【Q&A】プロの力を借りるべき?!カビ取り業者に依頼するか迷ったときにチェックすべきポイント

部屋にカビが生えているのを見つけた時、自力でやるのは難しいからカビ取り業者に頼みたいと思うこともあるでしょう。
しかし初めてカビ取り業者に依頼する場合は、不安なことや分からないことも多いと思います。

きっとこんなふうに考える方も多いのではないでしょうか。
また、もしカビがあまり酷くなくて自分で対処できるレベルなら、自力でカビ取りして費用を抑えたいと考えると思います。

そこで今回、カビペディア編集部がカビ取りを業者依頼するか迷った時にチェックするべきポイントをまとめました。
業者に依頼しようか迷った時、実際に依頼する時に業者を選ぶ時の参考にしてみてください。

この記事でわかること
・カビ取り業者を選ぶ際の見極めポイント
・実際にカビ取り業者に依頼するか決める際のボーダーライン
・自力でカビ取りをする際に気を付けるべきポイント

カビ取り業者に依頼するとどうなる?!自力でのカビ取りとの違いとは?

部屋にカビを見つけたら、自力でカビ取りするか業者に依頼するか迷うこともあると思います。
カビ取り業者に依頼すると以下のようなメリットがあります。

プロに任せるとカビを根本から除去してもらえるので、仕上がりもキレイですし、再発率も低くなります。


逆に業者に依頼するデメリットは以下のものがあります。

カビは湿度が高くて、適度に高い気温の時に繁殖しやすいため、梅雨や夏の時期はカビ取り業者の繁忙期になりやすいです。
1日に施工できる現場数は限られているため、依頼が多いと実際にカビ取りしてもらえるまでに時間を要することがあるのです。

このメリットとデメリットを踏まえた上で、自力でやるか業者に依頼するか判断することになります。
ただし注意していただきたいのが、人によってはカビ取り作業をやらない方が良い方がいます。
コチラの記事で詳しく解説しているので、自分がそれに当てはまらないかどうか確認してください。

■関連記事■カビ取り業者に聞いた!カビ取りをしてはいけない人・注意すべき人

では、次の項目から、カビ取り業者に依頼するか迷っている方が疑問に思うことについて詳しく解説していきます。

Q1:カビ取り業者に依頼する際にチェックすべきことは?

A1:専門的知識が豊富なカビ取り業者を選びましょう

カビ取り作業は、薬剤を塗布し、ただカビを綺麗にするだけと思われがちですが、カビを完全に死滅させ、再発を防止するにはそれでは不十分です。薬剤やカビ、建物の専門知識を持ち、状況に合わせた工法で施工を進める必要があります。

しっかりとした専門会社なのかチェックするためには、きちんと納得できる説明を丁寧にしてくれるかどうかを確認したほうがいいと思います。

以下の項目など、きちんと説明できるか注意してみてください。

知識・技術力のない業者に依頼してしまうと、専門知識も使う薬剤も適当なケースが結構多く、施工後カビが再発して気が付く場合もあります。

参考:ハーツクリーン「カビ対策について5000件のカビ取りを行ったプロが徹底解説」

業者の知識不足によって招いた悲劇

実際にカビの知識がない業者に依頼したことで、カビが悪化してしまった事例を紹介します。

事例1:カビの上に塗装をして壁一面にカビが広がったケース

塗装壁にカビが発生したため、リフォーム業者に依頼した方の事例です。
カビの知識のないリフォーム業者だったため、「カビの上からペンキを塗り重ねれば大丈夫です」と説明されました。
お客様自身もカビの知識がないためそれで大丈夫だと思い依頼したところ、数ヶ月後にカビが再発してしまいました。

いくらペンキを塗って綺麗になったとしても、カビは死滅させなければ繁殖を続けます。
しかもペンキを栄養源にして繁殖するため、見えない所で範囲を広げていました。

その後、塗装を剥がしてカビ取りをしてから、再度塗装しなければいけなくなったため、費用が膨大にかかってしまったのです。

■関連記事■カビを塗装で隠すと被害額が3倍に跳ね上がることも!?塗装面にカビが生えたときの正しい対処方法

事例2:壁紙のみを貼り換えて再発したケース

壁紙にカビが発生し、リフォーム業者に依頼した方の事例です。
この業者もカビの知識がなかったため、「壁紙を張り替えたら大丈夫です」とカビ取りをしっかりしないまま、壁紙の張り替えだけ行いました。しかし、数ヶ月後にカビが再発しました。

せっかく壁紙を張り替えても、しっかりとカビを除菌していないと壁紙の裏でカビが広がってしまいます。
こちらの事例の場合も再度壁紙を剥がして、カビ取りしてから新しい壁紙に張り替えることになったため、費用が余計に発生してしまいました。

■関連記事■壁紙にカビが!貼り換えたら本当に再発しない?

リフォームはカビ取りと防カビの後で行おう

カビが発生した際に、せっかくだからリフォームもしようと考える方もいると思います。
その場合は、しっかりとカビ取り(除カビと防カビ加工)をしてから、壁紙の張り替えをするという正しい手順で行うようにしましょう。

■関連記事■リフォーム前必見!!「カビにくい壁紙素材」はあるのかカビ取りのプロが解説

リフォーム業者によってはカビの知識がなくて、「水拭きのみでかえってカビが増えてしまった…」というケースもあります。

もし賃貸に住んでいてカビが酷くなると、退去時に管理会社や大家さんとのトラブルに発展することもあります。
そうならないためにも、業者の見極めは肝心です。

信頼できるカビ取り業者の見極め方法としては、問合せ時や無料カウンセリングの時にカビに関する質問をたくさん投げかけてみましょう。
カビ取り業者を選ぶ時のポイントは3つです。

  • 納得できる説明を丁寧にしてくれる
  • 専門知識が豊富である
  • 具体的な提案をしてくれる

また、せっかくお金をかけてカビ取りのプロに依頼するなら、再発は防ぎたいと考えるでしょう。
その為にも「カビの専門知識」は重要なのです。

  • この家でなぜカビが発生したのか
  • カビはどんな特徴があるのか
  • どのような対策をするのが効率的か

これらを的確にアドバイスできる業者に依頼すると良いでしょう。

Q2:業者に依頼した方がいい時とは?

A2:手が届かない場所や範囲が広すぎる場合は依頼した方がいいでしょう

カビの発生場所や状態によって、カビ取り業者に依頼した方がいい時と必要ない時があります。
実際にプロが現地に行って確認してみないと正確な判断はできませんが、ある程度ならご自身でも判断することができます。
いくつかまとめてみたので、ご自宅がどの程度当てはまるかチェックしてみてください。

業者に依頼したほうが良いパターン

壁や天井などに生えた場合は業者に依頼したほうがいいでしょう。

壁や天井に生えたカビを市販のカビ取り剤自力で除去すると、建材の変色や素材の劣化を起こす可能性があります。
また、余計な薬剤が残ってしまい、その成分が体に悪影響を起こす可能性があるからです。

特に天井のカビ取りは、液剤が垂れてきたり、脚立から落下したりする危険があるため、特に自力での作業は難しいので、あまりおススメできません。
天井のカビの危険性についてはコチラの記事で詳しく解説しています。

■関連記事■カビ対策の最重要場所【天井】!プロ直伝のカビ取り方法と再発を防止する方法


カビが小さいうちに依頼すれば費用も安く抑えられるので、気になる場合は早めに連絡するようにしましょう。
カビ取り専門業者は、市販のカビ取り剤よりも特殊で安全なものを使用していることがほとんどです。
上記のチェックに当てはまる項目があるなら、まずは無料のカウンセリングを受けてみるのもおすすめです。

自力で除去できるパターン

お風呂場などのようにカビ取り後に水洗いできる場所やゴムパッキンなどの小面積の場合は、ご自身でやられてもいいかと思います。

まずは、どの場所にどの程度のカビが発生しているのかチェックしてみると良いでしょう。
そして自力でできると判断出来たら、カビ取りを行ってください。
お風呂の場合は以下のような流れでやるといいでしょう。

  • ①お風呂用洗剤で汚れを落とす

カビ取り剤を浸透させるために、まずはお風呂用洗剤で汚れを除去してください。

  • ②カビ取り剤を吹きかけてカビを除去する

マスク、ゴム手袋、ゴーグルなどを身に付けて体を保護し、換気しながらカビ取り作業を開始します。
カビが発生している箇所とその周りにカビ取り剤を吹きかけて、数分間放置します。
カビが酷い場合は20~30分ほど放置してください。
それからカビ取り剤の成分が残らないようにしっかりと水で洗い流してください。

  • ③市販の燻煙タイプの防カビ剤を使用する

カビの再発を防ぐために、燻煙タイプの防カビ剤を使用します。
水を入れて煙が出たら、90分以上放置してください。
その後、しっかりと換気して終了です。

■関連記事■お風呂に発生した酷い黒カビをキレイに除去し再発をグッと減らす方法をカビ取り業者が伝授!
■関連記事■お風呂のパッキンのカビが取れない!しっかり落とすコツをプロが解説

  • 花王 カビハイター

出典:花王株式会社

  • ルック おふろの防カビくん煙剤 フローラルの香り

出典:amazon

市販のカビ取り剤(塩素系のカビ取り剤)には毒性が強い水酸化ナトリウムという成分が含まれています。
この成分が含まれているカビ取り剤は最後に水で洗い流したり、しっかりと水拭きしたりしないといけないため、部屋の壁や天井のカビ取りではおススメできません。
もし自力で室内のカビ取りを行いたいのであれば、ハーツクリーンで取扱いしているカビ取りマイスターキットがおすすめです。

カビ取りマイスターキットは安全性を考えて開発された液剤のため、水酸化ナトリウムのような毒性の強い成分は入っていません。
そのため、部屋の壁や天井のように水で洗い流せない場所のカビ取りもできます。

また、このキットは除カビ剤だけでなく防カビ剤もセットになっているため、カビの再発も防いでくれます。
カビがまだ小規模で「自力でカビ取り業者と同レベルのカビ取り施工を行いたい」という方にもおすすめです。

もっと費用を抑えたいということであれば、除カビ剤のみの単品もあります。
防カビはできないですが、しっかりとカビを除去することは可能なので、ぜひこちらも検討してみてください。

そして、カビ取り後も継続して掃除や除湿をこまめに行って、カビの再発を防ぐ環境づくりも大切です。
コチラの記事にカビ対策や湿気対策について詳しく書いてあるので参考にしてみてください。

■関連記事■日当たりの悪い北向きの部屋がカビ臭い?!カビ対策方法をプロが解説
■関連記事■ジメジメしやすい部屋の湿気対策まとめ

Q3:市販のカビ取り剤でできる広さはどのくらい?

A3:1㎡以内が基準です


カビの胞子は目に見えないほど小さいものです。
そして私たちが実際目にしているカビはコロニーという微生物の集落です。
要するにカビが目に見えているということは、それだけカビが繁殖していることを意味しています。

そしてカビは胞子を飛ばして繁殖していくため、目視できるカビよりも広範囲に渡っているものです。
そのため、自力でカビ取りできる目安は1㎡以内と考えるようにしてください。

ちなみに市販のカビ取り剤は、一般の方でも安全に使用できるように濃度があまり高くありません。
そのため真っ黒なカビのカビ取りで使った場合、完全に除去できない可能性があります。
薄っすら黒いような初期段階のカビで使用するようにしましょう。

しかし、カビ取り剤の濃度が低いと言っても、広範囲の面積を一気に施工すると目が痛くなったり、呼吸がしづらくなったりします。
そういう部分でも、カビの知識が無くて、機材のない方が広範囲のカビ取りをするのは危険なのです。

■関連記事■壁に生えたカビを業者を呼ばずに自力で除去するには?!

Q4:何となくカビ臭い程度だとカビ取り業者は呼ばない方が良い?

A4:カビ臭い時点で胞子と毒素を大量に吸いこむ危険性が。心配なら業者に確認を

カビは成長する過程で発生するのがカビ臭であり、それと同時にカビ毒も出しています。
そのため、カビの臭いがするということは、カビ毒も吸っているということです。

カビ臭いというだけだと、「わざわざ業者に依頼するなんて大げさかも…」と不安になるかもしれません。
しかし、カビ毒を吸うことで健康被害が発生する危険があるので、早めの対処が重要なのです。

■関連記事■かび臭い=カビ毒!?カビ臭の原因を即効解決する方法をカビ臭マイスターが徹底解説

ちなみにカビは以下の条件が揃うと、急速に成長します。

そしてカビの臭いがするということは、どこか見えない場所にカビが発生しているということです。
そのため、部屋がどのくらいカビに汚染されているのか、カビは隠れていないか専門業者に確認してもらうことをおススメします。

カビの専門業者に依頼する

Q5:カビ取りを依頼する方はどんな悩みを抱えている人が多い?

A5:カビ臭さで不調を訴える方や、衛生的な環境を整備したい方が多いです

  • カビの見た目が不快で不衛生だから
  • 部屋中がカビ臭いから
  • 咳や鼻水や目のかゆみなどの健康被害が発生しているから

このように見た目の不快感や臭い、そしてカビによる健康被害が発生している方からの依頼が多いです。

他にも「赤ちゃんが産まれるからカビのない家にしたい」という方や「家族が入院して免疫が下がっているから、退院するまでにカビ取りして安心できる空間にしたい」などの理由でご依頼頂くこともあります。

■関連記事■どうしてカビは予防することが大切なのか

Q6:自力のカビ取りをする場合の注意点は?

A6:換気して、マスク・ゴム手袋・ゴーグルなどを着用しましょう

カビ取り作業中はカビの胞子が舞ったり、市販の塩素系カビ取り剤を使用すると危険な塩素ガスが発生することもあるのため、しっかりと換気して作業するようにしましょう。

またカビ取り剤は皮膚を溶かしたり、目に入ると失明する恐れもあるため、マスク・ゴーグル・手袋・長袖の服を身に付けて体を保護しましょう。

色物の服でカビ取りすると、カビ取り剤が付着して色落ちすることもあるので、色落ちしても問題ない服を着用することをおススメします。
そして、広範囲のカビは一度に行わず少しずつ作業するようにしましょう。

Q7:カビをそのまま放置するとどうなるの?

A7:建物全体にカビが広がり、被害額が数十倍になることも

カビを放置したことにより被害が拡大し、被害額が高額になるという事例はたくさんあります。

こちらは実際にあったことですが、地下2階地上13階の大きな施設にカビが発生しました。
そこではカビの対処をせずに1年放置したことで建物全体にカビが広がり、数千万円の損害が出てしまいました。

もし最初のカビが発見されてすぐに自分でカビ取りをしていれば、数百円程度の費用で済んだでしょう。
自力でカビ取りが上手くできなくて多少広がったとしても、早めに業者に依頼すれば、それでも数十万円程でカビ取りできたはずです。

このような施設の話でなくても、一般の方の家でもカビを放置したことで数百万円のリフォーム費用が発生する例はたくさんあります。

そのようなことにならないためにも、カビ取り業者の無料相談を利用し、早めの対処を心がけてください。

Q8:カビの生えた衣類や家具は捨てるべき?

A8:可能であれば捨ててください

カビが他のものにも広がる可能性もあるので、できれば処分した方が良いでしょう。
高価なものや思い入れのあるもので処分するのが難しいということであれば、業者に依頼して家具のカビ取りをしてもらいましょう。

■関連記事■意外な落とし穴?!家具裏にカビが発生したときのカビ対策を解説

衣類やバッグなどにカビが発生した場合は、クリーニング業者に依頼して除去してもらいましょう。

ただしカビは非常に厄介な菌なので、通常のクリーニング店で行っている除菌だけでは死滅しないことがあります。
そこでおススメしたいのがカビ取り専門のクリーニング業者です。

例えば、ハーツクリーニングならエチレンオキサイドガスを使用した滅菌処理を行っています。
このガスは医療機器の滅菌処理にも使用されるほど強力であり、真菌だけでなく、ダニなどの害虫やその卵も死滅させることが可能です。

また、ハーツクリーニングは老舗のクリーニング店と提携しているため、熟練した職人の技術でカビの汚れを落とすことも可能です。
大事な衣類やバッグにカビが発生した時は是非ご利用ください。

最高級カビ取りクリーニング専門店「ハーツクリーニング」

まとめ

今回はカビ取り業者に依頼するべきか迷った時のために判断基準などを詳しく解説しました。
最後にチェックリストをすべてまとめたので、迷った時に是非ご活用ください。

カビ取り業者に依頼するべきか迷った時は以下のチェックリストを活用してください。

ただし、自力で除去できるパターンであっても、すでにカビによる健康被害が発生している方や、妊娠中の方などカビの影響を受けやすい方は避けた方がいいでしょう。

そしてカビ取り業者に依頼すると決まったら、今度は業者選びの重要です。
もし業者選びを間違えると、以下のようなことが起きるかもしれません。

「カビ取りのつもりがリフォームのみだった」
「高いお金を支払ったのに再発してしまった」
「安そうに見えたのに見積り後、どんどん追加料金が発生した」

このようなトラブルを避けるためにも、以下のポイントをおさえている業者を選ぶことをおススメします。

カビ取り専門業者のハーツクリーンは、無料のカウンセリングを行っております。
広範囲のカビや、カビ被害でお困りの際は、お問い合わせください。

【Q&A】プロの力を借りるべき?!カビ取り業者に依頼するか迷ったときにチェックすべきポイント