カビ対策の最重要場所【天井】!プロ直伝のカビ取り方法と再発を防止する方法
天井に黒い模様がポツポツと発生。

最初は「模様かな?!」と思っていたものの、日に日に黒いポツポツが大きくなってしまう。
これは、もしかしたら天井のカビかもしれません。しかし、天井のカビ取りに関しては細心の注意を払わないと
- ケガ
- 身体への害
- 労力の無駄
になりかねません。
天井のカビは非常に難易度の高いカビ取りの1つです。カビ取り方法を間違えると、カビがちゃんと取れきれないだけでなく、再発のリスクや身体への影響が出ることもあります。
天井のカビ取りは素人で行うには非常に危険が伴います。しかし一方で
- そのまま放置はしたくない
- 一刻も早く除去したい
という方もいるかも知れません。
そこで、この記事では天井のカビを除去する際の注意点についてカビ取り業者の視点から解説していきたいと思います。
もしも今「天井の気になるカビを応急処置として自力で除去しよう」と意気込んで、この記事にたどり着いた方は
安全のためにも実際にカビ取りをする前にぜひご一読いただきたいと思います。
目次
どうして天井にカビが生えるのか?!

では、まず天井のカビがどうして生えてしまうのでしょうか。
天井にカビが生える場合、いくつか理由がありますが、簡単に言うと”湿気”が原因です。天井にカビが生える場合には共通点があります。
例えば
- 北側の部屋の天井
- 風呂の天井
- 結露の多い窓際付近の天井
など、湿気がたまりやすく日光が当たりにくい場所の天井にカビが生えやすいです。
「北側の部屋で、外の冷気が中に伝わってきて結露ができて、青カビや黒カビが発生」
というケースも多くあります。
また、お風呂の天井の場合は湯気が原因で、その水気をそのまま乾燥せずにおくことでカビが生えてしまいます。お風呂場の換気扇がききにくい場合や通気性が悪い場合は要注意です。
北側の部屋でや、玄関付近でも日当たりが悪く、通気性の悪い場所の天井でカビが発生しているケースは多々あります。

また、そのまま天井のカビを放置することでカビは重力に従って落下しますので
天井から床へ
とカビが発生しているケースも。
つまり、天井のカビを発見したらなるべく早く対策した方が良いでしょう。
基本的に天井のカビ取りは素人には難しいため、天井にカビが生えた場合には業者へ相談することをおすすめします。
個人で天井のカビ取りをすると、薬剤が目や口に入ったり薬剤で体調を崩すリスクもあるからです。
しかし、カビ取り業者が決まらず早急に対策がしたい場合や、ごく小規模(1㎡以内)のカビを何とかしたい場合など応急処置として対策したい場合もあるかと思います。そこで、応急処置としての除カビ方法を解説していきます。
天井のカビ取りで必要な準備は?!

①部屋の天井の場合
- 脚立(注意しながら乗りましょう)
- ゴーグル
- マスク必要
- 養生テープ
- ジェルタイプのカビ取り剤
- 刷毛かスポンジ
- 長袖長ズボン(皮膚に付着しないように)
- 帽子や三角巾で髪の毛もガード
まず、必ず「ゴーグル」と「マスク」は準備してください。ゴーグルがないと、薬剤が垂れてきて失明のリスクもあります。マスクはできれば、防ガスマスクをおすすめします。
また、カビ取り剤を塗布する際は、液体や泡などのように落下しやすい薬剤を使用するのではなく、ジェルタイプなどトロトロで粘度の高いカビ取り剤を使うなど、垂れにくいものを使用しましょう。
また、カビ取り剤は吹きかけるのではなく「刷毛」や「スポンジ」を使って”塗広げる”ようなイメージで塗布します。
お風呂の天井の場合
お風呂の天井の場合にも市販のカビ取り剤を使いますが、液だれを防ぐために刷毛を使います。
特に、お風呂は蒸気などで暑く半袖を着て薄着でカビ取りをする場合もあるかと思いますが(季節にもよりますが)
- 衣類は脱色してもよいもの
- 長袖長ズボン
- ゴーグル
- マスク
- 刷毛
また、帽子(シャワーキャプでも)を着用し、皮膚にカビ取り剤が付着しないようにしましょう。
マスクが必要なのは塩素ガスが揮発して体調を害する恐れがあるからです。また直接、塩素系のカビ取り剤が皮膚に付着しないよう手袋やゴーグル、マスク等で必ず保護してください。
水泳用のゴーグルでも代用できる?
もしも、カビ取りようのゴーグルが手に入らない場合は、水泳用のゴーグルで代用できます。
水気が目に入るのを防ぐ水泳用ゴーグルはカビ取り剤が入るのも防ぎます。逆に、普通の「めがね」は隙間からカビ取り剤が入る可能性があるためあまりおすすめできません。
天井のカビを自力で取る際に注意すべきことは?!

天井のカビ取りをする際、まず換気は必ず行いましょう。そして「養生」を完璧に行ってください。また何度もお伝えしていますがマスクやゴーグル、長袖長ズボンで皮膚を保護することもポイントです。また、カビ取り剤を塗布する際は、液だれしないように少しずつ塗広げてください。
養生テープで養生し、変色させたくない部分や塩素系消毒剤で脱色してしまう金属部分を覆います。
また、カビ取り剤を使用した場合は「カビ取り剤の除去」も重要です。市販の塩素系カビ取り剤の場合、注意事項に「使用後は流水でしっかりと洗い流しましょう」と記載があるものもあります。
お風呂場はシャワーで洗い流すことができますが、部屋の天井のカビ取りを行った際は、水気を含ませ固く絞った雑巾などでカビ取り剤を拭きとりましょう。
★注意★
市販のカビ取り剤(塩素系)は、塩素ガスが発生し、身体に害があることも。換気をしっかりと行った上で、皮膚や粘膜を保護し行いましょう。
またカビ取り剤は液だれしないように少量ずつ塗布し、使用後は固く絞った雑巾等でしっかりと除去すること。
見えない天井のカビも早めに除去しよう
天井のカビ取りを自力で行うのは、難易度が高いですが、かといってそのまま放置をして良いものでもありません。
天井のカビは、見えない間にも胞子を落として繁殖しています。湿度や栄養素などカビにとって好条件の環境の場合あっという間に増えてしまうので、早めの対策が肝心です。
基本は同じですが、天井のカビはカビの見えているところだけでなく、全部カビ取りすべきだと考えています。自力では大変ですが、本来ならば空間全てにカビ取り剤を塗布する方が望ましいです。
天井のカビはどんどん落下する
こちら↑の動画は、LIONの実験です。これは風呂場のカビがどのようにして増えていくのかを実験したもので
天井のカビは上から下にどんどん落下し増えていく様子を示しています。このように天井のカビを放置すると、床や壁(側面)にまでカビが発生する原因となるので天井のカビは(目に見えない場合でもカビ臭いと思った時点で)
- 早急に取り去る
- こまめに洗い流して掃除をしておく
ことが大切です。
天井のカビを自力で取ることが難しい場合
ここまで天井のカビ取り方法をお伝えしてきて「これだと、ちょっと自分でカビ取りするのは難しそう」と思った方もいらっしゃるかも知れません。その場合はやはりカビ取りの専門業者に相談しましょう。天井のカビ取りは薬剤が落下し、また面積も広いため特に難易度が高いです。
↑のライオンの実験動画でもあるように天井の一部分だけであっても。天井に生えていると、重力で落ちてきて部屋全体にカビが広がる場合があります。
カビ取りのプロから
天井のカビ除去は難易度が高いです
カビは上を見ながらの作業で作業がやりづらく、目に入る危険性があったりと壁や床をやるよりも危険です。
しかし、天井のカビを少しでも残すと、あっという間に再発を繰り返すことになってしまいます。一つの基準は、部分的なカビであればお風呂ぐらいまで、まとまったカビであれば作業面積が1㎡程度までと普段と変わらないのですが、少しでも作業が厳しいなと思ったら、一度弊社までご相談ください。
天井の写真を頂ければ、どのように対処すべきか、自分でやるならどんな方法があるのか、業者を入れたほうが良いのか判断しましょう。
天井のカビを放置して建物全体に広がったケース
天井のカビは、弊社の研究では壁よりも13倍速く広がるという結果が出ています。
以前地下2階、地上13階の大きな施設の3階部分で一部カビが発生しているのを確認し現地確認した際1フロアのところどころにカビが発生しているのをお確認しました。
見積りをお出したのですが、会社の協議に時間がかかり、翌年さらにカビが進行した後に再度確認をご希望とのことで現地を見たところ、地下2階~13階まですべての階でカビがは回ってしまい、建物全体のカビ取りが必要になってしまいました。金額も当初数十万円が1年間で数千万円という損害に・・・
つまり、もしも天井に生えたカビが既に大規模でかなりの労力を必要とする場合、市販のカビ取り剤では除去できない場合や設備上の問題で充分な換気が確保できない場合が、お住まいの地域のカビ取り業者へご相談ください。
専門の薬剤の方がより安全に、かつスムーズに行える場合もあります。
業者を選ぶ際のポイント
天井のカビを依頼しようと思っても、どんなカビ取り業者を選んで良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。業者を選ぶ際には
- カビに関しての知識が豊富である
- 実績が多数ある
- 液剤にこだわりがある
- 明朗会計である
その他、お住いの地域に近い、予算に合う、なるべく早く施工に来てくれるなど条件とマッチする業者を選ぶようにしましょう。
まとめ
- 天井のカビは放置すると、建物中に広がる恐れがあるため早めの対策が重要です。
- 天井のカビ取りは難易度が高い為基本的には業者に相談されることをおすすめします。
- 小規模のカビを自力で行う場合には換気や皮膚の保護を必ず行いましょう。
- 天井のカビが再発する場合には、裏にまでカビが広がっている可能性もあるため早めに業者へ相談しましょう。
ハーツクリーンでは、無料でカウンセリングを行っておりますので、お気軽にご相談ください。
