カビのお悩み解決コラム

壁のカビに重曹は効く?使える壁・正しい使い方・落ちないときの対処法

#カビ#壁#重曹
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監修者穂苅 英樹

編集長(ハーツリッチ株式会社 代表取締役)

重曹は、壁の表面に付着した軽度なカビ汚れを落としやすくする場合があります。

ただし、漂白作用がなく、壁に沈着した黒い色素や、壁紙の裏・下地まで広がったカビには十分に対処できません。
また、水分や摩擦によって紙クロスや塗り壁などにシミや変色、剥がれを生じさせることがあるため、使用には注意が必要です。

この記事では、重曹でできることや使用できる壁、正しい使い方を解説します。
あわせて、落ちない場合の対処法や再発防止策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
・壁のカビに対して重曹でできること
・重曹を使用できる壁と避けた方がよい壁
・重曹を使った壁のカビ取り手順
・重曹で落ちない場合の対処方法

1. 壁のカビに重曹は効果がある?

重曹は正式名称を「炭酸水素ナトリウム」といい、料理や掃除など幅広い用途で使われています。

壁の掃除には、市販の掃除用重曹を使用できます。
ただし、掃除用の重曹は食品や医薬品として使用できないため、用途を守りましょう。

1-1. 重曹で対処できるカビ汚れ

重曹には細かな粒子が含まれており、壁の表面に付着した軽度なカビ汚れや黒ずみを落としやすくする働きがあります。

また、弱アルカリ性のため、手垢や皮脂などの酸性汚れにも使用できます。
そのため、水拭きできる壁の表面に発生した狭い範囲のカビ汚れであれば、重曹で見た目を改善できる場合があります。

1-2. 重曹では対処が難しいカビ

重曹には漂白作用がないため、壁紙に沈着した黒い色素を白く戻すことはできません。
また、表面の汚れが落ちても、カビが十分に除去できたとは限りません。

次のような状態は、重曹だけでの対処が難しいと考えられます。

  • 黒い色素が壁紙に深く残っている
  • 何度掃除しても同じ場所に再発する
  • 壁紙が浮いている、膨らんでいる
  • 壁付近から強いカビ臭がする
  • 壁一面など広範囲にカビが広がっている
  • 雨漏りや漏水後に発生した

重曹は、軽度な表面汚れへの対処方法として使用しましょう。

壁のカビが繰り返すなら、まずはカビリスク診断

壁のカビが繰り返し発生する場合は、住まい全体に湿気がたまりやすい可能性があります。
カビリスク診断を活用し、ご自宅の環境を確認してみてください。

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2. 重曹を使用できる壁と避けた方がよい壁

重曹はすべての壁に使用できるわけではなく、水分や摩擦に弱い素材ではシミや変色、傷みが生じることがあります。
作業前に壁の素材を確認しましょう。

2-1. 重曹を使用できる可能性がある壁

重曹は、水拭きできるビニールクロスに使用できる場合があります。

ただし、壁紙によっては艶の変化や白い跡、傷みが生じることがあります。
メーカーの手入れ方法を確認し、必ず目立たない場所で試してください。

2-2. 重曹の使用を避けた方がよい壁

次のような素材は水分や摩擦に弱いため、重曹の使用を避けた方が安全です。

  • 紙クロス
  • 布クロス
  • 土壁
  • 砂壁
  • 珪藻土
  • 漆喰
  • 木製の壁

これらの素材に重曹水を使用すると、シミや変色、剥がれ、表面の傷みにつながることがあります。
素材が分からない場合は無理に作業せず、壁紙の施工業者やカビ取り業者へ相談しましょう。

2-3. 重曹を使わず専門業者へ相談した方がよい状態

次のような状態では、重曹を使った自力でのカビ取りはおすすめできません。

  • カビが広範囲に広がっている
  • 壁紙の継ぎ目からシミが出ている
  • 壁紙が浮いている、膨らんでいる、剥がれている
  • 強いカビ臭がする
  • 何度も同じ場所に再発する
  • 雨漏りや漏水が疑われる
  • 咳やアレルギー症状などが続いている家族がいる

壁紙の裏や下地までカビが広がっている場合、表面に重曹を使用しても十分に対処できません。
重曹水での作業を繰り返さず、専門業者へ相談しましょう。

また、咳や息苦しさなどの症状が続く場合は、住環境の確認とあわせて医療機関へ相談してください。


3. 重曹を使って壁のカビ汚れを落とす方法

ここでは、水拭きできるビニールクロスに発生した、狭い範囲の軽度なカビ汚れへの対処方法を紹介します。
作業中は換気を行い、壁紙を強くこすらないようにしてください。

3-1. 用意するもの

  • 掃除用の重曹
  • スプレーボトル
  • 清潔な布
  • ゴム手袋
  • マスク

出典:Amazon

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3-2. 作業前の注意点

重曹を使用する前に、次の点を確認してください。

  • 壁紙が水拭きできる素材か確認する
  • 目立たない場所で変色や傷みが起きないか試す
  • 壁紙を強くこすらない
  • 重曹水を壁へ大量に吹きかけない
  • 白い粉が残らないよう丁寧に水拭きする
  • 広範囲のカビには使用しない

重曹の粒子には研磨作用があるため、力を入れてこすると壁紙の表面を傷つけることがあります。

3-3. 重曹水を使った手順

① 重曹水を作る

水100mlに対して、重曹小さじ1杯程度を目安に入れてよく混ぜます。
重曹を多く入れすぎると、溶け残りや白い跡の原因になるため、濃くしすぎないようにしてください。

② 布に重曹水を含ませる

重曹水を清潔な布へ少量含ませ、軽く絞ります。
壁紙へ直接大量に吹きかけないようにしましょう。

③ カビ汚れを優しく拭き取る

カビ汚れがある部分を、強くこすらず優しく拭き取ります。
汚れを周囲へ広げないよう、布の面を変えながら作業してください。

④ 水拭きする

別の清潔な布を水で濡らし、固く絞ってから壁紙に残った重曹を拭き取ります。
重曹が残ると白い跡が出ることがあるため、丁寧に拭き取りましょう。

⑤ 十分に乾燥させる

最後に乾いた布で水分を拭き取り、換気やサーキュレーターを活用して十分に乾燥させます。


4. 重曹で落ちないカビの原因と対処方法

重曹を使っても黒ずみが落ちない場合は、単なる表面汚れではなく、カビの色素沈着や壁紙内部のカビが関係している可能性があります。

同じ方法を何度も繰り返すのではなく、落ちない原因を確認しましょう。

4-1. 黒い色素が沈着している

黒カビによる色素が壁紙に沈着している場合、漂白作用のない重曹では黒い跡を落とせません。
黒い跡まで落としたい場合は、壁の素材に使用できる漂白作用のあるカビ取り剤を検討しましょう。

黒カビの見分け方や素材別の除去方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
■関連記事■壁の黒カビの落とし方|素材別の除去方法・再発防止策・業者へ頼む目安

4-2. 壁紙の裏や下地までカビが広がっている

次のような状態では、壁紙の裏や下地までカビが広がっている可能性があります。

  • 掃除しても同じ場所に再発する
  • 壁紙が浮いている、膨らんでいる
  • 壁紙の継ぎ目からシミが出る
  • 壁付近からカビ臭がする
  • 雨漏りや漏水後に発生した

壁紙の裏や下地のカビが疑われる場合は、壁紙を無理に剥がさず、専門業者へ確認を依頼しましょう。
下地材まで広がっている場合は、除カビだけでなく、補修や交換が必要になることもあります。

表面から重曹水やカビ取り剤を繰り返し使用すると、壁紙や下地へ余分な水分を与える可能性があるため、作業を繰り返すのは避けましょう。

■関連記事■壁紙の内側にカビが!原因別の対処方法と再発を防ぐポイント

4-3. 専用のカビ取り剤や専門業者を検討する

重曹で落ちない軽度なカビには、壁の素材に使用できる専用のカビ取り剤を検討しましょう。

ハーツクリーンが開発した「カビ取りマイスター」は、カビ取り業者が使用する液剤を家庭用に改良した製品です。
重曹では落としにくいカビや黒い色素への効果が期待できるため、自宅で本格的なカビ取りを行いたい場合の選択肢になります。

また、安全性に配慮して開発されており、小さなお子さまやペットがいるご家庭でも使用しやすいのが特徴です。
使用する際は、対象となる壁の素材を確認し、目立たない場所で試してください。

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一方、カビが広範囲に広がっている、何度掃除しても再発する、壁紙が浮いている場合は、無理に自力で対処せず専門業者へ相談しましょう。

■関連記事■【2026年版】プロが厳選したおすすめカビ取り業者5選|費用相場・選び方も徹底解説


5. 壁のカビを再発させないための対策

重曹でカビ汚れを落としても、壁に湿気がたまりやすい状態が続けば再発する可能性があります。
カビ取り後は湿気や水分の原因を見直し、壁が乾燥しやすい状態を保ちましょう。

5-1. 換気と除湿を行う

窓や換気扇を使って室内の空気を入れ替え、湿気が多い時期は除湿機やエアコンの除湿機能を活用しましょう。

加湿器や洗濯物の部屋干しを行う場合は、湿度計を確認しながら、湿度が上がりすぎないようにしてください。
浴室やキッチンを使用した後も、換気扇を回して湿気を残さないことが大切です。

出典:Amazon

5-2. 結露を放置しない

窓や外壁側の壁に発生した結露を放置すると、壁紙に水分が残り、カビの原因になります。

結露を見つけたら早めに拭き取り、換気やサーキュレーターを使って周囲を乾燥させましょう。
同じ場所に結露が繰り返し発生する場合は、換気方法や断熱性能の見直しも必要です。

出典:Amazon

5-3. 家具の裏の通気性を確保する

家具を壁に密着させると、空気が流れにくくなり、裏側に湿気やホコリがたまりやすくなります。

家具は可能な範囲で壁から離し、空気が通る隙間を確保しましょう。
特に外壁側や北側に置いた大型家具は、定期的に動かして壁の湿り気やカビを確認してください。

5-4. 壁や家具の裏を清潔に保つ

壁に付着したホコリや手垢などの汚れは、カビの発生を助ける原因になります。

家具の裏や壁の隅など、普段見えにくい場所も定期的に掃除しましょう。
あわせて、壁の湿り気や黒い斑点、カビ臭がないか確認してください。

5-5. 雨漏りや漏水は早めに修理する

雨漏りや漏水がある状態では、表面のカビを落としても、壁の内側に水分が残るため再発しやすくなります。
水染み、壁紙の膨らみ、異臭などが見られる場合は、水分が入り込む原因を確認してください。

賃貸住宅やマンションでは管理会社や貸主へ連絡し、戸建て住宅では設備業者やリフォーム業者へ相談しましょう。

壁紙の選び方や防カビ対策については、以下の記事をご確認ください。
■関連記事■壁紙の防カビ完全ガイド|カビにくい壁紙&カビの最強対策とおススメグッズ


6. 【カビ最新ニュース】住まいのカビと子どもの喘息リスク

住まいのカビと子どもの喘息リスクに関するメタ分析では、カビのある住宅で暮らすことが、子どもの喘息発症リスクを高める可能性があると報告されています。
特に、小さなお子さまやアレルギー体質の方がいる家庭では、軽度なカビでも長期間放置しないことが大切です。

重曹で表面の汚れを落とせても、同じ場所に再発する場合は、湿気や結露、壁紙の裏側なども確認しましょう。

参考:Childhood asthma and mould in homes—A meta-analysis|Wiener Klinische Wochenschrift


7. 壁のカビと重曹に関するQ&A

壁のカビには、重曹で対処できる場合と、重曹だけでは十分に対処できない場合があります。
ここでは、壁のカビと重曹についてよくある疑問をまとめます。

Q1. 壁のカビは重曹だけで落とせますか?

水拭きできるビニールクロスの表面に付着した軽度なカビ汚れであれば、重曹で落としやすくなる場合があります。
ただし、重曹には漂白作用がなく、表面の汚れへの対処に限られるため、黒い色素や壁紙内部のカビには十分に対処できません。

Q2. 重曹を使わない方がよい壁はありますか?

紙クロス、布クロス、土壁、砂壁、珪藻土、漆喰、木製の壁などへの使用には注意が必要です。
これらの素材は水分や摩擦に弱く、重曹水を使用すると、シミや変色、剥がれ、表面の傷みにつながることがあります。

Q3. 重曹と酢を混ぜると効果が高くなりますか?

重曹はアルカリ性、酢は酸性のため、混ぜると互いの性質を弱めます
泡が発生して汚れを浮かせる場合はありますが、カビ取り効果が高まるとは限りません。

壁紙に余分な水分を与える可能性もあるため、併用はおすすめしません。

Q4. 重曹で落ちないカビはどうすればよいですか?

黒い色素が残っている場合は、壁の素材に使用できる漂白作用のあるカビ取り剤を検討してください。

何度掃除しても再発する、壁紙が浮いている、強いカビ臭がするといった場合は、壁紙の裏や下地まで広がっている可能性があります。
管理会社やカビ取り業者、リフォーム業者へ相談しましょう。


8. まとめ

重曹は、水拭きできるビニールクロスの表面に付着した軽度なカビ汚れを、落としやすくする場合があります。
ただし、漂白作用はなく、住宅の壁のカビを確実に除去できる方法でもないため、黒い色素や壁紙の裏まで広がったカビには十分に対処できません。

重曹を使用する際は、壁紙メーカーの手入れ方法を確認し、目立たない場所で試してから、次の手順で作業しましょう。

黒い跡が残る場合は、対象素材に使用できる専用のカビ取り剤を検討してください。
何度掃除しても再発する、壁紙が浮いている、強いカビ臭がするといった場合は、表面からのカビ取りを繰り返さず、専門業者へ相談しましょう。

カビ取り後は、次のような再発防止策を続けることが大切です。

壁の素材とカビの状態を確認し、無理のない方法で対処しながら、再発しにくい環境を整えていきましょう。

不安だけが募る前に、まずはお気軽にご相談ください!

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