
お気に入りの雑誌を久しぶりに開いたとき、嫌なカビ臭さを感じたことはありませんか?
雑誌は湿気や埃を吸収しやすく、意外にもカビが発生しやすいアイテムの一つです。
カビのイヤな臭いを消したいけれど、やり方が分からないという方も多いですよね。
この記事では、雑誌のカビ臭を除去するプロ直伝のテクニックと、雑誌をカビから守る正しい保管方法をご紹介します。
大切なコレクションを守るためのヒントとして、ぜひお役立てくださいね。
| この記事で分かること |
| ・雑誌のカビ臭を取る方法 ・雑誌にカビが生える原因 ・雑誌のカビを防ぐ正しい保管方法 |
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目次
1. 雑誌のカビ臭を取る方法

雑誌のカビ臭を取るには、以下の手順で対策を行います。
1-1. 用意するもの
- マスク
- ゴム手袋
- ゴーグル(あるとなおよい)
- 雑誌が入る大きさのビニール袋
1-2. 手順
① カビの胞子を吸い込まないようにマスク、ゴム手袋を着けて身体を保護します。
② カビの胞子が他の場所や物に飛散しないよう雑誌をビニール袋に入れて隔離します。
③ 雑誌をビニール袋に入れたまま屋外に出し、しばらく日光消毒します。
カビ臭い雑誌は、周辺にカビの胞子が大量に飛散していると考えられます。
吸い込むとくしゃみや目のかゆみなどアレルギーのような症状がでて健康を害することがあるためマスクとゴム手袋は必ず身につけましょう。ゴーグルもあるとなおよいでしょう。
紫外線には殺菌作用があるため日光に当てるとカビを殺菌することができます。天気のいい日に2時間程度日光に当てると効果的です。長時間当てすぎると雑誌が変色してしまうことがあるので注意してください。
■関連記事■日光消毒でカビは本当に死滅する?紫外線と熱の殺菌効果を徹底解説
保管環境も「カビリスク診断」で整理しておく
雑誌にカビ臭が出た時点で、紙だけでなく“置いている空間”の湿気や換気のクセが影響していることもあります。
再発を防ぐためにも、「カビリスク診断」で住まい全体のカビの出やすさを把握しておくと安心です。
2. それでもカビ臭が取れなければ・・・
上記の方法でもカビ臭が取れなければ以下の2通りを使ってカビ臭を取っていきます。
2-1. 重曹を使う

一つ目は重曹を使ってカビ臭を取る方法です。雑誌を入れたビニール袋に粉末の重曹を入れて再びしばらく放置します。匂いの程度によって数時間~数日カビ臭がなくなるまで放置します。
長時間放置しますのでこちらは屋外でなく室内に移動させて大丈夫です。できればあまり人が出入りしない部屋に隔離するのが望ましいです。

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2-2. 無水エタノールを使う

もう一つは無水エタノールを使った方法です。乾いた布またはタオルに無水エタノールを含ませ、優しく拭き取ります。エタノールを使ったカビ取りは非常に有効です。雑誌の量が多いと時間はかかりますが確実にカビ臭を落としたい場合はこちらの方法で一冊一冊丁寧に拭き取ることをおすすめします。
また使用するエタノールについて、カビには消毒用エタノールじゃないの?無水エタノールって何?と思った方もいるかもしれません。
市販されているエタノールには「消毒用エタノール」と「無水エタノール」があります。無水エタノールは文字通り水分をほとんど含まないもので、消毒用エタノールは70~80%のアルコールと20~30%の水分が入っています。ある程度水分を含む消毒用エタノールの方が、浸透力があるため殺菌効果が高いのですが今回の雑誌のように用紙が薄いと浸透力のある消毒用エタノールを使ってしまうと紙がしわになってぼこぼこと波うってしまいます。
そのため雑誌のカビ臭を取るには揮発性の高い無水エタノールを使います。ちなみに、雑誌ではなく書籍の場合は表紙が比較的丈夫でコーティングされていることもあるため、表紙やカバーなどコーティングされた部分は消毒用エタノールで、それ以外の中身の部分は無水エタノールと使い分けると効果的です。
※エタノールを使う際には、目立たない場所で試して、色落ちがないか確認しましょう。
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3. 雑誌にカビが生える原因

雑誌のカビ臭を取る方法をお伝えしましたがそもそもなぜ雑誌にカビが生えてしまうのでしょうか。雑誌がカビ臭を放ち、カビが生える原因には次のようなことがあります。
3-1. 保管場所の通気性が悪い
通気性の悪さ、換気不足はカビ発生の大きな要因です。寝室の押入れなどに入れたままにしておくと雑誌が湿気を吸い、それを通気・乾燥させることなく長期間経ってしまうとカビが生えてしまいます。また、雑誌を通気性の悪いプラスチックボックスに入れていたり、吸湿性の高いダンボールに入れて保管していることもカビを生えやすくさせています。
3-2. 保管場所の掃除が不十分
ホコリや汚れはカビの栄養源になります。室内のホコリ1gには104~107のカビの胞子が付着していると言われています。掃除を怠ってホコリが蓄積されるとその分カビの胞子も増大します。
3-3. 保管場所の湿度が高い
高湿度であることはカビ発生の最大の要因です。押入れを滅多に開けない、物をぎゅうぎゅうに入れているといった場合は押入れの中の湿度が高くなってしまいます。カビはこうしたじめじめした場所を好んで発育していきます。
3-4. 雑誌がカビの栄養源になっている
カビはあらゆる有機物を栄養源にします。雑誌の紙も例外ではありません。雑誌の紙、インク全てカビの栄養分になってしまいます。雑誌が湿気を吸収するとよりいっそうカビにとって都合のいい栄養源であり繁殖場所となるのです。
4. 補足~カビは生えていないけどカビ臭い理由~
目に見えてカビはいないけれどなんとなくカビ臭い・・・誰しも一度はそんな経験あるのではないでしょうか。
押入れ、和室、靴箱、築年数の経ったマンション、あまり人が出入りしない職場の会議室などなど・・・開けてみるとカビのいやな匂いがしたことはありませんか。
カビは胞子が発芽しそれが成長し菌糸となって根をはります。目視でカビが確認できるのは菌糸になった段階です。しかしカビは胞子の発芽が始まった段階で臭気を放ち始めます。早いと数日で発芽から菌糸になって目視できる状態になるため、カビ臭を感じたら早めの対処が必要です。健康を害することもありますので、臭いは気になるけど目に見えないから大丈夫と思って放置してはいけません。
5. 雑誌のカビを防ぐ方法

雑誌にカビが生えるのを防ぐために日頃できるカビ対策をご紹介します。
5-1. 収納場所の換気・掃除

換気はカビ対策の基本です。定期的に換気を行い湿気がこもらないようにしましょう。掃除をしてできるだけホコリや汚れもない状態を保ちます。サーキュレーターを使って効率的に換気するのもおすすめです。
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5-2. 除湿剤を置く
雑誌を収納する空間と、収納箱や段ボール内に除湿剤を一緒に入れると雑誌が吸湿するのを防いでくれます。吸湿性の高い段ボールを収納箱として使うのはあまりおすすめではありませんが、もし使うのであれば定期的に段ボールを交換するようにしましょう。

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5-3. 収納場所に物を詰めすぎない
収納スペースに物を詰めすぎると通気性が悪くなり、湿度も高くなります。雑誌だけでなく物を収納する際は多くても7割程度にしてある程度通気性を保ちましょう。
5-4. 消毒用エタノールで収納空間のカビ予防をする

雑誌そのものに消毒用エタノールを吹きかけることはおすすめしませんが、収納空間には消毒用エタノールを使って殺菌しましょう。掃除や換気のタイミングで空間全体に吹きかけると効果的です。

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6. 【カビ最新ニュース】博物館の所蔵品がカビ被害を受け「保管環境」が改めて課題に
海外の美術館・博物館で、新種のカビが所蔵品を損傷していると報じられ、保存環境の重要性が改めて注目されました。
紙や布などの文化財は湿気の影響を受けやすく、カビが進行すると修復に手間と費用がかかる点が問題視されています。
家庭にある雑誌や書籍も、保管場所の湿度対策と定期的な点検がカビ予防の基本であることを示しています。
参考:デンマークの美術館・博物館で新種のカビが所蔵品を損傷|ARTnews JAPAN
7. 雑誌のカビ臭に関するQ&A
雑誌は紙が薄くデリケートなので、よくある疑問をQ&Aで整理します。
Q1. カビが見えないのにカビ臭いのはなぜ?
カビは目に見える前の段階でも臭いが出ることがあります。
臭いがした時点で湿気が溜まっているサインなので、早めに隔離して充分に乾燥させましょう。
Q2. 日光に当てればカビ臭は取れる?
紫外線で菌の勢いを弱められることはありますが、完全に取れない場合もあります。
臭いが残るときは重曹を使う方法や、無水エタノールで軽く拭く方法がおすすめです。
Q3. 再発を防ぐ一番のコツは?
「収納場所の換気」と「湿気をためない」ことが一番のポイントです。
詰め込みすぎを避け、除湿剤を置き、定期的に扉を開けて空気を入れ替えるだけでも効果があります。
8. まとめ
今回は雑誌のカビ臭を取る方法とその対策についてお伝えしてきましたがまとめると、
- 雑誌のカビ臭は、雑誌を隔離し日光消毒で除去する。
- それでも臭いが残ったら重曹または無水エタノールを使ってカビ臭を取る。
- カビは目に見えない段階から臭いを放つので、カビ臭を感じたら早めに対処する。
- 雑誌のカビを防ぐにはこまめに収納空間の掃除と換気をおこない、併せて消毒用エタノールを吹きかける。必要に応じて除湿剤やサーキュレーターを使用する。
となります。雑誌や本は紙でできており非常にデリケートです。一度カビが生えると除去するのも一苦労です。日ごろから掃除と換気を心掛け、カビを予防していきましょう。
<参考>
高鳥 浩介 『カビのはなし ミクロな隣人のサイエンス』 2013 朝倉書店
東京都立図書館 https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/
文部科学省 『カビ対策マニュアル』
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