
「漏水が原因で壁や天井にカビが生えてしまった…どうしよう?」
漏水によって濡れたままの建材を放置すると、想像以上に深刻なカビ被害を招きます。
最初は小さなシミやカビでも、短期間で範囲が広がり、健康へのリスクや住人同士のトラブルにもつながる恐れがあります。早急に対処をするようにしましょう。

この記事では、漏水が起きた場合にまずやるべき対策や、漏水が起きる主な原因、放置するリスクを詳しく解説します。
いざという時のために、ぜひ最後までご覧ください。
| この記事で分かること |
| ・漏水が起きる主な原因 ・漏水を放置するリスク ・漏水が起きた場合にやるべき対策 |
漏水が起きた原因とは?!
実際に、漏水した場所を確認しないと原因が分かりませんが、大きく分けて4つの原因が考えられます。
①老朽化

この写真の漏水も老朽化が原因でした。築35年のマンションで、配管が破損したことにより漏水した模様です。気付くのが遅れたため、押し入れの衣類や寝具は全て処分することになったそうです。梅雨に発生したのでカビも繁殖していきました。とにかく、早めの対策をおすすめします。
水道管の老朽化や詰まりなどにより、水が漏れてしまうことがあります。分譲マンションや賃貸の場合は管理会社にすぐ報告しましょう。場合によっては修繕費の中で修理してくれることもあります。そのまま放置していると、下の階や隣の部屋まで被害が広がることもあります。また、漏水した水が腐敗し悪臭の原因となることも...
老朽化は避けられませんが、トラブル後の対処を早急にすることで被害を最小限に食い止めましょう。
★ポイント★
漏水発生後は、管理会社にすぐ連絡し修理をする
②リフォーム後
時々あるのが、リフォームを行うことにより水道管や排水管に傷がついたり、設置ミスで漏水するということです。この場合はリフォーム業者へ報告し、対処してもらう必要があります。
(分譲マンションでリフォームをして数年経過した後に漏水が発生するケースもあります。この場合は管理会社へまず連絡しましょう)
③水害
この場合は、まず安全を確認し、浸入した水の排出と濡れた建材の乾燥を優先しましょう。
下水や泥水が混入している場合は、感染症や化学物質による汚染のおそれがあるため、エタノールを吹きかけるだけではなく、専門業者に相談してください。
被害が大きい場合や自力での対処が難しい場合には業者に依頼した方が良いでしょう。
最も多いケースとしては「雨漏り」で漏水が発生するケースです。この場合も雨水の重さで破損した部分を修理する必要があります。専門業者に依頼した方が良いでしょう。
④機械や水回りの故障
トイレ・浴槽の排水や洗濯機の故障などで漏水が発生するケースもあります。いつもの水道使用量よりも多くなり水道局から連絡があり、漏水に気付くパターンもあります。
この場合もまずは管理会社に連絡し、早急に対処してもらいましょう。
マンションなど集合住宅の場合、自分の家が原因かと思ったら上の階からの漏水だったというケースもあります。原因不明でもそのまま放置せず、素早く報告し、漏水箇所を修理しましょう。そのまま放置すると被害がさらに大きくなることがあります。

漏水が起きたら、カビリスク診断で状況を整理しよう
漏水のカビ被害は、濡れた範囲や乾燥の遅れ具合によって深刻度が大きく変わります。
カビリスク診断でご自宅の状況を一度チェックしておくと安心です。
漏水後のカビ対策と専門業者への相談目安【早見表】
漏水が発生した場合は、水を止めるだけでなく、濡れた建材を早く乾燥させることが重要です。
被害の範囲や水の種類によって、自宅で対応できる場合と専門業者への相談が必要な場合があります。
| 漏水の状態 | 対処方法 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 少量の水道水が床などの硬い表面にこぼれた | 水を拭き取り、換気や除湿で十分に乾燥させる | 自宅で対応可能。濡れた範囲と乾燥状態を確認する |
| 壁紙や床材、天井などが漏水で濡れている | 漏水を止め、濡れた範囲と建材内部の水分を確認する | 内部まで濡れている場合は、管理会社や専門業者に相談する |
| 漏水後24~48時間以上、建材が湿った状態になっている | カビの発生を疑い、建材内部の乾燥状態を調べる | カビが見えなくても、乾燥や交換について専門業者に相談する |
| 壁や天井に広範囲のカビ、黒いシミ、カビ臭がある | 表面だけの除菌で済ませず、内部の汚染や漏水原因を確認する | 自宅での除去は難しいため、専門業者に相談する |
| 下水や浸水による汚水が室内に入った | 汚水に直接触れず、安全を確保して専門業者に相談する | アルコールなどによる自己処理だけでは対応できない |
| コンセントや電気設備の周辺が濡れている | 濡れた設備に触れず、電気の使用を控える | 感電のおそれがあるため、電気工事業者などに安全確認を依頼する |
漏水後は、可能であれば24~48時間以内に濡れた部分を乾燥させることが重要です。
ただし、乾燥させただけで建材内部のカビや汚染まで除去できるとは限りません。
被害が広範囲に及ぶ場合や、壁・床・天井の内部まで水が入り込んだ場合は、無理に自力で作業せず専門業者に相談しましょう。
漏水をそのまま放置するとどうなる?!
漏水といっても原因はさまざまなので、自己判断せずに管理会社やリフォームの施工業者、配管業者などに確認して貰う方が良いでしょう。しかし、時々厄介なケースがあります。それが
”漏水が1度きりだけ発生し、2度は起こらなかったので、そのまま放置した”というケースです。
この場合、他の部屋や上下階の住人にまで被害が及ぶことがあります。原因が何か分からなくても、管理会社や施工業者に早めに連絡して被害を食い止めまましょう。
①漏水をそのまま放置してカビが発生したケース
地方に住むAさん宅(3DK分譲マンション1階)は、天井に漏水があることに気付きました。しかし1回漏水した後、同じ被害が継続しなかった為、管理会社への修理を行いませんでした。
その結果、天井の漏水跡がみるみる濃くなり、カビが発生してきました。その部屋は最悪なことに寝室だった為、カビの被害をダイレクトに受けた。というケースもありました。
Aさんは、修理が面倒だ、隣人に迷惑をかけるから大事にしたくないと修理を行いませんでした。その結果、漏水によりカビが発生した為、結果的にカビ取り費用もかかることになってしまいました。早めに修理しておけば、最小限の被害で抑えられたと後悔されていました
②住人トラブルになったケース
都内に住むBさんは、押し入れの天井部分が漏水した為、上の階の方が風呂水などを流しているのでは?と心配した結果、上の階の住人へ漏水の件を申告しに行きました。
しかし上の階の住人は特になにも被害が出ていなかった為「自分たちのせいにされた」といった住人トラブルになりました。また、そのまま漏水を放置していたことから悪臭が発生し、1部屋分がしばらく使用できなくなりました。
管理会社へ報告する前に近隣住人へ直接伝えると、トラブルになるケースもあります。まずは管理会社に伝えて、誰のせい・誰が悪いといったトラブルを避けましょう。また、Bさんは住人トラブルになった結果、修理がしにくくなり漏水を放置した為、悪臭が発生してしまいました。被害が大きくなる前に、早急に連絡し修理しましょう。
漏水によるカビの対策方法
では、最後に漏水によってカビが発生した場合の対策方法についてです。最もおすすめなのは一刻も早く専門業者に依頼し
- 漏水箇所の修理
- カビ取り
を実施してもらうことです。特に漏水は床下や天井部分など床材や壁を剥がさないと対処が行えないパターンが多いからです。
例えばマンションで漏水が発生した場合は
- 管理会社に連絡
- 技術社員または工務店チェック
- 管理組合報告
- 保険チェック
- 施工
の流れになります。また、すでに漏水によるカビが発生している場合には3の管理組合報告の段階で、専門のカビ対策を入れたい旨を伝えましょう。カビの業者は管理会社で探すか、個人で探してくるかは、状況により異なります。
持ち家の場合・戸建ての場合はまず工務店に連絡し、原因調査をしてもらいます。漏水を止めて、解体が完了する日程がわかった段階で、カビ取り業者に正式依頼して、施工を行うのが一番スムーズです。
業者がすぐに来られない場合は、漏水が止まっていることと電気設備の安全を確認したうえで、以下の方法で水気の除去や乾燥などの応急処置を行いましょう。
ただし、汚水による浸水や広範囲のカビがある場合は、無理に自力で作業しないでください。
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自力で漏水部分のカビを除去する方法
- 漏水が止まっていることを確認し、床などの表面に残った水気を拭き取る
- 安全に使用できる場所では、換気や除湿機を活用して乾燥させる
- 硬く水洗いできる表面に軽度のカビがある場合は、中性洗剤で汚れを落として乾燥させる
- 壁紙や石膏ボードなどの内部まで濡れている場合は、表面の消毒だけで済ませず、専門業者に確認してもらう
壁の裏にカビが発生している場合は根本的な解決にならないですが、業者が来るまでの間少しでも被害を食い止めたい場合は
- 水気の除去
- 建材の乾燥
- 漏水原因の修理
これらを優先しましょう。すでにカビが発生している場合は、汚染範囲に応じて除去や建材の交換も必要になります。
漏水した建材の乾燥や内部のカビ除去が必要のため、消毒用エタノールの噴霧だけでは不十分ですが、使用する場合はエタノールに対応した素材であることを確認し、製品表示に従って使用しましょう。
火気の近くでの使用や、広範囲への噴霧は避けてください。

ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon

表面の軽度なカビには、ハーツクリーンが開発したカビ取りマイスターキットも選択肢の一つです。
業者が使用する液剤を家庭向けに改良した商品ですが、漏水によって建材内部までカビが広がっている場合は、表面の施工だけでは解決できません。
製品の使用条件を確認し、必要に応じて専門業者に相談してください。

漏水部分がシミになっている場合
漏水した部分の壁や天井に黒いシミができてしまっている場合には、腐敗や黒カビの発生が起きている可能性があるため、壁を剥がさないとカビの除去は難しいです。
早急に専門業者へ相談し、建材内部の含水状態やカビの発生状況を確認しましょう。
必要に応じて壁紙や下地材を撤去・交換し、十分に乾燥させてから復旧することが大切です。
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【カビ最新ニュース】住宅のカビは健康被害につながる可能性
住宅のカビと健康との関係について調べた研究では、室内のカビ環境が呼吸器症状やアレルギー症状と関連する可能性が指摘されました。
漏水などによって建材が長期間湿った状態になると、カビが急速に増殖し、室内にも影響を及ぼすことがあります。
そのため漏水が発生した場合は、漏水原因を修理し、濡れた建材をできるだけ早く乾燥させることが重要です。
すでにカビが発生している場合は、表面の除菌だけでなく、汚染された建材の除去や交換が必要になることもあります。
参考:Childhood asthma and mould in homes—A meta-analysis Wiener Klinische Wochenschrift 2024
漏水によるカビ被害に関するQ&A
漏水は放置するとカビ被害が急速に広がる可能性があります。
ここでは、漏水とカビについてよくある疑問を簡潔にまとめます。
Q1. 漏水が止まればカビの心配はありませんか?
漏水が止まっても安心とは限りません。
建材の内部に水分が残っていると、その後にカビが発生することがあります。
Q2. 漏水によるカビは自分で除去できますか?
硬く水洗いできる表面の軽度のカビであれば、中性洗剤で清掃し、乾燥させることで対処できる場合があります。
ただし、壁紙や石膏ボードなどの内部まで濡れている場合や、カビが広範囲に広がっている場合は専門業者に相談しましょう。
Q3. 漏水後にカビを防ぐために最も重要なことは?
一番大切なのは漏水を止め、濡れた建材をできるだけ早く乾燥させることです。
電気設備の安全を確認したうえで、換気や除湿機などを活用しましょう。
すでにカビが発生している場所では、送風によって胞子が広がるおそれがあるため、無理に風を当てず専門業者に相談してください。
まとめ
漏水が発生した場合は、早急に業者や管理会社へ連絡して破損か所や発生原因を特定し修理することが大切です。また漏水は「ただのいつもの雨漏りだから」と放置していると、カビが発生して他の部屋や隣人まで被害が及ぶ危険性や悪臭が発生する可能性もあります。
それだけでなく、非常にキケンな漏電の原因となることもあります。早急な対策を行い、被害を最小限に食い止めましょう。
漏水は修理できたけどカビが既に発生してしまったら

漏水した部分を修理したものの、すでに漏水が原因でカビが発生してしまっている場合には「カビ取りの専門業者」にご相談ください。カビの発生も漏水の被害と同様、早め早めに対処することで費用も抑えることが出来ます。
- 「この天井のシミはカビなの?」
- 「いくらくらいかかるの?」
漏水によるカビが気になる場合には、まずは無料カウンセリングでご相談ください。


更新履歴
2026年10月更新:漏水後の状態別対処法と専門業者への相談目安をまとめた早見表を追加し、浸水時の安全対策、建材の乾燥方法、エタノールによる応急処置の限界について一部見直しました。


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