
革のバッグや靴を久しぶりに出したら、白いモヤや黒い斑点が付いていた――そんな経験はありませんか?
革製品は、素材そのものがタンパク質や油分を含んでおり、湿気や汚れが加わるとカビにとって格好の栄養源になってしまうのです。
お気に入りの革製品がカビで劣化して使えなくなってしまうのはとてもショックですよね。
早めのカビ除去と、日々のお手入れをこころがけるようにしましょう。
この記事では、革製品にカビが生えやすい理由と、バッグや靴に発生したカビを落とす方法、さらに再発を防ぐための正しい保管法まで詳しく紹介します。
革製品を長く愛用するために、ぜひ参考にしてください。
| この記事で分かること |
| ・革製品にカビが生える原因 ・革製品を使用した後のお手入れ方法 ・革製品に生えたカビを落とす方法 ・革製品のカビ予防策 |
目次
革製品にはなぜカビが生えやすいの?

まず革製品にカビが生えやすいメカニズムについて知っておきましょう。一般的に、4つの条件が揃うとカビが発生するといわれています。その4つとは、温度・湿度・栄養分・酸素です。そのなかで特に重要になるのは、温度と湿度です。基本的に温度が20℃以上、かつ湿度70%以上になるとカビが発生します。
①革製品をカビさせる意外な〇〇
革素材そのものにもカビが生えやすくなる原因があります。革には油脂が含まれており、なめす段階でタンニンなどが使用されています。こうしたものがカビの栄養になるため、カビが発生しやすくなっています。また、お手入れのために塗布する革用クリームもカビの栄養分になります。
②革製品をそのまま〇〇に保管していませんか?!

室内での保管状態によってもカビが生えやすくなります。タンスの引き出しや押入れの奥は湿気がこもりやすいので、あまり使わないバッグなどを奥にしまい込んでしまうと、いざ使おうとして出したときにカビだらけ、なんてことも少なくありません。
特に、使用して汚れなどそのままになっている革製品をタンスや押し入れの引き出しに収納してしまうと、カビを増殖させようと保管しているようなものです。
革製品を使い終わったあとの手順

上記の図にもまとめましたが、革製品を使い終わったら表面の汚れなどをふき取って、通気性の良いところに保管するようにしましょう。もしも汚れがひどい場合には、消毒用アルコールを吹きかけるなどして予めカビの発生を予防しておきます。その後、陰干ししてしっかりと乾燥させたのちに、涼しい場所で保管するようにしましょう。
革製品のカビが気になるなら、まずはカビリスク診断
革製品は湿気の影響を受けやすく、住まいの湿気環境によってはカビが繰り返し出ることがあります。
カビリスク診断でご自宅がどれくらいカビを招きやすい環境か、一度チェックしてみてください。
生えてしまった革製品のカビを除去するには?

革製品にカビが生えてしまったら、広がる前に除去することが大切です。カビの胞子は拡散してしまうので、室内で除去する場合は、窓を開け換気を良くした上で行うようにしてください。
①お日様に干す
カビの程度が軽ければ、カビを拭き取ってお日様に干せば大丈夫です。理由は、日光には殺菌効果があるから。
タオルを濡らして、カビの部分を丁寧に取り除いていきます。その際カビの胞子が広がってしまうので、こすらず静かに叩き拭きしましょう。次に、お天気がよく乾燥した日を選び、革製品を陰干しします。朝夕は湿気があるので、日中10時〜14時くらいの間に数時間干すようにします。干した後は、革製品専用のクリームでお手入れするとなおベターです。
②重曹水でふき取る

軽いカビならお手製の重曹水でも取ることができます。重曹はベーキングパウダーの主成分で自然由来なので、カビ取りに強い薬剤を使いたくない時、役に立ちます。重曹はアルカリ性なので、カビのたんぱく質を分解することができます。市販されている重曹パウダー小さじ1杯を水100mlに溶かして重曹水を作り、乾いた布に含ませてカビを拭き取っていきます。その後、よく乾かして革製品専用のクリームを塗布すればOKです。

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③エタノールで消毒する
カビが広がっているようなら消毒用エタノールで拭き取りましょう。消毒用のエタノールを乾いた布に含ませ、優しく叩くようにしてカビを除去します。革製品はデリケートなので、必ず事前に変色しないか目立たないところで試してから行うようにしましょう。カビを拭き取ったら、よく乾燥させて革製品専用クリームを塗布します。

まず、消毒用エタノールを革製品に吹きかけます。その後15分~30分ほど放置します。

その後、ふきんでふき取り乾燥させます。
革製品に生えた小さな白カビ程度でしたら、この処理で落ち着きます。応急処置として消毒用エタノールによる除菌を試してみてください(変色する恐れがありますので、エタノールは布巾に湿らせてから使用しましょう)

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④カビ取り専用クリーナーを使う
革製品のカビ取りに役立つ専用クリーナー(皮革専用洗剤)が市販されています。スプレーしてしばらく置いてから拭き取るタイプのものや、丸洗いできるタイプのものなど様々です。専用製品ですから効果的にカビを除去できます。また、再度塗布することでカビの予防ができる製品もあり、とても便利です。

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⑤クリーニングに出す
高価な革製品の場合は革製品専門のクリーニングに出すほうが安心です。カビの程度がひどい場合も自分では落としきれない可能性が高くなるので、専門家に頼むほうが無難です。専用の洗剤を使って、革製品を保護しながらしっかりカビを落としてくれます。ただ、革製品は変色の危険もあるので、出す場合はきちんと相談してから出しましょう。
革製品のカビをおうちでとる方法は「日光、重曹、エタノール、専用のクリーナー」などがあるが、変色のリスクなどもあるため、高級な革製品の場合は、専門のクリーニングに出す方が安全。
革製品のカビ発生を予防するには?

カビを再発させないためには、カビが生える4つの条件のうち、特に湿度の管理が大切になります。ただし、これは自己管理が可能です。
①保管場所の湿気をなくす
革製品を保管する場合は、保管場所に気をつけましょう。クローゼットやタンスの奥は湿気がこもりやすいので避けた方が良いです。また、クローゼットやタンスは時折開けて風通しをするようにしましょう。湿気取りを置いておくのも効果的です。革製品を箱にしまう場合も、適宜開けて湿気がこもらないように気をつけることが大切です。
タンスや押し入れの中に市販の「除湿剤」などを置くのも、すぐにできる湿気対策です。

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■関連記事■押入れ・クローゼットのカビ&湿気対策ガイド|開けっ放しは効果的?白カビ・茶色いシミの掃除法
■関連記事■下駄箱のカビ対策マニュアル|初心者でも失敗しない!カビ取り&予防テクニック
②革製品の湿気をなくす
革製品そのものの湿気対策をすることもカビを防止するのに大事です。革製品を使った後は、カビの栄養分となる汚れを残さないよう、きちんと拭いてからしまってください。万一、雨などで濡れた場合は濡れたままにせず、水分をしっかり拭き取りましょう。季節もののバッグなどをシーズンオフにしまうときは、革を乾拭きしてよく乾かし、除湿のための新聞紙を詰めたり、不織布の袋に入れて保管するとよいです。乾燥剤を入れる場合は、変色を防ぐため革製品に触れないようにしましょう。またクローゼットや押入れ、タンスにしまうときは、ぎゅうぎゅうに詰め込まないようにすることも大切です。
「カバンなど小物専用の除湿剤」もあるので活用しましょう。

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また、革製品のカビがひどい場合は、ハーツクリーンで行っている「ガス滅菌」のサービスもあります。
ガス滅菌とは日本で唯一の家具・衣類・小物類専用のガス滅菌庫を用いる事で、通常では除去しきれないカビを完全に除去します。高価な革製品を捨てる前に、一度ご相談ください。
【カビ最新ニュース】素材によってカビの広がりやすさに差があることが注目
2025年に発表された研究では、素材の種類によってカビの広がりやすさに差があることが報告されました。
綿やスエードは影響を受けやすい一方、革は比較的カビが広がりにくい素材のひとつとされています。
ただし、革であっても条件によってはカビが発生する可能性があるため、湿気や汚れを残したまま保管しないことが大切です。
また、革製品は素材自体に含まれる油分やたんぱく質に加え、お手入れ用クリームや皮脂汚れが加わることで、カビが繁殖しやすい状態になることがあります。
使用後はしっかり乾燥させ、通気を意識することがカビ予防につながります。
参考:EurekAlert!|繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究
革製品のカビに関するQ&A
革製品のカビは、「自分で落としていいのか」「どうすればカビを防げるのか」と迷ってしまいますよね。
ここでは、よくある疑問をわかりやすく整理します。
Q1. 革製品はなぜカビが生えやすいのですか?
革には油分やたんぱく質が含まれており、なめしに使われる成分やお手入れ用クリームもカビの栄養になりやすいためです。
さらに、保管場所に湿気が多いとカビが発生しやすくなります。
Q2. 革のバッグや靴に白カビが少し出た場合は、自分で対処できますか?
軽い白カビであれば、乾いた布やエタノール、専用クリーナーなどで応急処置として対処できる場合があります。
ただし、変色や風合いの変化が起きることもあるため、目立たない場所で試しながら慎重に行うことが大切です。
Q3. 革製品のカビを防ぐには、どんな保管方法がよいですか?
湿気がこもる押し入れやタンスの奥に入れっぱなしにせず、ときどき風を通すことが大切です。
使用後は汚れや水分を拭き取り、よく乾かしてから、不織布など通気性のある状態で保管すると再発防止につながります。
まとめ
長く使いたい革製品だからこそ”お手入れ”はこまめに!

革製品は革の性質と保管方法の2つの点から、カビが生えやすいアイテムとなっています。カビを放置してしまうとどんどん広がってしまい除去が難しくなりますので、カビが生えないように普段から心がけておくことが大切です。
また、革製品を収納している押し入れやクローゼットにカビが広がっている場合、自力で除去しても何度も再発してしまう場合には、カビ取り業者へご相談ください。
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