カラコンケースにカビが生える原因は?
カラコンのケースにいつの間にかカビが生えていた!という経験はありませんか?
洗浄液や保存液につけているのになぜ?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
カラコンケースにカビが発生しているのに気づかずにカラコンを使い続けてしまうと眼病や視力低下、最悪失明などの原因にもなりますので注意が必要です。
今回は、カラコンケースにカビが発生する原因や予防方法などをご紹介していきます。
目次
1.カラコンケースにカビが生える原因とは?
カラコンは、一度着用すると涙に含まれているたんぱく質などの汚れが付着します。
他にも、空気中のホコリや花粉なども気付かないうちにカラコンに付着します。
このようなカラコンを保管するカラコンケースは、使っていくと微生物や汚れが蓄積されていきます。
ソフトの場合には新しいケア用品を購入すると、ケースは無料で添付されています。
レンズケースは毎日洗って自然乾燥させるようにしましょう。
カビが発生する条件は、①酸素、②温度、③湿度、④栄養分の4つが揃うことです。
①酸素と②温度の条件はわたしたちの身の周りでは既にカビにとって繁殖しやすい条件が整っています。
また、コンタクトレンズやカラコンケースは水分を多く含んだ状態になることでカビが繁殖しやすい湿度も満たし、ここに汚れが付着することでカビの栄養分となり、カビが発生するのです。
コンタクトレンズを保管する際には、毎日洗浄液や保存液につけて消毒もしていると思いますが、消毒しているのだから清潔なのでは?と疑問に思いますよね。
しかし、この消毒は全ての菌に有効というわけではないのです。
また、目に入っても大丈夫というものは消毒効果は弱く作られているのです。
2.ワンデイタイプがおすすめ!
滅菌された使い捨てタイプのコンタクトレンズは、洗浄し煩雑なケアが必要な通常のコンタクトレンズよりも安全に使用することができます。
コンタクトレンズは、ワンデイタイプ以外は消毒などのお手入れが必須になりますので、お手入れが面倒な方は使い捨てのコンタクトレンズがおすすめです。
ワンデイタイプのカラコンは、販売されている種類が豊富でその日の気分やシーンに合わせて好きなものを使い分けすることもできます。
さらに、ワンデイタイプのカラコンは個包装となっているため、未開封であれば長期保存も可能となっています。
旅行やお泊りの際には、使い捨てのワンデイタイプを使用すると保存液やケースなどの荷物が減るのもおすすめポイントです。
3.カラコンケースにカビが生えたら落とせるの?
結論から申し上げますと、カラコンケースにカビが発生したらカビを落としてもう一度カラコンケースを問題なく使用できる方法はありません。
カラコンケースにカビが発生したら、処分しましょう。
カラコンケースにカビが発生した際に、中性洗剤などで洗ってカビが除去できたように見えることがありますが、目に見えないカビの菌が付着しています。
カラコンケースはプラスチック製なので、プラスチック製品は比較的簡単にカビ取り除くことができるのですが、目に触れるものを保管するものなので、薬剤等を使用してしまうと失明や眼障害などの被害を及ぼす恐れがあります。
さらに、カラコンケースにカビが発生していた場合には、そこに保管していたカラコンにもカビが発生している可能性が高くなります。
そのため、カラコンケースまたはカラコンにカビが発生しているのを発見した際には、どちらも処分して新しいものを購入するのが良いでしょう。
4.カラコンケースのカビ予防方法
①ケースを複数使用する。
カラコンケースを2つ用意し、毎日洗浄して交互に使用しましょう。
洗浄したあとはしっかりと乾燥させて清潔にしておくことがカビ予防のポイントです。
乾燥させる際には、洗面所などに置いたままにしておくと気づかないうちに水が飛び散ってかかってしまうことがあります。
そのため、トレイを使用するなどの工夫をしましょう。
②きちんとケースに保管する。
旅行やお泊りの時にカラコンケースを持って来るのを忘れてしまったり、なくしてしまった!という経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。
そんな時にペットボトルのキャップや食器などにカラコンを入れて保管していませんか?
ペットボトルのキャップは、飲み物や雑菌が付着していることがあり、衛生的に良くありません。
食器なども塗料やホコリなどがカラコンに付着することがあるのでおすすめできません。
最近はコンビニでもコンタクトケースを販売している店舗もあります。
面倒でもコンビニなどを探してきちんとケースに保存するようにしましょう。
また、コンビニなどでカラコンケース以外にも、少量の洗浄液や保存液も取り扱っている店舗がありますので、急に必要になったときには覚えておくと便利ですよ。
③カラコンのケアもしっかりする。
カラコンケースのカビを予防するためには、カラコンのケアもとても重要になります。
カラコン本体にカビが発生すると、カラコンケースにカビが移ることもあり、その逆にカラコンケースにカビが発生すると、カラコン本体にもカビが移ることがあります。
カラコン本体とカラコンケース両方のケアを怠らないようにしましょう。
④カラコンの保存液の交換をする。
カラコンケースに長期間保存液を入れたままにしていませんか?
保存液を長期間使い続けてしまうと、雑菌が繁殖しカビが発生することがあります。
清潔な状態を保つためにも保存液は毎日新しいものに入れ換えるようにしましょう。
5.カラコンケースの交換
見た目が清潔に見えるからと言ってカラコンケースを長く使い続けていませんか?
カビの胞子や雑菌は肉眼で確認することができないので、汚れているようには見えなくても汚れていることがあります。
カラコンのレンズケースには交換時期というのがあります。2weekであれば2週間で交換しましょう。
カラコンケースには、消毒液を入れているがら大丈夫だと思ってしまいますが、残念ながらすべての菌を消毒できるわけではないのです。
6.カラコンケースの洗い方
①まず手を石鹸でキレイに洗います。
②カラコンケースからカラコンを取り出し、ケースに残っているケア剤を捨てます。
③カラコンケースとフタを水道水またはMPSで洗います。
④水をしっかり切り、カラコンケースのフタを開けた状態で自然乾燥させます。
※注意点※
カラコンケースを乾燥させる際に、布などで拭いてしまうと雑菌がついてしまう可能性があるため、清潔な場所で自然乾燥させるようにしてください。
7.まとめ
・カラコンケースにカビが生える原因は水分と汚れによるものです。
・メリットの多い使い捨てのワンデイタイプのカラコンがおすすめです。
・カラコンケースにカビが発生したら処分しましょう。
・カラコンケースのカビ予防方法は4つあります。
・カラコンケースはこまめに洗うように心がけましょう。
<参考文献>
・愛知鳴海『コンタクトレンズ』2012年、文芸社