倉庫においていた物にカビが生えてしまった・・・どうしたらいいの?

倉庫は基本的に薄暗くそして締め切っている場所である事が多いのではないでしょうか。または、地下室や部屋を物置代わりに使っている場合もその部屋をこまめに掃除したり、換気したりする事はないのではないでしょうか。

今回は倉庫など物置にカビが生えてしまったらどうしたらいいのかを話していきます。

倉庫内でカビが発生したら?!

まずは、カビの発生場所を突き止めよう

倉庫に収納しているものにカビが発生してしまったら、まずはカビの発生源を突き止める必要があります。

そして、発生場所を突き止めた後は発生場所のカビ除去が必要となります。カビがどこから発生しているのかをチェックして、カビが発生している場所をメインに除去していきます。

例えば、オフシーズンの衣類や、1年前に使用したクリスマスツリー、雛人形など、行事で使用するものを倉庫に収納していてカビが生えるというケースも多く見られます。

その場合に必要な手順は

1:カビが発生した物を除カビする

2:倉庫内の壁などに生えやカビの除去する

3:空気の入れ替えと除湿を行いカビの再発を防ぐ

このような流れでカビを除去していきます。

1:カビの生えた物のカビ取りを行う

カビ取り方法はカビが発生した物よって方法使う薬剤が違います。

衣類や布製品の場合

衣類や布製品は洗濯可能なものは洗濯表示を確認後洗濯し、風通しの良い場所で乾燥させます。

着物など洗濯できないものはクリーニングに出すか、陰干しして乾燥させます。書類や書籍などは、表面のカビを傷つけないようにサッと拭きとり、風通しの良い場所で乾燥させます。カビの色素沈着がみられる場合には、衣類用の酸素系漂白剤を使って除去します。

ただし、ウールやシルクに使用すると素材が痛むので、使用できません。

グラフィコ オキシクリーン

出典:amazon

季節のイベント用品の場合

クリスマスツリーやリース、竹製品などは消毒用アルコールを優しく塗布して、布巾で拭きとりカビを除去します。

消毒用アルコールで素材が痛むものもありますので、素材をチェックし、使用する際には目立たない隅っこに使用し、変色が見られないか確認してから使用するようにしましょう。

ドーバー パストリーゼ77

出典:amazon

革製品の場合

革ジャンやブーツ、カバンなどの革製品は消毒用アルコールを使うと変色する恐れがあるので、陰干しをするか革製品専用のスプレーなどを用いてカビを取ります。

コロンブス レザーキュア カビ用ミスト

出典:amazon

軽度のカビであれば「重曹水」で除去することも可能です。お水100mlに重曹小さじ1杯を溶かして作った重曹水を、革製品のカビ部分に塗布してカビを落としていきます。

シャボン玉石けん 重曹

出典:amazon

ただし、ブランド品や高価なものは自力でカビ取りをすると破損して取り返しのつかないことになる場合もありますので、できれば革製品専用の修理業者へ依頼してカビを取ってもらいましょう。

プラスチック製品の場合

漬け物用の容器やプランターなどプラスチック製品の場合には、水洗いできそうなものは洗剤を使って洗い、水気を拭きとったのちに消毒用アルコールを塗布して除カビします。

また、消毒用アルコールや酸素系漂白剤など、どの素材を使用して良いかわからない場合には、ひとまず湿気の多い倉庫内から出して通気性の良い場所で乾燥させて様子を見てみましょう。

自転車やバギー・スポーツ用品

倉庫に昔使っていたベビーカーやサッカーボールなどのスポーツ用品、自転車などを収納している方もいるかと思います。これら乗り物やスポーツ用品にカビが生えていたら、まずは乾拭きして表面のカビを落とし、消毒用アルコールを使ってカビを殺菌しましょう。

ただし、革製品は変色の恐れがあるため、使用しないように注意しましょう。

2:倉庫内のカビを除去する

いくら物自体のカビ取りをしても、カビの原因が倉庫自体である場合には再発する恐れがあります。

カビが再び生えるのを防ぐためにも壁や天井、床などカビが生えていないかチェックし、カビ取りをする必要があります。

四隅や床のごく一部分にカビが生えている場合には、消毒用アルコールを使ってカビを取り除いていきます。カビ部分に消毒用アルコールを吹きかけて、布巾で取り除いていきます。カビ臭さが気になる場合にも消毒用アルコールは効果的です。

カビキラーなど市販のカビ取り剤は金属に使用すると変色する恐れがあるので、金属製のモノには使わないようにしましょう。

3:空気の入れ替えと除湿を行いカビを防ぐ

そしてカビ取りをした後は、すみずみのホコリや水気、結露などを雑巾で拭きとります。掃除をした後はキチンと湿度などの環境対策をする事が大切になります。湿度は基本55%以下にする事、70%を超えてくるとカビ汚染のリスクが高くなりますので、湿度計でチェックしてみましょう。

雨が続く時期や、梅雨時期は倉庫内も湿度が高くなります。除湿剤を置いてこまめに除湿するか、結露が発生する場合には定期的に戸を開けて換気するようにしましょう。

倉庫にカビが生える理由

まず、カビが生える原因は

  • 栄養源
  • 水分
  • 湿度
  • 酸素

などですが、特にこの栄養源と湿度環境という条件さえ揃ってしまえば、人の生活圏でカビが繁殖するのに難はありません。

体育館の倉庫など、何となくカビの臭いがするその場所は決してカラッとしている環境ではないでしょう。カビは建物自体だけに限らず収納しているものの上でも繁殖をしていると思われます。

①通気性が悪い

また、倉庫は窓を閉め切ることが多く、通気性が悪くなることもカビの生える原因として挙げられます。カビは風通しの悪いところを好みますので、カビを防ぐにはこまめに換気をする必要があります。

②日当たりが悪い

倉庫は、日当たりが悪く湿気が乾燥しにくいという特徴もあります。カビは湿気のある場所を好みますので、日当たりが悪く風の通らない倉庫は、カビが生えやすくなるのです。

③ホコリや汚れの蓄積

倉庫のお掃除はどれくらいの頻度で行っていますか?ホコリや汚れなどが溜まっているとカビが発生しやすくなります。ホコリはカビの栄養源ですので、汚れやホコリはこまめに除去をして、清潔にしましょう。

④物を詰め込み過ぎすぎている

物の詰め込み過ぎも、倉庫のカビ原因となります。物が多いと風が通らずカビが生えやすくなります。不要なものやしばらく使っていないものは捨てて、倉庫内の通気性を良くしましょう。

⑤地面の湿気の影響

また倉庫が庭や1階、地下にある場合、地面の湿気の影響を受けやすいため、雨により倉庫内の湿度が上がり、中に収納しているものにカビが生えてしまうことがあります。また、結露もカビの原因となります。倉庫内に湿気をためないためにも、晴れた日には倉庫の扉を開けて換気をするなどして、こまめに除湿を行いましょう。

湿度を定期的にチェックしよう

カビが生えるときは共通して

  • 程よい湿度
  • カビが栄養源

という条件が揃っているケースが多いです。

特にカビは湿度が65%を超えたあたりから生えるものが出現し、湿度が上がるにつれて発生するカビが変化していきます。

換気をする習慣を!

倉庫の場合、殆ど人が出入るするような場所ではないことと、建築基準法で納戸扱いになるため、大きな窓を取り付けなくても良いことになっています。

使わないときでも、定期的に小窓や出入り口をあけて、空気を循環するだけでも相当違ってきます。空気が停滞することによって、湿気がたまり、カビが発生しやすくなります。ですので、お掃除中に5~10分で構いませんので少しでも換気を行うようにしましょう。小さなサーキュレーターを設置するのもおススメです。

難しい場合にはプロに相談を

また、カビが生えてしまったものやその心配があるもので、何とかしたいものがあったら、カビの専門業社に相談するのもいいでしょう。

大切なものや処分したくないものにカビが発生したしまった際は、諦める前に一度ご相談ください。

ともかく、カビの臭いがするなどあやしい状況が出た場合は、放って置かないで早期対策をするのが一番大切となります。

また、倉庫は生活スペースではない為、掃除もつい後回しになりがちな場所です。それどころか、倉庫に収納しているものを取り出す時にしか用がない場合もあるでしょう。しかし、いざという時にカビが大量に生えて使えなくなってしまっては意味がありません。毎日とは言いませんが、定期的な清掃や換気をして、まずは倉庫にカビが生えないようにしましょう

ハーツクリーンでは、カビ取り実績に基づいた防カビリフォームも実施しております。

カビの再発を防ぐには、表面のカビ取りをするだけでもリフォームのみをするだけでもどちらか一方では、解決できない場合が多くあります。

ハーツクリーン独自のカビ取り技術に防カビコーティング、そして内装のリフォームを組み合わせて行うことで、再発を防ぐために必要な施工を提案しております。何度取っても再発するカビやカビ臭さが気になる場合など是非ご相談ください。

カビ取りのご相談はコチラ

料金シミュレーションはコチラ

まとめ

倉庫のカビ対策は一筋縄では行かない事が多いですが、基本は発生源への対策と環境対策(換気など)のセットとなります。収納場所はしっかりと湿度管理をして、空気を循環してあげればカビが生えにくい環境を整える事ができます。

また、倉庫のカビは放置することであっという間に広がり、倉庫内で管理している物にまで損害を加える可能性もあります。カビに気が付いたら早急に対策することが大切です。規模が大きい場合には、カビ取りの専門業者へご相談ください。