メガネケースのカビ取り&カビ対策!メガネの鼻パットの汚れについても解説

「メガネケースに白い斑点が付着しているけど、これって白カビ?」
「メガネケースを傷つけずにカビ取りする方法を知りたい」

近視の矯正としてメガネを使用されている方が多いですが、他にも老眼の矯正やブルーライト対策として必要な時だけ使っているという方もたくさんいらっしゃいます。

そしてメガネを使わない時に入れるのがメガネケースですが、実はメガネケースにカビが発生してしまうことがあるのです。
特に湿気の多い地域や季節では、メガネケースにカビのリスクが高くなります。

カビは見た目が悪いだけでなく、メガネケースの素材を傷めてしまったり、メガネにも悪影響を与える可能性があるため、適切な対処が重要です。

この記事では、メガネケースの安全かつ効果的なカビ取り方法を素材ごとに詳しく解説します。
カビを防ぐための予防策についてもお伝えするので、メガネを使用されている方は是非最後までお読みください。

この記事でわかること
・メガネケースのカビ取り方法(プラスチック、布、革)
・メガネやメガネ拭きのお手入れ方法
・メガネケースにカビが生える原因
・メガネケースのカビ対策

1.【素材別】メガネケースのカビ取り方法

カビは放置していると広がる恐れがあるため、カビを見つけたら早急に対処することが重要です。

またメガネケースのカビ取りと言っても、素材によってカビ取り方法は異なるため、今回はプラスチック製、布製、革製のメガネケースのカビを除去する方法を詳しく解説します。

また、カビ取りする際はカビの胞子が浮遊する恐れがあるため、屋外で作業するか、屋内なら換気しながら行うことをおススメします。
そしてカビの胞子を吸い込んだりするのを防ぐために、マスクを身に付けて作業してください。
使用する洗剤によっては手荒れをすることもあるので、ゴム手袋も着用した方がいいでしょう。

1-1.プラスチックのカビ取り方法

まずはプラスチックのメガネケースのカビ取り方法を解説します。
アルコールはカビのたんぱく質を分解する効果があるため、消毒用エタノールでカビ取りすることが可能です。

用意するもの

  • 消毒用エタノール
  • キッチンペーパー
  • 歯ブラシ(必要であれば)

出典:Amazon

カビ取り手順

①消毒用エタノールを吹きかける
②キッチンペーパーで拭き取る
③しっかりと乾かす

①消毒用エタノールを吹きかける
カビを死滅させるために、メガネケースにたっぷりと消毒用エタノールを吹きかけて、15分ほど放置しましょう。

②キッチンペーパーで拭き取る
乾いていない消毒用エタノールをキッチンペーパーで拭き取ってください。
細かい隙間のカビが除去できないようなら使い古した歯ブラシで掻き出しましょう。

③しっかりと乾かす
風通しの良い場所に置いて、しっかりと乾かして終了です。

■関連記事■プラスチックにもカビは生える!除去方法と予防策について

1-2.布製のカビ取り方法

続いて、布製のメガネケースのカビ取り方法を解説します。
布製のメガネケースにカビが生えた場合は、消毒用エタノールで除菌し、カビの色素は中性洗剤や酸素系漂白剤で落とすようにしましょう。

用意するもの

  • 消毒用エタノール
  • 中性洗剤
  • 酸素系漂白剤(必要であれば)

花王 ワイドハイターPRO ラク泡スプレー

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出典: Amazon

カビ取り手順

①消毒用エタノールを吹きかける
②中性洗剤でカビの汚れを除去する
③しっかりと乾かす

①消毒用エタノールを吹きかける
カビを死滅させるために、メガネケースにたっぷりと消毒用エタノールを吹きかけて、15分ほど放置しましょう。

②中性洗剤でカビの汚れを除去する
水に薄めた中性洗剤を布につけて、ポンポンと叩くようにカビの部分に塗布していきます。
もし中性洗剤では落ちないようなら酸素系漂白剤を試してみてください。
ただし酸素系漂白剤は色落ちする恐れがあるため、目立たないところで試してから作業してください。
汚れが落ちたら、水に濡らした布で拭き取ってください。
この時洗剤や漂白剤が残らないように何度も水拭きしましょう。

③しっかりと乾かす
風通しの良い場所でしっかりと乾燥させて終了です。

■関連記事■【Q&A】布製品に生えたカビはどうやって除去すれば良いの?!

1-3.革製のカビ取り方法

続いて、革製のメガネケースのカビ取り方法を解説します。
革製品でも消毒用エタノールでカビ取りは可能ですが、シミになってしまう恐れがあるため、革用のカビ取り剤を使用するのがいいでしょう。

用意するもの

  • 革用のカビ取り剤

コロンブス レザーキュア カビ用ミスト

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出典:Amazon

カビ取り手順

①布に革用のカビ取り剤を含ませてカビを拭き取る
②革用のカビ取り剤を吹きかける
③布で拭き取って乾燥させる

①布に革用のカビ取り剤を含ませてカビを拭き取る
布に革用のカビ取り剤を吹きかけて、その布でメガネケースを拭いていきます。

②革用のカビ取り剤を吹きかける
カビが発生している箇所やメガネケースの内側に、直接革用のカビ取り剤を吹きかけてしばらく放置してください。

③布で拭き取って乾燥させる
①で使った布とは別の布でカビ取り剤を拭き取ります。
それから風通しの良い場所でしっかりと乾かして終了です。

■関連記事■バッグや靴など革製品についたカビの除去方法と生やさせないための方法

2.メガネの鼻パットが緑色に!これってカビ!?

メガネの鼻パットの部分に緑色っぽい汚れが付着することはよくあります。
「もしかしてカビ!?」と不安になると思いますが、そちらはカビではなく、緑青と呼ばれるサビである可能性が高いでしょう。

この現象は、メタルフレームのメガネでよく見られます。
時間と共にメタル部分が酸化し、湿気や汗などによって化学反応が起こり、緑青が形成されるのです。

では、どうしてこのような変色が起こるのでしょうか?

メガネの鼻パット部分は、私たちの皮脂や汗と頻繁に接触します。
これらの物質に含まれる塩分や酸が、メタル部分と反応して酸化を促進し、緑色の緑青を形成します。
特に高温多湿の環境下では、この反応が加速されることがあります。

緑青が発生させないように、日頃からメガネの鼻パット部分を柔らかい布で優しく拭き、清潔に保つようにしましょう。
また、定期的に専門店でメンテナンスしてもらうことも、緑青の予防に効果的です。

3.メガネケース以外のお手入れ方法

メガネケースを清潔に保つためには、中に入れているメガネやメガネ拭きも清潔にする必要があります。
そのため、ここではメガネとメガネ拭きのお手入れ方法について解説します。

3-1.メガネのお手入れ方法

まずは汚れが蓄積しないように、こまめにメガネ拭きでレンズを優しく拭いて汚れを取り除いてください。
そして汚れが気になってきたら、しっかりと洗うようにしましょう。

用意するもの

  • レンズクリーナー(中性洗剤でも可)
  • 柔らかい布

手荒れを防ぎたい場合はゴム手袋をはめて作業してください。

お手入れ手順

① 水道水でメガネを洗い流す
② レンズクリーナーを吹きかける

①水道水でメガネを洗い流す
まず、メガネを冷水で優しく洗い流します。
この時、お湯を使用するとメガネが傷む恐れがあるので、冷水を使用するようにしてください。
メガネのレンズとフレーム全体を慎重に洗い、汚れを取り除きます。

②レンズクリーナーを吹きかける
次に、レンズクリーナーをメガネのレンズに吹きかけます。
(レンズクリーナーがない場合は、水で薄めた中性洗剤を使用することも可能です)
柔らかい布を使用して、クリーナーを均等に拡散させながら優しく拭き取ります。
この作業は、レンズの表面だけでなく、溝や鼻パッドなどの細部も行いましょう。

メガネの汚れやフレームの緩みが気になる場合は、専門店にメンテナンスを依頼することをおすすめします。
プロの手によるチェックと調整は、メガネの寿命を延ばし、快適な使用感を保つことができるでしょう。

3-2.メガネ拭きのお手入れ方

メガネ拭きに汚れや油分が蓄積すると、かえってレンズを汚してしまう恐れがあるため、定期的に洗うことが大事です。

用意するもの

  • 中性洗剤
  • 洗面器

メガネ拭きは繊細な素材のため、アルカリ性の洗剤や漂白剤の使用は控えてください。
手荒れを防ぎたい場合はゴム手袋をはめて作業してください。

お手入れ手順

①メガネ拭きを手洗いする
②すすいで自然乾燥させる

①メガネ拭きを手洗いする
メガネ拭きは繊細な素材で作られているため、手洗いを行うことが推奨されます。
中性洗剤を少量の水に溶かし、その溶液を使ってメガネ拭きを優しく洗います。
この際、メガネ拭きの素材を傷めないよう、やさしく丁寧に洗うことが重要です。

②すすいで自然乾燥させる
洗浄後、メガネ拭きを十分にすすぎ、洗剤の残りがないことを確認してください。
すすぎが不十分だと、洗剤の残留が拭き取り性能を損ねる原因になります。
その後、メガネ拭きを風通しの良い場所に干して、自然乾燥させましょう。

4.メガネケースにカビが発生する原因とは?

メガネケースに限らず、カビが発生する場所には以下のような条件が必要とされています。

  • 水分・湿度
  • 温度
  • 栄養源
  • 酸素

カビは暖かくて湿度の高い環境を好みます。
またカビが成長する為には栄養源が不可欠で、埃や皮脂などいわゆる汚れを必要としています。
そして酸素は地球上どこでもあるので、これでカビが成長するために必要な条件が全て揃うことになります。

では、どのような原因でメガネケースにカビが発生する4つの条件が揃いやすくなってしまうのか詳しく解説しましょう。

4-1.高湿度の環境

メガネケースを高湿度の環境に置いていると、カビの発生リスクが高くなります。
湿度が60%を超えると、カビが成長しやすくなり、湿度が高ければ高いほど活性化していきます。

素材によっては湿気を吸い込みやすいため、湿った空気がケース内に閉じ込められ、カビの成長に最適な環境が形成されてしまいます。
その結果、カビの胞子が定着しやすくなり、カビが生育する可能性が高まります。

洗面所やキッチンなどの水回りは湿度が上昇しやすいので、そこにメガネケースを置いている場合は注意が必要です。
また、夏や梅雨の時期などは、通常の部屋でも湿度が60%を超えることはよくあるため、水回りに置いていなくても油断はしないようにしましょう。

4-2.不十分な通気

カビは湿度が高く、暖かい場所で繁殖しやすいものです。
そしてメガネケースは閉め切っていることが多いため、非常に通気性が悪いです。

通気が悪い場所は、湿気が溜まりやすくて暖かい温度になりやすいため、メガネケースの内部にカビが発生しやすい条件が揃ってしまうのです。

4-3.皮脂などの汚れ

メガネは直接顔に触れるため、皮脂やファンデーションなどの汚れが付着します。
そしてその汚れを落とさずにメガネケースに戻すと、これらの汚れがケース内部に蓄積され、カビの栄養源となります。

特に皮脂は、カビが成長するために必要な有機物を豊富に含んでいるため、ケース内でカビが繁殖しやすい環境を作り出してしまうのです。

5.メガネケースのカビを予防するための対策

メガネケースにカビが生えるのを防ぐためには、いくつかの簡単な予防策があります。
効果的な対策をいくつか挙げるので、是非実践してみてください。

  • 高湿度の場所に置かない
  • 定期的にメガネケースを乾燥させる
  • メガネを濡れたり汚れたりしたまま入れない
  • 定期的に手入れをする
  • 通気性の良い素材を選ぶ

5-1.高湿度の場所に置かない

カビは水分を好むため、高湿度の環境ではその成長が促進されます。
そのため、メガネケースを脱衣所やキッチンのような高湿度の場所に置くことは避けるようにしましょう。
これらの場所は常に湿気が多く、カビの繁殖に理想的な条件を提供してしまいます。

代わりに、乾燥していて通気性の良い場所を選んで、メガネケースを保管してください。
例えば、リビングや寝室の棚の上など、密閉していない空間が望ましいでしょう。

また、湿気の多い季節の場合は、エアコンや除湿機を使用して、室内の湿度をコントロールしましょう。
そうすることでメガネケースだけでなく、部屋全体のカビ対策になります。

■関連記事■日当たりの悪い北向きの部屋がカビ臭い?!カビ対策方法をプロが解説
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5-2.定期的にメガネケースを乾燥させる

メガネケースはしっかりと乾燥させることで、カビの発生を防ぐことができます。
定期的にケースを開けることで、ケース内の湿気が蒸発し、カビの成長に必要な環境を排除できるでしょう。

また、時々ケースを直射日光の当たる場所に置いて乾燥させるのも効果的です。
日光には自然な消毒効果があり、カビの胞子を殺すことができます。

ただし、直射日光に長時間さらすと、ケースの素材が劣化したり変色したりする可能性があるため、日光にさらす時間や素材には十分注意してください。

5-3.メガネを濡れたり汚れたりしたまま入れない

メガネを濡れたり汚れたりした状態でケースに入れると、その湿気や汚れがカビの成長を促します。
もし雨や汗でメガネが濡れている場合は、必ず水分を拭き取ってからケースに戻すようにしてください。

また皮脂などの汚れもカビが繁殖する為の栄養源になってしまうため、濡れていない時もメガネ拭きで汚れを拭き取ってからケースに入れましょう。

5-4.定期的に手入れをする

メガネケースも定期的なお手入れが必要です。
ケースの内部を湿った布で拭いて汚れを取り除き、その後乾いた布で水分を拭き取って、乾かしてください。
この作業をすることで、カビの胞子や汚れを除去し、清潔な状態に保つことができるでしょう。

また、ケースの素材に応じて、適切なクリーナーを使用することも重要です。
例えば、布製のケースは洗濯機で洗える場合もありますが、革製のものなどは革用のクリーナーを使うのがいいでしょう。

そしてケースだけでなく、3.メガネケース以外のお手入れ方法を参考にして、メガネやメガネ拭きのお手入れも行ってください。

5-5.通気性の良い素材を選ぶ

メガネケースを新しくするということなら、通気性の良い素材を選ぶというのも1つの方法です。
通気性の良い素材は湿気を逃がしやすく、カビの成長を防ぐのに効果的です。

また、ケース内部に湿気を吸収する素材、例えばシリカゲルなど置くことも、湿度をコントロールする上で役立つでしょう。

ちなみにケースを選ぶ際には、素材の質感や耐久性にも注意し、長期間の使用に耐えることができるものを選ぶことが大切です。
高品質のケースは、通気性のみならず、メガネを保護する機能も優れています。
カビ予防だけでなく、メガネを安全に保管するためにも適切なケースの選択が重要なのです。

6.まとめ

今回はメガネケースの素材ごとのカビ取り方法やカビ対策について解説しました。

カビは見た目にも不快であり、メガネや健康にも悪影響を与える可能性があります。
カビが発生してしまった時は、早急にカビ取りを行いましょう。

プラスチックのメガネケースのカビ取り方法
①消毒用エタノールを吹きかける
②キッチンペーパーで拭き取る
③しっかりと乾かす

布製のメガネケースのカビ取り方法
①消毒用エタノールを吹きかける
②中性洗剤でカビの汚れを除去する
③しっかりと乾かす

革製のメガネケースのカビ取り方法
①布に革用のカビ取り剤を含ませてカビを拭き取る
②革用のカビ取り剤を吹きかける
③布で拭き取って乾燥させる

ただし、カビは発生してから除去しようとすると非常に手間が掛かります。
そのため、定期的なお手入れや湿気に注意しながら保管することが大事になってきます。

日頃から以下のカビ対策を心がけるようにしてください。

  • 高湿度の場所に置かない
  • 定期的にメガネケースを乾燥させる
  • メガネを濡れたり汚れたりしたまま入れない
  • 定期的に手入れをする
  • 通気性の良い素材を選ぶ

日常的にメガネを使用されている方にとって、メガネケースは必需品ですが、そのお手入れは見落とされがちです。

メガネを清潔に保つことは視界のクリアさを保つだけでなく、メガネ自体の寿命を延ばすことにも繋がります。
そしてメガネケースのお手入れにも同じくらいの注意を払うことが大切なのです。

この記事を参考にして、メガネケースのカビの発生を防ぎ、毎日のメガネ使用をより快適なものにしてください。