革財布にカビが発生したらどうする?自宅でできるカビの取り方と失敗しない対処法
お気に入りの革財布を久しぶりに取り出してみたら、白っぽいカビが…。
そんなショックな経験はありませんか?
革製品は湿気や汚れに弱く、さらに手垢や皮脂がカビの栄養源となるため、保管方法を誤るとすぐにカビが発生してしまいます。
そのまま放置すると、脱色や硬化が進み、使えなくなってしまうこともあります。
また、慌ててカビを取ろうとして誤った方法を使うと、革が傷んだり変色する危険性もあります。
この記事では、革財布に生えたカビを自宅で安全に除去する方法から、専門業者に依頼する際のポイント、再発を防ぐ保管テクニックまで詳しく解説します。
大切な革財布を長く美しく使い続けるために、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること |
・革財布のカビを取る方法 ・カビ取りをプロに依頼する際のポイント ・革財布にカビが生える原因 ・革財布のカビを防ぐ方法 |
目次
革財布のカビを自力で取る方法|注意点を押さえた安全な手順
白カビがうっすらと革財布に生えている…。
そんな軽度なカビであれば、正しい方法であれば自宅でも除去が可能です。
ただし、革は非常にデリケートな素材のため、誤った方法で行うと変色やひび割れの原因になります。
ここでは、消毒用アルコールを使った基本的な除カビ手順と、失敗しないための注意点をセットでご紹介します。
◆ 用意するもの
- 消毒用エタノール(濃度70~80%)
- 乾いた柔らかい布(ティッシュやキッチンペーパーは繊維が残りやすいので注意)
- ゴム手袋
- マスク・ゴーグル(カビ胞子対策)
- 換気できる場所(屋外または窓を開けた室内)
【手順1】目立たない場所でテスト
まず、消毒用エタノールを使う前に、財布の目立たない部分(内側や底など)で変色が起きないか確認しましょう。
アルコールは革の油分を奪い、色落ちや硬化の原因になる場合があります。
【手順2】布にエタノールを含ませてやさしく拭く
スプレーはせず、布にエタノールを軽く含ませて、カビの部分だけを軽く拭くようにします。
こすらず、トントンと叩くようなイメージで行うと安心です。
※絶対に革全体に塗り広げたり、力を入れてこすらないでください。
【手順3】15~30分ほど自然乾燥させる
エタノールの殺菌効果を発揮させるため、拭き取らずに15〜30分程度そのまま置いておきましょう。
直射日光は避け、風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。
【手順4】乾いた布で軽くふき取る
表面に残ったエタノールやカビの死骸を、乾いた柔らかい布でやさしく拭き取ります。
【仕上げ】革用クリームで保湿を忘れずに
アルコールで油分が抜けているため、革が乾燥して硬くなりやすくなっています。
仕上げに、革用の保湿クリームやオイルで油分を補給することを強くおすすめします。
注意点まとめ
- エタノールは「少量」「部分的」にしか使わない
- スプレーNG・こすりすぎNG・濃度90%以上NG
- ヌメ革や染色の弱い革は自己判断せず、専門業者に相談を

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2.革製品対応のクリーニング店に依頼する

消毒用アルコールを使ってもキレイに落ちなかった場合、早めのプロの力を借りたい場合には、お財布や高級品、革製品専用のクリーニング屋でカビ取りの依頼をしましょう。
カビ以外にも手垢やペンの汚れなど、消毒用アルコールでは落とせない汚れが付着している場合もあります。その場合には、色の染め直しなどを行ってケアしていきます。
3.1箱単位の高級クリーニングに依頼する

カビが生えていたのが、革財布だけでなく、靴やベルト、バッグ、衣類など多岐にわたる場合には1つ1つクリーニング店に出すよりも1箱単位で注文できる高級クリーニングに依頼した方が安くつくこともあります。例えば、押し入れやタンスにカビが生えていて収納していた革製品にも諸々カビが発生していた時、まとめてカビ取りするのにおすすめです。
ガス滅菌とは日本で唯一の家具・衣類・小物類専用のガス滅菌庫を用いる事で、通常では除去しきれないカビを完全に除去します。
ただし、ガス滅菌はカビの菌を死滅させることはできますが、カビの色素を除去することはできません。
そのため繊維に入り込んだカビのシミも落としたい場合は、カビ取り専門のクリーニング業者であるハーツクリーニングをおススメします。
ガス滅菌をした後に、老舗クリーニング店の技術で、カビのシミも取り除いてくれます。
高価な革製品を捨てる前に、一度ご相談ください。

革財布にカビが生えた理由と対策方法
では、せっかくカビ取りをした革財布に、カビを再発させないためのお話をしていきたいと思います。
そもそも、どうして革財布にカビが生えたのか分析していきましょう。
■関連記事■バッグや靴など革製品についたカビの除去方法と生やさせないための方法
①革財布にカビの栄養源が残っていた
カビは汚れや皮脂、手垢などを栄養源として増殖する性質があります。その為、手で直接触れる機会の多い革財布をそのまま掃除せずに、保管してしまうと、空気中のカビが革財布で繁殖してしまう恐れがあります。
また、革自体がそもそもカビの栄養源となります。その為、タンスや押し入れなどで保管する場合には消毒用アルコールなどで表面のカビを除菌した後に、保管するようにしましょう。
②箱や紙袋に収納して湿気が溜まりやすかった
例えば、ブランドものの高級な革財布を丁寧に「箱」や「紙袋」に入れて保管していませんでしたか?!
カビは湿気を好む生き物なので、紙袋や箱に革財布を入れることで非常に湿気が溜まりやすくなります。箱や紙袋で保管する場合には
- 通気性の良い場所に保管する
- 消毒用アルコールなどで除菌してから保管する
ようにして、カビの発生を防ぎましょう。また湿気がたまらないように乾燥材や除湿剤を置くなどして湿気をこまめに取り除きましょう。

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③保管場所に結露などが発生していた
また、保管する場所が窓際で結露が発生している場所であったり、水回りの近くなど湿気の多い場所であったりすると湿気によってカビが発生することがあります。
また、タンスや押し入れ、クローゼットも通気性が悪く湿気が溜まっているとカビが発生する原因となります。
こまめにタンスや押し入れ、クローゼットも掃除・換気をしカビが嫌うような環境にしましょう。
■関連記事■タンスのカビ取り完全ガイド!簡単で効果的な方法と予防策をプロが伝授
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- 革製品に手垢や皮脂などの汚れが残っているとカビの栄養源となる→除去して保管
- 包装容器の中に湿気が残っているとカビの栄養源となる→除湿剤や乾燥剤と一緒に保管
- 収納場所に結露や水滴が残っているとカビの原因となる→換気や除湿をこまめに行う
まとめ
革財布は、手垢や皮脂などカビの栄養となるものが残りやすいものです。保管する時には予め除菌をし通気性の良い場所を選ぶようにしましょう。
また、実際にカビが生えてしまった場合には消毒用アルコールなどで除菌をし、しっかりと浸透させカビを殺菌しましょう。
再発を防ぐ為に、財布を乾燥させ余裕があるときには日光にあてて紫外線殺菌を行うとより良いでしょう。
という方法もあります。思い出の革財布を処分してしまう前に、これらの方法を試してみることをおすすめします。
また、タンスやクローゼット、押し入れなどにひどくカビが発生し、何度自力で除カビしてもカビが再発する場合には、早めにカビ取り業者へご相談ください。
カビ取り業者のカビ取りマイスターでは、無料でのカビカウンセリングを行っております。

