カビのお悩み解決コラム

靴下にカビキラーは使える?靴下の正しいカビ取りや漂白剤の選び方・注意点を解説

#カビ#カビキラー#衣類#靴下
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監修者穂苅 英樹

編集長(ハーツリッチ株式会社 代表取締役)

毎回洗濯して清潔にしているはずなのに、ふと気がつけば靴下にカビが生えていた…そんな経験はありませんか?
家に「カビキラー」はあるけれど、靴下に使って大丈夫なのか、迷ってしまいますよね。

この記事では、靴下に生えるカビの原因や、カビを落とす具体的な手順最適な漂白剤の選び方と注意点を詳しく解説します。
また、カビの再発を防ぐための予防策、さらには靴下の嫌な臭いへの対処法まで徹底解説!

正しいお手入れ方法で靴下を清潔に保ちましょう!

この記事で分かること
・靴下にカビが生える原因
・カビ取りに最適な漂白剤の選び方
・靴下のカビの落とし方
・洗っても靴下がにおう時の対処法
・靴下のカビを予防する方法

靴下にカビが生える原因とは?

カビは温度20℃以上、湿度60%以上で風通しが悪い環境を好みます。

ここに皮脂やアカなどの汚れがあると、それを栄養源として早いカビでは1~3日後、遅いカビでも7日後には目視で確認できるほどすぐに増殖していきます。

靴下は汗を吸収しますので、脱いだあとの靴下を放置するとカビが生えてしまうことがあります。

また、靴下をきちんと洗濯し、乾燥させていれば靴下そのものには水分は少ないため、収納している場所やタンスや引き出しなどの湿度にも気を付ける必要があります。

さらに、靴が汚れていたり、雑菌が繁殖している場合にも靴下にカビが生えてしまうことがあります。

靴下と併せて靴もメンテナンスをして清潔に保ちましょう。

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靴下を洗濯していれば安心?

わたしたちの汗の成分は水とミネラル(ナトリウム)です。

また、皮膚は皮脂(油分)と汗(水分)によって保護されており、靴下は皮膚と密着しているので汗や皮脂が付着しやすいです。

汗や皮脂はカビにとって公好適な栄養源なのです。

毎日、靴下を洗濯しても少しづつ汚れは残存していきます。

長期間使用している靴下にいつの間にか黒い斑点が生じることがあります。

靴下につくカビの種類

靴下などの衣類に発生するカビは大きく分けて2種類あります。

白いホコリのようなシロカビと黒い点のようなクロカビです。

まずは靴下に生えたカビが何色かを確認してみましょう。

黒い靴下など色の濃い靴下に目立つのがシロカビです。

シロカビは比較的生地の表面に付着しているだけのことが多いので、簡単に除去することができます。

これに対し、クロカビは生地の奥深くまで入り込んでいるため、表面だけを除去しても完全に除去することができません

クロカビの場合には、漂白剤を使用した生地の奥までの漂白と除菌が必要なのです。

「住まい全体のカビリスク」も確認しておこう

靴下のカビは漂白剤で対処できても、湿度が高い状態や換気不足が続くと、収納中や洗濯後の乾きムラをきっかけに繰り返しやすくなります。
次のカビリスク診断で、ご自宅がどれくらいカビを招きやすい住環境か一度確認しておくと、対策の方向性が見えやすくなります。

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靴下にカビキラーを使用して良いの?

カビキラーには次亜塩素酸ナトリウムが使用されており、靴下などの衣類に使用すると漂白による色落ちや生地を傷めるおそれがあります。

白色の靴下でも、カビキラーは衣類用ではなく、生地やゴム部分を傷めるおそれがあるため使用しないようにしましょう。

さらに、カビキラーで色が抜けてしまった場合には色を元に戻すのが難しいです。

靴下のカビ・漂白剤の判断早見表

靴下のカビ取りは、カビの状態だけでなく、素材や色、洗濯表示によって適した方法が異なります。
まずは以下を確認しましょう。

状態確認・対処方法注意・相談の目安
軽度のカビや汚れがある洗濯表示を確認し、通常の洗濯や使用可能な酸素系漂白剤で対処する色落ちや生地の傷みが心配な場合は、目立たない場所で試す
黒ずみなど色素が残っている洗濯表示と漂白剤の製品表示を確認し、使用可能であれば酸素系漂白剤を検討する漂白剤で改善しなければ、処理を繰り返さない
カビが広範囲にある、強い臭いが残るクリーニング店への相談や処分を検討する。強い漂白剤を繰り返し使わない。生地の劣化が進んでいる場合は漂白剤の使用を控える
ウールやシルクなどデリケートな素材洗濯表示と漂白剤の製品表示を確認し、対応している方法だけを使用する使用可否が分からない場合はクリーニング店へ相談する
カビキラーを使いたい衣類用ではないため、靴下のカビ取りには使用しない白い靴下でも生地やゴム部分を傷めるおそれがある

漂白剤を使用する場合は、靴下の洗濯表示と漂白剤の製品表示を確認し、使用できる素材・方法・温度・時間を守るようにしましょう。

漂白剤の種類

漂白剤には、酸素系漂白剤、塩素系漂白剤、還元系漂白剤があります。

①酸素系漂白剤

酸素系漂白剤は、粉末タイプと液体タイプに分けられ、液体タイプよりも粉末タイプの方が漂白力が強いです。

酸素系漂白剤は色柄ものに使用できる製品もありますが、素材によって使用できない場合があります。
粉末・液体の種類だけで判断せず、衣類の洗濯表示と製品表示を確認してください。

ワイドハイター、オキシクリーンなど

出典:Amazon

出典:Amazon

②塩素系漂白剤

塩素系漂白剤はとても強い漂白効果があり、漂白だけでなく、除菌力や殺菌力もあります。

そのため、洗濯以外にもカビが発生する場所の掃除で活躍します。

塩素系漂白剤が使用できないものは、色柄物の衣類、ウール、シルク、ナイロン、ポリウレタンなどがあります。

カビキラー、キッチンハイターなど

出典:Amazon

出典:Amazon

③還元系漂白剤

還元系漂白剤は酸素系漂白剤よりも漂白力が弱く、除菌や殺菌効果もありません。

しかし、酸素系漂白剤や塩素系漂白剤では落とすことのできない鉄サビの汚れなどを落とすことができるのです。

還元系漂白剤が使用できないものは、色柄物の衣類です。

ハイドロハイターなど

出典:Amazon

このように塩素系漂白剤と還元系漂白剤は白い衣類にしか使用することができません。

衣類の漂白に使用する場合に、生地の傷みや色落ちなどが心配な場合には酸素系漂白剤を使用するのがおすすめです。

漂白剤が使用できることを表す洗濯表示

  • 漂白剤の使用可
  • 酸素系漂白剤のみ使用可
  • 漂白剤の使用不可

上記のどの表示か確認をしてから、衣類に使用しましょう。

靴下のカビ取りには使用可能な酸素系漂白剤を選びましょう。

靴下のカビ取りには、洗濯表示と製品表示で使用可能なことを確認したうえで、酸素系漂白剤を使用できる場合があります。
洗濯や浸け置きの方法は、使用する製品の表示に従ってください。

注意点

液体の酸素系漂白剤と洗濯洗剤を併用して洗濯する際には、洗剤の分量は減らさず記載通りに入れてください。

洗濯機の洗剤投入口に漂白剤を入れる場所がない場合には洗剤と一緒に入れて問題ないです。

■関連記事■酸素系漂白剤で服のカビ取りをする際の注意点は?漂白剤の種類・使える素材・保管方法の完全ガイド


靴下のカビ取り方法

用意するものは、バケツや洗面器、酸素系漂白剤、ゴム手袋です。

①まず最初に靴下を普通に洗濯して汚れを落としておきます。

②洗濯表示と製品表示を確認し、製品で指定された量の酸素系漂白剤と適切な温度の水またはぬるま湯に靴下を浸します。

③製品表示に記載された時間を守って浸け置きしてください。

④カビが落ちたらしっかりときれいな水ですすいですみやかに乾かしましょう。

注意点

使用する水温や浸け置き時間は、靴下の洗濯表示と漂白剤の製品表示に従ってください。
表示された条件を超える処理は、生地を傷める原因になります。


靴下の使用頻度によってカビのリスクが違う?

靴下を着用したあとすぐに洗濯してよく乾かしておくとほとんどカビが生えてくることはありません。

一方、洗濯して乾燥させて押し入れやタンスにしまっておいた靴下を久しぶりに取り出したらカビが生えていたり、カビ臭がすることがあります。

靴下以外でも、例えば礼服のようにたまに着用するものの方が頻繁に着用するものよりも白く汚れていたりすることが多いです。

わたしたちの身の回りには使用頻度によってカビが生えたり生えなかったりすることはよくありますよね。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?それはカビの生え方と時間が関係しています。

カビは発芽して菌糸を出し、物に侵入するまでの時間は長いのです。そのため、日ごろからよく使用している物にはカビが生えるまでに洗濯するなど、カビが落ち着いて生えている時間がないのです。

逆に長く使用しないで保管しておいた物の方がじっくりと時間をかけてカビが生えてしまうのです。

そのため、収納にしまってある靴下もときどきは着用したり、洗うなどした方がカビによる被害を軽減させることができるのです。

■関連記事■押入れ・クローゼットがカビ臭いときの原因と今すぐできるカビ取り&再発防止ガイド【プロが解説】

洗っても靴下が臭いときの対処法

洗濯しているのになんだか靴下が臭い・・・。これは靴下に雑菌が繁殖している可能性があります。

靴下に付着する雑菌は洗濯して干すだけでは除去することができません。そんなときは、靴下を熱湯消毒しましょう。

鍋などにお湯を沸かして靴下を煮沸するか、熱湯につけ置きすることによって殺菌することができます。

または、コインランドリーの乾燥機やスチームアイロンを使用することでも殺菌できます。


靴下のカビ予防方法

靴下は洗う直前に洗濯機へ入れましょう。

着用した靴下を脱いで洗濯機の中に放置していると、洗濯機の中の湿度が上がり、カビが発生してしまう原因になります。

脱いだ靴下は洗濯の直前に洗濯機に入れるようにし、それまでは通気性の良いカゴなどで保管すると良いでしょう。

洗濯物をつめこみすぎないようにしましょう。

洗濯機に一度にたくさんの洗濯物を入れすぎてしまうと、洗剤が靴下に残ってしまったり、すすぎが不十分でカビが発生してしまうことがあります。

洗濯物は既定の量を超えないようにし、洗剤の入れすぎなどにも注意しましょう。

また、洗濯にお風呂の残り湯を使用している場合には、すすぎのみきれいな水道水ですると汚れが靴下に残ってしまう心配がありません。

洗濯後はすみやかに靴下を乾かしましょう。

洗濯したあとにすぐに干さずに洗濯機の中に靴下を放置しているとカビが発生する原因になります。

洗濯が終わったらすみやかに乾かすようにしましょう。

干すときには、洗濯物同士の間隔を少し空けて風が通るようにし、雨の日など室内干しの場合には、扇風機やサーキュレーター、エアコンなどを活用してなるべく早く乾かすようにするとカビが発生するのを防ぐことができます。

■関連記事■カビ臭・生乾き臭を防ぐ!部屋干しの正しいやり方と除湿・換気のコツ
■関連記事■洗濯物の黒いカスはカビ!?衣類&洗濯槽のカビの取り方や予防を徹底解説


【最新ニュース】繊維素材によって「カビの増えやすさ」に大きな差があることが判明


海外の微生物学研究で、衣類の素材によってカビの増殖リスクが大きく異なることが明らかになりました。

この研究では、輸送中の高温多湿環境を再現し、複数のカビ菌をさまざまな繊維へ付着させ、成長スピードを比較しています。
その結果、綿やスエードなどの天然・起毛素材は、少量のカビ胞子でも短期間で目に見える増殖が起こりやすい一方、ポリエステルや合成繊維、ポリウレタン素材は比較的カビが広がりにくいことが確認されました。

特に注目されたのは、「見た目がきれいでも、湿気が続くと素材の内部でカビが進行する」という点です。
これは靴下にも当てはまり、洗濯や乾燥、保管の際のわずかな油断が、カビ発生の原因となる可能性があります。

この研究は、衣類のカビ対策では漂白剤の選び方だけでなく、素材の特性を理解し、保管環境を適切に管理することが重要であることを示しています。

参考:EurekAlert!|繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究


靴下のカビ・漂白剤に関するQ&A


靴下は汗や皮脂を吸いやすく、さらに綿などの素材は湿気を抱え込みやすいため、洗濯していても「いつの間にかカビが出た」という相談が少なくありません。よくある疑問を整理します。


Q1. 靴下にカビキラー(塩素系漂白剤)を使っても大丈夫ですか?


基本的におすすめしません。
白い靴下でも生地やゴム部分が傷みやすく、劣化の原因になります。
靴下のカビ取りは、洗濯表示と製品表示を確認したうえで、酸素系漂白剤での洗濯や浸け置きを検討しましょう。


Q2. 毎日洗っているのに、なぜ靴下にカビが生えるのですか?


洗濯で落としきれない皮脂汚れや、乾き残りの湿気が原因になることがあります。
洗濯後にすぐ干さず放置したり、湿度の高い収納で保管したりすると、カビが増えやすくなります。


Q3. 靴下の黒い点は全部カビですか?


黒カビの可能性は高いですが、汚れの酸化やゴムの劣化で黒ずむ場合もあります。
判断がつかないときは、洗濯表示と製品表示を確認し、使用可能であれば酸素系漂白剤で対処して改善するかを確認し、改善しない・ニオイが強い場合は無理に使わない方が安心です。


まとめ

・靴下にカビキラーを使用すると色落ちや生地を傷める可能性があります。

・漂白剤には種類と用途があります。

・靴下のカビには、洗濯表示と製品表示を確認し、使用可能であれば酸素系漂白剤を検討しましょう。

・靴下が臭いときには熱による殺菌がおすすめです。

・脱いだ靴下は洗濯の直前に洗濯機へ入れて、洗濯後はすみやかに乾かしましょう。

<参考文献>

・沢井竜太『おそうじの超ベストアイディア2020』2020年、晋遊舎

・松本忠男『カビ・ホコリ・菌を撃退!家の「正しい」掃除ワザ』2019年、宝島社

・朝倉邦造『カビのはなし‐ミクロな隣人のサイエンス‐』2013年、朝倉書店

更新履歴
2026年8月更新:靴下の状態別のカビ対処早見表を追加し、漂白剤の選び方や酸素系漂白剤の使用条件、浸け置き方法に関する説明を一部見直しました。

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