キッチンの黒カビを除去する方法
キッチンの流し台に食器などを置いていると、水が溜まりいつの間にか黒カビが生えているということがあります。

キッチンは食べものを場所なので、不衛生は厳禁!!カビを発見したら一刻も早く取り除きたいですよね。
また、このままキッチンのカビを放置してしまと、食器や食品にカビがうつってしまったり混入してしまったりするリスクもあります。衛生的に美味しく食事をするためにもキッチンのカビ対策は重要なのです。
そこで今回は、流し台に生えた黒カビを除去する方法をご紹介していきます。
目次
キッチンはどうしてカビが生えやすいのか

キッチンは、水回りなので常に水気があります。また、洗剤カスや食べ残し、生ごみなどカビにとっての栄養源となるものも豊富にあります。またキッチンは火を使う場所なので、気温も上がりやすいのです。そのため、カビの好む環境である
- 湿度
- 温度
- 栄養源
- 酸素
条件をクリアしてしまうのです。また、日本の台所は狭い場所が多く流し台の空いたスペースに食器の水切りカゴを置いているというケースも少なくありません。
そして、この水切りカゴも定期的に洗って乾燥させないとカゴの下に水気がたまりぬめりや水垢、カビの原因となってしまうのです。

↑この写真も、食器洗い水切りカゴの下に生えたカビです。
ステンレス製のキッチンはカビにくいが...
台所では、ステンレスを使用しているケースが多く、ステンレスは他の金属に比べて耐食性に優れているためカビにくくサビにくいという特徴があります。
しかし、いくらカビにくいステンレスキッチンであっても、ステンレスの原材料は「鉄」です。
掃除不足による栄養源の蓄積や水分に長時間曝されることにより、カビが生えてしまいます。つまり、ステンレス製のキッチンであっても清潔にしこまめに掃除することが大切なのです。
では、次の章では早速キッチンの黒カビを除去する手順をご紹介していきます。
キッチンの流し台に生えた黒カビを除去する方法
キッチンの流し台に生えた黒カビを除去するために必要なものは以下の通りです。
- 市販のカビ取り剤(今回はカビキラーを使用)
- ゴム手袋
- マスク
- 台所用洗剤
- 掃除用スポンジ(今回は使い捨てのキッチンペーパー使用)
また、今回は黒カビだけでなく水気による流し台の「サビ」「ぬめり」も気になるので

- 使い捨ての歯ブラシ
- クレンザー(もしくはクエン酸)
も後ほど使用しました。
準備
今回は、キッチンでカビ取りを行いますので換気扇をMAXにし、また窓を全て開けましょう。
カビ取り剤には塩素ガスが含まれており、吸い込むことで目や鼻、喉などの粘膜を傷めてしまう恐れがあります。市販のカビ取り剤を使用する際には必ず換気を行いましょう。
①流し台を洗剤で洗う

まずは、洗剤でヌメリを落とします。洗剤&拭きとりである程度のヌメリや黒カビは落ちます。

しかし、まだ完全に黒カビやヌメリを落とし切れていません。また、洗剤で洗っただけですと黒カビの胞子が残っていて再発する恐れがあります。この後のカビ取り剤でしっかりと殺菌していきます。
②カビ取り剤をスプレーして時間を置く
全体的にまんべんなく市販のカビ取り剤をスプレーしていきます。その後、10分ほど放置します。
この時、塩素ガスを吸い込まないように注意してください。顔はなるべく遠ざけ、できればゴーグルを装着して目も保護しましょう。
③カビ取り剤を洗い流す

流水でカビ取り剤を洗い流します。洗い残しの無いように、しっかりと隅々まで洗い流しましょう。
この後、水気を拭きとったらキッチンの黒カビ除去は終了です。ただし、今回は”キッチンのサビ汚れ”がまだ残っていますので、引き続きサビ除去もしていきます。
④クレンザーをサビ部分に付けて磨く
市販のクレンザーを使用していきます。なければ歯磨き粉などで代用してください。

サビ部分を、使い捨ての歯ブラシで磨きます。この際あまり力を入れすぎるとステンレスに傷が入りカビの原因となりますので、優しく磨きましょう。
⑤流水で洗い流し拭きあげる

歯ブラシでサビ部分を磨いて落としたら、サイド流水でしっかりとすすぎ、拭きあげたら完成です。ここまで綺麗になりました。

最初の様子と比較するとより分かりやすいですね。黒カビ、ヌメリ、サビを綺麗に落とすのに30分程度要しました。
キッチンの黒カビを防ぐには?!
今回、まだ流し台に生えた黒カビが小規模だったので、ここまで簡単にカビ除去することができましたが、もしも流し台だけでなくシンク、排水口、蛇口、パッキン、まな板までカビが広がっていたとすると、もっと時間がかかっていたかも知れません。
ですので、黒カビを再度生やさないように清潔にする努力が必要です。ここでは、キッチンの黒カビを予防する方法をご紹介していきます。
①食べかすや使用後の食器を放置しない
洗いものや生ごみをシンクに溜めて、そのまま放置していると不衛生なだけでなくカビの原因となります。カビは湿度60%以上、気温20~30℃、栄養源がある場所を好むため、食べかすや洗い残しがカビの大好物になります。
食器は使用したら都度洗うようにし、食べかすや石けんカスなども残さないように掃除しましょう。
②キッチン使用後は拭きあげて乾燥させる
また、キッチンの水気がヌメリやカビの原因となります。使用後は清潔なふきんで拭きあげて、乾燥させましょう。
↑使い捨てのダスターなどもあります。少し汚れたら新しいものに取り換えられるので便利です。衛生第一の飲食店などでも使用されています。
③水切りカゴも使用後に洗浄し乾燥させる
今回は、流し台の横にある「水切りカゴの下」に黒カビが生えました。日ごろからキッチンや流し台を綺麗に掃除していても水切りカゴの下は盲点となりやすい場所です。
水切りカゴも常に食器を置きっぱなしにせず、使用後は水切りカゴ自体も洗剤で掃除し、立てかけて乾燥させ、台の下も洗ってしっかりと乾燥させましょう。
また、水切りカゴの代わりに使用後すぐに撤去できて洗浄できる”水切りマット”もおススメです。流し台を清潔に保てますし狭いキッチンを有効に使用することができます。
④定期的に消毒をする
キッチンの流し台は洗浄するだけでは、カビのもとが除去しきれていないこともあります。定期的にキッチンハイターなどを用いてキッチン周りを消毒すると良いでしょう、
ついでに、まな板や包丁、ダスター、スポンジなど雑菌の繁殖しやすいキッチングッズも消毒して、カビや食中毒のリスクから守りましょう。

まとめ
キッチンの黒カビは、市販のカビ取り剤で落とせます。ただし、時間を10~20分ほど放置してしっかりとカビのもとを殺菌しましょう。
サビが発生した場合には、クレンザーや、重曹などで除去すると良いでしょう。
また、キッチンは水気の多い場所なので日ごろからのカビ対策が必須です。食べかすなどを残さないようこまめに掃除し、定期的な消毒をしましょう。また、使用後のキッチンは乾燥させることがカビ予防になります。