
部屋に入ったとき、絵の具やクレヨンのようなニオイや、どこから発生しているのか分からないカビ臭が気になることはありませんか。
実際のカビ調査では、こうした独特のニオイをきっかけに確認したところ、見えない場所にカビが発生していたケースがあります。
ただし、似たニオイは塗料や接着剤、排水まわりなどが原因となることもあるため、ニオイだけで判断せず、発生場所やニオイが強くなるタイミングを確認することが大切です。
この記事では、カビ臭の原因や発生場所の見つけ方、応急処置、原因に応じた対処法を解説します。
気になるニオイの原因を見つけ、快適な室内環境を取り戻すための参考にしてください。
| この記事でわかること |
| ・絵の具やクレヨンのようなニオイとカビの関係 ・カビ臭がする場所の見つけ方 ・カビが見えないときに確認する場所 ・カビ臭が気になるときの応急処置 ・原因別のカビ臭への対処法 |
目次
1. 絵の具やクレヨンのようなニオイはカビ?

カビ臭は、必ずしも「カビ臭い」と分かりやすく感じるとは限りません。
ここでは、カビ臭の特徴や原因、見えない場所のカビについて解説します。
1-1. カビ臭はどんなニオイ?
カビ臭の感じ方には個人差があり、絵の具やクレヨンのようなニオイと表現されることもあります。
また、土っぽいニオイ、湿ったようなニオイ、古い押入れのようなニオイなど、さまざまに表現されます。
そのため、普段イメージするカビ臭と違っていても、ニオイだけでカビではないと判断することはできません。
1-2. カビが発生させる成分がニオイの原因になることがある

カビが成長する過程では、さまざまな揮発性の成分が発生します。
こうした成分の一部は微生物由来揮発性有機化合物(mVOC)と呼ばれ、カビ特有のニオイの一因になると考えられています。
発生する成分やニオイの感じ方によって、カビ臭の印象が異なることがあります。
1-3. カビが見えなくてもニオイがすることがある
カビは、必ずしも目に見える場所だけに発生するわけではありません。
壁紙の裏、家具の背面、カーペットの下、床下、天井裏、収納内部など、普段確認しにくい場所に発生していることがあります。
そのため、カビ臭がするのに見つからない場合は、ニオイが強い場所を手掛かりに見えない部分も確認することが大切です。
■関連記事■見えないカビはどこにいる?発生のサイン・見つけ方・対策を解説
1-4. 塗料や接着剤などカビ以外の原因もある
絵の具やクレヨンのようなニオイがする場合は、カビを疑うきっかけの一つになります。
一方で、塗料や接着剤、新しい家具、排水まわりなど別の原因で似たニオイを感じることもあります。
そのため、ニオイが発生した時期や場所、最近の工事や家具の購入などもあわせて確認することが大切です。
カビ臭が気になるなら、まずはカビリスク診断
カビが見えなくても、室内の湿気や換気の状態によってカビが発生しやすい環境になっていることがあります。
「カビ臭が気になる」「見えない場所のカビが心配」という方は、カビリスク診断でご自宅のカビリスクをチェックしてみてください。
2. 部屋のどこからカビ臭い?発生場所の確認方法

カビ臭の原因を特定するには、ニオイがどこから発生しているのかを確認することが重要です。
カビ臭が気になるときは、まずニオイが強くなる場所やタイミングを確認し、発生源を絞り込んでいきましょう。
2-1. ニオイが強くなる場所とタイミングを確認する
部屋の中を移動しながら、どこでニオイが強くなるか確認しましょう。
エアコンを運転したとき、クローゼットを開けたとき、雨の日など、特定の条件でニオイが強くならないかも確認します。
こうした変化を整理することで、発生場所を絞り込みやすくなります。
2-2. 家具の裏や収納など見えにくい場所を確認する

家具の裏側や収納内部は、空気が流れにくく、湿気がこもりやすい場所です。
タンスやベッド、ソファなどを無理なく動かせる場合は、壁紙の変色・シミ・結露跡・浮きなどがないか確認しましょう。
押入れやクローゼットでは、壁面だけでなく、衣類や寝具、バッグなどにもカビがないか確認してください。
■関連記事■押入れ・クローゼットのカビ&湿気対策ガイド|開けっ放しは効果的?白カビ・茶色いシミの掃除法
2-3. エアコンや水回りなど設備まわりを確認する
エアコンを運転したときにニオイが強くなる場合は、フィルターや吹き出し口など、自分で確認できる範囲をチェックしましょう。
また、浴室や洗面所、トイレ、洗濯機まわりでは、カビだけでなく排水口や配管まわりの汚れがニオイの原因になることもあります。
設備を使ったときにニオイが強くなる場合は、部屋そのものではなく、エアコンや排水設備が発生源になっている可能性もあります。
2-4. ニオイがする場所から発生源を絞り込む

表面にカビが見当たらなくても、特定の壁や床付近でニオイが続く場合は、壁内部や床下など見えない場所に湿気やカビが残っている可能性があります。
雨漏り・漏水・浸水の履歴や、壁紙の浮き、天井・壁のシミ、床の変形などがある場合は注意し、自己判断で剥がしたり解体したりせず、専門業者への相談を検討してください。
| ニオイが気になる状況 | 主に確認する場所 |
|---|---|
| エアコンをつけるとニオイがする | 吹き出し口・フィルター・エアコン内部 |
| クローゼットを開けるとニオイがする | 衣類・寝具・壁面・収納内部 |
| 浴室でニオイがする | 浴室内・エプロン周辺・排水口 |
| 洗面所でニオイがする | 洗濯機周辺・排水口・壁際 |
| 壁際や床付近でニオイがする | 壁紙・家具裏・床・漏水跡 |
| 雨の日にニオイが強くなる | 外壁側の壁・天井・漏水箇所 |
この表は、ニオイの原因を断定するものではなく、確認する場所を絞るための目安として活用してください。
3. カビ臭が気になるときにできる応急処置
カビ臭が気になっても、すぐに発生場所を特定できるとは限りません。
そのような場合は、まず換気と除湿で室内に湿気やニオイをためないことが大切です。
3-1. 換気して室内の空気を入れ替える

窓やドアを開けるなどして、室内の空気を入れ替えましょう。
ただし、外気が高温多湿な日は換気だけでは湿度が下がらないことがあるため、室内の湿度を確認しながら除湿機なども併用してください。
換気してもニオイが戻る場合は、発生源が残っている可能性があります。
3-2. 除湿して湿気をためない
室内の湿度が高い場合は、エアコンの除湿機能や除湿機を活用しましょう。
ただし、エアコン自体からカビ臭がする場合は、そのエアコンの使用を控え、除湿機など別の方法を利用してください。
暑い時期は、別の冷房が使える部屋へ移るなど、暑さを我慢せず涼しい環境を確保しましょう。
雨漏りや漏水がある場合は、除湿だけでなく原因の修繕も必要です。

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4. 原因別に見るカビ臭の対処法

カビ臭の発生場所が分かったら、場所や素材に合った方法で対処しましょう。
カビ取り剤を使用する際は、製品表示を確認し、十分に換気して作業してください。
4-1. 壁紙や家具などに表面カビがある場合
壁紙や家具の表面に小範囲のカビがあり、自分で対処できる場合は、対象素材に使用できるカビ取り剤などで除去します。
素材によっては変色や傷みが起こるため、製品表示を確認し、必要に応じて目立たない場所で試しましょう。
カビ取り後は、水分を残さず十分に乾燥させてください。
■関連記事■【プロが解説】壁紙のカビ取り完全マニュアル|最もカビやすい壁の特徴から予防策まで徹底解説!
4-2. 衣類や寝具からニオイがする場合
家庭で洗える衣類やシーツなどは、洗濯表示に従って洗濯しましょう。
布団や厚手のカーペットなど、家庭で十分に洗えないものは、専門クリーニングを利用する方法があります。

洗ってもカビ臭が残る場合や、カビ菌までしっかり処理したい場合は、ガス滅菌に対応したカビ取り業者へ相談する方法もあります。
■関連記事■カビが生えた服は着ても大丈夫?捨てる基準・危険性・安全な衣類のカビ取り&対策を徹底解説!
4-3. エアコンからニオイがする場合
エアコンを運転したときにニオイが強くなる場合は、フィルターや吹き出し口など、自分で確認できる範囲をチェックしましょう。
清掃する際は運転を停止し、エアコン内部の分解や洗浄スプレーの使用は自己判断で行わないようにしてください。
ニオイが続く場合は、メーカーや専門業者への相談を検討しましょう。
■関連記事■【保存版】久しぶりに使ったらカビ臭い!?エアコンの結露・簡単掃除・予防法まとめ

4-4. 排水口や水回りからニオイがする場合

浴室や洗面所、キッチン、トイレ周辺では、カビだけでなく排水口や配管まわりの汚れがニオイの原因になることもあります。
まずは、排水口やその周辺など、確認できる範囲を清掃しましょう。
それでもニオイが続く場合は、排水設備の不具合や別の原因がないか確認することが大切です。
■関連記事■お風呂の排水口に黒カビが生える原因とは?効果的なカビ取り方法と再発防止対策
4-5. 壁内部や床下などが疑われる場合
壁紙の裏や床下、天井裏などにカビがある場合は、表面を掃除するだけではニオイが解消しないことがあります。
雨漏りや漏水が原因であれば、カビの除去だけでなく乾燥や修繕も必要です。
自分で無理に解体せず、専門業者や建築会社へ相談しましょう。
■関連記事■床下カビ取りの完全ガイド|新築でも発生する原因・浸水被害・再発防止・業者選びを徹底解説
5. カビ臭を再発させないためのポイント
カビ臭がなくなっても、カビが発生した原因が残っていれば、再びニオイが発生することがあります。
そのため、カビ取り後は湿気や汚れがたまりにくい環境を整えることが大切です。

5-1. 結露や漏水を放置しない
窓や壁に結露が発生したら、水滴を早めに拭き取り、濡れた部分を十分に乾燥させましょう。
雨漏りや配管からの漏水がある場合は、カビを取り除くだけでは再発を防げません。
原因を確認し、必要に応じて修繕することが大切です。
5-2. 室内の湿度を確認する
室内の湿気は感覚だけでは分かりにくいため、温湿度計で湿度を確認する習慣をつけましょう。
特に梅雨時や夏場などは湿度が高くなりやすいため、数値を確認しながら室内環境を把握してください。
湿度の変化を確認しておくことで、カビが発生しやすい環境に早く気づきやすくなります。

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5-3. 換気・除湿で湿気をためない

24時間換気は基本的に常時運転し、室内の湿度が高いときはエアコンの除湿機能や除湿機も活用しましょう。
外の湿度が高い日は窓開けだけに頼らず、室内の湿度を確認しながら換気と除湿を使い分けてください。
湿気を長時間ためないことが、カビの再発防止につながります。
5-4. 家具や収納の通気を確保する
家具を壁に密着させたり、押入れやクローゼットに物を詰め込みすぎたりすると、空気が動きにくくなります。
家具と壁の間に少し隙間をつくり、収納にも空気が通るスペースを確保しましょう。
家具の裏や収納内部も定期的に確認し、湿気がこもっていないかチェックすることが大切です。
5-5. ホコリや汚れをためない

ホコリや皮脂、食べ物のカスなどは、カビの栄養源になることがあります。
家具の裏や部屋の隅、窓周辺、収納内部など、汚れがたまりやすい場所は定期的に掃除しましょう。
湿気と汚れが重なりやすい場所を清潔に保つことで、カビの再発を防ぎやすくなります。
6. 原因が分からないカビ臭は専門業者へ相談する

「カビ臭いのに、どこを探してもカビが見つからない」という場合は、壁内部や床下など普段確認しにくい場所に原因があることもあります。
こうした見えない場所のカビは、自分で原因を特定したり対処したりするのが難しく、専門業者による確認が必要になるケースもあります。
6-1. 専門業者に相談する目安
次のような場合は、専門業者への相談がおすすめです。
- 強いカビ臭が長期間続いている
- カビを掃除してもニオイが戻る
- 雨漏りや漏水があった
- 壁紙の浮きやシミがある
- 床下や天井裏からニオイがする
- 発生場所を自分では特定できない
- 広範囲にカビが疑われる
専門業者では、建物の湿気や漏水の状態を確認しながら原因を絞り込み、必要に応じて浮遊菌などの検査を行います。

また、喘息などの呼吸器疾患がある方や免疫機能が低下している方は、無理に自分でカビ清掃を行わず、専門業者への相談を検討してください。
6-2. 業者に相談するときに伝えておきたいこと
業者へ相談する際は、原因を絞り込みやすくするために、次のような情報を伝えておくとスムーズです。
- いつ頃からニオイがするようになったか
- どの部屋・場所で強く感じるか
- どの時間帯に強いか
- 雨の日など特定の条件で変化するか
- どのようなニオイに感じるか
- 雨漏りや漏水の履歴があるか
- 最近リフォームや家具の購入をしたか
「絵の具のようなニオイ」「クレヨンのようなニオイ」など、本人が感じた表現もそのまま伝えて問題ありません。
こうした情報は、カビが疑われる場所や発生原因を探る手掛かりになります。
■関連記事■【2026年版】プロが厳選したおすすめカビ取り業者5選|費用相場・選び方も徹底解説

7. 【カビ関連ニュース】エアコンの使い始めに感じるニオイを調査
パナソニックは、エアコンの冷房開始時に感じる「モワッとしたニオイ」に関するアンケート調査を公表しています。
その中で、エアコン内部にたまったホコリやゴミ、カビなどが、ニオイの原因になる可能性についても紹介されています。
エアコンを運転したときにニオイが強くなる場合は、部屋そのものだけでなく、エアコンも発生源の候補として確認するとよいでしょう。
ただし、ニオイだけで内部の状態を判断することは難しいため、家庭で確認できる範囲を超える場合は専門業者への相談を検討してください。
参考:エアコン冷房開始時の「モワッと臭」実態調査 パナソニック
8. 部屋のカビ臭に関するよくある質問

カビ臭は目に見えないため、「本当にカビなのか」「どこからニオイがしているのか」と判断に迷うことも多いでしょう。
ここでは、カビ臭についてよくある疑問を紹介します。
Q1. 絵の具やクレヨンのようなニオイはカビですか?
絵の具やクレヨンのようなニオイは、カビが発生しているときに感じるニオイの一つとして相談されることがあります。
ただし、塗料や接着剤など別の原因でも似たニオイがするため、ニオイだけで断定せず、発生場所や周囲の状況を確認しましょう。
Q2. カビ臭いのにカビが見つからないのはなぜですか?
カビは、家具の裏、壁紙の裏、床下、天井裏、カーペットの下、エアコン内部など、目に見えにくい場所にも発生します。
ニオイが強い場所やタイミングを確認しながら、無理なく確認できる範囲から発生場所を探しましょう。
Q3. 換気してもカビ臭が戻る場合はどうすればいいですか?
換気によって一時的にニオイが弱くなっても、発生源が残っていれば再びニオイがすることがあります。
その場合は、ニオイの発生源を確認し、カビが見つかったら除去するとともに、結露や漏水など湿気の原因も改善することが大切です。
9. まとめ
部屋に漂う絵の具やクレヨンのようなニオイは、カビが発生しているときに感じるニオイの一つである可能性があります。
ただし、塗料や接着剤、排水まわりなどが似たニオイの原因になることもあるため、ニオイだけで判断せず、発生場所やニオイが強くなるタイミングを確認することが大切です。
カビ臭が気になったら、まず次の流れで確認しましょう。
- ニオイが強くなる場所やタイミングを確認する
- 家具の裏や収納、エアコン、水回りなどを確認する
- カビが見つかったら、発生場所や素材に合った方法で除去する
- 結露や漏水など湿気の原因を改善する
カビを取り除いても、湿気や汚れがたまりやすい環境が残っていると、再びカビやニオイが発生することがあります。
そのため、再発を防ぐには次のポイントも意識しましょう。

原因が分からない場合や、壁紙の裏・床下・天井裏など見えない場所が疑われる場合は、専門業者へ相談して発生原因まで確認することが大切です。
気になるニオイをそのままにせず、発生源を確認して適切に対処し、カビが再発しにくい環境を整えていきましょう。



