すのこにカビが生えた時の対策方法

湿気のこもりがちな収納やベッドの下など、カビ対策としてすのこを用いるのはよく知られていますよね。「通気性を良くする」という目的で設置したはずのすのこですが、ひさしぶりに大掃除してみたらカビが生えていた!なんてことも…。

特に、すのこタイプのベッドや、布団・マットレスの下に敷いていた大きなすのこは、廃棄するのも一苦労ですよね。それならば、まずは自分の手で綺麗にカビを落としてみるのはいかがでしょうか?

すのこでカビ対策してたはずが…

すのこは、カビ対策として用いられることが良く知られていますが、主に

  • ベッドの下
  • 収納の下
  • 玄関
  • 風呂場

などで活躍します。特に、空気の循環がなく日光が当たりにくい場所では、湿気の溜まりやすい下方にスキマ空間を生み出すことで通気性を良くしてくれる優れもの。この記事を読んでいるあなたも、まさにカビ対策のためにすのこを利用していたのではないでしょうか?

また余談ですが、最近では自身で家具を作ったり室内のプチリフォームをおこなうDIYが流行し、すのこが注目を浴びるようになりました。軽い木材で、加工においても汎用性が高いため、ホームセンターだけでなく100円均一ショップなどでも気軽に購入できる製品です。

このように万能なすのこですが、大掃除の際などに裏返してびっくり、実はカビだらけだった!ということもしばしば。せっかく、カビ防止のためにすのこを置いたのに、そのすのこがカビだらけになってしまっては元も子もありませんよね。そこで今回は、すのこにカビが生えてしまった時に対策方法を紹介していきます!

すのこに生えたカビの落とし方

すのこにカビが生えてしまった時、いったいどのように対処していけばいいのでしょうか?ここではまず、カビを発見したらやるべきことと、白カビ・黒カビそれぞれの落とし方や対処について詳しく解説していきましょう。

①カビを見つけたらまずやること

すのこに生えたカビを見つけたら、まずは落ちついて「マスク」と「ゴム手袋(ビニール手袋)」を用意しましょう。カビを扱う際には、この2点が最低限の必須アイテムです。なぜかというと、カビには毒素を発するタイプのものが存在したり、扱う人の体質によってはカビのアレルギー症状を引き起こしてしまう可能性があるからです。

また、このマスクと手袋は必ず使い捨てできるものを用意しましょう。作業中、目に見えないカビの胞子が付着し他のものに移ってしまうため、他の場所での使い回しなどは決してしてはいけません。

さて、マスクと手袋を装着したら、すのこの周りにあったものにもカビが生えてしまっていないか、ここでよくチェックしておきます。もし他にもカビが生えてしまっているものが見つかれば、それぞれに適した対処を施すことをおすすめします。

チェックが終わって問題なさそうであれば、作業を不自由なくおこなえる広い場所へ移動させましょう。

すのこの周りのものを避難させながら、カビの胞子が飛び散らないように静かに移動させるのがポイントです。また、すのこベッドのように大きなものであれば、屋外での作業が好ましいでしょう。

話が少し戻ってしまいますが、すのこだけを綺麗にしても、すのこのもとへ戻したものにカビが残っていればまた増殖してしまいます。今後のことを考えても、この機会にすべてのカビを取り除いてしまうのが吉でしょう。もし、すのこの上に敷いていた布団やマットレスにカビが生えていたら、以下の記事がお役に立てるかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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②白カビなら比較的落としやすい

すのこに生えるカビで一般的なものは見た目にも白いタイプの「白カビ」です。こちらはすのこの表面で増殖しているカビなので、比較的簡単に落とすことができます。

カビを落とす時のポイントとして、カビはまず必ず拭きとるようにしましょう。これは、すのこに生えているカビの胞子がスプレーの勢いで舞ってしまうのを防ぐためです。また、すのこベッドなどの重いものは周りの物をどかせばその場で行っても問題ありません。ただし、その場合は部屋の湿度が異常に高くなってしまわないよう、換気をするなどの対策が必要です。

(用意するもの)

・キッチンペーパー

・除菌スプレー

(カビの落とし方)

  1. キッチンペーパーに除菌スプレーを吹きかけて湿らし、すのこに生えたカビをやさしく拭きとる。一度使ったペーパーは使い回しせずに捨てる。
  2. 目に見えるカビの胞子をすべて拭き取ったら、すのこへ除菌スプレーを直接吹きかける。(満遍なく吹きかけておくとよい)
  3. 日当たりがよく、風通しのよいところで完全に乾かす

すのこに生えているカビに直接スプレーを吹きかけると、胞子がスプレーの勢いで舞ってしまうため、カビはまず拭きとりましょう。また、すのこベッドなどの重いものは周りの物をどかせばその場で行っても大丈夫です。

ただし、その場合は部屋の湿度が異常に高くなってしまわないよう、換気をするなどの対策が必要です。

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③黒いシミになってしまったら?!

もし、すのこに生えていたカビが黒いものであれば深刻です。色素を持った「黒カビ」は、すのこの表面だけでなく素材の隙間にも根を生やしているため、カビの胞子を取り除いてもそのシミまでは落とすことができません。

そこで、以下の方法で黒カビを落としてみてもシミが残ってしまった場合、紙やすりなどで表面を削るという処置もあります。

(用意するもの)

  • 漂白剤
  • 洗面器
  • お湯
  • 使い捨ての布 2枚

(カビの落とし方)

  1. 洗面器に張ったぬるま湯に漂白剤を適量混ぜ、漂白液を仕込む
  2. 漂白液を布に含ませ、硬く絞る
  3. カビが生えていたすのこの面に布をかぶせ、30分ほど放置する

(放置しすぎると木が変色してしまうので注意!)

  1. かぶせていた布をとる。別の布を水で濡らして硬く絞り、すのこの表面に漂白液の残りが無いよう、よく拭いていく。
  2. しっかりと拭き取れたら、完全に乾かすまで干す

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もう生やさない!すのこのカビを防ぐ工夫

カビ対策のためにすのこを利用していたという人も多い中、すのこにカビが生えてしまうことは珍しくありません。なぜなら、カビ対策のためのすのこは最もカビが生えやすい状況に置かれているからです。すのこのカビを防ぐことができれば、本来カビから守りたかった布団や衣類などのカビ防止にもつながるので、この機会にさらなるカビ対策を身につけておきましょう!

①すのこにカビが生えてしまった原因

カビ対策を紹介する前に、どうしてすのこにカビが生えてしまったのかを理解しておきましょう!まず、カビがよく増殖してしまう条件は4つ。

  • 湿度・・・60%以上で勢いよく増殖!
  • 温度・・・室温と同じ25℃前後がカビの快適温度
  • 栄養・・・食べカス・ホコリ・汗や皮脂の汚れもカビの栄養に…
  • 酸素・・・これはカビだけでなく人間と同じです

この条件を見てみても、カビは私たちの生活のなかでとっても増殖しやすいことがわかりますね。特に、湿気の多い梅雨には室内の湿度が70〜80%にまで上昇することも少なくはありません。さらに、カビを防ぐために設置したはずのすのこにカビが生えてしまったのには、以下のようないくつかの原因が考えられます。

  • 天然素材(木製)のすのこはそれ自体がカビの栄養分になる
  • すのこは湿気の溜まりやすい下方に設置しがち
  • 栄養となるホコリなどがすのこの下に溜まりやすい
  • 押し入れやクローゼットなどの密閉した空間にある
  • 移動させる機会が少なくカビに気づきにくい

このように、カビが生えてしまうにはすのこ特有の原因があるのも事実です。

②カビを生やさないための工夫

どうしてカビが生えてしまうのか、その原因を理解していただけたでしょうか?以下では、すのこにカビが生えないための工夫をいくつか紹介します。これからの生活に簡単に取り入れられるものばかりなので、まずはひとつでも試してみてくださいね。

  1. 室内の湿度を60%以下に保つ
  2. 乾燥機や除湿機、クーラーのドライ機能を使う
  3. 湿度を上げないよう、窓の結露も防止する
  4. 布団を敷きっぱなしにせず、たたむ癖をつける
  5. 密着しすぎない家具の配置にする
  6. すのこベッドやクローゼットの中には除湿剤を置く
  7. すのこの下にホコリを溜めないよう、定期的に掃除する
  8. すのこベッドには除湿や防湿シートを敷いてみる
  • 除湿シート 寝具用 除湿マット 洗える 湿気取り シリカゲル入り 湿気対策 防ダニ・防カビ・防臭加工 90×180cm シングル 吸湿マット 布団マット 敷きパッド ベッドパッド 吸湿センサー付き ブルー(VK Living

木製以外の”すのこ”を使うという手も!

すのこにカビが生えやすいのは、「すのこが木製だから」という理由も大きく関係しています。実は、木は吸湿性を持っているのです。そのため、湿気を含みやすくカビが増殖しやすいことをご存知だったでしょうか?さらに、木は天然の有機物。先述しましたが、すのこの素材そのものがカビの格好のエサになります。

つまり、木製のすのこにカビが生えてしまう原因の大半が「素材の問題」と言えるのではないでしょうか。木製のイメージが強いすのこですが、裏を返せば、すのこのカビを防ぐには木製以外のすのこを使えばいいのです!プラスチックやステンレスのすのこはお手入れもとっても簡単。カビが落としきれなかったすのこを捨てるなら、次は木製以外のすのこがおすすめです。

  • プラスチック製(樹脂製)

経年劣化で耐久性が弱くなる場合はあるが錆びず、手入れが簡単

  • ステンレス製

耐久性も良く、金属のなかでも錆びにくく、洗いやすい

  • 除湿機能のあるすのこ

布団の下などに敷ける、吸湿性のあるすのこもおすすめ

まとめ

今回は、すのこに生えてしまったカビの落とし方と、対策法をご紹介しました。カビ対策のためのすのこを有効的に活用するためにも、

  • 室内の湿度を上げない
  • すのこの下にホコリを溜めない
  • 木製以外のすのこを利用してみ

以上のポイントを意識してみましょう。もし、すのこの周りの物にもカビが生えてしまって手に負えない場合、カビ専門のハウスクリーニングを依頼するのもいいですね。

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