
ナチュラルな風合いが魅力の麻素材ですが、湿気の多い季節になると麻のシャツにカビが生えてしまうことも少なくありません。
麻は通気性が良い反面、湿気を吸いやすいためカビのリスクが高い素材なのです。
本記事では、麻素材のアイテムにカビが生える主な原因と、自宅で簡単にできるカビ取り方法や予防のコツを紹介します。
さらに、麻の特徴やお手入れ時の注意点、洗濯機のメンテナンス方法まで幅広く解説しています。
麻素材のアイテムを長持ちさせるために、ぜひお役立てくださいね。
| この記事で分かること |
| ・麻素材のシャツのカビ・カビ臭を落とす方法 ・カビが生える原因 ・麻素材の製品のカビ予防策 ・麻素材のストールや枕カバーのお手入れ方法 |
目次
1.麻素材のシャツのカビを除去する方法
用意するもの
- 洗濯表示で使用可能な洗剤
- 酸素系漂白剤(漂白できる場合)
手順
①洗濯表示と洗剤・漂白剤の製品表示を確認し、使用できる水温や方法で洗います。
②脱水方法も洗濯表示に従います。
③形を整え、表示に従って十分に乾燥させます。
※注意点※
酸素系漂白剤でも使用できない衣類があります。
必ず洗濯表示で漂白の可否を確認し、漂白剤の製品表示にも従って使用してください。

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出典:Amazon

グラフィコ オキシクリーン
出典:Amazon
麻素材のカビ対処・クリーニング判断早見表
麻素材の衣類は、混紡率や染色、加工方法によって洗濯・漂白できる条件が異なります。
まず洗濯表示を確認し、自宅で対応できる状態か判断しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| 洗える衣類に少量の表面的なカビがある | 洗濯表示を確認し、使用可能な洗剤や方法で洗濯する | 漂白剤を使う場合は漂白可否を確認してから使用する |
| 漂白できる衣類にシミや黒ずみがある | 酸素系漂白剤など、衣類に使用できる製品を表示どおりに使用する | 色落ちや風合いの変化がないか目立たない場所で確認する |
| 水洗い不可・漂白不可・色落ちする | 無理に自宅で処理せず、クリーニング店へ相談する | 強い薬剤や自己判断でのつけ置きは行わない |
| 黒ずみや臭いが広範囲に残る・繰り返し再発する | 収納環境も確認し、カビ対応やシミ抜きに対応したクリーニングを検討する | 生地を傷める可能性があるため、漂白や洗濯を繰り返し行わない |
洗剤や漂白剤を使用する場合は、衣類の洗濯表示と薬剤の製品表示の両方を確認してください。
水温やつけ置き時間も一律に決めず、それぞれの表示に従いましょう。
収納環境が気になるなら「カビリスク診断」も参考に
麻は湿気を吸いやすく、衣類の状態だけでなく保管環境の影響も受けやすい素材です。
住まい全体がカビが発生しやすい状態かどうか気になる場合は、以下のカビリスク診断で目安を把握できます。
2.麻の特徴
麻素材の衣類は麻は通気性が良いため、夏などの汗をかきやすいシーズンに大活躍の丈夫で縮みにくい素材です。
また、摩擦で毛羽立ちやすく、色落ちしやすくシワがつきやすいという特徴もあります。
そのため、自宅で洗濯する際には必ず色落ちチェックをしてからにしましょう。
麻はポリエステルやナイロンなどの洗濯しやすい素材と比較すると、やや注意が必要な素材です。
洗濯する際は、洗濯表示で使用できる洗剤・水温・洗い方を確認しましょう。
麻素材でも製品によってお手入れ方法は異なる場合があります。
色落ちチェックの方法
洗面器やバケツに水を入れ、おしゃれ着用中性洗剤を溶かします。
色物の場合には、洗剤液を白い布につけ、裾や袖の裏などの目立たないところをこすって色落ちしないかを確認してください。
色落ちしてしまった場合にはすぐにタオルで水気を拭き取り、クリーニング店を利用するようにしましょう。
色落ちが心配な場合は、初めからクリーニング店に相談されることをおすすめします。
3.麻素材のシャツにカビが発生する原因
カビは温度20℃~30℃、湿度60%以上の環境で、カビの栄養源となるホコリや汗や皮脂などの汚れがある場所で増殖します。
服に生えるカビは、白い綿のようなシロカビと黒い点々のようなクロカビがあります。
シロカビは比較的落としやすいですが、クロカビは根が繊維の深くに入り込み色素が沈着するため落とすのが難しいです。
衣類にカビが発生する理由には次のようなものがあります。
①衣類に汚れが残っている。
②衣類に雑菌がついている。洗濯槽を清潔に保ちましょう。
③洗濯中に雑菌が付着した。
④乾燥中に雑菌が繁殖した。
カビが発生したら日ごろの保管方法からお手入れ方法まで、見直して再発を防ぎましょう。
4.麻素材のシャツのカビ予防方法

①洗濯表示に沿って汚れを落としましょう
着用後は洗濯表示を確認し、自宅で洗える衣類は適切に洗濯して汚れを残さないようにしましょう。
②しっかりと乾燥させましょう
洗濯が終わったらすぐに洗濯機から取り出し、風通しの良い場所で乾燥させましょう。
室内に干すと乾きが遅くなり、カビや臭いの原因になりやすいです。
室内に干す場合には、扇風機やエアコンを使用してなるべく速く乾かす工夫をするのがおすすめです。
■関連記事■カビ臭・生乾き臭を防ぐ!部屋干しの正しいやり方と除湿・換気のコツ
③除湿剤を活用しましょう
クローゼットやタンスなど、麻素材の衣類をしまう場所に除湿剤を置くようにしましょう。
除湿剤には大容量タイプやコンパクトタイプ、シートタイプや吊り下げタイプなどさまざまなものがありますので、場所に合ったものを選び、使用期限を守って新しいものに交換してください。

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出典: Amazon
■関連記事■押入れ・クローゼットがカビ臭いときの原因と今すぐできるカビ取り&再発防止ガイド【プロが解説】
④虫干しをしましょう
よく晴れて乾燥した日には、麻素材の衣類をクローゼットやタンスから出し、風を通すようにしましょう。
こうすることで衣類の中にこもった湿気が取れてカビを予防できるだけでなく、衣類につく虫の防虫効果もあります。
■関連記事■日光消毒でカビは本当に死滅する?紫外線と熱の殺菌効果を徹底解説
⑤収納スペースにゆとりを作りましょう
衣類を保管するスペースにはゆとりがあった方がコンディションをよく保つことができます。
タンスやクローゼットの中の物はなるべく減らし、着用することが少なくなっている衣類は思い切って処分してみるというのも良いでしょう。
収納スペースにギュウギュウに物が入っていると、通気が悪くなりカビが発生しやすくなるだけでなく、一つの物にカビが発生してしまった際に被害が拡大しやすくなります。
季節の変わり目の衣替えの際に収納スペースにゆとりをもたせるように心がけてみましょう。
⑥定期的に着用しましょう
衣類はあまり着ないものよりもよく着る服の方がカビが発生しにくいです。
よく着る服は洗濯をするのでしまったままの服よりも頻繁にお手入れする機会があるからです。
また、万が一カビが発生したとしてもすぐに気づくことができます。
そのため、衣類は定期的に着るということも大切なカビ予防方法になります。
5.収納する前のお手入れ方法
長期保管の際に麻素材のシャツにカビが発生してしまうのは、湿気によるものです。
クリーニングに出して戻ってきた場合には、必ずビニール袋から出しておきましょう。
ビニール袋に入れたまま保管してしまうと、カビの原因になるだけでなく、変色や変質の原因にもなります。
長期保管の際のお手入れも日常のお手入れと同じで、基本的には汚れを落とし、しっかりと乾燥させることが大切です。
6.麻素材のストールや枕カバーのお手入れ方法
ストール
ストールは外から帰宅した際に軽くブラシをかけてホコリを払い落してから風通しの良い場所にかけておきましょう。
洗濯する際には洗濯絵表示に従い、シャツと同様に色落ちチェックをして、色落ちしてしまった場合にはクリーニング店を利用するようにしてください。
色落ちの問題がない場合は、ストールの洗濯表示を確認し、使用できる洗剤・水温・洗い方に従って洗濯をしましょう。
麻のストールは縫い目が縮みやすいため、干すときには縫い目を引っ張りながらシワを伸ばして形を整えてください。
ストールを長期保管するときには、少し厚手のタオルと一緒に畳むと折り目がつかずに風通しもよくなるのでカビ予防対策にもなります。
枕カバー
枕カバーは皮脂汚れや汗による湿気を含んでいるので、2~3日に一度は洗うようにしましょう。
ファスナーがついているものの場合には、洗濯による損傷を防ぐため、ファスナーを閉めて洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。
洗濯表示を確認し、使用できる洗剤・水温で洗いましょう。
酸素系漂白剤やつけ置きは、衣類と漂白剤の表示で使用可能な場合のみ行ってください。
シャツと同様に脱水時間は短くし、天気の良い日に風通しの良い場所で干しましょう。
■関連記事■コーデュロイのカビ取り完全ガイド|家庭でできる簡単除去法と効果的な予防テク
7.洗濯槽の黒カビが原因かも?
きちんと洗濯しているし、すぐに干して乾かしているのになんだか衣類が臭うことや、洗濯した衣類を干すときに黒いものがついていたことはありませんか?
そんなときには、洗濯槽にカビが発生している可能性があります。
洗濯槽のカビは洗剤の残りや衣類に付着していた汚れに雑菌が繁殖し、洗濯槽内の湿気によって発生します。
洗濯槽が汚れていると、せっかくきれいに洗濯しても台無しになってしまいます。
また、洗濯槽の汚れは排水不良などの洗濯機のトラブルの原因になることもあります。
月に一度程度、専用のクリーナーもしくは市販の洗濯槽クリーナーで掃除をするようにしましょう。
8.洗濯槽を清潔に保つポイント

①1回に洗う量を守り、詰め込みすぎないようにしましょう
洗濯物を詰め込みすぎてしまうと、汚れ落ちやすすぎが不十分になり、洗濯槽にも汚れが残ってしまいます。
洗濯物は洗濯機に表示されている最大量の7~8割程度におさえるようにしましょう。
大きいものや重量のあるものを先に入れ、片寄らないように均等に入れましょう。
②洗剤はあらかじめ溶かしてから使用しましょう
特に粉末タイプの洗剤の場合には、衣類を入れてから洗剤を入れると溶けきらずに衣類や洗濯槽に残ってしまします。
これが蓄積していくと、カビや臭いの原因になります。
③洗濯機のフタは開けておきましょう
洗濯機を使用したあとは、しばらくフタを開けて洗濯機内の湿気を飛ばすようにしましょう。
すぐにフタを閉めてしまうと、中に湿気がこもりカビが発生しやすくなります。
■関連記事■洗濯機のカビ対策完全ガイド|蓋閉めたままはNG?洗濯槽の黒カビ除去と予防グッズ・送風乾燥を解説

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9.【カビ最新ニュース】高温多湿の保管では「天然素材」はカビが進みやすい
高温多湿な海外輸送環境を再現し、様々な素材にカビを付着させて広がりやすさを比較した研究では、同じ条件でも素材によってカビの広がりやすさが大きく異なることが報告されました。
特に、綿やスエードのような素材は、少ない胞子量でも短期間で目に見えるカビが出やすい一方、ポリエステルなど一部の合成素材は比較的進行が緩やかな傾向が示されています。
麻も天然素材のため、汗や皮脂などの汚れ、湿気が残ったまま収納してしまうと保管中にカビが発生しやすくなります。
「汚れを落とす」「濡れたらすぐに乾かす」「収納前にしっかりと乾燥させる」ことが、カビ予防の基本となります。
参考:EurekAlert!|繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究
10.麻素材のカビに関するQ&A
麻は通気性が良い一方で、湿気や汚れが残ると保管中にカビが出ることがあります。よくある疑問を整理します。
Q1. 白カビが少しだけ。まず何をすればいい?
まず洗濯表示を確認してください。
自宅で洗える場合は表示に合った洗剤や方法で洗濯し、十分に乾燥させます。
漂白剤を使用する場合は漂白可否も確認し、洗えない場合はクリーニング店へ相談しましょう。
Q2. 麻は漂白剤やアルコールを使っても大丈夫?
麻は色落ちや風合いの変化が起きることがあります。
漂白剤やアルコールを使用する場合は、まず洗濯表示と薬剤の製品表示で使用可能か確認し、必要に応じて目立たない場所で試してください。
Q3. どの状態なら専門クリーニングに切り替えるべき?
黒ずみが残る、臭いが取れない、何度洗っても再発する場合は、生地の奥までカビが入り込んでいる可能性があります。
無理に強い処置をせず、シミ抜き対応のクリーニングを検討しましょう。
11.まとめ
・麻素材のカビ取りは、洗濯表示を確認し、使用可能な洗剤や漂白剤から適切な方法を選びましょう。
・薬剤を使用する場合は、製品表示を確認し、必要に応じて目立たない場所で色落ちや風合いの変化がないか確認してください。
・麻素材の衣類にカビが発生する原因は汗と皮脂汚れなどによるものです。
・衣類のカビ予防ポイントは、着用したら洗ってよく乾燥させて風通しの良い場所に保管です。
・洗濯槽のカビにも注意しましょう。
<参考文献>
・中村祐一『おうちで簡単洗濯上手』2010年、大泉書店
・角謙二『今さら聞けない洗濯の基本』2016年、枻出版社
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更新履歴
2026年9月更新:麻素材のカビを自宅で対処できる状態とクリーニングへ相談する目安の早見表を追加し、洗剤・酸素系漂白剤・水温・つけ置きに関する使用条件を一部見直しました。


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