パーテーション設置が原因でカビが!対策方法は?!

感染症対策のために、飲食店やオフィスなどで、アクリル板のパーテーションや間仕切りなどを導入されているところが増えています。

飛沫感染を防ぎ、ソーシャルディスタンスを確保するという意味で、役立つパーテーションですが、使い方によっては、このパーテーション設置により、カビが発生してしまうこともあるのです。

感染症対策を意識していても、カビが大量発生してしまっては、カビによる健康被害も心配です。

この記事では、どうして感染対策のためのパーテーションが、カビ発生の原因となってしまったのか、また、カビを防ぐためにできる対策方法について、解説していきます。

1.パーテーション設置によりカビが発生してしまったケース

飛沫感染防止のためにパーテーションを設置し、半個室になることで、通気性が悪くなり、カビが発生してしまうというケースが実際にありました。

特に日当たりの悪い地下室や低層階は要注意です。

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日当たりの悪い部屋や地下室は、地面からの湿気の影響を受けやすく、また日が入らないことで乾燥しにくいことから、カビのリスクが高い場所でもありますが

さらにパーテーションを設置したことで、湿気が逃げにくくなったことなどが考えられます。つまり、パーテーションにより、空気の流れが妨げられた結果、カビが生えてしまったと考えられます。

この他、パーテーションを設置している室内に多くのモノを置いていたり、人が集まることで発汗し、その水蒸気が溜まったりして、カビの原因となることもあります。

この他、パーテーションが直接的な原因でなくても

  • オフィスのエアコンにカビが生えていてカビの胞子が飛散していた
  • カーペットにカビが生えていた
  • 漏水が起こっていた
  • 結露が起こっていた
  • ホコリや汚れが蓄積していた
  • 加湿器をかけすぎて湿度が高くなっていた

など、様々な要因とパーテーションによる空気の停滞が合わさることで、カビが目視できるくらいまで増殖してしまった...ということも考えられます。

次の章ではカビを防ぐために日々できる対策方法をご紹介していきます。

2.パーテーション設置によるカビの発生リスクを減らすには

パーテーションによって、通気性を改善することがカビ予防のポイントとなります。

使用後は全ての空気を入れかえる

オフィスや飲食店などは、使用後、人がいなくなった際に全ての窓を開けて換気します。

毎日行うことが難しい場合でも、週に数回、2日に1回など頻度を決めて、定期的な全体換気を行うようにしましょう。

移動できないパーテーションの場合には、サーキュレーターを当てて、湿気を乾燥させます。

空気清浄機や除湿機を設置する

一番は、窓を開けて換気をすることですが、雨が続いたり地下で窓がない場合などには

空気清浄機や除湿機を設置して、除湿することでカビを防ぎます。

また、空気清浄機や除湿機はこまめにフィルター掃除しましょう。

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湿度を管理する

パーテーションで区切ることで、湿気が溜まりやすくなるため、湿度計を設置してこまめに湿度を管理することも重要です。

カビは湿度60%以上で発生しやすくなりますので、室内の湿度が高くなったら窓を開けたり、除湿機を使うなどして、調整しましょう。

カビやすい壁や天井を定期的に掃除する

天井や壁にカビが発生すると、あっという間に室内全体に広がってしまう恐れがあります。フローリングワイパーに消毒用アルコールを塗布し、天井や壁なども定期的に掃除をしましょう。特にホコリが溜まっていると湿気を吸収しカビの原因となります。

壁面に大きな家具などを置いて、通気性が悪くなっている場合も要注意です。

定期的に動かして、掃除をしましょう。

カビ臭いエアコンはクリーニング依頼する

カビの原因がエアコンである可能性もあります。

季節の変わり目に久しぶりにエアコンを使うと、何だかカビ臭いと思うことはありませんか?

エアコンの内部には結露が生じやすく、この結露にホコリが付着することでカビの原因となります。カビ臭いエアコンのをそのまま使っていると、内部に発生したカビを胞子として、空気中にまき散らす恐れがあるため、エアコンからカビ臭いニオイがする場合には、エアコンのクリーニング業者に依頼をするなどして、カビの原因を取り除きましょう。

モノを減らし通気性を良くする

書類や布製品、大きな家具など、物が多い場合もカビの原因となります。

特に物が多い場合には、パーテーションを設置することでさらに、1つ1つの半個室内に湿気が溜まりやすくなります。

特にクッションやソファ、イス、などの布製品も要注意です。布製品もこまめに干して乾燥させたり、除菌しましょう。

不要なものは、処分し、通気性を良くしましょう。

パーテーション自体をこまめに除菌する

飲食店であれば、パーテーション自体に手垢、飛沫や食べ物などが付着している可能性があります。この手垢、飛沫、食べ物などを放置するとカビの栄養源となり、カビ発生の原因になります。

テーブルだけでなく、パーテーションそのものも消毒用アルコールを使ってこまめに拭きあげましょう。

3パーテーションによりカビが生えてしまった場合の対策方法

パーテーションを設置したことで、室内にカビが生えてしまったら、どのようにしてカビ除去をすれば良いのでしょうか。

まず、「水拭き」と「掃除機がけ」をする際には要注意です。

カビは水がある場所を好むため、水拭きすることで一見表面のカビは除去できたかのように見えるかもしれませんが、再発する可能性があります。また、カビ部分を掃除機がけするとカビの胞子が排気から舞ってしまいますので、水拭きと掃除機は注意してください。

水拭きをする際には、固く雑巾を絞り、中性洗剤を付けたり、消毒用アルコールをその後吹きかけるなどして、除菌しましょう。

可能であれば一度パーテーションを撤去して除カビする

まず、移動可能なパーテーションを全て撤去して、家具や壁などを消毒用アルコールで除菌します。

造作パーテーションなどで移動ができない場合には、カビ部分を消毒用アルコールで除菌した後、サーキュレーターを当てて乾燥させます。

消毒用アルコールは、白カビなど色素の沈着していないカビ落としにおすすめです。

しかし、青カビや黒カビなど、カビの色素が沈着している場合には、消毒用アルコールで漂白することができません。この場合には、カビ取り専門の業者へ依頼して、除去されるおすすめします。

ハイターなど、塩素系カビ取り剤で漂白することも可能なのですが、通気性の悪い場所でカビ取りをすると、塩素ガスを吸い込みかえって健康を害してしまうリスクもあります。

また、範囲が広すぎても、皮膚や目などに塩素系の液剤が付着し、ケガをする恐れもありますので、この場合は無理をせず専門の業者へ相談されることをおすすめします。

パーテーション自体にポツポツとカビが生えてしまった場合には、窓の近くなどに移動し換気をしっかりと行った上で、消毒用アルコールを使って除去します。

換気は晴れた日に行うようにしましょう。

カビの色素が沈着している場合には、ゴム手袋とマスクを着用した上で、カビハイターなど市販のカビ取り剤を塗布し、雑巾などで拭きあげます。

ただし、こちらも範囲が広すぎる場合には、自力で長時間行うと塩素ガスを大量に吸いこんで喉などを痛める可能性もありますので、あまり無理をせず、カビ取り業者へご相談ください。

壁のカビ対策

パーテーションを設置して、壁面にカビが生えてしまった場合には、消毒用アルコールを使う以外に、逆性石けん(オスバンなど)も利用できます。薬局で購入し、バケツに入れて水で希釈して、雑巾に溶液を湿らせて壁に塗布します。その後、乾拭きして液剤をしっかりと除去することで、カビ取りが可能です。

ただし、逆性石けんも消毒用アルコールと同様、漂白効果はありませんので、青カビや黒カビの色素を除去することはできません。

また、必ずゴム手袋をして皮膚を保護した上で使うようにしましょう。特に逆性石けんは必ず水で薄めて使いましょう。

逆性石けんの使い方はこちらの記事に詳しく書いてあります。

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パーテーションを設置することで、空気が停滞し、室内に置いている人工芝やフェイクグリーン(人工観葉植物)にカビが生えてしまうこともあります。この場合は、消毒用アルコールを使って、除去していきます。

消毒用アルコールを使う際には、殺菌効果の高い70~80%濃度のものを使うようにしましょう。また革製品など素材によっては変色してしまうものもあるので、まずは目立たない場所で試してから、変色がないかを確認して使うようにして下さい。

まとめ

パーテーションを設置により、室内の通気性が悪くなることでカビが発生したと考えられます。

カビが生えてしまったら、移動のできるパーテーションは撤去して、晴れた日に室内の換気と掃除、そしてカビの除菌を行いましょう。

除菌方法はカビの生えた部分に消毒用アルコールを塗布して、除カビしますが、カビの色素が沈着している場合や、カビが広がっていて手に負えない場合には、カビ取りの専門業者に依頼しましょう。

カビを防ぐためには、不要なものを減らし、湿気を溜めないように、換気や除湿機、空気清浄機を活用して、除湿します。

また、ホコリや汚れもこまめにとり除いて、カビの原因を取り除くことも大切です。

カビが大量に発生すると、シックハウス症候群などの健康被害が出る場合があります。こまめな清掃と換気で、感染対策と、共にカビ対策を行いクリーンな室内を維持しましょう。