天井のカビを防ぐお掃除方法は?
何気なく天井を見上げると隅の方に黒い斑点やシミのようなものを見つけてしまった!
それは天井に生えたカビなのです。対処したくても届かないしどうしたらいいのか・・・。そこで今回はカビ発生を防ぐための天井のカビの掃除方法について必要な道具なども含めてご紹介していきます。
目次
天井のカビの掃除に必要なもの。
~用意するもの~
- マスク
- ゴム手袋
- ゴーグル
- フード付きの長袖の衣類
- 脚立や踏み台
- 住居用洗剤(水酸化ナトリウムや界面活性剤が含まれていないもの)
- 消毒用エタノール
- きれいな雑巾
~必要に応じて用意するもの~
- スプレーボトル
- ハタキや掃除機、ほうき
- 柄の長いモップ(クイックルワイパーのようなものでもOK)
用意しなければならないものが多いと感じるかもしれません。
ですが、天井から落下してくるカビの胞子に触れてしまったり吸い込んだりしないようマスクやゴム手袋、ゴーグル等を使って身体を守る必要があります。
それだけでなく天井からカビ取り剤が垂れ落ちてきて身体にかかるのを防ぐ意味でも身体を保護するアイテムは必ず用意しましょう。カビ取りに使えるフード付きの長袖の衣類がなければレインコートや長そでプラス帽子を組み合わせてもいいでしょう。
脚立がなければ足場のしっかりした台で代用しても大丈夫です。安全にカビ取りをするためにも安定感のあるものを選びましょう。
脚立を使っても天井まで届かない場合は柄の長いモップ等を使ってカビ掃除をします。モップがなければフローリングワイパーに水で濡らした雑巾をつけて洗剤の拭き取りをしてもいいでしょう。
ただし、これらのように柄の長いものを使うとカビの状態を近くでみることができません。特に小柄な女性にとっては扱いが大変だと思います。
スムーズにカビ取りをおこなうためにもできるだけ手が届く高さの脚立を使うことをおすすめします。ハタキやほうき、掃除機は天井に埃やクモの巣などがある場合にカビ取り作業に入る前に使用します。また、住居用洗剤がスプレータイプのものの場合はスプレーボトルは必要ありません。
この時、カビやホコリを吸い込んだり目に入るの防ぐために、ゴーグルやマスクを着用して保護するようにしましょう。
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続いてカビの掃除方法です。
天井のカビの掃除方法
~手順~
① マスク、ゴーグル、ゴム手袋、フード付きの長そでを着用し、十分に換気をします。カビとりしたい場所の下に置いてあるものは予めよけておきます。
② 天井にクモの巣やその他汚れがある場合はできるだけ取り除いておきます。
③ スプレーボトルに住居用洗剤を入れ、カビの部分にまんべんなく吹きかけます。
③ 水で濡らし固く絞った雑巾で洗剤を拭き取ります。
④ 天井が乾いたら消毒用エタノールを吹きかけて完了です。
天井のカビ取りにあたって一つ注意点があります。使用するカビ取り剤についてです。カビ取りをするとなるとカビキラーやハイターのような塩素系漂白剤を思い浮かべる方も多いと思います。
これらは強力なカビ取り剤なため使用することで比較的広範囲で頑固なカビでも除去することができますがその反面、天井の素材を傷めてしまったり変色させてしまうことがあります。
そのため天井のカビ取りに漂白剤を使用するのは控えましょう。ただし浴室の天井のように漂白剤にも耐性があり水で十分に洗い流せるような天井に対しては漂白剤を使用しても大丈夫です。漂白剤を使う場合でも放置時間は守り、必ず換気をするようにしてください。
以上が天井に生えたカビの掃除方法です。天井のカビ取りには用意するものが多く、重度のカビになると自力での除去は時間も労力もかかってしまいますし完全に取りきるのが難しい分再発もしやすいです。
さらに天井のカビが天井裏からきている場合は天井裏のカビ取りも必要になります。場合によっては天井の建材の張り替えが必要になることもあります。天井にカビを見つけたら早急にカビ取りをし、自力で手に負えない場合はカビ取り専門業者に相談することをおすすめします。
では天井にカビが生えるのを防ぐ方法はないのでしょうか。ここからは天井のカビ対策についてお伝えしていきます。天井のカビ予防には日常的に次のことを心掛けましょう。
天井にカビが生える原因
天井のカビ発生を防ぐためには、カビが生える原因を分析することも大切です。当てはまっている項目があれば、そこから改善していき、対策していきましょう。
原因1 部屋の湿度が高い
多くのカビは湿気のある場所を好みます。換気が不十分であったり冬場に加湿器を使用したりしている場合は湿度が高くなり天井にカビが生えてしまいます。
原因2 窓の結露を放置している
窓に近い部分の天井にカビが生えることも多いです。それは窓に発生した結露を放置したことが原因で窓周りの壁紙にカビが発生し、それが天井にまで影響を与えるからです。さらに結露が発生することで部屋の湿度が高くなり天井にカビが発生します。
原因3 室内の掃除が不十分
埃や食べこぼし、汗や皮脂などはカビの栄養源になります。これらが付着した個所からカビは発生しやすく、掃除をせず放置しているとやがて部屋全体に、さらには天井にカビが生えてしまいます。また、タバコのヤニは天井の黄ばみにつながるだけでなくそこからカビが発生することもあります。ヤニ汚れもカビの栄養源になるためヤニ汚れを放置するとそこに重なるようにカビが発生してしまいます。
原因4 天井裏にカビが生えている
天井裏のカビがひどくなると室内の天井までカビに侵されてしまうことも少なくありません。天井にカビが生えているのを見かけ、念のためと天井裏も見てみたところもっとひどいカビが天井裏に生えていたということもあります。天井にカビが生える原因には室内だけでなく天井裏が影響していることもあるのです。
天井にカビが生えているのを見つけてしまったらとても残念な気持ちになりますよね。天井のカビを放置してしまうとカビの胞子が部屋中に降り注ぎ健康に悪影響を与えることもあります。天井のカビが見つけたらできるだけ早く対処しましょう。
天井のカビをそのまま放置すると?!
天井にカビが生えているのを発見しても「少しくらいなら、落ち着くかも」と思って放置をしていませんか?
天井に生えたカビは重力に伴い、胞子が床に落下します。そのカビの胞子は湿気や栄養源など条件が揃うことで、床や壁、窓際や絨毯、ソファーなど部屋のあらゆるところで発生してしまう恐れがあります。そのため、天井のカビを発見したらすぐに対処をして、カビがこれ以上広がらないように除去する必要があるのです。
天井のカビを防ぐために日ごろから気を付けること
①こまめに室内の換気をおこなう
換気をして湿気をためないようにします。特に加湿器を使用する冬場は換気の時間を長めにするといいでしょう。
また、天井の結露がカビの原因となることもあります。結露を防ぐためにも天気の良い日には、全ての窓を開けて家中の換気をしましょう。
②掃除をして室内に埃をためない
埃はカビの栄養源です。掃除をしてできるだけ埃のない状態を保ちましょう。
③室内に置いてある寝具やカーテン、カーペットやソファなどの除菌をする
布製品はカビの栄養源となる埃、食べこぼし、汗、皮脂が付着しやすいです。これらにカビが生えると天井にまでカビの胞子が届き天井にカビが生えてしまいます。洗えるものは定期的に洗濯し、消毒用エタノールや除菌スプレーをしてカビの発生を防ぎます。
④扇風機やサーキュレーター、空気清浄機を使用する
天気が悪く換気が十分にできない日は扇風機やサーキュレーター、空気清浄機などを使い室内の空気を循環させるのもおすすめです。もちろん窓を開けて換気しながら同時にこれらのアイテムを使用することもより効果的です。
⑤定期的に天井裏の換気をする
天井裏から室内の天井にカビが広がるのを防ぐために天井裏の換気も定期的に行いましょう。室内と同様サーキュレーターを回すと空気が滞らず天井だけでなく天井裏にカビが生えることも防ぐことができます。
⑥漏水や雨漏りがある場合には修理を行う
建物の老朽化や破損などにより、漏水や雨漏りの水が天井裏にたまり、カビが発生することがあります。
分譲マンションの場合には、上階の配管の漏水が原因ということもありますので、管理組合に相談し、原因を調査してもらいましょう。賃貸の場合には、大家さんに相談して、直してもらうことをおすすめします。
また、持ち家の戸建の場合には修理業者に連絡をしてみると良いでしょう。
カビが生えた時は早急にカビ取りする
もし天井にカビが生えてしまった時は、早急にカビ取りをしましょう。
カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。
そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため天井のカビ取りにも使用できます。
ただし天井は液だれなどがしやすく、個人でのカビ取りが難しい場所なので、無理してカビ取りはせずにカビ取り業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
今回は天井のカビの掃除方法についてお伝えしてきましたがまとめると、
- 結露や換気不足により部屋の湿度が高くなり、掃除不足によりカビの栄養源が増えると天井にカビが生えてしまう。
- 天井裏に生えたカビが原因で室内の天井にもカビが生えてしまうことがある。
- 天井のカビ除去にあたってはしっかりと身体を保護し、脚立や安定した台を用いてカビ取りをする。
- 天井のカビの掃除には住所用洗剤と消毒用エタノールを使用する。
- 天井のカビを防ぐには普段から換気や掃除をおこない、必要に応じてサーキュレーターなどを使用する。
となります。天井はカビ取りがしにくい場所ですし、軽いカビであれば見て見ぬふりをしてしまうかもしれません。ですが小さなものに生えたカビとは違い天井のカビは簡単に捨てたり交換ができません。
普段からカビが生えない環境を作り、生えてしまったら早めに対処しましょう。カビ取りをしてもカビが繰り返される場合にはカビ取り専門業者に相談するという方法もあるので、自力での除去が難しい場合にはプロに頼ってみてもいいかもしれません。