ・素材別に見るブルゾンのカビ取り方法 ・ブルゾンのカビを予防する方法 ・カビを除去するおすすめクリーニング |
目次
1. ブルゾンにカビが生えた時の対処方法
ブルゾンにはさまざまな素材やデザインのものがあり、種類が豊富なためカビが発生した際の対処法もそれぞれの種類で異なってきます。
まずは、カビが発生してしまったブルゾンの素材や種類を取り扱い表示のタグ等で確認してください。
以下はその種類別にカビが生えた時の対処法をご紹介していきます。
■関連記事■衣類用カビ除去スプレーでカビは取れる?代用品3つとカビを防ぐ収納テクも紹介!
1-1. レザーブルゾン
レザーブルゾンは皮革素材で作られたもので、高価なものが多いです。
人工皮革と呼ばれるフェイクレザーで作られたブルゾンは比較的安価なものが多いです。

レザーは種類や表面加工によって水分やエタノールで変色・劣化することがあります。
自己判断で使用せず、ブルゾンの取扱表示やメーカーが案内するお手入れ方法を確認してください。
用意するもの
- 革製品専用カビ取り剤
- 布
- 歯ブラシ
- レザートリートメント
- マイクロファイバークロス
- スポンジ

コロンブス レザーキュア カビ用ミスト
出典:Amazon
①革製品専用カビ取り剤を乾いた布に染み込ませ、カビを拭き取ります。(細かい部分には歯ブラシを使用するのがおすすめです。)
②2~3時間経ってから、レザートリートメントをスポンジに少量取り、ブルゾンの表面に薄く塗ります。
③最後にマイクロファイバークロスで乾拭きして仕上げます。
※注意点※
ブルゾンが湿っていたり、汚れがひどいとカビ取り剤が浸透しないので汚れをあらかじめブラシなどで落とし、乾燥させてからカビ取りをするようにしてください。
スエードやヌバックなどの起毛素材のものには適しませんので注意してください
■関連記事■革ジャンにカビが生えたら?原因と失敗しないカビの取り方・予防法をプロが解説
1-2. MA-1やジージャン

MA-1は、アメリカ空軍のフライトジャケットから派生したもので、最近ではファッションアイテムとして男女ともに人気で日本でも定着しているブルゾンです。
素材はナイロンやポリエステルで防寒のために中綿が入っているものもあります。
MA-1は防寒にすぐれているため、通気性が悪く、汗などの湿気を吸うと素材の内部にこもってしまい、中綿が使用されているものは、綿の中に湿気が浸透することもあり、カビが発生することがあります。
ジージャンは、デニム生地を素材として作られたブルゾンで、カジュアルでアクティブな雰囲気のブルゾンです。
MA-1やジージャンのカビ取りは、まず洗濯表示を確認してください。
アルコールや酸素系漂白剤を使用する場合は、衣類と薬剤の両方で使用可能か確認してから対処しましょう。
●アルコールを使用したカビ取り方法
用意するもの
- ブラシ
- アルコール
- 布

ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon
①洗濯表示を確認し、アルコールを使用できる場合は目立たない場所で試してから、布に含ませてカビ部分をやさしく拭き取ります。
②水洗いできる衣類は、洗濯表示に従って洗濯し、十分に乾燥させます。
※注意点※
アルコールを使用すると色落ちしてしまう服もありますので、必ず事前に目立たない場所で色落ち等がないかを確認してからおこなってください。
危険なので火気の近くで作業しないでください。
●酸素系漂白剤を使用したカビ取り方法
用意するもの
- 酸素系漂白剤
- お湯
- バケツや洗面器など
- ゴム手袋
①衣類の洗濯表示で酸素系漂白剤と水洗いが可能か確認し、使用できる水温と薬剤の製品表示に従って液を作ります。
②製品表示の範囲内でつけおきします。
③洗濯表示に従って洗濯し、十分に乾燥させます。
※注意点※
必ず換気をしながら作業してください。
お湯を使用するのでやけどに注意しましょう。
漂白剤をお湯に溶かすときは熱い場合には割り箸などを使用して溶かすと安全です。
ジージャンの場合には色落ちしてしまうことがありますので、お湯ではなく水を使用するようにしてください。酸素系漂白剤の量が多すぎると色落ちや、素材を傷める原因となりますので、ラベルを確認し計量してから使うようにしましょう。
■関連記事■酸素系漂白剤で服のカビ取りをする際の注意点は?漂白剤の種類・使える素材・保管方法の完全ガイド
1-3. ブルゾンのカビ対処・クリーニング判断早見表
ブルゾンは、革・ナイロン・ポリエステル・綿など素材がさまざまで、洗濯や薬剤使用の可否も異なります。
まず洗濯表示と製品の取扱表示を確認しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| 洗える衣類に少量の表面的なカビがある | 洗濯表示を確認し、使用可能な洗剤や方法で対処する | エタノールなどを使う場合は目立たない場所で試してから使用する |
| レザー・スエード・水洗いできない衣類 | 素材専用のお手入れ方法を確認する | 自己判断で水洗い・漂白せず、難しい場合は専門店へ相談する |
| 黒ずみ・カビ臭が広範囲に残る | 無理に漂白や強いこすり洗いをせず、カビ対応のクリーニングを検討する | 薬剤による色落ち・生地の劣化に注意する |
| 生地の変色・劣化が進んでいる | クリーニング店や素材に対応した専門店へ相談する | 状態によってはシミや変色が残る場合がある |
エタノールや酸素系漂白剤などを使用する場合は、衣類の洗濯表示と薬剤の製品表示の両方を確認してください。
水洗い不可、漂白不可、革などの表示がある衣類には、表示に従い対応する方法でお手入れしましょう。
住まい全体のカビリスクも整理しておく
ブルゾンにカビが出たときは、衣類の処置だけでなく、収納や室内の湿気バランスが崩れているケースもあります。
「カビリスク診断」で全体の傾向をざっくりつかんでおくと、再発防止の打ち手が選びやすくなります。
2. ブルゾンにカビが生える原因
ブルゾンは着用後にすぐに洗わずに数回着用してから洗濯するという場合も多いと思います。
すぐに洗わずにクローゼットなどにしまうと、汗などの湿気や皮脂、ホコリなどの汚れが付着したまま保管することになり、これがカビが発生する原因となります。
ブルゾンにカビが繁殖すると、生地が劣化し変色したり、嫌なカビ臭がして着られなくなってしまいます。
着用後はしっかりとお手入れすることで、気持ちよくお気に入りのブルゾンを長く着続けられるようにしたいですね!
3. ブルゾンのカビ予防方法
① 着用後は汚れと湿気を残さないようにしましょう。
着用後すぐに洗わない場合は、ホコリを取り除き、十分に乾燥させてから収納してください。
除菌・消臭スプレーを使用する場合は、衣類の素材と製品表示で使用可能か確認してから使用しましょう。

P&G ファブリーズ PREMIUM
出典:Amazon
② 収納に詰め込みすぎないようにしましょう。
クローゼットなどの収納にブルゾンを保管する際に、物を詰め込みすぎてしまうと空気が滞留してしまいます。
また、クローゼットにブルゾンを収納する際には、なるべくクローゼットの手前に収納するとカビを防ぐことができます。
クローゼットの奥は空気が滞留しやすく、湿気もこもりやすくなっています。
できるだけ収納する物を減らし、湿気がこもるのを防ぐようにしましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
■関連記事■押入れ・クローゼットのカビ&湿気対策ガイド|開けっ放しは効果的?白カビ・茶色いシミの掃除法
③ 除湿を心がけましょう。
クローゼットなどの収納の除湿を心がけることはブルゾンのカビを予防する上でとても大切です。
クローゼットの扉を閉めたままにせず、ときどき開放し空気の入れ替えをしたり、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させたり、除湿剤や除湿機を設置するのもおすすめです。
除湿剤は手軽に除湿できるアイテムで便利なのですが、使い切りのものになりますので記載されている交換時期の目安を参考に新しいものに交換してください。
古いものをそのままにしてしまうと、湿気の発生源となってしまいます。

オカモト 水とりぞうさん
出典: Amazon
4. ブルゾンの保管について
ブルゾンをしばらく着ない場合には、カビを発生させないように保管方法にも気を付けましょう。
光触媒加工された衣類カバーが販売されています。
光触媒とは、太陽光や室内の蛍光灯などの光に反応し、カビの発生を抑制する物質のことです。
服を保管する際に、かぶせておくだけで服をカビやホコリやにおいから保護することができます。
100円ショップでも取り扱いがある店舗もありますので手軽に入手できるのも便利です。
クリーニングに出したあとのビニールのカバーは空気を通さずに湿気がこもってカビが生えてしまう可能性がありますので通気性の良い不織布でできたカバーを使用するようにしましょう。
5. 黒カビの除去は困難です。
ブルゾンのカビ対処法をご紹介してきましたが、ブルゾンに発生したカビが黒カビの場合には落とすのは非常に困難となります。
表面的なカビは適切なお手入れで改善する場合がありますが、黒ずみや変色が繊維に残っている場合は、自宅で完全に落とすことが難しいことがあります。
黒カビを落とそうとなると、強い薬剤を使用することになり、そうなるとブルゾンの劣化にもつながってしまいます。革製のブルゾンの場合には、革専門の業者に依頼して除カビと染め直しをする方法もあります。
いずれにしても、黒カビの色素が沈着してしまうとお手入れの難易度がとても上がるため、ブルゾンにカビが発生してから対処するのではなく、カビを発生させないことが一番大切です。
6. クリーニング店を利用する。
ブルゾンはさまざまな素材や種類があり、その素材ごとにお手入れの方法や注意事項も異なります。
そのため、自宅での対処が難しい場合は、カビ対応やシミ抜きに対応したクリーニング店へ相談する方法があります。
クリーニング店は専門的な知識や技術がありますので、使用する洗剤や器具なども使い分けています。
また、素人には難しいカビによるシミの除去や抗菌防カビ加工などもオプションで利用することができるところもあります。
■関連記事■カビが生えた服はクリーニングで落ちる?白カビ・黒カビの対処法と料金・注意点を徹底解説
7. ガス滅菌を利用する方法

ハーツクリーンでは、日本で唯一の衣類や小物類専用のガス滅菌を用い、素材を傷めることなくカビを除去することができます。
ガス滅菌サービス料金は、1箱(縦、横、奥行きの3辺の合計が120cm以内)送料と税込みで13,000円となります。

カビが生えてしまったことで捨てるしかないとあきらめていた衣類でもハーツクリーンにお任せください。
ただし、ガス滅菌はカビの菌を死滅させることはできますが、カビの色素を除去することはできません。
そのため繊維に入り込んだカビのシミも落としたい場合は、あわせてクリーニング業者を利用することをおすすめします。
8. クローゼットの内のカビが原因かもしれない場合
ブルゾンのカビ取り方法や、予防方法について説明して参りましたが
- ブルゾンだけでなく他の衣類にもカビが生えていた!
- もしかしたら...クローゼット全体にカビが生えているのかも?!
- クローゼットのカビ臭さが気になる
- クローゼットの天井にカビが生えている
という場合には、衣類全体にカビが広がる前にクローゼット自体のカビ取りをしましょう。
収納庫内のカビを放置すると、衣類から衣類へとカビが広がってしまう可能性があります。クローゼットから部屋の天井、壁、床へとどんどんカビが広がるリスクもありますので、衣類のカビを発見したら、一度全ての衣類をクローゼットや収納庫から出して、中をお掃除し除カビましょう。
すでにシミのようなもの(カビと思われるもの)が生えていて自力では難しい場合には、カビ取り業者にご相談ください。
■関連記事■【2026年版】プロが厳選したおすすめカビ取り業者5選|費用相場・選び方も徹底解説

9. 【カビ最新ニュース】保管中のカビは「素材」で進み方が変わる
海外輸送環境を想定した高温多湿の環境下で、様々な素材にカビを付着させ、広がりやすさを比較した研究が報告されました。
結果として、綿やスエードは少ない胞子量でも短期間で目に見えるカビが出やすい一方、ポリエステルやポリウレタンなどは比較的カビが進みにくい傾向が示されています。
ブルゾンの中でも、デニムなど綿系やスエード系は湿気と汚れでカビが生える条件がそろいやすいので、しまう前にしっかりと乾かし、詰め込みすぎないように収納することがカビ防止の鍵になります。
参考:EurekAlert!|繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究
10. ブルゾンのカビに関するQ&A
ブルゾンは素材が多様なので、迷いやすい点をQ&Aで整理します。
Q1. 白カビが少しだけなら、自宅で対処できる?
軽度なら可能です。
まずブラシで払うか、布でやさしく拭き取り、素材に問題がなければエタノールで叩き拭きして乾かします。
擦りすぎると生地を傷めます。
Q2. ナイロンやポリエステルのブルゾンでもカビるのはなぜ?
素材自体はカビに強くても、汗や皮脂、ホコリが残るとカビの栄養になります。
着用後は陰干しで湿気を飛ばし、収納前に乾燥させるのが効果的です。
Q3. クリーニングに切り替える目安は?
黒ずみが広い、臭いが取れない、再発を繰り返す場合は自力だと限界が出やすいです。
無理にこすって傷める前に、シミ抜き対応やカビ対応のクリーニングへ相談するのが安心です。
11. まとめ
・ブルゾンのカビは素材ごとに対処法が異なります。
・ブルゾンのカビ取りは、素材や洗濯表示を確認し、使用可能な洗剤や薬剤から適切な方法を選びましょう。
・ブルゾンのカビ予防は、汚れや湿気を残さず、収納場所の通気・除湿を行うことが大切です。
・黒カビは落とすのが困難です。
・クリーニングやガス滅菌も検討してみましょう。
<参考文献>
・風早健史『男のレザーグッズ・メンテナンスBOOK』2010年、成美堂出版
・角謙二『愛用品のお手入れ術』2012年、枻出版社
・三田村美保『お気に入りを長く着る衣類のお手入れ洗濯・しみ抜き・つくろい・しまい方』2016年、NHK出版
・一間堂株式会社『モノ・メンテナンス』2016年、実業之日本社
・本橋ひろえ『ナチュラルおせんたく大全』2020年、主婦の友社
・井野良介『暮らしの「スゴ技」大百科』2014年、宝島社
・おそうじ本舗『おそうじ本舗の速攻そうじ術』2016年、宝島社
■関連記事■Tシャツのカビ取りにカビキラーや塩素系漂白剤は使える!?正しい対処方法を解説!
■関連記事■革ジャンにカビが生えたら?原因と失敗しないカビの取り方・予防法をプロが解説
■関連記事■スーツに白カビが!洗濯NG?正しい対処法と応急処置を徹底解説!
■関連記事■ニット帽やニットセーターにカビが生えた時の対処法|消臭・洗濯・予防まで完全ガイド
■関連記事■ウールコートをカビから守る!プロが教える保管術と失敗しないカビ取り方法
■関連記事■麻素材のシャツにカビが生える原因は?自宅でできるカビ取り・予防のコツを徹底解説
■関連記事■コーデュロイのカビ取り完全ガイド|家庭でできる簡単除去法と効果的な予防テク
■関連記事■七五三の着物にカビが!プロが教える正しい除去方法と失敗しない保管術
■関連記事■コスプレ衣装のカビを防ぐ!洗える衣装・洗えない衣装の対処法まとめ

更新履歴
2026年9月更新:ブルゾンのカビを自宅で対処できる状態とクリーニングへ相談する目安の早見表を追加し、素材別の薬剤使用や洗濯方法、カビ予防とクリーニングへ切り替える判断基準を一部見直しました。


コメント