湿度100%は放置しても大丈夫? 湿度を下げる4つのポイント
雨が降っている時など、湿度が100%になることも珍しくありません。
「湿度が低いとウイルスが繁殖しやすいから、加湿器の必要性もないし良かった!」
ウイルスは湿度が40%以下になると活動が活発化すると言われているため、湿度の低くなりがちな冬場に加湿器を使って頑張って湿度を高く保つようにしていた方からしたら、このように感じてしまうかもしれません。
しかし、反対に湿度が高くなりがちなこの時期はカビの活動が活発化してしまうのです!
適切な湿度は何%?
一般的にカビは60%以上の湿度のとき、ウイルスは40%以下の湿度のときに活動が活発化すると言われています。
このことから、上記で挙げた東京都心や横浜市などの湿度が、いかにカビにとって好都合な環境で放置が危険かということがわかります。
カビ対策もウイルス対策も同時に行うために適切な湿度は、41%以上59%以下の状態を保つことで、湿度が高いこの時期にはウイルス対策ではなくカビ対策のための湿度調節が大切になります。
湿度を下げるポイント
高すぎる湿度はカビの繁殖を促してしまいます。
湿度を下げるためにはどのような対策が必要になってくるのでしょうか。ジメジメしていて気分が乗らない時期でもお手軽に出来る方法を4つご紹介します。
ポイント①除湿剤を使う
水とりぞうさんなどの除湿剤を置くことで、湿気を吸収し湿度を下げることができます。
しかしこの除湿剤は部屋ではなく、クローゼットや靴箱、押し入れなどの収納場所と言われる場所に使用することを想定して作られています。部屋だけではなく、クローゼットなどの収納場所にももちろんカビが発生します。収納場所にも湿度計を置き、湿度が60%以上になっているようであれば、除湿剤を置くようにしてください。また、部屋の湿度が高い場合には除湿器を使うようにしてください。
オカモト 水とりぞうさん
出典: Amazon
ポイント②換気をする
窓や扉を閉め切っていて、空気がこもることも湿度上昇の原因に繋がります。
定期的に窓や収納場所の扉を開け放して、空気を入れ替えてください。
収納場所の換気をする際には、荷物を詰め込み過ぎていないかも確認してください。
荷物を詰め込み過ぎているとせっかく換気をしても、荷物で風が通る隙間がなくなってしまい、充分な換気をすることができません。詰め込み過ぎている場合には、一度中の物を取り出して隙間を作ってから換気するようにしてください。
トイレや浴室のように、窓がないような場所では換気扇を回すことも効果的です。
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ポイント③除湿器を使う
収納場所の場合は除湿剤でまかなえますが、部屋の場合は除湿器を使って除湿するようにしてください。エアコンのドライ機能でも除湿することができます。
除湿器を選ぶ際は
- きちんとその部屋の広さに対応しているか
- 電気代はどれくらいかかるか
- 欲しい機能が搭載されているか(空気清浄機能やサーキュレーターなど)
これらのことを確認しながら選ぶようにしてください。
パナソニック 加湿空気清浄機 ナノイーX
出典: Amazon
ポイント④部屋干しをしない
この時期は天気が優れないことも多いため、外干しは控えて室内干しに切り替えている方が多いと思います。
しかし濡れた状態の洗濯物を干すことで、湿度が上がってしまいます。乾燥しがちな冬場は部屋干しをしても大丈夫ですが、この時期の部屋干しは更に室内の湿度を上昇させてしまうので、部屋干しは避けて、浴室乾燥機を使ったり、コインランドリーで乾燥させたりするようにしてください。
※部屋干しをする際の注意点※
・乾燥機がなかったり、近くにコインランドリーがなかったりするなど、どうしても部屋干しの必要性がある場合には、以下のことに注意しながら部屋干しをするようにしてください。
・早く乾かすためにも、扇風機などで風を当てながら干すようにしてください。
・部屋干しする部屋に湿度計を設置してください。湿度が60%以上になるようであれば除湿器も使いながら部屋干しするようにしてください。
・湿気を溜めやすいものが置いてある部屋には干さないようにしてください。
例えば本や畳、布団などが置いてあると湿気を吸収してカビの原因にもなります。本や布団のように簡単に移動できるものである場合は、干すときには別の部屋に移動させて、洗濯物が乾いて湿度も下がってから戻すというような方法を取るようにしてください。
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タニタ 温湿度計
出典:Amazon
シャープ 衣類乾燥機除湿機 プラズマクラスター
出典: Amazon
まとめ
■ウイルス対策には41%以上の湿度、カビ対策には59%以下の湿度を保つことが大切です。
■除湿剤や除湿器、換気や乾燥機を使って除湿するようにしてください。
■湿度上昇の原因にもなるので、部屋干しはなるべく控えるようにしてください。
部屋干しの必要性がある場合には、扇風機を回しながら行うなどの対策をしながら干すようにしてください。
これらの方法を行っても、なかなか除湿が出来ない場合には、土地の問題など別の問題がある可能性があります。その場合には一度専門のカビ取り業者へ相談するようにしてください。