重曹とエタノールで解決!窓のサッシのカビ取りと予防方法&おすすめアイテムを紹介!

「窓のサッシがいつの間にかカビや黒ずみで汚れてしまった…」
そんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

サッシの溝はホコリやゴミが溜まりやすく、特に寒い季節には結露が発生し、湿気が増えることでカビが繁殖する絶好の条件が整いやすい場所です。

カビ取りといえば、塩素系のカビ取り剤を使用することが多いですが、刺激が強い薬剤なので使用を避けている方もいるでしょう。
特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、安全性の高いものでカビ取りしたいと考えることも多いと思います。

そこでおすすめなのが、安全で手軽に使える「エタノール」「重曹」を活用したカビ取り方法です。
これらのアイテムは多くのご家庭にあるため、簡単に準備できますし、しっかりとカビを落とす効果も期待できます。

この記事ではエタノールや重曹を使ったサッシのカビ取り方法を詳しく解説します。
カビを防ぐための予防策、掃除や結露対策に役立つアイテムも紹介するので、窓のサッシのカビにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
・窓のサッシのカビ取り方法
・重曹を使用した普段の掃除方法
・サッシのカビを防ぐための対策
・窓の結露対策におススメのアイテム

1.サッシのカビを安全に除去する4つの方法

カビは放置するとどんどん範囲が広がり、除去がさらに難しくなります。
そのため、カビを見つけたら迅速に対処することが重要です。

サッシに発生した軽度のカビであれば、重曹や消毒用エタノールといった家庭にあるアイテムを使用して安全に除去することができます。
これらの方法は、特に初期段階のカビに効果的で、簡単かつ環境に優しい点が特徴です。

ただし、ゴムパッキンなど除去が難しい場所にカビがしっかり根付いている場合は、これらの方法だけでは対応が難しく、カビ取り剤の使用が必要になるケースもあります。

以下では、カビの程度に応じたカビ取り方法を詳しく解説します。
カビの状態に合わせて適切な方法を選び、効率的にカビを除去しましょう。

1-1.重曹を使用したカビ取り方法

軽度のカビであれば、重曹を使ってカビを取り除くことができます。

重曹はクレンザー効果があり、初期のカビや表面の黒ずみを落とすのに効果的です。
また、ナチュラルクリーニングとして人気のある方法で、小さな子どもやペットがいるご家庭でも安心して使用できます。

用意するもの

  • 重曹
  • ぬるま湯
  • 容器
  • 歯ブラシ
  • 雑巾
  • キッチンペーパー
  • ラップ(必要な場合)
  • マスク
  • ゴム手袋

出典:Amazon

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注意事項

  • 換気をしながら作業を行いましょう。
  • 手荒れやカビの胞子を吸い込むのを防ぐために、マスクやゴム手袋を着用してください。

カビ取り手順

  • ①ホコリやゴミを取り除く

カビ取り前にサッシのホコリや砂をキッチンペーパーで拭き取ります。
細かい部分の汚れが落ちない時は歯ブラシやつまようじなどを使用するのもおススメです。

  • ②重曹ペーストを作る

重曹とぬるま湯(40~50℃)を同じ割合で容器に入れ、ペースト状になるまでしっかりと混ぜます。

  • ③ペーストをカビに塗布する

歯ブラシを使い、作った重曹ペーストをカビのある部分に塗布します。
そのまま少し放置して、汚れが浮き上がるのを待ちます。
カビがしつこい場合は、ペーストを塗った上にラップをかぶせて、10~15分ほど置いてからブラシでこすります。

  • ④拭き取ってから乾燥させる

雑巾で水拭きして重曹ペーストを拭き取ります。
それから乾いたキッチンペーパーで拭き取り、しっかりと乾燥させて完了です。

1-2.消毒用エタノールを使用したカビ取り方法

重曹と同じで、消毒用エタノールも軽度のカビであれば除去することが可能です。

消毒用エタノールには強力な殺菌・消毒効果があり、カビの菌をしっかり除去することができます。
また、水分を残さないため、カビの再発を防ぐ効果も期待できます。

用意するもの

  • スプレータイプの消毒用エタノール
  • キッチンペーパー
  • マスク
  • ゴム手袋

出典:Amazon

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注意事項

  • 消毒用エタノールは引火性が高いため、火気の近くでは使用しないでください。作業中や使用後は完全に乾くまでガスコンロの使用や喫煙を控えましょう。
  • 作業時は換気をして、手荒れやカビの胞子を吸い込むのを防ぐために、マスクやゴム手袋を着用してください。

カビ取り手順

  • ホコリやゴミを取り除く

カビ取り前にサッシのホコリや砂をキッチンペーパーで拭き取ります。
細かい部分の汚れが落ちない時は歯ブラシやつまようじなどを使用するのもおススメです。

  • ②エタノールをスプレーして拭き取る

消毒用エタノールをサッシのカビ部分に直接スプレーします。
その後、キッチンペーパーで拭き取りましょう。

  • ③拭き取ってから乾燥させる

最後に乾いたキッチンペーパーでしっかりと拭いて完了です。

1-3.市販のカビ取り剤を使用したカビ取り方法

頑固な黒カビが生えてしまった場合には、塩素系のカビ取り剤を使用すると効果的です。
塩素系カビ取り剤は漂白効果があり、黒カビの色素を分解して目に見える黒ずみを取り除きます。

頑固なカビにも対応できるため、パッキン部分のように除去しにくい場所のカビ取りにも適しています。

ただし塩素系カビ取り剤には危険な成分が含まれているため、安全性の高いカビ取り剤を使用したいという事であれば、1-4.強力×安全を求めるならカビ取りマイスターキットがおすすめを参考にしてください。

用意するもの

  • 塩素系カビ取り剤
  • 雑巾
  • キッチンペーパー
  • ラップ(必要な場合)
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服

出典:Amazon

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注意事項

  • 作業中は必ず窓を開けたり換気扇を回して作業を行いましょう。
  • カビ取り剤が肌や目に触れないように、マスクやゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を着用してください。
  • 他の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する恐れがあるため、絶対に混ぜないでください。

カビ取り手順

  • ①ホコリやゴミを取り除く

カビ取り前にサッシのホコリや砂をキッチンペーパーで拭き取ります。
細かい部分の汚れが落ちない時は歯ブラシやつまようじなどを使用するのもおススメです。

  • ②カビ部分に塩素系カビ取り剤をスプレーする

カビが生えている箇所に塩素系カビ取り剤を直接スプレーします。
カビが広がっている場合は、その周囲にもスプレーを行うと効果的です。

  • ③しばらく放置する

カビ取り剤をスプレーした後、そのまま10分ほど置いて薬剤を浸透させます。
カビがしつこく残る場合は、ラップで覆ってパックしてください。
そのまま15〜30分ほど放置してから拭き取ると、より効果的に落とすことができます。

  • ④拭き取ってから乾燥させる

時間を置いたら、雑巾でしっかり水拭きしてカビ取り剤を拭き取ってください。
それから乾いたキッチンペーパーで拭き取り、しっかりと乾燥させて完了です。

1-4.強力×安全を求めるならカビ取りマイスターキットがおすすめ

先ほどは、頑固なカビを除去するために市販のカビ取り剤を使う方法をご紹介しました。

しかし、頑固なカビでお悩みの方でも、「塩素系カビ取り剤は刺激が強そうで使いたくない」「小さな子どもやペットがいるから安全なものを選びたい」とお考えの方は多いと思います。
そんな方におすすめなのが、カビ取りマイスターキットです。

このカビ取り剤は、カビ取り専門業者のハーツクリーンが開発したもので、プロ仕様の液剤と必要な道具がセットになっています。
市販の塩素系カビ取り剤とは異なり、有害成分を含まない安全な成分を使用しているため、お子様やペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。

また、このキットにはジェルタイプのカビ取り剤も含まれているため、ゴムパッキンに発生したカビにもしっかり密着し、奥深くに根付いたカビまで効果的に除去できます。

さらに、防カビ剤も付属しているため、一度除去した後の再発防止にも対応可能です。
使い方が心配な方のために、マニュアルや動画も用意されており、誰でも簡単にプロレベルのカビ取りが実現できます。

窓以外にも住宅のさまざまな場所で使用できるので、安全で確実なカビ取りを求めている方にぴったりの商品です。

2.カビ取りだけじゃない!普段の掃除でも重曹は大活躍

重曹は、自然界にも存在する天然由来の成分で、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使用できます。
また、環境にも優しく、生物や自然への影響が少ない点が魅力です。

さらに、100円ショップなどでも簡単に手に入るため、家計にも優しい万能アイテムとして活躍しています。

重曹を掃除に使う場合、そのまま粉末として使ったり、ペースト状にしたりする方法がありますが、今回は重曹水として使う方法を紹介します。

2-1.熱湯重曹水の作り方

重曹を80℃以上のお湯で溶かすと、炭酸水素ナトリウムが化学変化を起こして炭酸ナトリウムに変化します。
このプロセスにより、アルカリ成分が強化され、洗浄力がアップします。
その結果、サッシの溝に溜まった頑固な汚れや油分も効果的に落とすことが可能です。

さらに、熱湯で溶かした重曹水は冷めても化学変化の性質が変わらないため、スプレーボトルで保存して繰り返し使用することができます。

用意するもの

  • 重曹
  • 80℃以上のお湯
  • 耐熱性の容器
  • スプレーボトル

作り方

  • ①お湯に重曹を入れてよく混ぜる

耐熱性の容器に80℃以上のお湯500mlに重曹大さじ1を入れ、よくかき混ぜて溶かします。

  • ②スプレーボトルに移す

冷めたらスプレーボトルに移し、しっかりと蓋を閉めてください。

2-2.熱湯重曹水を使ったサッシ掃除方法

続いて、熱湯重曹水を使ったサッシの掃除方法を解説します。
今回は軍手を使った掃除方法をご紹介します。

軍手を使うことで、サッシの細かい隙間や溝の汚れも簡単に除去できます。
また、掃除後に月1回程度、消毒用エタノールを吹きかけることで、カビの予防効果をさらに高めることができます。

今回はこの汚れたサッシを綺麗にしたいと思います。

用意するもの

  • 熱湯重曹水
  • 軍手2つ
  • ゴム手袋
  • キッチンペーパー

掃除手順

  • 汚れをこする

ゴム手袋の上に軍手をはめてサッシの溝をこすり、大まかな土汚れを取り除きます。

  • ②熱湯重曹水を吹き付ける

熱湯重曹水をサッシ全体にスプレーし、汚れが浮き上がるのを待ちます。

  • ③汚れを拭き取る

ゴム手袋の上に先ほどとは別の軍手をはめて汚れを拭き取ります。

  • ④拭き取ってから乾燥させる

キッチンペーパーで拭いて、しっかり乾燥させ終了です。
最終的に以下のように綺麗になりました。

2-3.便利なサッシのお掃除アイテム

サッシの掃除を効率よく行うためには、熱湯重曹水にプラスして便利なアイテムを活用するのがおすすめです。
ここでは、身近な道具を使った簡単な方法をご紹介します。

  • スポンジ

軍手の代わりにスポンジを使う方法もあります。
まず、スポンジをサッシに押し当てて溝の幅に印を付けます。
その印に沿ってカッターで切れ目を入れることで、サッシの隙間にぴったりフィットする専用スポンジが完成します。
このスポンジに水を含ませて溝に当て、スライドさせるだけで簡単に汚れを取り除くことができます。

  • カード

不要になったプラスチックカードもサッシの掃除に活躍します。
カードを斜めにカットし、布やキッチンペーパーで包んで使うと、サッシの細かな部分の汚れを効果的に取ることができます。

  • 刷毛

刷毛は、細かいサッシの隙間や掃除しにくい部分に最適です。
刷毛でホコリや汚れを払い出せば、サッシ全体を細部まできれいにすることができます。

3.サッシ以外にもカビが広がってしまった場合は?

サッシ以外にもカビが広がると、カーテンや壁、床といったさまざまな場所で見つかることがあります。
放置するとカビはさらに繁殖し、健康への影響が懸念されるため、早めの対処が大事です。

ここでは、窓以外にカビが広がった場合の対処法を紹介します。

3-1.カーテンなどの布製品の対処方法

カーテンなどの布製品は、湿気を吸いやすく、カビが繊維の奥深くまで入り込むことがあるため、カビを見つけたらなるべく早く適切な洗浄を行いましょう。

自宅で洗濯が可能な場合は、酸素系漂白剤を使用すると効果的です。
色柄物にも使用でき、衣類やカーテンを傷めることなくカビを除去できます。
また、洗濯できない素材の場合は、消毒用エタノールをスプレーし、カビ部分を拭き取る方法がおすすめです。

具体的な手順については、こちらの記事をご参考ください。

■関連記事■カーテンのカビを放置すると危険!?正しいカビ取り方法と防カビ対策を解説

ただし、黒カビなど頑固なカビの場合は、自力での除去が難しいことがあります。
その場合は、捨てるかクリーニング業者に依頼するかのどちらかになると思いますが、通常のクリーニング店では黒カビは対応できないことがあります。

そこでおススメなのが、カビ取り専門業者のハーツクリーニングです。

強力なエチレンオキサイドガスを使用したガス滅菌を用いて繊維の奥に潜むカビまで徹底的に除去します。
この方法は医療機器の滅菌にも使用される安全性の高い技術で、繊細な素材にも影響を与えません。

また、老舗のクリーニング店の技術で、繊維に染み込んだカビの色素も取り除いでくれます。

大事なカーテンで捨てたくないという事であれば、ハーツクリーニングへの依頼も検討してみてください。

3-2.壁や床などにカビが広がった場合の対処方法

壁や床、家具などにカビが広がった場合は、早めの対処が大切です。
放置するとカビがさらに拡大し、見た目だけでなく健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

ただし、水で洗い流せない場所では、使用できない薬剤も多くあるため、正しいカビ取りをする必要があります。

自力で行う場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

■関連記事■壁の黒カビを徹底除去!プロが教える効果的なカビ対策と掃除方法!
■関連記事■万年床で黒カビ発生!?自力でできるフローリングのカビ取りと注意点を解説
■関連記事■意外な落とし穴!?見落としがちな家具の裏のカビ対策法を徹底解説!

また、安全性の高い専用カビ取り剤を使いたい場合は、1.サッシのカビを安全に除去する4つの方法でも紹介したカビ取りマイスターキットを使用するものいいでしょう。

しかし、カビが広範囲に広がり自力での除去が難しい場合は、専門業者に依頼するのが確実です。

カビ取り業者のカビ取りマイスターは、5000件以上のカビ取り実績を持つ経験豊富な業者で、専門技術を駆使して壁や床、天井などのカビを徹底的に除去してくれます。

カビが気になる場合は、無理に自力で除去しようとはせず、プロの力を借りて早めに対応しましょう。

4.窓周辺にカビが発生しやすい理由とは?

窓周辺は、湿気や汚れが溜まりやすいため、カビが発生しやすい場所です。
特に冬場や梅雨の時期は、カビの繁殖に適した条件が整いやすく、放置するとカビが広がる原因になります。

ここでは、窓周辺にカビが発生しやすい理由を詳しく解説します。

4-1.結露の発生

窓周辺でカビが発生する最大の原因は結露です。
寒暖差が大きくなる季節には、暖かい室内の空気が冷たい窓ガラスに触れることで結露が発生します。
この水滴が窓枠やサッシ、ゴムパッキンに溜まり、湿気を蓄積させることでカビが繁殖しやすい環境を作ります。

特に冬場は結露が頻繁に発生し、窓周辺がほぼ毎日のように湿気にさらされます。
結露した水滴を放置すると、窓枠やサッシの隙間に水分が入り込み、乾燥しにくい状態が続くため、カビが増殖しやすくなります。

4-2.汚れやホコリの蓄積

窓のサッシや溝部分は、特にホコリや砂ぼこりが溜まりやすい箇所です。
これに加え、屋外から入り込む花粉や砂ぼこりが汚れの蓄積を加速させ、窓周辺の環境をさらに悪化させることがあります。

こうした汚れが湿気を吸収すると、カビが繁殖するための理想的な条件が整ってしまいます。

また、冬場には「コールドドラフト」と呼ばれる現象が発生し、窓付近の冷たい空気が下に移動することで、窓際の下部に湿気やホコリが集中して溜まりやすくなります。
この湿気とホコリはカビのエサとなり、カビの繁殖を助長します。

特にゴムパッキンやアルミサッシの隙間は、掃除が行き届きにくい場所であり、汚れが長期間蓄積されやすいため、カビの温床になりやすく、注意が必要です。

4-3.換気不足による湿気の滞留

冬場に窓を閉め切り暖房を使用すると、室内の湿気が外に逃げず、窓付近に集中することがあります。
これにより、湿度が高い状態が続き、カビが発生しやすくなります。

気密性の高い住宅では通気性が悪く、湿気が滞留しやすい環境が作られます。
さらに、洗濯物の室内干しや調理、入浴などで発生する水蒸気が窓周辺に溜まり、湿度が上がることでカビの発生が促進されます。

5.サッシのカビを防ぐための予防策

サッシにカビが発生しないようにするには、日頃からの予防が重要です。
湿気をコントロールし、汚れを溜めない工夫をすることで、サッシを清潔に保つことができます。

ここでは効果的な予防策を5つ紹介するので、是非日々の生活に取り入れてください。

5-1.結露対策をする

サッシや窓周辺の結露はカビの発生要因になるので、結露を見つけたらすぐに雑巾で乾拭きし、水滴を取り除きましょう。
窓ガラスだけでなく、窓枠やサッシ、ゴムパッキン部分も忘れずに拭き取ることが重要です。

また、結露を防ぐためのアイテムも活用しましょう。
窓ガラスに結露防止シートを貼ることで、冷たい外気と室内の暖かい空気が接触しにくくなり、結露を軽減できます。

5-2.湿度管理を徹底する

カビは湿度が60%を超えると繁殖しやすくなります。
そのため、室内の湿度を40~60%に保つよう心がけましょう。

また、湿度計を設置してこまめにチェックすることで、目に見えない湿気を管理しやすくなります。

湿度が高い場合には、除湿機やエアコンの除湿機能を活用して湿度を下げましょう。
特に梅雨や冬場は湿気が溜まりやすいため、扇風機やサーキュレーターを使って室内の空気を循環させると効果的です。

湿度を抑えることは結露の防止にもなるので、しっかりと意識しましょう。

5-3.こまめに換気を行う

室内の湿度を下げるには、換気をすることも大事です。
暖房を使う冬場はつい換気を怠りがちですが、1日2〜3回窓を少し開けるだけでも効果があります。

また、換気扇の活用もおすすめです。
特に浴室やキッチンでは、換気扇を回して湿気を効率よく外に逃がすことで、室内の湿度を抑えることができます。

5-4.定期的にサッシの掃除をする

サッシに溜まった汚れやホコリは、カビの栄養源となります。

これを防ぐために、月に1〜2回程度の定期的な掃除を習慣化しましょう。
特に湿気が溜まりやすい梅雨や冬場は、こまめな掃除が効果的です。

掃除には重曹水や消毒用エタノールを活用すると、汚れを落としつつ除菌効果も期待できます。

また、手軽に掃除を行うならウェットティッシュを使ってサッシの溝を拭き取るのもおすすめです。
除菌効果のあるウェットティッシュを使うと、掃除と同時にカビ予防も行えます。

5-5.カーテンレールの掃除も行う

サッシの掃除とあわせてカーテンレールの掃除も行いましょう。

カーテンレールは高い位置にあり、ホコリが溜まっていても気付きにくいため、放置されがちな場所です。
しかし、カーテンレールに溜まったホコリがサッシに落ちてくることで、カビが発生しやすくなる原因になります。

まずはハンディモップを使って、レール全体のホコリを取り除きましょう。
その後、雑巾を水で濡らして拭き上げると、細かい汚れも落とせます。
また、濡らしたペーパーを割り箸に巻き付けると、レールの内側もスムーズに掃除できます。

カーテンレールの掃除を定期的に行うことで、ホコリの蓄積を防ぎ、サッシを清潔に保つ効果が期待できます。

6.窓の結露対策に役立つおすすめアイテム

結露は窓周辺にカビを発生させる大きな原因となりますが、専用アイテムを活用することで手間を減らしながら効果的に対策が可能です。
ここでは、結露の掃除や予防に役立つアイテムをご紹介します。

  • 山崎産業「結露取りワイパー S」

結露した窓ガラスを素早くキレイにできる便利なワイパーです。

この製品は、持ち手部分がタンクになっているため、拭き取った結露をそのまま溜めることができます。
ゴム製のブレードが窓ガラスに密着し、一度のストロークで水分をしっかり除去します。

また、溜まった水の量が確認しやすい半透明のタンクと逆流防止機能が付いているため、非常に使い勝手がいいです。
結露の多い窓だけでなく、浴室の壁や鏡などにも使用できるため、カビや水垢の予防にも役立ちます。

出典:Amazon

  • レック「すっと吸水クロス」

結露拭き取りに優れた吸水力抜群の万能クロスです。
軽く拭くだけで窓ガラスに残った水滴を素早く吸収し、簡単にキレイに仕上げることができます。

さらに、このクロスは洗濯機で洗えて繰り返し使用可能で、好きなサイズに切って使えるため、窓周辺の拭き取りだけでなく、こぼれた飲み物やお風呂場の掃除にも活用できます。

一枚で多用途に使えるエコなアイテムとしておすすめです。

出典: Amazon

  • ニトムズ「窓ガラス 結露防止シート」

このシートは窓ガラスと室内の間に空気の層を作り、外気の冷たさと室内の暖かい空気の接触を防ぐことで結露を大幅に抑えます。
断熱効果も高いため、室温を保ちながら暖房効率をアップさせる省エネ効果が期待できます。

さらに、粘着テープを使わない「水貼りタイプ」なので、きれいに貼れて剥がすのも簡単です。
また、目隠し効果もあるためプライバシー保護にも役立ちます。

出典:Amazon

  • ニトムズ「強力結露吸水テープ」

窓の下辺に貼るだけで、結露水をしっかり吸収する便利なアイテムです。
このテープは1mあたり最大約130gの水を吸収し、自然蒸発を繰り返すことで長期間効果を発揮します。
カーテンや窓枠のシミやカビを防ぎ、窓周辺を清潔に保つことができます。

また、凹凸ガラスにも対応しており、簡単に取り付け・取り外しが可能です。
ただし、貼り付け期間が長くなると剥がしにくくなる場合があるため、定期的な交換が推奨されます。

出典:Amazon

7.まとめ

今回は、窓のサッシに発生するカビの除去方法や、予防策について詳しく解説しました。

軽度のカビであれば、重曹消毒用エタノールなど、手軽に手に入るアイテムで十分に対応することが可能です。

また、頑固な黒カビには、塩素系カビ取り剤や、プロ仕様のカビ取りマイスターキットを使用することで、効果的に除去できます。

さらに、カビを根本的に防ぐには、日頃の対策が欠かせません。
結露対策や湿度管理を行ったり、こまめな掃除を心がけたりすることで、窓周辺が清潔に保たれ、カビの発生しにくくすることができます。

もし、サッシだけでなくカーテンや壁など広範囲にカビが広がってしまった場合は、専門業者に相談することも検討しましょう。
プロの技術で徹底的にカビを除去してもらうことで、カビの再発リスクも大幅に減らすことができます。

窓のサッシをきれいに保つことは、見た目だけでなく、健康的な住環境を維持するためにも大切です。
今回紹介した方法を試して、カビのない快適な生活を目指してください!

<参考文献>

・松本忠男『カビ・ホコリ・菌を撃退!家の「正しい」掃除ワザ』2019年、宝島社
・沢井竜太『おそうじの超ベストアイディア2020』2020年、晋遊舎
・家庭のそうじを考える会『最新版おそうじ凄ワザ&神アイテム』2019年、コスミック出版