
畳は湿気を吸いやすい素材のため、換気不足や結露、布団の敷きっぱなし、家具の裏の通気不足などが続くと、カビが発生しやすくなります。
特に梅雨時期や湿度の高い部屋では、表面だけでなく畳の目や裏側にまでカビが広がることもあります。
カビを放置すると、カビ臭さが衣類や寝具に移ったり、胞子が室内に広がったりするおそれがあります。
一方で、慌てて水拭きや掃除機がけをすると、かえってカビを広げてしまうこともあるため注意が必要です。
この記事では、畳のカビを除去する方法、エタノールや100均道具を使った対策、やってはいけないNG掃除、再発を防ぐ湿気対策について解説します。
| この記事でわかること |
| ・畳にカビが生える主な原因 ・消毒用エタノールを使った畳のカビ取り方法 ・水拭きや掃除機など、やってはいけないNG掃除 ・畳のカビを再発させないための湿気対策 |
目次
1. 畳のカビをできるだけ広げずに除去する方法

畳は、い草の繊維が細かく編み込まれているため、フローリングのように表面を拭くだけではカビを取り除きにくい素材です。
カビをそのまま拭き取ろうとすると、畳の目の奥に押し込んだり、胞子を周囲に広げたりするおそれがあります。
そのため、まずはエタノールでカビを除菌し、その後にブラシで畳の目に沿って掻き出す流れで作業しましょう。
1-1. 畳のカビ取りに必要な道具
畳のカビ取りは、消毒用エタノール、ブラシ、乾いたタオルなどがあれば自宅でも行えます。
スプレーボトルや歯ブラシ、目地ブラシなどは100均で揃えられるものも多いため、まずは必要な道具を確認しておきましょう。
用意するもの
- マスクとゴム手袋
- 消毒用エタノール(70〜80%程度)
- スプレーボトル
- 歯ブラシや目地ブラシ
- 乾いた雑巾またはタオル
マスクとゴム手袋
カビ取り中は、カビの胞子を吸い込んだり、エタノールが肌に触れたりする可能性があります。
作業中は換気を行い、マスクとゴム手袋を着用しましょう。
消毒用エタノール
畳のカビ取りには、70〜80%程度の濃度の消毒用エタノールを使用します。
無水エタノールを使う場合は、そのままだと揮発が早すぎるため、水で薄めて使用してください。
目安としては、エタノールと水を7:3程度の割合で薄めると使いやすくなります。
スプレーボトル
エタノールを吹きかけるために使用します。
100均でも購入できますが、アルコール対応の容器かどうかを確認してから使いましょう。
市販のスプレータイプの消毒用エタノールを使う場合は不要です。
歯ブラシや目地ブラシ
畳の目に入り込んだカビを掻き出すために使います。
狭い範囲なら古歯ブラシでも対応できますが、広範囲の場合は目地ブラシのほうが作業しやすいでしょう。
畳を傷めないよう、柔らかめのブラシがおすすめです。
乾いた雑巾またはタオル
掻き出したカビを拭き取るために使用します。
畳は湿気を吸いやすいため、濡れた雑巾ではなく、乾いたものを使いましょう。

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出典:Amazon

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1-2. 消毒用エタノールを使った畳のカビ除去方法
準備ができたら、消毒用エタノールを使って畳のカビを除去していきます。
作業中は窓を開け、子どもやペットが近づかないようにしてから始めましょう。
カビ取り手順
① カビ部分にエタノールを吹きかける

カビが生えている部分に、消毒用エタノールを軽くスプレーします。
畳が濡れすぎないよう注意しながら、カビ部分を中心に吹きかけてください。
スプレー後は数分ほど置き、エタノールをなじませます。
② ブラシでカビを掻き出す

歯ブラシや目地ブラシを使い、畳の目に沿ってやさしくカビを掻き出します。
強くこすると畳を傷める原因になるため、力を入れすぎないように注意しましょう。
③ 乾いたタオルでカビを拭き取る

掻き出したカビを、乾いたタオルやキッチンペーパーで拭き取ります。
このとき、畳の目の奥へ押し込まないよう、やさしく絡め取るイメージで拭き取りましょう。
④ 最後にもう一度除菌・乾燥させる

仕上げとして、再度エタノールを軽く吹きかけます。
その後、乾いたタオルで水分を拭き取り、窓を開けたり扇風機を使ったりして畳をしっかり乾燥させてください。
畳は湿気が残るとカビが再発しやすくなるため、作業後もしばらく換気を続けることが大切です。
畳のカビが出たら、まずはカビリスク診断
畳のカビが繰り返し発生する場合は、畳だけでなく住まい全体の湿気環境に原因があることもあります。
カビリスク診断で、ご自宅がどれくらいカビを招きやすい環境か確認しておくと、再発防止策を考えやすくなります。
2. その方法で大丈夫?やってはいけない畳のNGカビ除去方法

畳にカビが生えると、慌てて掃除したくなるものです。
しかし、方法を間違えるとカビを広げたり、畳を傷めたりする原因になることがあります。
特に、水分を使いすぎたり、カビを生きたまま触ったりすると、胞子が室内に広がりやすくなるため注意が必要です。
ここでは、やってしまいがちなNG掃除について解説します。
2-1. カビを雑巾で拭き取る
畳のカビをいきなり雑巾で拭き取るのは避けましょう。
乾拭きでは、カビを畳の目の奥へ押し込んだり、胞子を周囲に広げたりするおそれがあります。
また、水拭きは畳に水分を与えてしまうため、かえってカビが繁殖しやすくなることがあります。
畳のカビは、まず消毒用エタノールで除菌してから、ブラシで掻き出すように除去しましょう。
2-2. カビを掃除機で吸い取る
カビが生えた部分を、いきなり掃除機で吸い取るのは避けましょう。
畳の目に入り込んだカビは掃除機だけでは取り切れず、残ったカビが再び繁殖することがあります。
また、吸い込んだ胞子が掃除機の排気で室内に広がるおそれもあるため、掃除機だけで対処しようとしないことが大切です。
3. 畳のカビの原因は?

畳にカビが発生するのは、単に掃除不足だけが原因ではありません。
室内の湿気や換気不足、結露、畳の素材特性など、いくつかの条件が重なることで発生しやすくなります。
3-1. 湿度が高く、換気が不足している
カビは湿気を好み、湿度が60%以上になると繁殖しやすくなります。
特に梅雨から夏にかけては室内の湿度が上がりやすく、畳にカビが発生しやすい時期です。
また、冬場でも暖房や加湿器の使用、窓の結露などによって湿気がこもることがあります。
高気密住宅やマンションでは、換気不足や部屋干しによって湿度が高くなりやすいため注意が必要です。
3-2. 畳が湿気を吸いやすい素材である
畳は、い草などの天然素材が使われており、湿気を吸収しやすい特徴があります。
そのため、湿度の高い部屋や風通しの悪い場所では、畳に湿気がたまりやすくなります。
特に、布団を敷きっぱなしにしている場所や、家具の下、壁際などは空気が動きにくく、カビが発生しやすい部分です。
3-3. ホコリや皮脂汚れがカビの栄養源になる
カビは、ホコリ、皮脂汚れ、髪の毛、食べこぼしなどを栄養源にして繁殖します。
畳の目に汚れが入り込んだまま湿気が加わると、カビが増えやすくなります。
つまり、畳のカビを防ぐには、室内に湿気をためないこと、換気を行うこと、ホコリや汚れを残さないことが大切です。
なお、新品の畳や張り替え直後の畳は、素材に湿気を含みやすく、青カビが発生することがあります。
新築・新品の畳のカビについては、以下の記事で詳しく解説しています。
■関連記事■新築・新品の畳に青カビが生える原因と取り方|入居直後の再発防止策も解説
4. 畳のカビを再発させないための予防方法

畳のカビを除去しても、湿気や汚れが残っていると再発することがあります。
再発を防ぐには、畳だけをきれいにするのではなく、部屋全体の湿度や空気の流れを整えることが大切です。
4-1. 換気して湿気をためない
畳のカビを防ぐには、室内に湿気をためないことが重要です。
窓を開けて空気を入れ替え、風通しをよくしましょう。
気密性が高い住宅や、窓を開けても空気が動きにくい部屋では、扇風機やサーキュレーターを使うのも効果的です。
畳の上や家具の裏など、空気が滞りやすい場所にも風を送ることで、湿気がこもりにくくなります。

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4-2. こまめに掃除してカビの栄養源を減らす
カビは、ホコリや皮脂汚れ、髪の毛、食べこぼしなどを栄養源にして繁殖します。
そのため、畳のカビを防ぐには、こまめに掃除して汚れをためないことが大切です。
掃除機をかける場合は、畳の目に沿ってゆっくり動かしましょう。
強くこすったり、畳の目に逆らって掃除したりすると、表面を傷めることがあります。
拭き掃除をする場合は、基本的には乾拭きがおすすめです。
水拭きをする場合は、雑巾を固く絞り、掃除後にしっかり乾燥させてください。
4-3. 除湿して結露を放置しない
畳のカビは、湿気や結露が原因で再発することがあります。
特に窓際や壁際の畳は、結露の水分を吸収しやすいため注意が必要です。
室内の湿度が高い場合は、除湿機やエアコンの除湿機能を活用しましょう。
梅雨時期や雨の日が続く時期は、湿度計を置いて室内の湿度を確認しておくと安心です。
また、窓に結露が出ている場合は、こまめに拭き取りましょう。
結露を放置すると、畳だけでなく壁や窓枠にもカビが広がる可能性があります。

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4-4. 布団や家具を置きっぱなしにしない

畳の上に布団や家具を置きっぱなしにすると、畳との間に湿気がこもりやすくなります。
特に布団を敷いたままにしている場所や、家具の下、壁際はカビが発生しやすい部分です。
布団は毎日上げて、畳に空気を通しましょう。
ベッドを置く場合は、脚付きのものを選ぶと畳との間に空間ができ、湿気がこもりにくくなります。
家具を置く場合も、壁にぴったり付けず、少し隙間を空けて配置するのがおすすめです。
4-5. 畳以外の壁・天井・押入れも確認する
畳のカビを何度掃除しても再発する場合は、畳以外の場所にもカビが広がっている可能性があります。
壁、天井、押入れ、家具の裏などにカビがあると、そこから胞子が落ちたり、空気中に広がったりして、畳に再発することがあります。
特に、部屋全体にカビ臭さが残っている場合や、壁・天井にもカビが見られる場合は、畳だけでなく和室全体を確認しましょう。
軽度のカビであれば、カビ取り剤を使って自宅で対処できるケースもあります。

カビ取り業者のハーツクリーンが開発した「カビ取りマイスターキット」のように、業務用の考え方を家庭向けに調整したカビ取り剤を活用するのも一つの方法です。
ただし、カビの範囲が広い場合や、何度掃除しても再発する場合は、表面だけでなく部屋全体に原因が残っている可能性があります。
無理に自力で作業を続けず、専門のカビ取り業者に相談し、原因の確認と再発防止まで行うことをおすすめします。


5. 畳のカビに関するよくある質問

畳のカビは、掃除方法や再発防止について悩む方が多いトラブルです。
ここでは、特にお問い合わせの多い質問をまとめました。
5-1. 畳のカビにハイターは使えますか?
塩素系漂白剤(ハイターなど)は、畳の変色や傷みの原因になることがあるため、基本的にはおすすめできません。
また、畳は湿気を吸収しやすいため、液剤が内部に残ると、かえってカビが再発しやすくなることもあります。
軽度のカビであれば、まずは消毒用エタノールを使った除菌・乾燥を行いましょう。
5-2. 畳のカビは掃除機で吸っても大丈夫ですか?
カビが生えた部分をいきなり掃除機で吸うのはおすすめできません。
畳の目の奥に入り込んだカビは取り切れないことが多く、さらに掃除機の排気によって胞子が室内に広がる可能性があります。
まずは消毒用エタノールで除菌し、胞子が飛びにくい状態にしてから、ブラシや乾いたタオルで除去しましょう。
5-3. 畳のカビが何度も再発するのはなぜですか?
畳のカビが何度も再発する場合は、湿気や結露、換気不足などの原因が残っている可能性があります。
特に、布団の敷きっぱなし、部屋干し、家具裏の通気不足、窓際の結露があると、畳に湿気がたまりやすくなります。
また、壁や押入れ、天井などにもカビが広がっている場合は、畳だけを掃除しても再発することがあります。
部屋全体の環境を見直しましょう。
6. まとめ
畳にカビが生えた場合は、カビを広げないように注意しながら、消毒用エタノールで除菌し、畳の目に沿ってやさしく取り除くことが大切です。
水拭きや掃除機がけは、かえってカビを広げたり、畳に湿気を残したりする原因になるため避けましょう。
畳のカビを防ぐには、日頃から湿気と汚れをためないことが重要です。
特に以下の点を意識しておくと、再発予防につながります。
- 換気を行い、湿気をためない
- 除湿機やエアコンで湿度を調整する
- ホコリや皮脂汚れをためない
- 布団や家具を置きっぱなしにしない
- 水拭きした場合はしっかり乾燥させる
- カビが気になる部分は消毒用エタノールで除菌する
また、畳のカビが何度も再発する場合は、畳だけでなく壁、天井、押入れ、家具の裏などにカビが広がっている可能性もあります。
部屋全体にカビ臭さが残っている場合や、自力で掃除しても改善しない場合は、専門業者への相談も検討しましょう。
なお、新築住宅や張り替え直後の新品畳に青カビが出た場合は、建材や畳に残った湿気が関係していることがあります。
通常の畳カビとは原因が異なる場合があるため、以下の記事もあわせて確認してみてください。
■関連記事■新築・新品の畳に青カビが生える原因と取り方|入居直後の再発防止策も解説
【ひどいカビにお悩みの方へ】

以下のような場合は、畳の表面だけでなく、部屋全体にカビの原因が残っている可能性があります。
- 自力でカビ取りをしても何度も再発する
- 畳や部屋全体のカビ臭さが取れない
- 壁や天井、押入れにもカビが広がっている
- カビの範囲が広く、自力での対処が不安
このような状態で無理に掃除を続けると、カビの胞子を広げたり、畳を傷めたりするおそれがあります。
カビ取りマイスターでは、専門業者ならではの薬剤と施工技術で、カビの除去から再発防止まで対応しています。
畳だけでなく、壁や天井など和室全体のカビが気になる場合も、まずはお気軽にご相談ください。


