
ふと気が付くと、陶器に黒っぽい斑点ができていたり、カビ臭くなってしまっていた・・・そんな経験はありませんか?
陶器は種類や釉薬の状態によって吸水性が異なりますが、水気や汚れが残った状態で保管すると、表面や汚れにカビが発生することがあります。
陶器は食器などに使われていることも多いので、カビが生えてしまうと衛生的に心配ですよね。
この記事では、陶器にカビが発生する原因や、安全にカビを除去する方法をプロの視点で詳しく解説します。
さらに、簡単なカビ予防対策も紹介しますので、ぜひ毎日のお手入れに取り入れてみてくださいね。
| この記事で分かること |
| ・陶器にカビが生える原因 ・陶器のカビを落とす方法 ・陶器のカビ予防策 |
目次
陶器とは?!
そもそも陶器とは、セラミックの一種で、粘土を原料として焼き上げたものです。
表面には釉薬などを塗ってツヤを出します。透光性はなく、叩くと濁った音がします。
水漏れしにくいので、コップなどの食器具や調理器具、洗剤の容器や置物など幅広く活用されています。
陶器のカビが気になるなら、カビリスク診断で環境もチェック
陶器のカビは水気や汚れが原因になりやすい一方で、置き場所の湿気が高いと発生しやすくなることもあります。
カビリスク診断でご自宅の湿気環境を一度チェックしてみてください。
なぜ陶器にカビが発生するの?!
水気が常にあるとカビ発生率UP
例えば、洗面所のコップや歯ブラシ入れ。陶器製のものを使用している方も少なくないと思います。置いているだけで高級感が出てオシャレなのですが、こまめに掃除を行わないとカビが発生してしまいます。
陶器は何となく「カビが生えにくい」というイメージがあるかと思いますが環境によってはカビが発生してしまいます。
では、どうして陶器にカビが発生するかというと”水分”です。
カビは「栄養素」「水分」「酸素」「温度」の条件が揃うことで発生しやすくなりますが、水回りに設置している陶器はこれらの条件をクリアしやすくなっているのです。
例えば...洗面所に置いている陶器のコップ。もともと湿気が多く気温も上がりやすい環境であるのに
- 底に水気があるまま、そのまま放置していませんか?!
- 石鹸カスや汚れが付着したままにしていませんか?
水気の残りやすい場所に置いている陶器は、日々こまめに掃除を行わないとカビが発生してしまいます。
食べカスが付着していない?!
また、陶器は食器具としても活用することが多いですが、使用時に食べかすや汚れ・水分が残っているとこれらがカビの栄養源となりカビが発生してしまうことがあります。
陶器を使用した際は、しっかりと汚れを落とし、食器棚に収納する際にも水気をしっかりとふき取ってから保管しましょう。
カビではなく“茶渋”の可能性も?!
また、陶器にカビが発生したと思ったら、茶渋(コーヒーやお茶などのステイン汚れ)であることもあります。ステインの場合には、重曹で除去する方法もあります。
重曹を使用する場合は、陶器の取扱方法を確認し、急激な温度変化を避けてください。
使用量やつけ置き方法は製品表示に従い、最後に食器用洗剤で十分に洗い流しましょう。
茶渋でお困りの場合は、ぜひ試してみてください。
陶器の種類・状態別カビ対処方法早見表
陶器は、食器として使用するものか、洗面所の小物など食品に触れないものかによって使用できる薬剤が異なります。
また、釉薬や絵付け、ひび割れなどの状態も確認してから対処しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| 食器にカビが見える | まず食器用洗剤で十分に洗い、必要に応じて食器に使用できる製品や方法で処置してください。 | カビ臭や変色が残る、ひび割れや欠けがある場合は使用を控え、交換も検討してください。 |
| 洗面所の陶器小物などに小範囲のカビがある | 材質や表面加工を確認し、使用可能であれば消毒用エタノールなどで対処します。 | 絵付けや特殊な表面加工がある場合は、目立たない場所で確認してから使用してください。 |
| 黒い色素が残る・カビが広がっている | 非食品用途の陶器で、製品表示上使用できる場合はカビ取り剤を使用できます。 | 食品に触れる陶器には、食器への使用が認められていないカビ取り剤を使用しないでください。 |
| 絵付け・金彩・銀彩・ひび割れ・無釉の陶器 | 強い薬剤を自己判断で使用せず、メーカーや販売店の手入れ方法を確認します。 | 高価な器や作家物などは専門店への相談も検討してください。 |
消毒用エタノールやカビ取り剤を使用する場合は、陶器の用途・材質・表面加工と製品表示を確認してください。
特に食器は、食品に触れるものに使用できる製品か確認することが重要です。
陶器のカビを落とす方法
カビが軽度の場合は消毒用エタノールを
小範囲のカビには、陶器の材質や表面加工に使用できることを確認したうえで、消毒用エタノールを使用しましょう。
使用量や処置方法は製品表示に従い、処置後は十分に乾燥させてください。

ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon
市販のカビ取り剤を使用する場合
カビが落ちない場合や黒い色素が残る場合は、非食品用途の陶器で、製品表示上使用できる場合に限り市販のカビ取り剤を使用できます。
食器など食品に触れるものには、食器への使用が認められていないカビ取り剤を使用しないでください。
準備するもの

- ゴム手袋
- 市販のカビ取り剤(今回はカビキラーを使用)
- (使い古した歯ブラシ)

ジョンソン カビキラー
出典:Amazon
ゴム手袋は、今回衛生的な使い捨てタイプのものを使用しました。
はじめる前に換気を!

カビ取り剤を使用する際は、製品表示に従って十分に換気してください。
特に塩素系製品は酸性タイプの製品と混ぜると有害なガスが発生する危険があるため、他の薬剤と混ぜないでください。
陶器のカビを落とす手順
今回は、陶器でできた歯ブラシ置きのカビ取りを実践していきたいと思います。水気の多い洗面所の置きっぱなしにしていると、陶器の底の方にカビやぬめりが発生してしまいます。
①陶器の汚れを落とす

まず、カビ取り剤を吹きかける前に、陶器についた汚れを落としていきます。汚れを落とさないとカビ取り剤の浸透を阻害する可能性があるからです。今回は手で取ることができましたが、細かな部分の汚れは使い捨ての歯ブラシを使うなどして、落としましょう。
②陶器にカビ取り剤をふきかける

市販のカビ取り剤を、陶器にふきかけていきます。この時、カビ取り剤が皮膚や目に入らないように気を付けましょう。
③15~30分ほど放置する

カビ取り剤の放置時間は製品表示に従い、指定時間を超えて放置しないでください。
絵付けや金彩・銀彩などがある陶磁器は変色や劣化の可能性があるため、使用可否を確認できない場合は塩素系カビ取り剤の使用を避けましょう。
■関連記事■カビキラーの放置時間は何分が正解?効果を最大限に引き出す使い方と注意点をプロが解説
④流水でよくすすぐ

流水でしっかりとカビ取り剤を落としましょう。
⑤水気をよく乾燥させる

カビ取り剤をしっかりと流水ですすぐと、ここまでキレイになりました。この後、ペーパーで拭くなどして水気を乾燥させたらカビ取りは終了です。
小まめに行うことで、カビが繁殖する前に食い止めましょう。陶器の綺麗な色を取り戻して気持ちまでスッキリしてきますよね!
プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。
使用する際は、対象となる陶器の用途や材質、製品の使用方法・注意事項を確認してください。
食器など食品に触れるものへの使用は、製品表示で使用可能な場合に限ります。

どれくらいの頻度で行えば良いの?
陶器のカビ取りは、カビが生えた時に行えばよいですが、洗面所や台所に常設してあるハンドソープの容器やコップ、歯ブラシ立てなどは、容器の底が変色し始めたらすぐに行いましょう。そのまま放置してしまうと、他の場所にもカビが繁殖する危険性があります。
また、水回りに置いてある陶器の容器類は週に2回以上は表面を洗うなどこまめにお掃除することでカビの発生を予防しましょう。
■関連記事■歯ブラシに黒カビが生える原因とは?正しい対処法と毎日の簡単な予防習慣
陶器のカビを防ぐ方法
また、陶器のカビを防ぐ為に以下のことを普段から気を付けましょう。
- 水気をしっかりとふき取る
- 換気をおこない湿気を溜めない
- 汚れをしっかりと落とす
- 保管場所の湿気管理も行う
カビ取りの手間を防ぐ為にも、日ごろからのお手入れが大切です。
例えば洗面所の場合は、陶器についた汚れや水気をこまめに取り除きましょう。
変色やザラつきが見られる場合は状態を確認し、用途や材質に合った方法で対処してください。
■関連記事■食器にカビが生える原因と正しい除去方法|熱湯・エタノール消毒で安全に対処!
■関連記事■食器棚にカビが生える5つの原因とすぐできる除去法・再発防止策まとめ
番外編【洗面所の洗い場も陶器?!】
水漏れしにくく、ツヤがあって高級感がある為、洗面所の洗い場部分にも陶器は使われています。
しかし、汚れも付着しやすいという特徴も。排水口部分や端部分には水垢や石けんカスがたまりやすく、これもカビ発生の原因とります。その為、洗面所自体もこまめに掃除し、カビの栄養源を残さないようしましょう。
■関連記事■洗面所の天井に生えるカビの原因と正しい除去法|プロが教える簡単カビ予防テクニック
■関連記事■洗面所のどこにカビが生えやすい?どんな薬剤でカビを取る?実際に取ってみた
【カビ最新ニュース】食品分野で「カビ毒」への注意喚起が続く
農林水産省は、食品に生えるカビ毒に関する情報をまとめ、家庭でもカビを生やさないための衛生管理が重要性であることを示しています。
カビは目に見える部分だけ対処すれば良いというわけでなく、放っておくと健康リスクにつながる可能性もあるため、直接口をつける食器や調理器具は常に清潔に保つ必要があります。
特に陶器の食器は水分や汚れが残るとカビが生えやすいので、使ったあとは早めに洗い、充分に乾燥させることが大切です。
陶器のカビに関するQ&A
食器として使うことが多い陶器は、衛生面で気になるポイントをQ&Aで整理しておきましょう。
Q1. 陶器にカビが生えたら、そのまま食器として使っていい?
カビやカビ臭がある状態での使用は避けましょう。
食器として使う陶器は、食器への使用が認められている製品・方法でカビを除去し、十分に洗浄・乾燥させてから使用してください。
Q2. カビと茶渋の見分け方は?
茶渋はこすっても色が薄くならないことが多く、カビはぬめりやカビ臭を伴うことがあります。
判断がつかない場合は、まず重曹で茶渋ケアを試し、それでも取れなければカビ取り手順で対応すると失敗しにくいです。
Q3. 再発を防ぐために最低限やるべきことは?
使用後は汚れを落として水気を拭き取り、風通しのよい場所でしっかり乾かします。
洗面所など湿気が多い場所に置く場合は、置きっぱなしにせず定期的に洗って乾燥させるのがコツです。
まとめ
陶器は、木材や布類に比べるともともとそこまでカビが発生しやすい素材ではありません。しかし、水回りに置いていたり汚れや水分がそのまま残っていると、カビがあっという間に広がってしまいます。
また、陶器にカビが発生するということは、それだけその場所の環境もカビが発生しやすいということです。
カビの栄養源・発生源となる「汚れ」や「水気」を取り除き、カビの発生を防ぎましょう!

更新履歴
2026年9月更新:陶器の種類・状態別カビ対処方法早見表を追加し、食器と非食品用途の陶器の違い、消毒用エタノール・カビ取り剤の使用条件、薬剤使用時の注意点に関する説明を見直しました。


コメント