公営住宅のカビが原因で2歳児が死亡/ニュースから考える日本住居のカビ対策
目次
カビが原因で幼い命が犠牲になったという情報
11月16日付けの英国のニュースによりますと
【11月16日 AFP】英国で15日、公営住宅に住む2歳の男児が、自宅のカビに長期間さらされたことが原因で死亡したことが明らかになった。
とのことです。
今回は海外のニュースですが、高温多湿な日本でも暮らしとカビの問題がつきものです。カビの生えた家に住み続けることにより、カビによる健康被害を受け、重症化することもあります。たかがカビかも知れませんが、放置することで健康を失う恐れがあります。
今回のニュースによりますと
検視官発表では「家庭環境のカビに長期間さらされたことによる重度の呼吸器疾患」によって死亡した。「カビを除去、予防する対策が講じられなかった」
との報告があります。両親は何度もカビに関する苦情を申し立てていたそうですが、改善されることはなかったとのこと。特に、築年数の古い家の場合、カビが酷く発生しており老朽化による黒ずみなのかカビによるものなのか、見分けがつかないこともあります。
また、場合によっては、壁紙や塗装の裏など目視できない部分のカビが広がっており、日々生活していく中でカビ毒による被害を被ることもあります。
カビを放置して住み続けることのリスク
弊社でも、カビの生えた家に住み続けたことにより、シックハウス症候群などカビによる健康被害を受けたお客様から、除カビの相談を受け、いくつも対策して参りました。この場合、被害を受けるのは、主に室内に長くいるご高齢な方や、赤ちゃんなど小さなお子様、ペットなど抵抗力の弱い方が多い印象です。
カビを放置して住み続けると、呼吸器官などに影響を受けたり、他にも色んな器官に影響を及ぼし健康を害することがあります。
カビは家の立地や構造、環境も大いに影響するので、もしも引っ越しが可能であれば早急に退去することをおすすめしますが、例えば持ち家などで簡単に引っ越しをすることができない場合には、カビ取り業者など専門家に相談し、しっかりと除カビ作業しましょう。
健康被害が現れるほど、カビが室内中に広がっている場合には、市販の液剤で除カビでは手に負えない場合がほとんです。その場合は、早めにご連絡いただければと思います。
カビを見分ける方法
なかなか、室内のカビなのか黒ずみなのか見分けがつかないというケースもありますが、見分けるコツもあります。
①カビ臭いニオイがしている
カビ臭というのは、カビが産生する成分が揮発して臭気として感知しているものです。カビ臭さがある場合には、目視が難しい場合でも、カビがどこかで発生している恐れがあります。
②日に日に範囲が広がっている
カビは生物ですので、条件が揃うと菌糸を生やし、胞子を飛ばしどんどん広がっていく性質があります。例えば、壁の一部分にしかなかったカビらしきものが、数週間後、もっと広がっている...という場合にはカビである可能性があります。気になる場合には、一度写真を撮っておくと変化が分かりやすいです。
③綿毛のようにホワホワしている
カビの種類にもよりますが、カビは菌糸を生やすため糸のようなものが見えることがあります。これが見られる場合にはカビである可能性が高いです。
④黒か緑か白
住宅で見られるカビの色は主に黒、緑、白の色をしています。これらのカビがポツポツと点のように生えている場合、カビである可能性があります。
⑤部屋の四隅から広がっている
室内の環境によりますが、基本的にカビは部屋の四隅から広がります。また、天井や壁など結露の溜まりやすい場所などにも発生します。
以上のことを総合的にチェックし、判断しましょう。
カビを発見した場合の対策方法
カビを発見した場合の対処方法は大きく分けて2つあります。1つは自分で除去する方法、そして2つは業者に依頼する方法です。
1㎡以内の規模であれば、市販のカビ取り剤や逆性せっけんなどをつかって除カビしていきます
(ただし、市販のカビ取り剤には塩素剤が含まれていますので、換気や使用方法をしっかり守ることと、変色する恐れがある場所には使わないようにしてください)
しかし、範囲が広すぎる場合や再発を繰り返す場合、自力では難しい場合には早めに業者へ依頼しましょう。カビが内側から発生していると壁紙の張り直しや塗装など修理が必要なこともあります。早めに対策することで、健康被害を防いで被害を最小限に抑えることができます。
ジョンソン カビキラー
出典:Amazon
アリナミン製薬 オスバンS
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プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット
カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。
そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため壁や家具のカビ取りにも使用できます。
カビを防ぐために日ごろからできること
カビの生えやすい家というのはあります。
- 気密性が高く結露が生じやすい
- 日当たりが悪く湿気が溜まりやすい
- 湿地帯や河川の近くに建っている
- 窓が少なく風通しが悪い
- 換気が機能していない
- 古くて漏水や雨漏りが度々起こる
- 床下浸水や床上浸水が起こる地域
など、環境面ではどうしようもできない場合もあります。しかし、日ごろの工夫で被害を最小限に食い止めることもできます。例えば
- 換気扇を24時間回す
- 換気を毎日行い風通しを良くする
- 換気できない個室はサーキュレーターを稼働させる
- 結露はこまめに拭きとり除湿機や送風機を利用する
- モノを極力減らして室内の風通しを良くする
手間はかかりますが、今からすぐにできる方法もあります。カビが気になる場合の手順としては
①不用品の処分
②除カビ・殺菌
③換気や除湿・掃除でカビ予防
このイメージで行うようにしましょう。それでも手に負えない場合には、プロの力を借りましょう。
ハーツクリーンではカウンセリングを無料で行っております。お気軽にご相談ください。