地下室にカビが発生する原因とは?効果的なカビ対策と湿度管理の方法

湿気がこもりやすい地下室は、場所によっては湧水や結露などで常に湿った状態になっていることも珍しくありません。ふと気がつくと、壁や床の隅に黒カビが、家具の裏に青カビがびっしり発生していた、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
換気がしにくい地下室ではカビが発生しやすい条件が揃ってしまいます。

黒カビは見た目だけでなく、放っておくと健康に悪影響を及ぼすことも。
見つけたら、即対応これが最も大切です。

この記事では、地下室にカビが発生する原因から、カビを除去する方法、そして再発を防ぐ湿度を55%以下に保つコツをわかりやすく解説しています。
地下室を快適に保つためのヒントとして、ぜひご活用ください。

この記事で分かること
・地下室にカビが生える原因
・カビを放置するリスク
・地下室に発生したカビの取り方
・地下室のカビを予防する方法

どうして地下室にカビが生えるの?

地下室はカビを防ぐ点においては非常に難しい環境である事は確かです。地下室に行ったときに、コンクリート面が濡れていなければいいのですが、東京だと世田谷区などに地下を設けていると湧水があり常にコンクリート面が濡れている状態なりますし、雨が降った日などは、最悪の場合水たまりになる場合があります。地下室は、居住者と不動産会社や工務店のカビトラブルが起きやすい場所といえます。

地下室は黒カビが生えやすい?!

こちらはよく居住者の方から質問を受けることですが、湧水や結露が発生しやすい環境だと土の中に埋まっている構造のため、換気窓がなく、そして地面からの湿気がたまり易いのです。そのため、地下室ではよく湿気った場所を好む黒色のカビが生える可能性もあります。しかし全体の4割程度で残り6割は実は青カビ・白カビ・カビの臭いだったりします。

カビが生える原因は共通して

  • 程よい湿度があること
  • カビが栄養源とする事ができるものがあること

です。通気性が悪く、空気が停滞している地下室に、ホコリなどが蓄積することで色関係なくカビが生えてしまう恐れがあります。

そのままカビを放置するとどうなる?!

地下室のカビを、そのまま放置していると、カビは天井やカビ、収納物に広がり、部屋にまでカビ被害が及ぶ可能性があります。

また、カビの胞子を吸い込むことで、シックハウス症候群をはじめとする健康被害が出ることもあります。

例えば、地下室に書物や資料などを保管している場合にカビがびっしりと生えて、処分せざるを得なくなるなど、カビを放置していても良い事はありません。

カビを発見したら、被害が大きくなる前に早めに対処をしましょう。

■関連記事■そのまま放置は危険!倉庫でカビが生えたときの正しい対処法と予防のコツ5選

地下室にカビが発生した時の対策

地下室でカビが発生した時の対策は、換気扇を併用するのも大切ですが、できるだけ晴れて乾いた日にしっかりと換気をし、お掃除をしましょう。

空気の循環は、カビを発生させないポイントの一つになりますので、扇風機などを回しておくのも一つの手です。

地下室でカビが発生してしまった場合は、カビの発生源のカビ除去か必要となります。

  • 塩素系カビ取り剤
  • アルコール消毒薬

などを用いて掃除すると良いでしょう。

塩素系カビ取り剤は市販だと、水酸化ナトリウムなど水で洗い流す必要があるため、ここでは室内でも安心して利用できるカビ取りマイスターという当社商品をご紹介させていただきます。

地下室は、空気がこもるため塩素系は不安という方は、安全性が高いパストリーゼというアルコールがおすすめです。

出典:Amazon

カビ取り方法

地下室は、換気が悪い場合もありますので、特に塩素系カビ取り剤を使う際には充分に注意してください。

  • ゴム手袋
  • マスク
  • カビ取り剤
  • 拭きあげようの雑巾

手順は、カビの気になる部分にカビ取り剤を吹きかけて、数分置きます。

その後、雑巾で2回ほど拭きあげ、薬剤を残さないようにし、その後しっかりと乾燥させます。

素材によっては、カビ取り剤(塩素系)で変色してしまう恐れがありますので、壁や床の素材が使用NGでないか、カビ取り剤のラベルを確認してから使うようにしてください。

変色の恐れがある場合、まずは消毒用エタノールを吹きかけて様子を見ると良いでしょう。

この時、換気を必ず行い、マスクや手袋で皮膚や粘膜を保護します。

そして掃除をした後はしっかりと湿度などの環境対策をしましょう。

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プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。

そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため壁や床のカビ取りにも使用できます。

湿度は基本55%以下にする

湿度が高くなるとカビ汚染のリスクが高くなるので、湿度計などを置いて、地下室に行くときにチェックしておくと良いです。

地下室は換気などの湿度対策が難しいので、除湿機を用いるなどの管理は必須になると思います。

除湿機のほか、サーキュレーターなどで空気を流すという方法もおすすめです。

シャープ 除湿機兼空気清浄機 プラズマクラスター

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出典: Amazon

地下水が上がってくる場合

万が一地下水が上がってくるような場合は、個人では対策するのは不可能になります。工務店など専門会社が地下水を止める対応をする必要が出てきます。

中古物件の場合は、地元の新築を行っている工務店に連絡をしてみると対応策を教えてくれますので、一度工務店に聞いてみましょう。

結露が生じている場合

地下室の、室の内気温と外気温の差があると結露が生じやすくなります。これまで多くの現場を見てきて結露が発生する大きな原因の一つに、エアコンを低温に設定している点です。具体的には22度を下回るとカビが発生しやすくなるイメージです。理由としてはを22度にするということは、吹き出し口付近は設定温度よりかなり低い空気が出ており、近くの壁に低温の空気が当たると結露が生じます。

これを防ぐには、25度程度の温度に加えて、除湿機を入れると結露を防げる可能性があります。

除湿機やサーキュレーターを用いて、アイテムで除湿対策を行うのも効果的です。

■関連記事■結露によるカビ発生を防ぐ方法とは?湿気対策の基本と予防策7選

こまめな清掃

カビは水分・栄養素・酸素が揃うと、どこにでも発生します。このうち、酸素はコントロールが難しく、水分もある程度までしか抑えることができません。そのため、個人の努力で最も管理しやすいのが「栄養素」です。

カビの主な栄養素はホコリや汚れです。ホコリが溜まりにくい家具配置にしたり、掃除のしやすいフローリングに変えたりすることも効果的です。また、日常的にこまめな掃除を心がけ、汚れを取り除くことで、カビの発生を予防しましょう。

また、換気を行い、湿気を吸い込みやすい布製品などは定期的に紫外線による殺菌と風通しの良い場所で干すことで乾燥させるのもカビ予防につながります。

早めの対処が最重要

地下室は湿気が溜まりやすく、カビの発生にとって好条件が揃った場所です。そのため、一度カビが発生すると、あっという間に広がってしまうリスクがあります。また、この記事を読んでも「なぜここに黒カビが出ているのかわからない」といった疑問が残る場合は、一度プロに現地を見てもらうことで早期に解決できることがあります。

カビ被害が広がってしまう前に、早めにカビ取りの専門業者へ相談し、カビ取り+防カビ加工をすることで、カビの再発を防ぎましょう。

官公庁や法人のお客様には、専門的かつ大規模な施工に対応できるハーツクリーンがおすすめです。一方で、「気になる部分だけカビを取りたい」「地元の業者に細やかに対応してほしい」といったご要望には、機動力と柔軟な施工を強みとするカビ取りマイスターが最適です。

カビ取りマイスターは、ハーツクリーンが開発した液剤を使用し、当社が定める厳しい研修基準をクリアした認定施工業者です。安心してご依頼ください。

まとめ

地下室は構造的に湿気が溜まりやすく、換気が難しいため、カビが発生・拡大するリスクが非常に高い場所です。地下室でのカビ対策の基本は、湿度を適切に管理し、日常的にこまめな清掃を行うことが重要になります。具体的には湿度を55%以下に保ち、除湿機やサーキュレーターなどのアイテムを上手に活用しましょう。

また、カビが発生してしまった場合は、早期発見・早期対応が何よりも大切です。自分で対処できる範囲を超えた場合や、原因が分からない場合は、専門的な知識と技術を持った業者への依頼がおすすめです。

官公庁や法人向けの大規模施工にはハーツクリーン、細やかな対応を希望される個人のお客様にはカビ取りマイスターが最適です。いずれも厳格な研修基準をクリアし、安全かつ効果的な施工を提供しています。快適で安全な地下室環境を維持するために、この記事をぜひ参考にしてください。