家中カビだらけになった場合の対処方法
【質問】気が付いたら、壁も天井も、家具までも家の中がカビだらけになっていました。まず、どこから手をつけて良いのか分かりません。何から始めたら良いのでしょうか?
湿気が多い家や、漏水、日当たりの悪さ、また季節などによってあっという間にカビが広がることがあります。特に昨今は気候による影響もあり、雨が多い年や湿度の高い日が続く年など、気が付いたときには家の中がカビだらけで手の付けようがないこともあります。
お風呂や寝室にカビが生えていると、身体も休まりませんよね。また、そのままカビを放置していると、カビがもっと奥まで浸食し、耐久性にも問題が出たり、人体への影響も否めません。
そこで、この記事では”カビだらけになってしまった際にすべきこと”について解説していきます。
家中がカビだらけになりやすい家の特徴
まず、家の中がカビだらけになりやすい家はどんな特徴があるのでしょうか。
カビ取り専門業者「ハーツクリーン」代表の穂苅氏によりますと大きくわけて5つの特徴があるようです。
①日当たりが悪い
日当たりが悪い家は、乾燥しにくく湿気が溜まるためカビが発生しやすくなります。同じ家の中でも、北側の部屋など日当たりの悪い部屋にカビが生えてしまうことはよくありますよね。それだけ、湿気とカビは密接に関係しているということなのです。
②物が多い
物が多い家はどうしてカビが生えやすくなるかというと、家全体の通気性がダウンするからです。カビは湿気を好むため空気の停滞している部分に発生しやすくなります。そして、物が多いと一部にカビが生えたとしたら、他のものにもカビが胞子を飛ばして繁殖してしまいます。
物が多いと、ホコリなども溜まりやすくなりますよね。動かすのも大変なのでお掃除の手間もかかり頻度が落ちます。
その結果として、物が多い家はカビが多くなると言えるのです。
③エアコンがない
エアコンは涼しい風や暖かい風を流すだけでなく、ドライ機能で部屋の空気中の湿気を取り除く役割も果たします。カビだらけの家は、エアコンが設置されていなかったり機能していない場合も多いため、カビやすい傾向にあります。
④掃除が行き届いていない
掃除が行き届いていない家は、湿気やホコリが溜まりやすく、カビが発生しやすい環境となります。四隅のホコリやチリ、また髪の毛などこまめに取り除くようにしましょう。
また、掃除が行き届いていない家の場合はダニなどの害虫も発生しやすくなります。ダニの死骸やカビなどが空気中を舞うと体への影響もありますので、こまめな清掃は必要不可欠です。
⑤24時間換気を止めている
浴室やトイレには24時間換気が設置されている場合もありますが、電気代がもったいないからと換気システムを止めていると、うまく除湿できずにカビが発生してしまいます。
24時間換気は必ず回すようにしましょう。また、トイレやキッチンの換気扇もこまめに回すようにしましょう。
家の中がカビだらけになった時の対処方法
では家の中がカビだらけになった場合には、ひとまず何をすれば良いのでしょうか。
風呂だけ、トイレだけ、靴箱だけではなく
- 天井
- 壁
- 水回り
- 床
- 収納
のいたるところにカビが見られる場合、家中にカビの胞子がたくさん舞っており、そのまま住み続けるとカビ毒の害により健康にまで影響を及ぼすことがありますので、早急に対策する必要があります。
カビがそこまで広がっている場合は、正直なところ「引っ越しをする」か「専門業者に依頼する」ことを勧めますが、梅雨時期などでカビ取り業者とのアポイントがなかなか取れない場合や予算の関係で、すぐにカビ取り業者を依頼するのが難しい場合もあるかもしれません。
そこで、カビ取り業者が来るまでに今すぐに自分でできるカビ取りの応急処置を解説していきます。
手順は5つあります。
- 換気
- 不用品の処理
- 掃除
- 除カビ
- 除湿
家のカビを取り除く方法を順番に説明していきます。
準備
家の中のカビ対策をする際には、まずカビの胞子をたくさん吸い込まないように「マスク」を装着してください。
次に、長袖長ズボンを着用し、できれば目もゴーグルを着用しましょう。目的は「カビをなるべく吸い込んだり目に入れないこと」です。マスクがない場合でも布を覆うなどして、なるべくカビを吸い込まないようにしましょう。
カビ取り剤を使用する際には、ゴム手袋も着用するようにしましょう。
(注意:夏の暑い時期は熱中症にも充分気をつけてください。水分補給をしっかりと行って、適度な休憩を取りながら行いましょう)
①まずは換気
天気の良い日は、家中のすべての窓を開けて換気を行いましょう。空気の流れを作ることでカビの原因となる湿気を追い出します。雨の日や湿度の高い日は、換気扇を稼働させましょう。カビの生えている部屋に窓や換気扇がない場合は、空気清浄機の稼働も検討してみてください。
②不用品の処分
家の中に不要な置物や衣類など、多く置いていませんか?
カビが家中に生えてしまった場合、物にもカビが生えている可能性があります。必要なものだけ残し、使用しないものや不要なものはこの際処分してしまいましょう。
大切な衣類にカビが生えた場合は、酸素系漂白剤で落としたり専用のクリーニングに出すなどしましょう。
③掃除
不要なものを処分したら、家中の隅々までお掃除します。ホコリや髪の毛などを掃除機で吸い込み、床を拭き掃除します。床にもカビが生えている場合は、消毒用アルコールを吹きかけて拭き掃除します。
また、次の除カビ作業は一部屋ごと行いますので、大きな家具を移動させましょう。
④除カビ
カビを殺菌していきます。壁の場合は、まず消毒用アルコールを吹きかけてみます。カビの色素が沈着して消毒用アルコールでは除カビできない場合には壁専用のカビ取り剤もしくは次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)を塗布してカビ取りしていきます。
天井など高い部分のカビは、カビ取り剤が落下して目に入らないように、ゴーグルを必ず着用しましょう。換気を行った上でカビ取り剤を使用するようにしてください。
トイレやお風呂場など、水回りのカビはカビキラーなど市販のカビ取り剤を吹きかけて15分~30分ほど時間を置き、洗い流します。
同様に、他の部屋のカビも「基本は消毒用アルコール」を吹きかけ、固く絞った雑巾で拭きとり、色素が落ちない場合には「塩素系漂白剤」か「酸素系漂白剤」を塗布し、除カビしていきます。
ただし、壁紙の奥までカビが生えている場合には表面にカビ取り剤を吹きかけても除去できない場合があります。その時には、カビ取りの専門業者に依頼して、壁紙の裏からしっかりとカビ取りしてもらいましょう。
⑤除湿
全体的にカビ取りが終わったら、カビが再発しないように除湿を行います。
倉庫や靴箱など、密閉できる場所には市販の「除湿剤」を置いてこまめに湿気を取り除きますが、部屋全体の場合は除湿機など機械に頼りましょう。
除湿機をすぐに準備できない場合は、エアコンの除湿機能を稼働させて、湿気を取り除きます。特に雨や曇りの日など湿気が多い日にはこまめに除湿を行ってください。
その他、カビを防ぐ生活のコツ
以上、家の中のカビを取るコツを解説していきましたが、最も大事なことはカビを防ぐために生活スタイルに変えるということです。立地や日当たりなどは簡単に変えられませんが、住んでいる人の工夫で少しでもカビの発生を防ぐことは可能です。
たとえば
- 1日に2回以上は全ての窓を開けて換気を行う
- 濡れた靴や衣類は必ず乾かしてから収納する
- 不要なものを買わない癖をつける(もしくは新しく購入したら、使わないものを処分するなど)
- クローゼットや押入れは開放して換気する
- 衣類は定期的に収納場所から出し、収納庫のお掃除をする
- トイレやお風呂は24時間換気を行う
- 寝具を使用した後は、干したり立てかけるなどして湿気を取り除く
- 床にモノを置かない
- 窓際の結露はこまめに拭きとる
- カーテンも定期的に洗濯する
など、普段からできることはあります。毎日は難しくでもお休みの日や季節ごとに行うようにして、脱カビ生活を心がけましょう。
まとめ
家の中がカビだらけになってしまった場合、今すぐできることは「換気」です。換気を行いながら、不要なものを処分して家中の通気性をよくしましょう。
また、今回ご紹介した内容はあくまで応急処置です。家中にカビが広がっている場合はなるべく早くカビ取りの専門業者に依頼し、除カビをしてこれ以上カビが広がらないようにする必要があります。
ハーツクリーンではカビ取りに関する無料カウンセリングを行っておりますので、お気軽にご相談ください。
【ひどいカビにお悩みの方へ】
- 自力でカビ取りをしても何度もカビが再発してしまう
- カビ臭さをどうにかしたい
- ひどいカビが発生して自力では対処できない
このように、ひどいカビにお困りの方は、一度カビ取りのプロ「ハーツクリーン」に相談してみませんか?!
安全性の高い薬剤で、自社オリジナルの厳しい研修をクリアしたカビ取りの専門業者だからできる技術力の高いカビ対策方法をご提案します。
