フローリングの黒カビを取る方法

フローリングのあたたかな輝きと素足で歩きたくなるようなサラサラ感はとても心地よく、非常に人気があります。

その理由のひとつが、フローリングは畳やカーペットと比較すると普段の掃除でホコリやゴミが残りにくく清潔に維持しやすいからです。

そのため、カビが発生することも少ない傾向がありますが、日本は高温多湿な気候なので

  • 掃除を怠る
  • 結露の拭き取りをせずに放置する
  • 布団をフローリングに直接敷いたままの万年床

など長期間濡れた状態や湿度の高い状態が続くとカビが発生してしまいます。

フローリングに黒カビが生える原因とは?!

フローリングには、青カビ、白カビなど色んな種類のカビが生えることがありますが、特に黒カビが発生している場合、多くの原因は「水気」によるものです。

黒カビは、お風呂場やトイレ、洗面所など水気のあるジメジメとした場所を好みます。そのため、フローリングに黒カビが生えている場合には

  • 結露
  • 漏水
  • 水滴や水気のあるものの放置

これらの原因がないか、確認しましょう。

①窓の結露がフローリングに蓄積

さらに、窓の結露を拭き取らずに放置しておくと、水滴が床に垂れてフローリングに黒カビが発生することもあります。

窓のカビ予防にもつながりますので、結露はこまめに拭き取るようにしましょう。

特に、結露によってフローリングに黒カビが生えるケースが多いようです。湿気をそのまま放置しないようにしましょう。

キッチンの漏水が原因でフローリングに黒カビが生えていたケース

また、キッチンの水漏れが原因でフローリングに黒カビが生えたケースもあります。キッチンの配管が老朽化により破損し、水気が床の下に溜まることによって、黒カビが生えてしまったということがありました。

この場合、フローリングを剥がして、配管を修理し、新しく貼り換える工事が必要となります。

万年床によって黒カビが生えてしまったケース

布団やベッドマットレスを床に直置きし、ずっと敷きっぱなしにしていないでしょうか

布団やマットレスの下に、汗など湿気が溜まり、床と寝具に黒カビが生えてしまったというケースもあります。

人は寝ている間に大量の汗をかくため、こまめに干したり、寝具の下にすのこを敷くなどして、湿気を乾燥させるようにしましょう。

フローリングのカビ取りに使用できないもの

フローリングのカビ取りにはキッチンハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤は使用することができません。

漂白剤を使用すると、フローリングが脱色されて変色してしまったり、フローリングを傷めてしまうことになりますので使用しないようにしましょう。

また、ナチュラル素材でカビ取りによく使用される重曹もフローリングには使用しない方が良いです。

重曹には研磨作用があるので、激しくこすることでフローリングのワックスを剥離してしまったり、変色してしまうこともあります。使用する場合には、重曹水にするなどして、床を傷つけないようにしましょう。

■関連記事■フローリングのカビ取りにカビキラーは使えるの?

フローリング水拭きに注意

現在の住宅に使用されている床の板材は、ほとんどが合板の上に薄い板を貼ったものです。

その表面に樹脂などを塗って、水や汚れをはじいていますが、水拭きをくり返していくとフローリングにはよくありません。

フローリングは木製なので水に弱く、雨水が吹き込んだり、太陽光が当たることでだんだんとダメージを受け、傷んでいきます。

普段のフローリングの掃除は、掃除機をかけて乾拭きのモップやワイパーなどでホコリを取るのが良いです。

しかし、乾拭きだけでは汚れが取れないため、ときどき水拭きも必要になります。

水拭きの際はぞうきんを固く絞る

そのときにはぞうきんを固く絞って拭き、水拭きしたあとは乾拭きのぞうきんで水気を拭き取るとカビや汚れを防ぐだけでなく、フローリングにダメージを与えずに保つことができます。

ワックスでフローリングを保護する

フローリングの表面を保護するにはワックスを塗るのが良いです。

ワックスを塗ると、水や汚れがつきにくくなります。ワックスには油性と水性、固形などの種類があります。

固形のワックスは塗ったあとがすべりやすくなるため、お子様がいる場合などすべって転倒してしまうおそれがありますので、あまりおすすめできません。

油性と水性を比較すると、油性の方が水や汚れをよくはじいてくれます。油性の欠点としては、水性に比べるとややすべりやすい点です。

そこで、家の場所別に油性と水性のワックスを使い分けるのが良いでしょう。

例えば、キッチンなどの水はねや汚れがつきやすい場所には油性を使用し、リビングなどは水性を使用するというように使い分けするのが良いでしょう。

ワックスでフローリングを保護することによってカビや汚れを防ぐことができます。

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注意点

注意点として、ワックスを塗る前にフローリングのカビや汚れをしっかりと落としておくことがあげられます。

フローリングにカビが生えている状態でワックスを塗ってしまうと、カビ取り剤などが浸透しなくなってしまうため、カビを落とすことができなくなってしまいます。

また、カビは目視で確認できる状態でなくても、発生している場合があります。では、実際にフローリングのカビをどのようにして落としていくか、以下にまとめてみました。

フローリングのカビ取り方法

フローリングに黒カビが生えてしまった場合、自力で除去するのはなかなか難しいです。特に漏水や水滴が原因の場合には、フローリングの床材奥まで、水が浸透し、カビも奥まで発生している可能性があります。

そうすると、表面だけ薬剤を塗布してカビ取りをしても、奥のカビまで除去することは難しいため、フローリングの貼り換え工事が必要となるケースもあります。

基本的には、フローリングに黒カビが生えてしまった場合、漏水や結露、水気対策、床材の貼り換えなど工事が必要となるケースが多いため、業者に相談されることをおすすめしますが

表面に軽くカビが生えている場合であれば、応急処置で対策できることもあります。以下では、フローリングに生えたカビの応急処置方法をご紹介しますので、カビの発生度合いに応じて、活用してみてください。

①消毒用アルコールでカビ取りをする

薬局やネットなどで購入できる消毒用エタノールをスプレーボトルに入れて、カビが生えている箇所に吹き付けます。

(パストリーゼなど、スプレーボトル入りの消毒用アルコールもあります)

カビが浮き上がってくる場合には、清潔なぞうきんで拭き取ってください。

消毒用エタノールはカビを殺菌・消毒することができます。しかし、黒カビによる着色を落とすことはできません。

黒カビによる着色を落としたい場合にはフローリング専用のカビ取り剤などを使用する必要があります。

②フローリング用のカビ取り剤を使用する

フローリングに使用できるカビ取り剤が販売されています。

カビ取り剤は黒カビの殺菌・消毒・漂白ができます。

カビによる着色を漂白する作用がありますが、フローリングに使用されている木材の種類によっては変色や脱色してしまうこともありますので、まずは目立たない場所で試してから全面に使用するようにしましょう。

詳しい使用法や注意などは、ご購入したカビ取り剤の取り扱い説明書等で確認してください。

フローリングのカビ取りをする際の注意点

フローリングにワックスを塗っている場合に、ワックスの内側にカビが生えていると、フローリングに薬剤が浸透できないため、カビを落とすことができません。

その場合にはワックスを一度剥離してからカビ取りを行ってください。

また、フローリングは水分や風化で黒ずんで劣化してくる場合があります。

これはカビではありませんので、カビ取り剤を使用しても落とすことができません。

カビ取り剤を使用するときは、必ず部屋を換気し

  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル・メガネ

などの防具を着用してください。

フローリングの黒カビを予防する方法

フローリングの黒カビを防ぐためには、何といっても「水気対策」が重要です。雨漏りが起きている場合には、雨漏りの原因を突き止め、修理する必要があります。

また、配管が故障して漏水が発生している場合には、修理をして漏水を解決しなければフローリングのカビ取りだけをしてもカビが再発してしまいます。

このため、フローリングの黒カビを防ぐためには、如何にしてフローリングに水気を残さないかがポイントとなります。

窓際近くのフローリングは特に注意!

フローリングの黒カビの原因として、窓際の結露もよくあるケースです。

冬場は窓際に結露が生じやすく「そのまま水滴が乾燥するだろう」と放置していた結果、床に落下し黒カビの原因となる場合もあります。

窓際の結露はこまめに拭きとり、フローリングに水気が残らないように注意しましょう。結露がひどい場合には、除湿機やサーキュレーターを用いて湿度を管理したり、窓に結露防止シートを貼るという方法もあります。

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室内の湿度管理も重要

カビは温度、湿気、栄養源がそろっている場所を好みます。

カビが好む温度は20℃~30℃ほどで、私たちが快適な温度と一緒なのです。

カビが発生しにくい温度を保つのは大変なので、温度以外でカビを防いでいきましょう。

湿度の低い晴れた日など、こまめな換気を心がけ、部屋の空気の入れ換えでカビが好む湿気がこもるのを防ぎます。

そしてもうひとつカビが好むのが汚れやゴミです。

人間のフケやアカ、皮脂、髪の毛、食べ物のカスや糸くずなど、汚れやゴミはカビにとって栄養源となってしまうのです。

このような汚れやゴミを取り除くには、ホコリが軽いうちに、掃除機で吸い取ってしまうことが有効です。

汚れやゴミをなくすことでカビに栄養分を与えるのを防ぐことができます。

さらに、こまめに掃除機をかけることで面倒な拭き掃除の手間を減らすことができます。

フローリングの溝や隅の方にはチリやホコリがたまりやすいので、溝は爪楊枝や歯ブラシ、隅はハケなどを使用してかき出しながら掃除機をかけると良いでしょう。

掃除機はフローリングの継ぎ目に沿ってかけることで溝にゴミが入り込むのを防ぐことができます。

また、目に見えないカビの胞子や花粉、ダニの死骸など空気中に漂っているチリやホコリなどは空気清浄機で吸い込んで除去するという方法もあります。

面倒なおそうじの時短アイテム

乾いたタイプのフローリングワイパーを使用すると便利です。

フローリングワイパーは掃除機のように音がすることがありませんので、帰宅時間が遅い方や早朝でも時間帯を問わずに使用できます。

忙しくてなかなか掃除機をかけて拭き掃除までする時間が取れないという方でもフローリングワイパーであれば手軽にサッと済ませられます。

フローリングワイパーで掃除するだけでもカビの栄養分となるホコリや髪の毛などは取り除けるのでおすすめです。

また、普段から掃除機をかける前にフローリングワイパーでホコリを取り除いておくと、掃除機をかけたときに部屋にホコリが舞うのを防ぐことにもなりますので乾いたタイプのフローリングワイパーを活用していきましょう。

困ったときはプロのテクニックに頼る!

フローリングに生えた黒カビの具合がひどかったり、自分では対処する自信がない、掃除をする時間がなかなか取れない・・・。

そんなときはプロのカビ取り業者等を利用してみてはいかがでしょうか?

カビを対象としたクリーニング以外にも普段の掃除代行の業者など、多種多様なサービスがありますのでインターネットなどで情報を収集してみましょう。

自分でフローリングのカビを取ろうとして素材を傷めてしまうと元通りにできなくなってしまうことがあります。

そうならないためにカビ取りの知識や経験のあるプロに力を借りるのがおすすめです。

まとめ

フローリングのカビを予防する為には以下のことがとれも大切です。

  1. こまめな掃除と部屋の換気がカビ予防にとても有効です。
  2. 布団やカーペットを敷きっぱなしにしない。
  3. 結露や飲み物をこぼしたりした場合には水分をすぐに拭き取る。
  4. フローリングのカビには消毒用エタノールとフローリング用のカビ取り剤を使用する。
  5. 乾いたタイプのフローリングワイパーでこまめにカビの栄養源を取り除きましょう。

<参考文献>

・横山泰子『上手なおそうじ 住まいの補修と手入れ』2008年、暮しの手帖社

・富永靖弘『イチバン親切な掃除と洗濯の教科書』2008年、新星出版

・一級建築士事務所Office Yuu『リフォームを頼む前に読む本』2004年、日本実業出版

・暮らしの便利研究会『暮らしに役立つ!メンテナンス便利帳』2014年、成美堂出版