カビを発見!どうやって除去する?!ベビーカーのカビ取り方法を解説
2人目を妊娠し、数年ぶりに倉庫からベビーカーを取り出すとカビが生えている!カビは取れるのか、そもそも使って大丈夫なのか・・・。
そこで今回はベビーカーに生えたカビのカビ取り方法とお手入れ方法についてご紹介します。
1. カビが生えたベビーカーは使って大丈夫?
ベビーカーにカビが生えてしまっても、生えている範囲が小さかったりふわふわとした白カビのみであればカビを除去して使うことができます。
しかしカビが広がっている、カビによってシートや持ち手部分などベビーカーに傷みが生じているといった場合は、奥に潜むカビまで除去しきれなかったり、今後使用中に破損する恐れもあるため使用は控え、買い替えた方がいいです。
2. ベビーカーのカビ取り方法
軽度のカビであれば、次の方法でカビを除去することができます。カビ取りには、
- 消毒用エタノール
- 逆性石鹸
- 次亜塩素酸水
いずれかを使ってカビを除去します。
2-1. カビ取り剤の違い
消毒用エタノールは、吹きかけるだけで手軽にカビの殺菌・消臭ができる優れものです。揮発性があるため洗い流しも不要です。ベビーカーのシートが取り外せないタイプであれば消毒用エタノールがおすすめです。逆性石鹸もカビに有効です。
逆性石鹸は、医療現場において医療器具の殺菌・消毒に使われているほど殺菌効果が高いです。消毒用エタノールとの違いは、逆性石鹸は原液を100~1000倍に希釈して使用します。揮発性はなく、使用後は洗い流しか確実な拭き取りが必要になるためシートが取り外せないタイプのベビーカーのカビ取りには不向きです。取り外し可能なタイプであれば、取り外して浸け置き洗いがいいでしょう。
次亜塩素酸水はカビやその他の細菌だけでなくウイルスの殺菌にも効果がある次亜塩素酸を主成分とする水溶液です。(塩素系漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムとは異なります。)
食品添加物として認可されている成分で、人体への影響も少ないです。
次亜塩素酸水は有機物に触れると水に戻る性質があるため赤ちゃんが触れるものにも安心して使うことができます。ただし、ほかの二種類の消毒剤と比べて少し価格が高く、また長期保存がききません。
ベビーカーのカビ取り以外にも赤ちゃんのおもちゃや哺乳瓶の消毒などにも使うことができますが、ベビーカーのカビ取り以外に使用目的がなければ他の二つの消毒剤を選ぶ方が、次亜塩素酸水が無駄にならずに済むでしょう。
2-2. カビ取りの手順
それぞれのカビ取り剤を使ったカビ取り方法です。カビ取りをする際は、マスク、ゴム手袋、ゴーグルをして十分に換気しながら行います。
消毒用エタノールを使う方法
~用意するもの~
- 消毒用エタノール
- タオル
- 歯ブラシ(必要に応じて)
~手順~
① カビが生えている部分より広めに消毒用エタノールを吹きかけます。
② 清潔なタオルでカビを拭き取ります。
③ 取りにくいカビは歯ブラシなどを使って優しくこすり落とします。
④ カビが取れたら、ベビーカー全体に消毒用エタノールを吹きかけ、天日干しします。
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逆性石鹸を使う方法
~用意するもの~
- 逆性石鹸
- ベビーカーのシートが入る大きさのバケツ
~手順~
① ベビーカーにカビ以外の汚れがある場合は中性洗剤等を使って予め除去しておく。(汚れがあると逆性石鹼の殺菌効果が著しく弱まります。)
② 逆性石鹸の原液を100倍に希釈した希釈液を作ります。
③ 希釈液にベビーカーのシートを浸し、5分以上浸け置きします。(厳密な時間はありませんがカビが取れた時点で取り出します)
④ カビが取れたら、流水で逆性石鹼を洗い流します。
⑤ 天日干しして十分に乾かします。
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次亜塩素酸水を使う方法
~用意するもの~
- 次亜塩素酸水(スプレータイプがおすすめ)
- 清潔なタオル
- 歯ブラシ(必要に応じて)
~手順~
① ベビーカーの汚れは予め除去しておきます。(汚れがあると殺菌効果が弱まります。)
② カビ部分に次亜塩素酸水をたっぷりと吹きかけます。湿る程度ではなくしっかり濡らすように吹きます。(量が少ないと十分な殺菌効果が得られません。)
③ 清潔なタオルでカビを拭き取ります。取りにくい箇所は歯ブラシを使って軽く擦ります。
④ 最後に、天日干しして十分に乾燥させます。
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3. カビ臭が取れないときは?
カビ取りをしてもカビ臭さが残る場合は、カビが根強く残っていると考えられます。カビ取りを数回繰り返してもカビ臭が取れなときは買い替えも検討しましょう。カビが残った状態で使用するとアレルギー症状を発症するなどお子様の身体に悪影響を与えることもあるため、新しいものへ新調することをおすすめします。
4. ベビーカーにカビが生える原因
そもそもなぜベビーカーにカビが生えたのでしょうか。カビの再発を防ぐためにもカビの原因を究明することが大切です。
4-1. 汚れ残りがカビの栄養源
ベビーカーのシートには飲食物の食べこぼしやよだれ、皮脂や汗などさまざまな種類の汚れが付着しています。汚れたままのベビーカーを使い続けたり、汚れを残したまま長期間保管してしまったりすると蓄積した汚れがカビの栄養源となりカビが広がってしまいます。また、シート部分ではなく車輪にカビが生えていれば、車輪についた傷に砂や泥が入り込みそこからカビが発生していると考えられます。
4-2. 洗濯・乾燥が不十分
シートの洗濯頻度が少なく常に汚れが残っている状態であったり、洗濯しても乾燥が不十分であったりするとカビが生えてしまいます。
4-3. 濡れた後乾かしていない
ベビーカーが雨に濡れてしまっても乾かさずに片付けてしまうとカビが生えてしまいます。すぐに閉じて片付けてしまったり、通気性の悪い場所で自然乾燥させている場合もカビが生えやすくなります。
4-4. 保管状態が悪い
保管場所の湿度が高かったり、長期間触れられることなく保管されていた場合はベビーカーが湿気を吸収しカビが生えてしまいます。
埃は湿気を吸収しますので埃っぽい場所であればなおさらカビが生えやすいです。また、玄関先のように雨や泥汚れがつくような場所に置いておくこともカビの原因になります。周囲に物が多く、物に溢れた中に置いておくことも通気性の悪さからカビが生えてしまいます。
5. ベビーカーのお手入れ方法
ベビーカーにカビが生えるのを防ぐためには日頃のお手入れが重要になります。ベビーカーのカビ対策にはぜひ次のことを実践してみてください。
5-1. シートが汚れたらその日のうちに除去する
食べ・飲みこぼし、汗や皮脂、よだれなど一日使うだけでベビーカーにはたくさんの汚れが付着します。これらの汚れはカビの栄養源になるので、汚れが付いたらその日のうちに除去します。過度な汚れであれば洗濯しましょう。
5-2. シートはこまめに洗濯
ベビーカーのシートはこまめに洗濯します。毎日は難しいと思いますのでこまめにかつ定期的なタイミングで洗うようにしましょう。
5-3. 日頃のお手入れは消毒用エタノールがおすすめ
お子様がアルコールに過敏でなければ、毎日のお手入れには消毒用エタノールがおすすめです。拭き取りいらずで、吹きかけるだけでカビ予防とその他雑菌の殺菌・消臭ができます。
消毒用エタノールの使用に抵抗があれば、次亜塩素酸水を使って殺菌・拭き取りをします。持ち手やカゴの汚れは水拭きでOKです。
5-4. 直射日光があたらない湿度の低い場所で保管する
ベビーカーは直射日光を避け高温多湿にならない場所で保管します。汚れの付着を最小限にし、劣化を防ぐためにベビーカーは立てて保管します。や無負えず屋外で保管する場合はカバーをかけましょう。
5-5. 濡れたらしっかり乾かす
ベビーカーが雨に濡れたら、乾いたタオルで水気や汚れを拭き取り、通気性の良い場所でベビーカーを開いた状態で乾かします。自然乾燥を待つよりもタオルドライした方が乾きが早くカビの発生を抑えることができます。乾いたら全体に消毒用エタノールを吹きかけておけばその後のカビ予防になります。
6. まとめ
今回はベビーカーに生えたカビの除去方法と日頃のお手入れ方法についてご紹介しましたが、まとめると
● ベビーカーカビが生えても、軽いカビであれば除去して使用することができる。
● カビがひどい場合や、除去してもカビが残ってしまった場合は買い替えを検討する。
● カビが残ったまま使用すると赤ちゃんがアレルギー症状を発することがある。
● ベビーカーのカビは、消毒用エタノール・逆性石鹼・次亜塩素酸水のいずれかを使って除去する。
● ベビーカーにカビが生える原因には、洗濯・乾燥が不十分で汚れがカビの栄養源になっていることや保管状態が良くないことが考えられる。
● ベビーカーのカビを防ぐには、シートについた汚れはその日のうちに除去し、過度な汚れであれば洗濯する、目立った汚れがなくてもこまめな洗濯を心掛ける。濡れてしまったら水気を拭き取り通気性の良い場所で乾かす。毎日の除菌・消臭には消毒用エタノールがおすすめ。
<参考>