シーツに生えたカビを取る方法
毎日の疲れを癒すために睡眠は欠かせませんが、その睡眠の質を向上させるためには”寝具”も清潔でないといけません。
しかし...ある日気づいてみると「シーツにポツポツとカビが生えてる!」
そのままシーツのカビを放置していると、健康に影響を及ぼす可能性があるので、すぐに対処したいところ。
そこで、この記事ではシーツのカビ取り方法をご紹介します。
目次
どうしてシーツにカビが生えたの?
カビは湿気のある場所で繁殖する
シーツはベッドマットや布団など寝具の上に使用するため、私たちの身体が直接触れます。また、私たちは睡眠中に大量の汗をかきます。その水分は寝具に吸収されますので、寝具は非常に湿気の多い状態なのです。
また、お風呂上りに濡れた髪の毛のまま、シーツの上で寝転がったりなどしていないでしょうか?睡眠中のよだれもそのまま放置するとカビの原因となります。
カビは「湿度」「温度」「酸素」「栄養分」の4つの条件が揃うと、発生しやすくなります。つまり、人の汗や皮脂、また汚れなどが付着したシーツは、清潔にしておかないとカビが発生しやすい環境と言えるのです。
その他に、シーツのカビの原因として考えられるものが
- 窓際の結露がシーツに付着した
- 加湿器の水蒸気がシーツに長時間当たっていた
- シーツの洗濯不足
- 壁にベッドを密着させていた為、壁からの結露が付着
- 万年床にしていた
- 日当たりと通気性の悪い部屋で使用していた
など、基本的に「湿気」や「水分」によって、シーツのカビが発生してしまう可能性が高くなります。
そのため、シーツは毎日わたしたちの皮膚が触れるものですから、清潔にしてカビを防ぐことが大事なのです。
シーツのカビ取り方法
では、実際シーツにカビが生えてしまった場合にはどのようにしてカビ除去をすればよいのでしょうか。
シーツの色や柄によっていくつか方法があります。
カビが軽度の場合
シーツに生えたカビが、白カビでうっすらと一部だけに生えている場合には「消毒用アルコール」を吹きかけて解決する場合があります。
カビの気になる部分に、消毒用アルコールを吹きかけて、ペーパーで軽くポンポンとたたきます。
その後、洗濯機で通常通りの洗濯をして、しっかりと乾燥させます。
余裕がある場合には、コインランドリーで30分以上高温乾燥させるのも良いでしょう。カビは50℃以上30分間の加熱で死滅します。時間がある場合にはしっかりと高温殺菌することで、カビの再発を防ぎます。
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出典:Amazon
①シーツが柄物、色物の場合
シーツに模様や色がある場合には、酸素系漂白剤を用いてカビを漂白します。
方法は以下の通りです。
準備するもの
- 酸素系漂白剤
- ゴム手袋
- マスク
- (お湯)
- バケツ
手順
①手袋とマスクを着用し、シーツをバケツに入れて、30~50℃のお湯を入れる。
②カビ部分に、酸素系漂白剤を直接つけてもみ洗いする。
③お湯の中に酸素系漂白剤を適量入れて、30分~1時間ほど時間を置く
30分後、今まで落とし切れなかった黄ばみ汚れと、シーツの色素とで水が淀んでいます。
④洗濯機で洗濯をし、しっかりと乾燥させる
(水分が残っていると、カビの原因となります。しっかりと乾燥させましょう)
注意点
お湯を使用する際には、ヤケドに注意しましょう。また、カビ取り時には換気扇をつけたり、ドアを開けるなどして換気しましょう。
大きいサイズのシーツの場合、バケツや洗面台に入りきれない場合があります。その場合は、洗濯機内にお湯を溜めるという方法もあります。
酸素系漂白剤の使用量は、ラベルに記載のある適量を守りましょう。
オキシクリーンの場合は、4リットルのお湯にシーツを漬けた場合、キャップ一杯分入れます。
また、酸素系漂白剤はウールやシルクには使用ができません。
グラフィコ オキシクリーン
出典:Amazon
②シーツが真っ白の場合
シーツが白い場合は、上記の酸素系漂白剤を使用する方法以外に、塩素系漂白剤(ハイターなど)を使用してカビ取りをする方法があります。
(ただし、同じ白でも黄なりの白は変色する可能性があるのでご注意ください)
方法は、酸素系漂白剤を使用する際と同じで、バケツに水とシーツを入れ、適量の塩素系漂白剤を入れるという方法です。
キッチンハイターの場合は、5リットルの水にキャップ1.2杯分加えて、30分置くのが目安です。
水分量に応じて、使用量は調整しましょう。
注意点
塩素系漂白剤は、シーツが変色することもありますので、まずは目立たない場所で試してみましょう。また、使用量は守りましょう。変色や生地が傷む原因となります。
塩素系漂白剤を使用する際も、必ず換気を行い、ゴム手袋やマスク、ゴーグルを着用しましょう。
塩素系漂白剤が付着すると、脱色する恐れがあるためカビ取り時の衣類は、汚れても良いものを着用(長袖長ズボン)して行うことをおすすめします。
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シーツを洗濯するだけではカビは落ちないの?
シーツにカビが生えた場合、普段通りお洗濯をすればカビが落とせるのでは?と考える人も少なくありません。
しかし、洗濯をしただけでは、カビの除菌(取り除くこと)はできても、殺菌まではできていない可能性があります。
また、カビの色素が沈着している場合には、漂白剤を使用しないと綺麗に落ちません。そのため、シーツにカビが生えた場合には
- 消毒用エタノールでカビを殺菌する
- コインランドリーで高温殺菌する
- 色素の着色がある場合には殺菌と漂白が行える「酸素系漂白剤」(もしくは塩素系漂白剤)で漂白する
ように使い分けましょう。
もし自力でのカビ取りが難しい場合は、クリーニング業者に依頼することも検討してみてください。
ハーツクリーニングはカビ取り専門のクリーニング業者なので、他のクリーニング店では受け付けていないような酷いカビでも除去できる可能性が高いです。
シーツのカビを防ぐ日ごろのお手入れ方法
シーツにカビが生えてしまうと毎日使用するものですので、とても落ち込みますよね。
また、シーツは長時間使用しますので、寝ている間カビを吸い込む...とイメージするとゾっとします。
ですので、まずはシーツにカビが生えないように防ぐことが大切です。ここでは、シーツのカビを防ぐための方法をご紹介していきます。
①シーツはこまめに洗濯を
シーツのカビの原因は、皮脂や汚れ汗などの水分や栄養分です。少なくとも週に1回以上は洗濯するようにして、シーツを清潔に保ちましょう。
また、雨が続くなどして洗濯ができない場合には、起床後に消毒用エタノールを吹きかけて、立てかけるなどして乾燥させましょう。
②室内の換気を
寝室は湿気がこもりやすい場所でもあります。寝室はこまめに換気を行い、湿気を溜めないように気を付けましょう。
一番簡単なのは「毎日、2回以上換気をする」ということです。
北側の部屋など、よりジメジメとした部屋の場合には、除湿機を設置するなどしても良いでしょう。
また、雨の日にはエアコンのドライ機能を使って除湿するのもおすすめです。
③ベッドを壁に密着させない
壁や窓の結露が原因で、シーツが湿気てカビが生えることもあります。壁からベッドや布団は少し離して、空気の通る道を作りましょう。また、壁や窓もこまめに拭き掃除をしてホコリや汚れを溜めないように注意しましょう。
④古くなったシーツは新調しよう
カビ取りを行っても、カビがなかなか取れず、ボロボロになってしまったシーツは、残念ですが新しいものと交換しましょう。
処分するシーツは、細かく切って雑巾にするなどして最後までしっかりと使用しましょう。
防カビ加工のシーツなどもありますので、お好みで選んでみると良いでしょう。
まとめ
シーツは、寝具の中でも毎日直接肌に触れるものです。こまめに洗って清潔にしておきましょう。
また、カビが生えたら
- 消毒用エタノール
- 酸素系漂白剤
- 塩素系漂白剤(真っ白のシーツのみ)
を使用して、カビを取り除きましょう。また、日ごろから換気や除湿、掃除をこまめに行うことでシーツのカビを防ぐことが大切です。