エアコンの結露によるカビやホコリの掃除方法

気温も高くなり、久しぶりにエアコンを入れようと、エアコンの吹き出し口を見ると...ホコリ?カビ?が付着している!
エアコンは、室内の空気を冷却して涼しい風を出すため、エアコン内には結露が生じやすくなっています。
この結露をそのまま放置することで、湿気を好むカビや雑菌が繁殖し、エアコンのカビ臭さの原因に。
そこで、この記事では「エアコンの結露によって生じたホコリやカビのお掃除方法」をご紹介します。
季節の変わり目のお掃除や、日ごろのお手入れなどにご活用ください!
目次
エアコンの結露によって生じたホコリやカビを掃除する手順
エアコンのパーツについて
まず、エアコンの掃除をするために「エアコンのパーツの名称」について理解しておきましょう。
ダイキンの公式サイトに図解で分かりやすくエアコンの各部位や内部について説明がありますので、そちらを参照して頂けるとイメージしやすいのですが
簡単にまとめますと、エアコンで掃除する場合に知っておくべき名称は以下のようなパーツです。
- 化粧パネル(エアコンの表面のカバー・外側です)
- フィルター(取り外し可能)
- フィン(フィルターを取り外すと出てくる金属製の層のような部分です)
- ルーバー(空気が出てくるところです。風向を調整すると左右前後するところです)
- 送風ファン(取り外しは難しいですが、ルーバーの奥にあるロール状のものです。ココにカビが発生しやすい!)
では、それぞれパーツごとのお掃除方法を解説していきます。
掃除の難易度が最も低いのは「フィルター」
エアコン掃除で、最も簡単でかつすぐにできることが
「フィルター掃除」です。
フィルターは化粧パネルを開けると、簡単に取り外すことができます。フィルターは、ホコリが付着したまま放置するとカビの原因となります。
エアコンのフィルターに関しては月に2回くらいの頻度でお掃除しましょう。
フィルターのお掃除方法
①エアコンのプラグを抜く
②フィルターを取り外す
③フィルターについたホコリを掃除機もしくは水洗いで除去する
(油汚れが付着していて、ホコリがなかなか落ちない場合は、中性洗剤を使って歯ブラシなどで落とします。)
それでもホコリ×油汚れが落ちない場合には、酸素系漂白剤を入れたお湯に20分ほどつけておきましょう。
酸素系漂白剤につけておくと、白くスッキリとキレイになります。
基本的には、掃除機か水洗いで落ちますので、汚れの酷いときに酸素系漂白剤を活用してみてください。
(家で焼き肉やら油料理をよくする場合や、キッチン近くにエアコンがある場合にベトベトになりやすくなります)
また、長期間使用していないと、エアコンの化粧パネル部分や上にもホコリが溜まりますので、掃除機やハタキなどでホコリを除去しましょう。
伸縮タイプのホコリ取りもありますので、ご活用ください。
(参考:ダイキン「エアフィルターのお手入れ方法」)
エアコンのフィルター掃除が終わったら、内部のお掃除を行います。
注意
エアコンは精密な機械ですので、場合によってはお掃除が故障の原因となる場合があります。基本的には、フィルターのお掃除のみを個人で行いましょう。
内部のお掃除は、プロのエアコンクリーニング業者に依頼されることをおすすめします。自力で行うのが大変な場合や業務用洗剤でしっかりとカビ掃除してほしいときなどはお願いしましょう。
エアコン内部のお掃除方法
エアコン内部は、自力で行うことは故障などのリスクがありますが、それでも
「急に暑くなったから、今日クーラーを入れないといけない!」
「今すぐ、エアコンのこのカビ臭さを何とかしたい」
「業者へのクリーニングを依頼したいけど、取り急ぎでできるお掃除方法は何かないの?」
という方もいるかと思います。ですので、ここからは応急処置で行うエアコン内部のお掃除をご紹介していきます。
①フィンのお掃除
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- フィン用お掃除洗剤(エアコン洗浄スプレー)
- 雑巾
今回は、市販のエアコン洗浄スプレーを使用していきます。フィンのお掃除をする際には、窓を開けて換気をしながら行いましょう。また、ホコリやカビを吸い込む恐れがありますので、必ずマスクも着用しましょう。お掃除手順は以下の通りです。
①エアコンのプラグを抜く
②化粧パネルを開けて、フィルターを取り外す
③エアコン洗浄スプレーをまんべんなく吹きかける
この際、エアコンの洗浄スプレーは縦ラインにしっかりと吹きかけます。1本使い切るまで使用してください。
液だれがあれば、雑巾などで拭きとります。
②送風ファンとルーバーのお掃除
次に、ルーバー(吹き出し口)や送風ファン(内側の回転部分)のお掃除方法です。
このルーバーやファンのホコリやカビが「エアコンのカビ臭さ」の主な要因となります。分解はエアコンクリーニングのプロに依頼することをおすすめしますが、見えるところだけでもホコリを除去するためには、エアコン専用のブラシを用意します。
これは、非常に便利でした!汚れが付着したら水ですすいで何度も使用できますし、なかなか頑丈なので、細かな部分の汚れ落としに使えます。
今回使用したのは「エアコンファンファン」です。水につけてこするだけでファンのホコリ除去などを行えます。
loftや通販サイトで購入ができます。
見た目は、クジラのおばいけのようなモコモコとした形ですが、中の金属が柔らかくしなるのでスキマのお掃除に便利です。
使い方は以下の通りです。
準備:マスクやゴーグルを着用し、プラグを抜く。窓を開けて換気を行いましょう
①エアコンブラシを水で濡らし、よく絞る
②ファンのスキマの汚れをブラッシングする
(この際、ルーバーを傷つけないように優しく使用します)
ちょっと拭きとるだけで、これだけの汚れが付着します。ファン内部の結露とホコリによって黒カビが発生しています。
これを根気強く続けて、細かな部分のホコリ汚れを除去していきます。
↑エアコンファンファンで取り除いた汚れを水洗いした後です。これだけエアコンの内部は汚れていました。このままクーラーを稼働させていたらと思うと...ゾっとしますよね。
③窓全開で冷房16℃を1時間かける
内部のお掃除まで済ませたら、エアコン稼働前に窓を全て開けて換気した状態で冷房16℃にします。一気に冷却することで室外機にニオイの元を排出してしまうという作戦です。
この際、最初はカビの胞子がエアコンから排出されるので、通気性を良くしてしばらくはマスクを着用したり部屋から出るなど(特にカビに敏感な方は)しましょう。
(結構、最初の10分くらいはカビ臭いので、カビが苦手な方はつらいかも知れません)
番外編「手作りお掃除棒も試してみたが...」
「割りばし」に「ふきん」を巻き付けて「輪ゴム」で止めると、即席で送風ファン掃除のお掃除棒を作ることができます。
ただし、あまりに長期間使用していないファンの汚れはガンコですので、お掃除棒では難しいかも知れません。
(また、ふきんが取れてファン内部に残ると故障の原因となりますので、できれば専用ブラシの方が良いでしょう。汚れの落ち方も全く違います)
送風ファン用の洗剤も
また、エアコンの送風ファン専用の洗剤もあります。ノズル式なので、奥まで届き、ホコリやカビを薬剤で落とすという仕組みです。この場合、エアコン周りの壁養生や、ビニールでの保護など必要となりますが、しっかりと内部まで自力でお掃除したい方におすすめです。
エアコン掃除の注意点
エアコンの掃除をする際には、必ず換気を行いましょう。
また、漏電や感電、故障の原因となりますので、エアコンのプラグを抜いてからお掃除してください。
カビやホコリが落下しますので、マスクやゴーグルを着用してください(髪の長い方は、シャワーキャップをして髪にホコリやカビが付着するのを防ぐか、掃除後すぐにシャワーを浴びましょう)
まとめ
エアコンの結露によるホコリやカビ汚れを落とすには
①まずは化粧パネルやフィルターのお掃除をしましょう
②余裕があれば、フィンや内部の送風ファン、ルーバーのお掃除をしましょう
③窓を開けた状態で16℃に冷やす
以下のことを試してみましょう。しかし、エアコンは精密機械ですので分解はしないでください。今回は応急処置としてご紹介しましたが、自力で行ってもカビ臭さが気になる場合は、業者に委託してしっかり隅々までエアコンクリーニングをしてもらいましょう!