マットレスにカビが生えた場合の対処方法

普段、マットレスをフローリングに直置きしていたら、マットレスと床にうっすらとカビが生えていました。 いつも使うモノなので、大変ショックですが寝心地も気に入っているマットレスなので、処分するのも勿体ないと思っています。何とか、マットレスのカビを自力で取る方法はないのでしょうか。

睡眠は健康の基本ですが、普段寝ているマットレスにカビが生えてしまうと健康を害するものに早変わり …湿気がこもりやすいマットレスは、カビが生えやすい場所の1つです。カビが生えたままにしておくと臭いが気になるのはもちろん、カビの害も心配になりますよね。マットレスのお手入れ法を知って、大切な寝床をきれいに保ちましょう。 こちらの記事では、マットレスのカビを取る方法や日頃の予防対策をご紹介します。

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1.マットレスのカビは人体にどんな影響があるのか

1-1.マットレスはカビが生えやすい場所

睡眠中に身体を支えてくれるマットレス。身体が長時間密着する場所なので、清潔に保ちたいですよね。しかしマットレスは湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所なのです。

特に分厚いマットレスの場合、寝心地はよくても通気性はよくない場合も往々にしてあります。 また、マットレスを支えるベッド枠も重要。空気をうまく逃がしてくれる構造のものもありますが、中にはデザイン重視で湿気対策がなされていない場合も。マットレスがジメジメと湿気を帯びると、見えない微細なカビが付着し、増殖してしまう恐れがあります。

その為、発見したらすぐにカビ対策を行いましょう!

1-2.寝ている間にカビを吸い込んでしまう危険性が!

マットレスにカビが生えてしまうと、見た目も不快なのはもちろんですが、健康上の問題が心配です。寝ている間にカビを吸い込んでしまうと、さまざまな症状に悩まされるというケースも

厚生労働省のデータでもシックハウス症候群の原因の1つとして”カビ”が挙げられています。 マットレスにカビがついたまま放置するのは危険です。知らない間にカビが生えてしまっていないか、こまめにチェックしましょう。

(参考:厚生労働省「シックハウス症候群」

1-3.マットレスの直置きがカビの原因に

布団の敷きっぱなしと同様に、マットレスを床にそのまま置いている場合にもカビの原因となります。 私たちは寝ている間に大量の汗をかき、その汗は寝具に吸収されます。ベッドフレームなどスキマがあれば、水分の逃げ道があるのですが、マットレスをそのままフローリングに置いていると、床に水分が溜まってしまいカビの原因となります。

マットレスにカビが生えた場合は

  • 床にそのまま置いていなかった
  • 壁にピッタリとくっつけていなかったか
  • 掃除はこまめに行っていたか

をチェックし、直置きしていた場合には「すのこ」「ベッドフレーム」を下に敷くなどして通気性を上げましょう。

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2.カビが生えたマットレスの対処法

2-1.カビが生えた場所の洗い方手順

大切なマットレスにカビがついてしまったら、すみやかに付着したカビを落としましょう。洗い方の手順は次の通りです。

(1)清潔なふきんを水に濡らし、固く絞ります。

(2)カビがついた部分を摘まむようにして、ふきんへと移します。

(3)1回ずつふきんのつまむ場所をかえ、きれいな面を使ってカビを取っていきましょう。

2-2.仕上げに消毒用のエタノールスプレーを!

カビを取り除いたあと、仕上げに清掃用のエタノールを吹きかけるとなお良しです。 消毒用のエタノールはカビ対策に有効だといわれており、スプレーボトルに入ったものがドラッグストアなどで簡単に手に入ります。70~80%濃度のものが最も高いと言われています。

なお、マットレスの素材によっては変色する可能性もあるため、最初に目立たない場所に少量つけて、テストしてから全体にスプレーするようにしてください。

エタノールスプレーをかけたら、風通しのよい場所でマットレスを干します。半日~1日干し、十分に乾かしてから使用しましょう。

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2-3.カバー付きの場合はカバーの洗濯を

 マットレスカバーにもカビが生えていた場合には、マットレスカバーを洗濯し清潔にしましょう。

軽度のカビであれば洗濯で落とすこともありますが、できれば50℃以上のお湯で熱湯殺菌することでカビを死滅させましょう。 方法は以下の通りです。

①洗濯機(もしくは大きめのバケツ、洗面所のボウル)にカバーを入れて50℃以上のお湯を入れる

②酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を大さじ2杯程度入れて30分程度置く

③一定時間置いたら水気を切って、洗濯をする

④しっかりと乾燥させる

※カビやシミの気になる部分がある場合には、予め酸素系漂白剤を直接塗布しておきましょう。 ウールやシルクなどは傷むため酸素系漂白剤が使えません。ラベルを確認して使用するようにしましょう。

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3.マットレスのおすすめカビ予防法

3-1.寝具のカビ対策はとにかく「予防」が一番!

カビ対策において、一番重要なのは「予防」です。すでに発生したカビに対してお掃除をしても、目に見えないカビを除去しきれない可能性もあります。 マットレスに広い範囲でカビが付着した場合は、思い切って買い替えることも検討しましょう。

買い替えや専門業者の手入れによって一度マットレスをきれいな状態にしてから、予防対策に取り組んで、カビを寄せ付けないようにするのがベターです。 (抗菌マットレスなどもあります↑)

3-2.マットレスのカビ予防策3つ

マットレスのカビ予防に重要なのは、次の3つです。

(1)湿気をためない

カビ発生につながる湿気は極力おさえてください。風を通しやすいベッド枠を使用して床から浮かし、マットレスが床や壁に直接くっつかないように設置しましょう。また、寝室の窓をこまめに開けて、空気を入れ替えることも重要です。

(2)マットレスを定期的に干す

布団とは違い、どっしりとしたマットレスを日常的に干すのは難しいでしょう。しかし、買ってから一度も動かさないというのも考えものです。できれば月に1回、よく晴れた日に庭先やベランダで干しましょう。

(3)ベッドパッドとシーツをを活用

マットレスが重すぎたり、干すスペースが確保できない場合は、ベッドパッドとシーツを活用しましょう。ベッドパッドは薄手の敷布団として、汗や汚れを吸い取ってくれます。マットレスの上にベッドパッドを敷き、その上からシーツでカバーしましょう。洗濯機で洗えるものを選べば、こまめにお手入れも可能ですよ。 また、マットレスカバーの洗濯方法でも解説した通り、定期的に50℃以上のお湯で洗う方法も継続しカビを防ぎましょう。

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(4)寝室の湿気対策

寝室の通気性が悪かったり、日当たりが悪かったりすることで湿度が溜まることもカビの原因となります。窓が少ない場合には、サーキュレーターや除湿機で湿気を取り除くようにしたり、エアコンのドライ機能を活用して、湿気を取り除きましょう。

そしてエアコンは定期的にフィルター掃除などを行ってください。

寝室の部屋の壁や窓に結露が発生している場合には、こまめに拭きとり水分を放置しないようにしましょう。

特にマットレスの近くに窓があり、結露が発生している場合、この結露の水分がマットレスに蓄積してカビの原因となることがあります。晴れた日は朝晩2回以上換気を行い除湿し、湿気を溜めないような環境づくりを心がけましょう。

(5)寝室の整理整頓を

また、寝室内に衣類や箱などモノが多すぎると、通気性が悪くなりカビの原因となります。不要なものは処分することで掃除もしやすくなりますし、カビ予防にもつながります。

フローリングのカビがマットレスの原因だった場合

例えば、マットレスを床に直置きしていたことが原因で、床や壁にまでカビが広がっていた...というケースも多くあります。

床にカビが生えた場合、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めたものなどで除カビすることができます。しかし、カビの範囲があまりにも広く、自力では対処が難しそうな場合は業者に相談してください。特に日当たりの悪い寝室は、カビをそのままにしておくことであっという間にカビが広がり、被害が大きくなるリスクもあります。

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まとめ

大型の家具であるマットレスは、掃除するのも重労働です。そのため、つい手入れを怠ってしまいます。しかしベッドは睡眠をとる大切な場所です。

カビが生えてしまったら危険ですので、速やかに取り除きましょう。

また、日頃から予防対策に取り組んで、カビが生えるのを防ぐことも大事です。

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