カビが生えた服はクリーニングで落ちる?白カビ・黒カビの対処法と料金・注意点を徹底解説

「久しぶりに着ようと思った服に白い綿のようなものがたくさん付着している。これって白カビ?」
「衣類に黒カビが生えているけど、クリーニングで落とせるものなの?」
スーツやドレス、季節物のコートなど、長期間しまい込んでいた衣類にカビが発生しているケースは少なくありません。
服にカビが生えているのを見つけたとき、「もう処分するしかない」と思う方もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
実は、カビの状態や素材によってはきれいに落とせる可能性があります。
この記事では、自宅でできるカビの落とし方や、クリーニングを依頼する際の注意点、再発を防ぐための保管方法について詳しく解説します。
大切な服をあきらめてしまう前に、正しい知識と適切な対処法を身につけておきましょう。
この記事でわかること |
・自宅でできる衣類のカビ取りの方法 ・クリーニングに出す前に確認しておきたいポイント ・カビを再発させないための日常的な予防対策 ・衣類にカビが発生する主な原因 ・黒カビが落ちにくい理由と落とせないときの判断基準 |

目次
1. 衣類にカビが発生する4つの原因と見分け方

衣類についたカビを正しく取り除くためには、まずその原因を知ることが欠かせません。
ここでは、カビがどういった環境で発生しやすいのか、そしてなぜ衣類がカビの温床になってしまうのかを解説します。
1-1. カビってどんな存在?目に見えない胞子の正体
カビは微生物の一種で、多様な環境で生存している生物です。
カビの胞子は目に見えないほど小さく、主に空気中や土壌に存在しており、私たちの身の回りに常に存在しています。
通常私たちがカビとして目にするものは、実際には微細なカビの集合体です。
そのためカビを見ることができるということは、それだけカビが増殖しているということなのです。

1-2. 衣類にカビが発生する4つの条件とは
カビは食品や水回りに生えやすいと思われがちですが、特定の条件下では衣類にも容易に生育します。
そして、カビの増殖に影響を与える主な条件は以下の通りです。

- 水分・湿度
カビは湿度の高い環境を好み、湿度が60%を超えると発生リスクが高まります。
特に80〜90%では急速に繁殖しやすく、種類によっては65%程度でも増殖することがあります。
- 温度
カビが増殖しやすい気温は20〜30℃で、これは人が快適と感じる気温範囲と一致します。
したがって、私たちが快適に感じる室内温度は、カビにとっても理想的な環境だということです。
- 栄養源
カビは様々な物質を栄養源として利用できます。
食べカスや人間の皮脂、ホコリなどもカビの栄養源となり得ます。
洗濯が難しい衣類や、一度着用した後にそのまま保管されがちなアイテムは、特にカビの生育に適した環境を作り上げてしまうので注意しましょう。
- 酸素
カビの生育には酸素が必要です。
人間が生活できる場所には必ず酸素があるため、制御することは困難でしょう。
1-3. 白カビと黒カビの違い・見分け方

衣類に発生するカビには主に「白カビ」と「黒カビ」があり、それぞれ性質や対処法が異なります。
特徴 | 白カビ | 黒カビ |
見た目 | 綿ホコリのようにふわっと白い | 黒い点状・シミ状に見える |
繊維への侵入 | 表面中心。早期ならブラッシング+洗濯で落としやすい | 深部まで根を張り色素沈着しやすい |
家庭での除去 | エタノール噴霧→洗濯で概ね対応可 | 酸素系漂白剤でも落としきれないことが多い |
クリーニング対応 | 一般的な店舗でも対応しやすい | 断られる/追加料金・漂白再染色が必要なケースも多い |
判断に迷ったときは、カビの見た目や状態からある程度見分けることができます。
- ティッシュで軽く拭き取って、ふわっと綿のようなものが取れる場合
→ 白カビの可能性が高い
- 黒い点状のシミが繊維の奥まで染み込んでいる場合
→ 黒カビの可能性が高い
特に黒カビが広範囲に広がっているようであれば、早めにカビ取り実績があるクリーニング店に相談するのが安心です。
2. 家庭でできる!衣類のカビを落とす方法

ここでは、家庭で実践できる衣類のカビ取り方法をご紹介します。
ただし、今回ご紹介する方法は、洗濯が可能な素材の衣類が対象です。
シルクやウールなど、繊細で水に弱い素材の場合は、無理に自己処理をせず、3. クリーニングを検討すべきタイミングと注意点を参考にしてクリーニングの利用を検討してください。
2-1. 白カビが生えた衣類の落とし方
白カビは白くふわっとした綿状で、色素を持たないのが特徴です。
比較的浅い部分に付着していることが多いため、発見が早ければ自宅でも除去できる可能性があります。
用意するもの
- 消毒用エタノール
- 洗濯洗剤
- 衣類ブラシ
- マスク
- ゴム手袋

ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon
カビ取り手順

- ①ブラシでカビを払う

衣類用のブラシで表面のカビを払い落とします。
この時カビが拡散するため、屋外で行うようにしましょう。
また、ブラシにもカビが付着する為、使用後は除菌してください。
- ②消毒用エタノールを吹きかける

消毒用エタノールを吹きかけて、カビを死滅させます。
- ③洗濯機で通常通り洗濯する

洗濯機で通常通り洗濯します。
- ④完全に乾くまで干す

完全に乾くまで干して、終了です。
2-2. 黒カビが生えた衣類の落とし方
黒カビは繊維の奥まで根を張るため、白カビより落としにくく、漂白しても跡が残ることがあります。
ただし、軽度であれば家庭で対処できる場合もあるため、以下の方法を試してみてください。
用意するもの
- 酸素系漂白剤
- 洗濯洗剤
- 桶
- 綿棒
- マスク
- ゴム手袋

グラフィコ オキシクリーン
出典:Amazon
カビ取り手順

- ①綿棒で酸素系漂白剤を塗布する

綿棒に酸素系漂白剤を付けて、黒カビが発生している部分に直接塗布します。
- ②酸素系漂白剤を溶かした溶液に衣類を漬ける

桶にぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし入れます。

そこに衣類を漬けて、2時間ほど放置します。
カビの状態を見て、放置時間は調整してください。
- ③軽くすすいでから通常通り洗濯する

カビが落ちていれば軽くすすいでください。
それから洗濯機で通常通り洗濯します。
- ④完全に乾くまで干す

完全に乾くまで干して、終了です。
■関連記事■カビが生えた服は着ても大丈夫?捨てる基準・危険性・安全な衣類のカビ取り&対策を徹底解説!
3. クリーニングを検討すべきタイミングと注意点

衣類のカビが軽度だった場合、2. 家庭でできる!衣類のカビを落とす方法で紹介したように自宅で対処できる場合もあります。
しかし、以下のようなケースでは、自力での対応が難しく、クリーニング業者に任せた方が安心です。

これらの状況では、自分で対処しようとすると手間や時間がかかるうえに、誤った処理によって衣類を傷めてしまう可能性もあります。
そのため、無理に自力で対応せず、状態に応じてプロに任せる判断が重要です。
ここでは、クリーニングに出す際の準備や、依頼時に気をつけたいポイントについてわかりやすく解説します。
3-1. クリーニング前にやるべき準備
カビが生えた服を持ち込むのは少し気が引けるかもしれませんが、クリーニング店はこうした依頼に慣れているため、あまり気にしすぎる必要はありません。
ただし、適切に処理してもらうためには、いくつかの準備をしておくことが大切です。

- ビニール袋に入れて持ち運ぶ
カビの胞子が広がらないよう、服は密閉できるビニール袋などに入れて持ち込みましょう。
- ポケットの中身や装飾品の確認
ポケットに紙類や小物が入ったまま出すと紛失の原因になります。
取れかけのボタンや飾りがある場合は、事前に申告しておくと安心です。
- 上下セットの服はまとめて依頼する
スーツなどの上下セットを別々に出すと、仕上がりの色合いに差が出る場合があります。
必ず一緒に出しましょう。
- 宅配クリーニングを利用する場合は写真を撮影する
宅配サービスを使う際は、カビの状態を撮影し、事前に画像を添えて問い合わせるのがおすすめです。
画像とともに具体的な要望を伝えることで、意図が正確に伝わります。
3-2. クリーニング時に確認しておきたい注意点
クリーニングを依頼する際には、素材の特性や費用、納期などについて事前に確認しておくことが重要です。
特にカビ取りは追加作業になるため、通常とは条件が変わることがあります。

- カビの発生時期と範囲を伝える
いつ頃から発生し、どこまで広がっているかを把握しておき、店舗に伝えましょう。
正確な情報があると適切な対応がしやすくなります。
- 素材に不安がある場合は相談する
合成皮革は経年劣化により、クリーニング中にひび割れや剥がれが起こることがあります。
素材に不安がある場合は、受付時に状態を確認してもらいましょう。
- カビ取りには追加料金がかかることがある
カビ除去はオプション扱いになるケースが多く、通常料金とは別に追加料金が発生することが多いです。
事前に「カビ取り対応の可否」や「料金の目安」を確認しておくと安心です。
- 事前に納期を確認する
カビが生えた衣類の場合、通常よりも仕上がりまで時間がかかることがあります。
着用する予定がある場合は、必ず納期を確認しましょう。
3-3. 黒カビは落ちないことも?事前に知っておきたい限界

白カビに比べ、黒カビは繊維の奥深くまで根を張るため、完全に除去できないケースも多くあります。
衣類の状態や素材によっては、クリーニングでは対処しきれないことを理解しておきましょう。
- 対応できない店舗もある
黒カビが広範囲に広がっていたり、長期間放置されている衣類は、通常のクリーニング店では対応を断られる場合があります。
対応可能な店舗を探す際は、インターネットや口コミを参考に、カビ取り専門やシミ抜きに強い店を選びましょう。
- 漂白や再染色が必要になることも
色柄物の衣類では、漂白が難しく、色素を抜いて染め直す必要があることもあります。
この場合は費用が数千円〜数万円に及ぶこともあり、仕上がりにも限界があります。
- 費用によっては処分を判断するのも大事
黒カビ除去には高額な費用がかかることもあるため、「その衣類にそこまでかける価値があるかどうか」をあらかじめ考えておく必要があります。
購入価格や思い入れの深さによっては、無理に修復せず処分を選ぶことも一つの判断です。
このように黒カビの除去は難易度が高いため、すでに広範囲に発生している場合は、クリーニングで完全に落ちないリスクがあると心得ておくと良いでしょう。

3-4. 確実に落としたいならカビ取り専門クリーニングがおすすめ
黒カビなど落としにくいカビが広範囲に発生している場合や、高価な服・大切な衣類を確実に復活させたい場合には、カビ取りに特化したクリーニング業者の利用も検討してみましょう。
特殊な加工や専門技術を持つクリーニング店であれば、一般的なクリーニング店では対応が難しいカビにも対処できるケースがあります。
ガス滅菌でカビを徹底除去

カビ取り専門店の中には、「ガス滅菌」という方法を導入しているところがあります。
なかでもエチレンオキサイドガス(EOG)を使用したガス滅菌は、医療機器の滅菌にも用いられており、高い殺菌力を持つのが特長です。
この方法では、衣類全体をガスで包み込み、通常の水洗いやドライクリーニングでは届かない繊維の奥深くまで入り込んだカビの菌糸や胞子まで徹底的に除去できます。
同時に、湿気や熱を加えない処理のため、衣類への負担が少なく、再発防止にも効果的です。
- 高価な服や着物、革製品にもおすすめ
ブランド服、着物、革製品などは、生地の風合いや形状を損なわないよう、慎重なカビ処理が求められます。
ガス滅菌は洗浄液を使わず処理するため、色落ちや変形が起きやすいデリケート素材にも対応できるのが大きなメリットです。
- 複数点まとめて依頼できる
ガス滅菌は1箱単位でまとめて依頼できることが多いです。
衣類だけでなく、帽子・バッグ・スカーフなどの小物類も一緒に処理できるため、収納空間全体のカビ対策としても効果的です。
衣類やバッグのカビ取りならハーツクリーニングがおすすめ

先ほど紹介したガス滅菌は、カビの菌を死滅させることはできますが、カビによる色素沈着までは除去できません。
そのため、完全にカビを取り除くにはガス滅菌だけでなく、高度なクリーニング技術も必要になります。
カビ取り専門クリーニングのハーツクリーニングでは、エチレンオキサイドガス(EOG)によるガス滅菌でカビの菌を死滅したあとに、提携している老舗クリーニング店の熟練の職人によって、シミ抜き・漂白などの技術を組み合わせながら、元の状態に近づける丁寧な仕上がりを実現しています。
「他のクリーニング店に断られてしまった」
「大切な服をどうしても復元したい」
こうしたお悩みをお持ちの方は、大切な衣類を処分してしまう前に、ぜひ一度ハーツクリーニングにご相談ください。

4. クリーニング後の正しい対応と保管方法

カビの除去を依頼した衣類がクリーニングから戻ってきたら、すぐにそのまま収納せず、いくつかの点を確認しておくことが大切です。
受け取り後の対応によって、再発防止やトラブル回避につながります。
4-1. 受け取り時に確認すべきこと
衣類を受け取ったら、仕上がりや紛失しているものがないかしっかり確認しましょう。

- カビが落ちているか
事前に伝えた「カビの箇所」や「汚れ」がきちんと落ちているかを目視で確認します。
もし落ちきっていない場合は、その場でお店に相談しましょう。
- 付属品・飾りの紛失はないか
ボタンやアクセサリー、スパンコールなどが取れていないかチェックします。
預けたときの状態と比べて明らかにおかしい部分がある場合は、早めにクリーニング店へ連絡してください。
- 数量と内容の確認
依頼したアイテム数と戻ってきた数に食い違いがないかも大切です。
上下セットのうち片方が足りない、というトラブルが稀に発生することもあります。
4-2. ビニールカバーを外して風通しを行う

クリーニングから戻ってきた服には、通常ビニールカバーがかけられていますが、そのまま収納してしまうのは避けましょう。
ビニールは通気性がないため、湿気がこもりやすく、再びカビが発生する原因になります。
服を受け取ったら、できるだけ早めにビニールカバーを外し、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させることが大切です。
なお、ホコリや傷から衣類を守りたい場合は、ビニールではなく通気性のある不織布のカバーに替えると安心です。

アストロ 衣類カバー ホワイト マチ付き ロングサイズ
出典:Amazon
4-3. 長期保管サービスの活用もおすすめ
カビの再発を防ぐには、受け取り後の対応だけでなく、その後の保管環境にも気を配る必要があります。
例えば、湿気の多い季節や収納スペースが限られている場合は、衣類専用の長期保管サービスを利用するのも有効です。
温度や湿度が管理された保管庫で、大切な衣類をカビや害虫から守ることができます。
衣類のほか、革靴やブーツにも対応しているサービスもあり、衣替えの時期に利用すると安心です。
5. 日頃からやっておくべき4つのカビ対策
衣類のカビをしっかり除去できたとしても、その後の使い方や保管方法が不適切なままだと、再びカビが発生する恐れがあります。
再発を防ぐためには、日常的な対策を習慣づけることが重要です。
以下のポイントを意識して、カビの発生を未然に防ぎましょう。

5-1. 収納場所の通気性を良くする

押し入れやクローゼットは空気が滞りやすく、カビにとって理想的な環境になりやすい場所です。
これを防ぐためにも、収納スペース内の通気性を良くするようにしましょう。
定期的に扉を開けることで、空気の流れを改善できます。
また、洋服を詰め込み過ぎずに収納し、隙間を作ることで、カビの温床を防ぎます。
押し入れやクローゼットの床にすのこを敷くことも、通気性を向上させる有効な方法です。
5-2. 収納場所を除湿する
押入れやクローゼットのように湿気がこもりやすい場所には、除湿剤を置くのがおすすめです。
除湿剤は時間とともに効果が薄れるため、定期的に状態を確認し、必要に応じて交換することが大切です。

オカモト 水とりぞうさん
出典: Amazon
■関連記事■押入れは開けっ放しが正解?白カビを防ぐ対策&カビ取り方法を徹底解説
5-3. 衣類はしっかり乾かす

衣類が湿ったままだとカビのリスクが高まります。
室内干しや曇りの日に乾かした場合は、完全に乾いているかどうかを確認してください。
湿り気が残っていれば、再度干し直しましょう。
また、一度着用したスーツやドレスなどをそのまま収納するのは避けてください。
見た目には汚れがなくても、皮脂や汗が付着しており、それがカビの栄養源になります。
着用後の衣類は、洗濯・クリーニング・ブラッシングなどのケアを施してから収納しましょう。
5-4. 定期的に掃除や衣類整理を行う
定期的に掃除と衣類の整理を行うことは、カビ予防においてとても効果的です。
衣替えの際や、年に何回かはクローゼットやタンスの中身を整理し、念入りに掃除を行ってください。
これにより、閉じ込められた空気を循環させ、隠れたカビを見つけ出すキッカケにもなります。
カビの早期発見、早期対応を心がけましょう。
6. 押入れやクローゼットにもカビが発生している場合

衣類にカビが見つかった場合は、その原因が収納場所そのものにある可能性があります。
押入れやクローゼットの中でカビが発生していると、まだ被害の出ていない衣類や布団、小物類にもカビが広がるリスクが高まります。
そのため、カビを見つけたら、衣類だけでなく収納スペースにも目を向け、早めに対処することが重要です。
6-1. 自力でカビ取りする
押入れやクローゼットには木材が使われていることが多く、市販の塩素系カビ取り剤などは素材を傷める原因になるため注意が必要です。
木材にも使える安全な液剤で処理するのがポイントです。
市販のものでカビ取りするなら、以下のようなものがあります。
- 消毒用エタノール
- 次亜塩素酸水
- 逆性せっけん
ただしこれらは漂白効果がないため、確実にカビを除去したいなら木材でも使用できるカビ取り剤がいいでしょう。

そこでおすすめなのが、カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取りマイスターキットです。
この製品は、カビ取り業者と同レベルの液剤を家庭用にパッケージ化したものなので、自宅でプロレベルのカビ取りができます。
また、カビ取り剤だけでなく防カビ剤もセットになっているため、カビの再発を防ぐことも可能です。
カビ取り剤にも防カビ剤にも危険な成分は含まれていないため、押入れやクローゼットのカビ取りでも安心してご使用いただけます。
もし費用を抑えたくて、防カビ剤はなくても良いということであればカビ取り剤単体の販売もあります。

■関連記事■放置厳禁!押入れやクローゼットがカビ臭いときの対策方法
■関連記事■タンスのカビ取り完全ガイド!簡単で効果的な方法と予防策をプロが伝授
6-2. 自力で対処できないならカビ取り業者に相談する

カビが広範囲にわたっている、体調に影響が出ている、再発を繰り返しているといった場合は、無理に自力で処理せず、専門のカビ取り業者に相談するのが賢明です。
カビ取り業者であれば、
- 発生原因の調査
- 素材や症状に応じた除去方法の提案
- 再発防止策の提案
など、トータルで対応してもらうことができます。
依頼前には、複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や料金を比較検討するのがおすすめです。
価格の安さだけで選ばず、対応実績やアフターケアの有無なども確認しましょう。
押入れやクローゼットのカビは、見た目の問題だけでなく、衣類の再発や健康への影響にもつながるため、放置は禁物です。
自力での対処が難しいと感じた場合は、早めにプロに相談することで、被害の拡大を防ぐことができます。

■関連記事■【2025年版】カビ取り業者の選び方|失敗しない依頼ポイント&おすすめ業者比較
7. よくある質問(FAQ)

服にカビが発生した場合や、クリーニングに出す際には、多くの方がさまざまな不安や疑問があると思います。
ここでは、よくある質問に対して実用的な回答をまとめました。
7-1. このカビは自宅で落とせる?それともプロに任せるべき?
カビの種類によって、自宅で落とせるかどうかは変わります。
白っぽくて綿のようにふわっとしている場合は白カビの可能性が高く、エタノールを吹きかけて洗濯すれば対応できるケースが多いです。
一方、黒い点状のシミが繊維の奥まで染み込んでいるようであれば黒カビの可能性が高く、特に広範囲に広がっている場合はクリーニング店に任せた方が安全です。
7-2. カビの付いた服はそのまま袋に入れて持ち込んでいい?

基本的には問題ありません。
密閉できるビニール袋に入れて持ち運ぶのがおすすめです。
店舗に預ける際には「カビが発生している箇所」「発生時期」「素材に関する注意点」などを一言伝えておくと、より適切に対応してもらえます。
また、ポケットの中身や付属品が付いていないかも、忘れずにチェックしておきましょう。
7-3. 黒カビ除去を頼むと追加料金や納期はどれくらい?
黒カビの除去には、通常のクリーニングとは別に追加料金が発生することが一般的です。
費用の目安は数千円から数万円程度ですが、カビの範囲が広い場合や再染色が必要な場合は、さらに高額になることもあります。
また、処理に時間がかかるため、仕上がりまでの日数も通常より長くなる傾向があります。
内容によっては数週間程度かかることも多いため、着用予定がある場合は必ず事前に納期を確認しておきましょう。
7-4. クリーニング後にカビを再発させないためには?

ビニールカバーはすぐに外し、風通しの良い場所で半日ほどしっかり乾かしましょう。
その後、クローゼットに詰め込みすぎないよう余裕を持って収納します。
梅雨時など湿度が高い季節には、除湿剤を併用するとより安心です。
8.まとめ
今回は、自宅でできる服のカビ取り、クリーニングの活用方法、そして再発を防ぐための対策について詳しくご紹介しました。
カビは放置すると繊維の奥深くまで入り込み、見た目の劣化だけでなく、健康に悪影響を及ぼすこともあります。
そのため、できるだけ早い段階で適切な対処を行うことが大切です。
洗濯できる素材で、カビの発生が軽度であれば、以下の方法でカビを除去できる可能性があります。


カビが広範囲に広がっている場合や、黒カビが繊維の奥深くまで根を張っている場合は、無理に自分で除去しようとせず、カビ取りに対応した専門のクリーニング店に相談することをおすすめします。
特に頑固な黒カビは、通常のクリーニングでは完全に落としきれないことが多く、ガス滅菌やシミ抜きなど、高度な技術を備えた専門店での対応が効果的です。
適切な処理を受けることで、大切な衣類を再び着られる状態にまで回復できる可能性が高まります。

また、再発を防ぐためには保管環境の見直しも重要です。
収納場所を清潔に保ち、湿気を溜めない工夫をすることで、カビの再発リスクを減らすことができます。

お気に入りの衣類を長く清潔に保つためにも、早めの対応と正しいお手入れを習慣にしていきましょう。
