Q&A「会社のエアコンがカビ臭い場合の対処法は?」
質問「会社のエアコンがカビ臭いのですが、何かすぐにできる対処方法はありませんか?」
オフィスで普段仕様するエアコン。気温差の激しい季節の場合、エアコンを付けなかったり冷房を付けたり、除湿を付けたり、日によって操作を変えることもしばしば。
しかし…これを繰り返していくうちに、何だかエアコンの風がカビ臭い?!ということに気が付くことがあります。
この記事では、カビ臭くなったオフィスの業務用エアコンの対処法について解説していきたいと思います。
目次
会社のエアコンが臭い場合
機械内部のお手入れは業者に頼んだ方が良い
エアコンがカビ臭い場合には、基本的に業務用ですのでできれば定期点検やクリーニングされることをおすすめします。特に、精密機械ですので自分で分解をすると故障する恐れがあります。
細部のお手入れなどは、メーカーや専門業者にお願いをしてクリーニングした方が良いでしょう。
ただし、表面のホコリや取り外し可能なフィルターであれば自分でのお掃除も可能です。
業務用のエアコンがカビ臭くなる原因
会社のエアコンが臭くなる主な原因は
- ホコリ
- 結露によるカビ
- タバコなどの煙
などが考えられます。
特に、たまったホコリ×結露により生じたカビがエアコンのニオイの原因となることは多いです。
ホコリは気流に乗って移動する
ホコリは、気流や湿度などの影響を受け、気流と共に移動します。また、湿度の高い場所ではホコリは水分を含み重くなり溜まってしまう性質があります。そのため、湿気が生じやすいエアコン内部にホコリが溜まってしまうのです。
例えば冷房は、室内の空気を取り込んで冷たい風を送りこみますが、この時室内のホコリを吸い込んでしまうと送風口部分にホコリが溜まります。さらに、空気を冷やす際に生じる結露がホコリに付着し、カビが発生してしまいます。
このカビが送風と共に、エアコンからのニオイの原因となるのです。
カビ臭の原因は揮発性有機化合物?!
室内に見られるカビは、黒カビやコウジカビ、青カビなどですが、これらが成長する過程で
オクタン-3-オールや二硫化ジメチルなどの揮発性有機化合物(VOC)を発生させることが研究で分かってきました。カビ臭はこれらの物質がエアコン内で混ざり合うことで感じるものだと考えられています。
そのため、カビ臭が気になる時点で早めにカビ対策をしましょう。
エアコンのカビ臭さを放置するとどうなる?
業務用のエアコンのカビ臭さを、そのまま放置していると、カビの胞子が室内中に舞うことになり、風と一緒に他の場所にもカビが広がったり、カビの害により体調不良の原因となります。
カビだけでなく、雑菌や病原菌なども付着している可能性がありますので定期的な掃除が必要です。
また、エアコンのホコリ汚れをそのまま放置していると、エアコンの効きが悪くなり、電気代が余分にかかってしまいます。
カビ臭さを感じたら、フィルター(取り外し可能な場合)掃除などなるべくできる範囲でのホコリ除去を行うと良いでしょう。
業務用エアコンのお手入れ方法
ダイキンの業務用エアコンサイトによりますと、フィルター掃除でしたら機種にもよりますが自分でも行えるものもあります。フィルター掃除の前には、電源を切りプラグを抜いてから行いましょう。手順は以下の通りです。
①フィルターを取り外す
②フィルターに付着したホコリを掃除機で吸い込む
③汚れがひどい場合は、中性洗剤を使ってやさしく洗う。
④陰干しでしっかりと乾燥させる
フィルター掃除の方法は、こまめに行いましょう。ただし、取り外しができないタイプのエアコンや取り外しが難しい場合には、専門のエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。
また、機械の故障を防ぐために取扱説明書をよく読んで取り外ししましょう。事故や故障を防ぐためにも電源は必ず切りましょう。
市販のエアコンスプレーは使用できる?
市販品で、エアコンのファン洗浄剤やクリーナーも手にい入りますが、業務用エアコンの場合はあまりお勧めしません。フィンに洗剤が残り、故障の原因になることがあります。もしも使用したい場合にはメーカーなどに問い合わせて聞いてみましょう。
日ごろからできるエアコンのカビ予防
会社のエアコンがカビ臭くなってしまったら、カビが発生している可能性が高く、自力で完全に除去するのは難しいです。そのため、業者に依頼してエアコンクリーニングをする方法が最も良いですが、フィルターをこまめに掃除する以外にもカビを防ぐ使用方法はあります。
根本解決ではないのですが、使用後しばらく「送風運転」させることで結露を防ぐという方法はあります。
こうすることで、結露を防ぎ乾燥させるので、カビの発生を抑えることもできます。また、その際に除湿機を稼働させることで、室内の湿気を取り除きます。
業務用エアコンのメンテナンスの頻度は?!
定期的に、業務用のエアコンはメンテナンスに出すと内部がキレイになりカビ臭さの予防や節電の効果が期待できます。
機種やエアコンの規模によりますが、メンテナンス自体は3~5年に一回は行う事をおすすめします。
また、カビ取りクリーニングは冬や夏など季節の変わり目に行うことでカビ臭さをリセットできますが、最低でも年に1回以上は行いましょう。
エアコンは、そもそも空気を冷却して送風する機械ですので、冷却する際に結露が生じるものなのです。つまり、カビやすい機械ということを前提に、早め早めの対処を行いましょう。
また、日ごろからこまめに換気を行い、室内に湿気やホコリを溜めないようにすることもエアコンのカビ予防につながります。
まとめ
会社のエアコンがカビ臭い場合には、できるだけ早めに業務用エアコン専門業者にクリーニング依頼をしましょう。フィルターの取り外しが可能な場合は、フィルターに溜まったホコリを除去して、対策は可能です。
その場合は、取扱説明書に基づいて安全に取り外し、ホコリを除去してフィルターをしっかりと乾燥させましょう。
ただし、エアコンは構造と機能上、カビが発生しやすいものですので定期的なメンテナンスやクリーニングを行いカビが大量に発生する前に対処することをおすすめします。