ソファに生えたカビを放置すると危険?効果的なカビ取り方法と予防のポイント

くつろぎの場所であるソファに、気が付けばカビが生えていた・・・そんな経験はありませんか?

ソファは皮脂やホコリが溜まりやすく、湿気がこもるとカビの絶好の繁殖場所になってしまいます。
カビをそのまま放置すると、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす危険性も。

この記事では、ソファにカビが生える原因や、家庭でできる効果的なカビ取り方法を詳しく解説します。
さらに、カビ予防のポイントもまとめてご紹介。
ぜひ日々の習慣に取り入れてみてくださいね。

この記事で分かること
・ソファにカビが生える原因
・ソファのカビ取り方法
・ソファのカビを予防するポイント

そもそもなぜソファにカビが生えた?

カビは一般的に、湿気、酸素、栄養源のある場所を好みます。
ソファは、人の皮脂や垢、食べかすなどが溜まりやすく、布地に湿気なども蓄積しやすいため、清潔にしておかないとカビが繁殖する恐れがあるのです。

ソファを動かして掃除機をかけたりホコリの除去をあまりしない場合、足元にはホコリが蓄積しています。このホコリがダニやカビの栄養源となり、湿気などの条件と重なることでカビが発生します。畳の上にカーペットを敷き、その上にソファを置いている場合なども要注意です。

例えば、ソファにカビが生えてしまった場合、以下のような状況ではなかったでしょうか。

  • 湿気や皮脂・汚れの蓄積
  • 壁の結露
  • ソファの下にホコリが溜まっていた

また、低層階ほど地面の湿気の影響を受けやすいので、カビが生えやすくなります。

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例えば1階の日当たりの悪い部屋にソファを置いていて、換気もあまりせず、ソファを壁にぴったりとくっつけ、掃除をあまりしない...このような場合はカビ発生のリスクが高くなります。

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ソファのカビを放置すると?

ソファに汚れやホコリが溜まったまま放置していると、ダニやカビの原因となり、アレルギーなど私たちの健康に影響を及ぼすこともあります。ソファのカビを放置することで、床や壁などにカビがうつる可能性も否めません。そのため、ソファのカビを発見したらすぐに除去し、再発を防ぐよう清潔に保つことが大切です。

ソファのカビ取り方法

では、ソファにカビが生えてしまった場合、どのようにしてカビを除去すれば良いのでしょうか。

軽度のカビの場合

①洗剤で除去する

軽度のカビの場合は、食器洗い用の洗剤を雑巾に染み込ませ、水で湿らせた後、ソファのカビ部分にポンポンと当てるように塗布して除去することができます。しかし、色素が繊維に沈着している場合には洗剤での除去が難しくなります。

②洗濯で除去する

また、ソファカバーの取り外しが可能な場合は洗濯をすることで取り除けることもあります。その後、湿気を残さないように天日干しをしてしっかりと乾燥させましょう。

③スチームで除去する

布地ソファの場合は、アイロンのスチーム機能を使って、カビを高温殺菌するという方法もあります。ウールなどデリケートな素材で行う場合はスチームが使用可能か確認しましょう。

方法は、ソファのカビ部分にアイロンのスチームを10㎝ほど離して当て、布巾などで湿気を拭きとるという方法です。カビを高温殺菌するので、カビ予防にも使える方法です。

④消毒用アルコールで除去する

消毒用のアルコールを塗布して、カビを除去するという方法です。合皮や革製のソファで行う場合は変色しないか、目立たない場所で試してから行いましょう。また、直接拭きかけるよりも、一度布などで湿らせて、間接的に塗布して優しくカビを除去しましょう。

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カビの色素やシミが付着している場合

酸素系漂白で除去する

衣類用の漂白剤を用いてカビを除去する方法です。酸素系漂白剤には、液体タイプと顆粒タイプがあり、どちらも使用可能ですが、より効果が高いのは顆粒タイプの酸素系漂白剤です。

酸素系漂白剤は、ソファに生えたカビがシミになってしまった場合におすすめです。

ソファのシミ除去にも活用できます。方法は、顆粒タイプの酸素系漂白剤をお湯に溶かし、布巾などに湿らせて、ポンポンと軽くたたいてカビの気になる部分に塗布した後に、固く絞った布巾で拭きとるという方法です。

溶かすお湯の分量は、使用する酸素系漂白剤のラベルを参照してください。オキシクリーンの場合は、80mlのお湯にキャップ1/8杯加えて溶かして、染み抜き溶液を作ります。

液体タイプの場合は、スプレータイプの酸素系漂白剤もありますので、使いやすい方で試してみましょう。

ソファカバーが取り外し可能な場合は、40~60℃くらいのお湯にカバーと酸素系漂白剤を加えて洗濯をしましょう。ただし、酸素系漂白剤の使用が可能な生地かどうかは洗濯表示を確認しましょう(ウールやシルクは傷む可能性があります)

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ソファのカビを防ぐお手入れ方法

ソファに一度カビが生えてしまったら、除去するのはなかなか難しいため、できれば軽度のうちに落として再発を防ぐか、カビが生えないように日ごろからお手入れしておくことが大切です。

そこで、日ごろからできるソファのお手入れ方法をご紹介します。

①汚れを中性洗剤で除去する

食べ物や飲み物をこぼしてしまった場合は、そのまま放置せずに、まずは布巾で拭きとり、中性洗剤を使って汚れを落としましょう。その後、消毒用アルコールで殺菌するとより良いでしょう。

②ソファカバーはこまめに洗う

カバーの取り外しが可能な場合は、定期的に洗って、汚れを蓄積させないようにしましょう。洗えない場合は1の中性洗剤や消毒用アルコールを使って除菌しましょう。

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③ソファの周りのゴミを取り除く

ソファの下に溜まったホコリもカビの原因となります。掃除機をかけるときは、ソファを動かして、周りに蓄積したホコリをしっかりと取り除きましょう。また、日ごろから重曹水や除菌スプレーを使用して拭き掃除をしておきましょう。

④壁から少し開けて配置する

壁に密着していると、結露が発生しカビが生えることがあります。少し壁との隙間を開けておくようにしましょう。また、室内の換気もこまめに行い、湿気やホコリが停滞しないようにしましょう。

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⑤エアコン掃除をこまめに

ソファとは直接関係のないことですが、エアコン内部にカビがたくさん発生していて、エアコンを使うことでカビ胞子が飛び散りソファにもカビが発生...ということもあります。エアコンのフィルター掃除はこまめに行い、定期的に業者を呼んでクリーニングも行うと良いでしょう。

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⑥床やカーペットも定期的に洗う

フローリングやカーペットにもカビが発生していてソファにうつることがあります。フローリングは毎日フローリングワイパーなどで乾拭きをし、3日に1回くらいの頻度で、重曹水などを使って拭き掃除をしましょう。

また、カーペットも定期的に干したり掃除機をかけるなどして、汚れを蓄積させないようにしましょう。

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⑦ときどき天日干しをする

ソファは大きな家具ですので、外に運んで干すというのは難しいかもしれませんが、日当たりの良い場所に移動させて日中、陰干しするだけでも良いので、湿気を溜めないようにしましょう。

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まとめ

ソファは、水気や汚れなどが蓄積しやすく、放置しているとカビの生えやすい場所の1つです。私たちが使用する上で食べかすや皮脂、手垢や湿気を完全に防ぐことは難しいので、除菌スプレーを吹きかけたり、カバーを洗濯するなどこまめにお掃除することが大切です。

また、ソファにカビが発生してしまった場合には、ソファを置いているフローリングや近くの壁など他の場所にもカビが発生している可能性があります。早めに発見した場合は、上記の方法でカビ対策をし、自力では難しいほどカビが広がってしまった場合には、業者に依頼するなどして、カビを取り除きましょう。

<参考>

カビ・ホコリ・菌を撃退!家の正しい掃除ワザ(宝島社)