
賃貸マンションや分譲マンションの玄関にカビが生えると、「自分で掃除していいのか」「管理会社や大家さんへ相談すべきなのか」と迷うことがあります。
特に賃貸では、自己判断でカビ取り剤を使って壁紙や床材を変色させると、退去時の原状回復トラブルにつながることもあります。
また、玄関のカビが何度も再発する場合は、濡れた靴や傘だけでなく、結露・漏水・建物側の湿気が関係している可能性もあります。
この記事では、賃貸・マンションの玄関のカビについて、自分で対処できる範囲や相談すべきケース、再発防止策を解説します。
玄関のカビを放置すると靴箱や室内側へ広がることもあるため、早めに状態を確認して対処しましょう。
| この記事でわかること |
| ・賃貸・マンションの玄関にカビが生える原因 ・自分で掃除していい範囲 ・管理会社や大家さんへ相談すべきケース ・漏水・結露・建物側の湿気が疑われるサイン ・原状回復トラブルを避けるための注意点 |
目次
1. 賃貸・マンションの玄関にカビが生える主な原因

賃貸マンションや分譲マンションの玄関は、湿気や汚れがたまりやすく、カビが発生しやすい場所です。
まずは、玄関にカビが生えやすくなる主な原因を確認していきましょう。
1-1. 濡れた靴・傘・レインコートの湿気
玄関のカビの原因として多いのが、雨の日に持ち込まれる湿気です。
濡れた靴や傘、レインコートをそのまま置いていると玄関内の湿度が上がり、壁際や玄関マットの下、靴箱の奥にカビが発生しやすくなります。
濡れた靴には土や皮脂汚れも付着しているため、湿気と汚れが重なることでカビが繁殖しやすくなります。
1-2. 靴箱や玄関収納の通気不足

靴箱や玄関収納は空気がこもりやすく、湿気が抜けにくい場所です。
履いた直後の靴や濡れた靴をすぐに収納すると、収納内部の湿度が上がります。
その結果、靴箱の奥や靴の裏側にカビが発生し、カビ臭さの原因になることがあります。
1-3. 低層階・内廊下タイプの湿気
1〜3階などの低層階や内廊下タイプのマンションでは、玄関まわりに湿気が残りやすいことがあります。
玄関ドアの内側やサッシまわりに結露が出ると、壁際や床材の端にカビが発生しやすくなります。
北側玄関や日当たりの悪い玄関では、水分が乾きにくいため注意が必要です。
1-4. 結露・漏水・建物側の湿気
何度掃除しても同じ場所にカビが出る場合は、結露や漏水、建物側の湿気が関係している可能性があります。
壁紙の浮き、床材の変色、雨の日の後の湿りなどがある場合は、表面だけ掃除しても再発しやすくなります。
賃貸では、自己判断で壁紙を剥がしたり、強いカビ取り剤を広範囲に使ったりせず、まずは管理会社や大家さんへ相談しましょう。
1-5. 掃除不足やホコリの蓄積

カビは、ホコリ・土・手垢・皮脂汚れなども栄養源にして繁殖します。
靴箱の裏、壁際、玄関マットの下、傘立ての底などは汚れがたまりやすい場所です。
特に湿気が重なると、これらの汚れをもとにカビが広がりやすくなります。
玄関カビが繰り返すときは湿気リスクも確認しよう
賃貸・マンションの玄関カビは、濡れた靴や傘だけでなく、内廊下の通気不足、低層階の湿気、結露などが重なって発生することがあります。
同じ場所に何度もカビが出る場合は、管理会社へ相談する前の参考として、カビリスク診断で住まい全体の湿気リスクも確認しておきましょう。
2. 自分で掃除していい玄関カビの範囲

賃貸・マンションの玄関カビは、状態によって自分で掃除できる場合と、管理会社へ相談した方がよい場合があります。
まずは、カビの範囲や素材の状態を確認し、無理に作業を進めないことが大切です。
2-1. 軽度の表面カビなら掃除できる場合もある
まずは、カビの範囲や状態を確認しましょう。
玄関土間や靴箱、サッシまわりなどに軽く発生している表面カビで、壁紙の浮きや床材の湿りがない場合は、自分で掃除できることがあります。
ただし、広範囲のカビや繰り返し発生するカビは、管理会社などへ相談した方がよい場合もあります。
2-2. 壁紙・床材・金属部分は変色に注意
玄関の素材によっては、市販のカビ取り剤やエタノールを使用すると、変色・脱色・傷みの原因になることがあります。
特に、壁紙・木製部分・塗装面・金属部分は傷みやシミが出ることもあるため注意が必要です。
使用する場合は、必ず目立たない場所で試し、素材に合わないものは無理に使わないようにしましょう。
玄関の詳しいカビ取り方法は、以下の記事でも解説しています。
■関連記事■玄関のカビ取り完全ガイド|原因・掃除方法・再発防止策をプロが解説
■関連記事■下駄箱のカビ対策マニュアル|初心者でも失敗しない!カビ取り&予防テクニック
3. 管理会社や大家さんへ相談すべき玄関カビの状態
玄関カビの中には、自分で掃除するよりも管理会社や大家さんへ相談した方がよいケースがあります。
以下のような状態がある場合は、表面だけ掃除しても再発する可能性があるため、早めに相談しましょう。

3-1. 壁紙が浮いている・剥がれている

玄関まわりの壁紙が浮いている、剥がれている場合は、壁紙の内側まで湿気が入り込んでいる可能性があります。
表面のカビだけを拭き取っても、内側に湿気が残っていると再発することがあります。
賃貸では自己判断で壁紙を剥がさず、写真を撮って管理会社や大家さんへ相談しましょう。
3-2. 床材が変色している・湿っている
玄関土間や床材の端が変色している、湿っている、浮いている場合は、床材側に湿気が残っている可能性があります。
特に、床材の一部がブカブカしている、黒ずみが広がっている場合は注意が必要です。
このような状態がある場合は、掃除より先に管理会社へ相談した方が安心です。
3-3. 同じ場所に何度もカビが出る
掃除をしても同じ場所に何度もカビが出る場合は、湿気がたまる原因が残っている可能性があります。
玄関ドアまわりの結露、換気不足、外壁側の湿気などが影響していることがあります。
短期間で再発する場合は、表面だけでなく原因の確認が必要です。
3-4. 結露や漏水が疑われる

玄関ドアやサッシまわりに毎日のように結露が出る場合は、水分が残ってカビが再発しやすくなります。
雨の日の後だけ湿っぽい、壁際だけ濡れている、床材の端が黒ずむ場合は、漏水が関係している可能性もあります。
こうした症状がある場合は、写真を撮って管理会社や大家さんへ相談しましょう。
3-5. カビ臭さが取れない
見えるカビを掃除しても玄関のカビ臭さが取れない場合は、見えない場所でカビが広がっている可能性があります。
壁紙の裏、床材の内部、靴箱の奥、玄関収納の裏側などは、見た目では分かりにくい場所です。
換気や掃除をしてもニオイが戻る場合は、内部の湿気や漏水も疑いましょう。
4. 管理会社へ連絡する前に確認しておくこと

管理会社や大家さんへ相談する際は、口頭だけで説明するよりも、カビの状態を記録しておくと状況が伝わりやすくなります。
ここでは、連絡前に確認しておきたいポイントを整理します。
4-1. 写真を撮って記録する
カビが発生している場所を写真で記録しましょう。
壁紙の浮き、床材の変色、サッシまわりの結露、黒ずみの範囲などが分かるように撮影します。
全体が分かる写真と、近くから撮った写真の両方を残しておくと説明しやすくなります。
4-2. 雨の日・結露の状況をメモする
玄関カビは、雨の日や結露と関係していることがあります。
「雨の日だけ湿っぽくなる」「サッシに毎日水滴がつく」「湿度が高い日にニオイが強くなる」など、気づいたことを簡単にメモしておきましょう。
こうした情報は、原因を判断する際の参考になります。
4-3. 換気や除湿で改善するか確認する
換気や除湿を行ったときに、湿気やカビ臭さが改善するかも確認しておきましょう。
除湿機やサーキュレーターを使って改善する場合は、湿気がこもっていた可能性があります。
一方で、換気や除湿をしても改善しない場合や短期間で再発する場合は、建物側の湿気や漏水が関係しているケースも考えられます。
5. 賃貸マンションと分譲マンションで相談先は異なる

玄関カビの原因が漏水・結露・共用部からの湿気などに関係している場合、住まいの形態によって相談先や対応範囲が異なることがあります。
また、マンションでは共用部・専有部の区分によって対応が変わる場合もあるため、判断に迷う場合は管理規約を確認したうえで、管理会社や管理組合へ相談しましょう。
5-1. 賃貸マンションの場合
賃貸マンションの場合は、まず管理会社または大家さんへ相談しましょう。
壁紙が浮いている、床材が湿っている、同じ場所に何度もカビが出る、結露や漏水が疑われる場合は、建物側の問題が関係している可能性があります。
また、自己判断で壁紙や床材を傷めると、退去時に原状回復費用の負担を求められる可能性があるため、作業前に写真を撮って相談しておくと安心です。
5-2. 分譲マンションの場合
分譲マンションの場合、室内側の軽度な表面カビであれば、自分で掃除できる場合もあります。
ただし、玄関ドアの外側、共用廊下側、外壁、建物全体に関わる配管まわりなどが原因になっている場合は、自分だけで判断せず、管理規約を確認したうえで管理組合や管理会社へ相談しましょう。
結露が毎日発生する、壁紙が浮く、床材が変色するなど、建物側の湿気が疑われる場合も、早めに管理組合や管理会社へ確認しておくと安心です。

6. 退去前に玄関カビを見つけた場合の注意点

退去前に玄関カビを見つけた場合は、焦って作業を進めないことが大切です。
まずはカビの範囲や素材の状態を確認し、必要に応じて記録を残してから対応しましょう。
6-1. 掃除前の状態を記録しておく
退去前は、掃除後にカビの範囲や発生状況が分かりにくくなることがあります。
カビの場所や範囲、壁紙の浮き、床材の湿りなどが分かるように、作業前の状態を写真に残しておきましょう。
同じ場所に何度もカビが出ている場合や、結露・漏水が疑われる場合も、記録を残しておくと状況を説明しやすくなります。
6-2. カビ取り剤を使う前に素材を確認する
玄関の素材によっては、カビ取り剤やエタノールで変色や傷みが出ることがあります。
特に、壁紙・木製部分・塗装面・金属部分は、シミや傷みが出ることがあるため注意が必要です。
使用する場合は、必ず目立たない場所で試し、素材に合わないものは無理に使わないようにしましょう。
6-3. 落ちにくいカビを無理にこすらない
退去前は、カビを落とそうとして強くこすったり、長時間作業したりしがちです。
しかし、強くこすりすぎると壁紙や床材を傷めてしまうことがあります。
軽度の汚れは無理のない範囲で掃除し、落ちにくいカビは自己判断で作業を進めすぎないようにしましょう。
7. 賃貸・マンションの玄関カビを防ぐポイント
賃貸・マンションの玄関カビを防ぐには、湿気と汚れをためないことが大切です。
日ごろから換気・除湿・掃除を意識し、カビが発生しにくい環境を作りましょう。
7-1. 濡れた靴や傘を放置しない
雨で濡れた靴や傘をそのまま玄関に置いていると、湿気がこもってカビの原因になります。
濡れた靴は乾かしてから収納し、傘は水気を切ってから傘立てに入れましょう。
レインコートや濡れたバッグも、玄関に置きっぱなしにせず、風通しのよい場所で乾かすことが大切です。
7-2. 靴箱を定期的に換気する

靴箱や玄関収納は空気がこもりやすく、湿気が抜けにくい場所です。
履いた直後の靴をすぐに収納すると、汗や湿気が内部に残り、カビ臭さの原因になることがあります。
定期的に扉を開けて空気を入れ替え、必要に応じて除湿剤や新聞紙なども活用しましょう。

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出典:Amazon
7-3. 除湿機・サーキュレーターを活用する
玄関の湿気が抜けにくい場合は、除湿機やサーキュレーターで空気を動かしましょう。
低層階や北側玄関では、換気だけでは湿気が抜けにくいことがあります。
雨の日や湿度が高い日は、除湿機やエアコンのドライ機能を使う方が効果的な場合もあります。

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出典: Amazon
7-4. 結露が続く場合はサッシ・壁際も確認する
玄関ドアやサッシまわりに結露が続く場合は、壁際や床材の端にも湿気が残っている可能性があります。
特に、サッシの角・ゴムパッキン・壁紙の端などは水分が残りやすく、カビが再発しやすい場所です。
結露を見つけたら早めに拭き取り、サーキュレーターや除湿機で水分を残さないようにしましょう。
■関連記事■玄関サッシ・壁際の結露カビを取る方法|原因と再発防止策
■関連記事■アパート1階のカビ対策|湿気がこもる原因と場所別の予防法
8. 賃貸・マンションの玄関カビに関するQ&A

賃貸・マンションの玄関カビは、自分で掃除できる場合と、管理会社へ相談した方がよい場合があります。
ここでは、よくある疑問を整理します。
8-1. 自分でカビ取りする場合の注意点は?
軽度の表面カビであれば、自分で掃除できる場合もあります。
ただし、壁紙や床材、金属部分はカビ取り剤やエタノールで変色することがあるため、必ず目立たない場所で試してから作業しましょう。
壁紙の浮きや床材の湿り、同じ場所での再発がある場合は、自己判断で作業を進めない方が安心です。
8-2. 管理会社へ相談する目安は?
壁紙が浮いている、床材が湿っている、同じ場所に何度もカビが出る場合は相談の目安です。
結露が毎日発生している、カビ臭さが取れない、漏水や配管トラブルが疑われる場合も、管理会社や大家さんへ相談しましょう。
相談前に写真を撮っておくと、状況を説明しやすくなります。
8-3. 結露が原因の場合はどうすればいい?
玄関ドアやサッシまわりに結露が出る場合は、早めに水滴を拭き取りましょう。
除湿機やサーキュレーターを使い、湿気がたまらないようにすることも大切です。
結露が毎日続く場合や壁際まで湿っている場合は、建物側の湿気や断熱不足が関係している可能性があります。
9. まとめ
玄関は、濡れた靴や傘、靴箱の通気不足、結露などによってカビが発生しやすい場所です。
特に賃貸・マンションでは、素材の変色や原状回復トラブルにも注意が必要です。
軽度の表面カビであれば自分でカビ取りできる場合もありますが、壁紙・床材・金属部分はカビ取り剤やエタノールで変色や傷みが出ることがあるため注意しましょう。
以下のような状態がある場合は、建物側の湿気や漏水が関係している可能性があります。

このような場合は、自己判断で作業を進めず、管理会社や大家さんへ相談することが大切です。
また、再発を防ぐには、日ごろから湿気と汚れをためないことが大切です。
濡れた靴や傘を放置せず、靴箱の換気、除湿機やサーキュレーターの活用、結露の拭き取りを続けることで、カビが発生しにくい環境を作れます。
玄関のカビは早めに状態を確認し、自分で対応できる範囲を見極めながら、清潔で安心して使える環境を保ちましょう。




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