子供の健康を守りたい!ストローマグのカビ取りとカビ対策

「毎日ストローマグを洗っているのにカビが生えてしまった」
「ストローマグは子供が使うものだから清潔にしたいけど、強力な液剤は使いたくない」

倒れても零れにくいストローマグは、乳幼児期のお子様がいるご家庭では重宝しているのではないでしょうか。

しかしストローマグはパーツが多いため、構造が複雑で、洗いにくくなっています。

そのためしっかり洗っているつもりでも汚れが残り、それによって黒カビが発生してしまうことがあります。

もし継続的にお子様がカビを摂取してしまうと、健康に悪影響を及ぼす恐れがあるため、カビが生えたストローマグはしっかりとカビ取りしなければなりません。

そこで今回、ストローマグにカビが生えた時の除去方法や、カビが生えないための対策について解説いたします。

ストローマグの汚れやカビにお困りの方は、是非この記事を参考にしてみてください。

この記事でわかること
・カビによる子供の健康リスク
・ストローマグのカビ取り方法
・ストローマグにカビが生える原因
・ストローマグのカビ対策

1.ストローマグのカビの放置はNG!その理由は?

ストローマグは構造が複雑で、気付いたらカビが生えていた…ということが少なくありません。

もしストローマグにカビが生えているのに気付かずに使い続けていると、どのようなことが起こるのでしょうか。

1-1.子供の健康リスク

ストローマグのカビで一番怖いのが子供の健康のリスクです。

一部のカビはカビ毒(マイコトキシン)を産生することがあり、それによって健康を脅かされる恐れがあります。

毒性物質の摂取
カビ毒は、カビによって生成される有害な化合物であり、飲み物に侵入する可能性があります。これらの毒素を摂取することで、健康リスクが発生します。

肝臓の悪影響
特定のマイコトキシンは肝臓に悪影響を及ぼす可能性があり、肝機能に障害を引き起こすことがあります。

免疫機能の低下
カビ毒の存在は免疫機能にも影響を与え、感染症に対する免疫機能を低下させる可能性があります。

発がん性
一部のマイコトキシンは発がん性であることが知られており、子供の将来のがんリスクを増加させる可能性があります。

神経系への悪影響
一部のカビ毒は神経系に悪影響を及ぼす可能性があり、発達や行動に影響を及ぼすことがあります。

成長と発育への影響
カビ毒にさらされることは、子供の正常な成長と発育にも悪影響を及ぼす可能性があります。

特に子供は大人と比べてその影響を受けやすく、大人なら平気なカビ毒の量だったとしても、命に関わることがあります。

例えば、カビが生えた家で家族で生活していて、子供だけが亡くなったという悲しい事例もありました。

■関連記事■公営住宅のカビが原因で2歳児が死亡/ニュースから考える日本住居のカビ対策

これは海外の話ですが、日本でも起こり得ることです。
このように子供はカビの影響を受けやすいため、大人が気を付けて、カビを摂取させないようにしなければいけないのです。

1-2.カビの悪化

カビは時間経過とともに繁殖していくため、ストローマグのカビを放置すると悪化する可能性があります。

カビが広がればそれだけカビを摂取しやすくなりますし、カビが酷くなると除去するのも難しくなります。

初期のカビなら簡単に除去できるケースがほとんどなので、ストローマグのカビを見つけたらすぐに対処することが大事です。

2.ストローマグにカビが生えた場合の対処方法

続いて、ストローマグのカビを見つけた場合の対処方法について解説していきます。

方法はいくつかありますが、今回は「塩素系漂白剤」「プロレベルのカビ取り剤」「酸素系漂白剤」「重曹」の4パターンを紹介します。

2-1.塩素系漂白剤でカビ取りする

まずは、キッチンハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤を使用した方法を紹介します。

カビは酸性のため、アルカリ性に弱い性質です。

そして塩素系漂白剤はアルカリ性なので、非常に効果的です。

ただし強力な液剤なので、お子様が使うものに使用するのに抵抗があるという方もいらっしゃると思います。

その場合は、この後紹介するプロレベルのカビ取り剤や酸素系漂白剤、重曹を使用しましょう。

用意するもの

  • キッチン用の塩素系漂白剤
  • ボウル
  • 綿棒(ブラシ)
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服(色落ちしても問題ないもの)

万が一カビ取り剤が飛び散っても問題ないように、マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を身に付けてください。

花王 キッチンハイター

出典:amazon

注意事項

  • 酸性タイプの製品と混ぜない
  • 必ず換気して行う
  • 体を保護しながら作業する
  • 柄が消える恐れがある

塩素系漂白剤と酸性タイプの製品が混ざると、危険な塩素ガスが発生する恐れがあります。

最悪な場合死に至ることのある危険なガスなので、絶対に混ぜたりしないでください。

そして必ず換気しながら作業をするようにしましょう。

漂白剤に触れると皮膚を溶かしたり、目に入ると失明する恐れもあるので、マスクやゴム手袋などで体を保護して作業してください。

柄が消える恐れがあるため、塩素系漂白剤が使用可能なマグなのか確認しておきましょう。

カビ取り手順

①ボウルに水と塩素系漂白剤を入れる
②ストローマグのパーツをつけ置きする
③水で洗い流した後に乾かす

①ボウルに水と塩素系漂白剤を入れる
ボウルに水を入れて、塩素系漂白剤を入れます。
水1Lに対して、塩素系漂白剤10mlを目安にしてください。

②ストローマグのパーツをつけ置きする
ボウルの中に、分解したストローマグのパーツを入れて30分ほど放置します。

③水で洗い流した後に乾かす
溝やストローなどに汚れが残っていたら、綿棒やブラシで除去してから漂白剤が残らないように流水で洗いながしてください。
しっかりと乾燥させて終了です。

2-2.プロレベルのカビ取り剤でカビ取りする

子供が使うものに塩素系漂白剤のような強力な液剤を使うのに抵抗があるということでしたら、カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取りマイスターキットをおススメします。

こちらはカビ取り業者が実際に使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品なので殺菌力は強いです。

また塩素系漂白剤とは違って毒性の強い成分は含まれていないため、お子様が使用するものでも安心してご使用いただけます。

こちらの液剤があればお風呂場や壁、家具などのあらゆる場所のカビ取りにも使用できるので1つ持っていると非常に便利です。

用意するもの

  • カビ取りマイスター
  • 綿棒(ブラシ)
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服(色落ちしても問題ないもの)

万が一カビ取り剤が飛び散っても問題ないように、マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を身に付けてください。

カビ取りマイスター

注意事項

  • 換気する
  • 他の液剤と混合しない
  • 柄が消える恐れがある

カビ取り作業中は換気を行い、他の液剤を混合するようなことはしないでください。

カビ取りマイスターには漂白効果があるため、柄が消える恐れがあります。柄があるストローマグの場合は注意してください。

カビ取り手順

①分解したストローマグにカビ取りマイスターを吹きかける
②水で洗い流した後に乾かす

①分解したストローマグにカビ取りマイスターを吹きかける
ストローマグを分解し、そこにカビ取りマイスターを吹きかけてください。

②水で洗い流した後に乾かす
溝やストローなどに汚れが残っていたら、綿棒やブラシで除去してから流水で洗いながしてください。
しっかりと乾燥させて終了です。

2-3.酸素系漂白剤でカビ取りする

洗濯や日頃の掃除でも活躍する酸素系漂白剤を使用する方法もあります。

用意するもの

  • 酸素系漂白剤
  • ボウル
  • 綿棒(ブラシ)
  • ゴム手袋

手荒れを防ぐために、ゴム手袋をはめて作業してください。

シャボン玉石けん 酸素系漂白剤

出典: amazon

カビ取り手順

①ボウルに40~50℃のお湯と酸素系漂白剤を入れる
②ストローマグのパーツをつけ置きする
③水で洗い流した後に乾かす

①ボウルに40~50℃のお湯と酸素系漂白剤を入れる
ボウルに40~50℃のお湯と酸素系漂白剤を入れてください。
水1Lに対して、酸素系漂白剤小さじ2杯くらいを目安にしてください。

②ストローマグのパーツをつけ置きする
ボウルの中に、分解したストローマグのパーツを入れて1~2時間ほど放置します。

③水で洗い流した後に乾かす
溝やストローなどに汚れが残っていたら、綿棒やブラシで除去してから流水で洗いながしてください。
しっかりと乾燥させて終了です。

2-4.重曹でカビ取りする

日頃の掃除でも活躍している重曹ですが、こちらもカビ取りに使用できます。

用意するもの

  • 重曹
  • ボウル
  • 綿棒(ブラシ)
  • ゴム手袋

手荒れを防ぐために、ゴム手袋をはめて作業してください。

シャボン玉石けん 重曹

出典:amazon

カビ取り手順

①ボウルに40~50℃のお湯と重曹を入れる
②ストローマグのパーツをつけ置きする
③水で洗い流した後に乾かす

①ボウルに40~50℃のお湯と重曹を入れる
ボウルに40~50℃のお湯と重曹を入れてください。
水1Lに対して、重曹大さじ4杯を目安にしてください。

②ストローマグのパーツをつけ置きする
ボウルの中に、分解したストローマグのパーツを入れて2時間ほど放置します。

③水で洗い流した後に乾かす
溝やストローなどに汚れが残っていたら、綿棒やブラシで除去してから流水で洗いながしてください。
しっかりと乾燥させて終了です。

■関連記事■気になる水筒のパッキンに発生したカビをキレイ取る方法

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3.そもそも何故ストローマグにカビが生えるの?

続いて、何故ストローマグにカビが生えてしまうのか、その理由について解説します。

まず、カビは以下の条件が揃っている場所に発生します。

  • 水分・高湿度(湿度60%以上)
  • 適度に暖かい温度(最も生育に適しているのは25~28℃)
  • 栄養源がある
  • 酸素がある

そしてストローマグは、この4つの条件が揃いやすいものなのです。

3-1.水分が残っている

ストローマグを使用している時は飲み物を入れているため、水分がある状態です。

また、ストローマグを使っていない時でも、洗浄した後にしっかりと乾燥できていないと水分が豊富にある状態になります。

通常の食器はつるつるしているのですぐに乾きますが、ストローマグは凹凸が多く、更にパッキンなど水分を含みやすいパーツもあるため、水分が残りやすいです。

完全に乾くまでに時間が掛かり、その間にカビが繁殖してしまうということがあるのです。

3-2.汚れが取り切れていない

ストローマグは溝など凸凹している部分があったり、ストローの中など通常のスポンジでは洗えない部分があったりします。

そのため、汚れが残ったままになりやすくなっています。

これがカビが繁殖する時に必要な栄養源になってしまうのです。

3-1.水分が残っているでお伝えした通り、ストローマグは水分も残りやすいため、これで栄養源と水分の両方が揃ってしまい、カビが発生しやすくなるのです。

3-3.保管場所の湿度が高い

別のストローマグを使う時や、子供が大きくなってストローマグが必要なくなった時、しばらく使用せずに保管するという事があると思います。

その時に湿度が高い場所に置いていると、その間にカビが繁殖しているということがあります。

クローゼットや引き出しの中など、密閉されている空間は湿気がこもりやすいです。

もし湿度60%を超えているような高湿度の環境だとカビの繁殖を促してしまうため注意が必要です。

4.ストローマグのカビを防ぐための対策

3.そもそも何故ストローマグにカビが生えるの?でお伝えした通り、カビは「水分」「温度」「栄養源」「酸素」が揃っている場所に発生します。

そのため、しっかりと汚れを落として、乾かして、カビに繁殖する隙を与えないということが重要です。

以下がストローマグのカビ対策です。

  • こまめにマグを洗う
  • 洗ったストローマグはしっかりと乾かす
  • 定期的に消毒する
  • 湿度の低い所で保管する

4-1.こまめにマグを洗う

カビの繁殖スピードは湿度の高さによって変わるため、高湿度の環境だと速く繁殖します。

そしてストローマグの中は、飲み物が入っているため、非常に湿度が高いです。

また、子供の口内に残っている食べカスや雑菌がストローを通じて逆流してしまい、それがカビの栄養源になります。

そのため、ストローマグの中はカビが繁殖しやすい環境と言えます。

カビの発生を防ぐためには、こまめに洗うことが重要です。

「1日そのまま使わせている」「食事の時に洗うようにしている」など頻度は様々だと思いますが、できれば1~2時間に1回洗うなど、こまめに洗浄してください。

これによりカビが繁殖する前に除去することができます。

カビを防ぐためのストローマグの洗い方

①パーツを全て外した状態で洗う
ストローマグのパーツを分解し、柔らかいスポンジを使って全体的に洗ってください。

②ストローはストローブラシで洗う
ストロー飲み口やストローチューブの中はスポンジでは洗えないので、ストローブラシで洗ってください。
ストロー飲み口の通気バブルは両手でやさしくもみ洗いしましょう。

参考:マグマグコロンストロー 洗浄・消毒のしかた | お客様サポート | ピジョン株式会社

4-2.洗ったストローマグはしっかりと乾かす

ストローマグは洗った後に、しっかり乾かすということも大事です。

濡れている状態が長く続くと、その間にカビが繁殖してしまいます。

パーツを分解した状態でしっかり乾かし、乾いているのを確認してから元に戻すようにしましょう。

4-3.定期的に消毒する

こまめにストローマグを洗っていても、どうしても菌や汚れが蓄積していってしまいます。

そのため、目視でカビなどの汚れがなかったとしても、定期的に消毒するようにしましょう。

消毒方法としては以下の方法がありますが、ストローマグによってはダメなものもあるので、事前に確認してから行ってください。

哺乳瓶の消毒液で消毒する

カビが生える前の日頃の消毒であれば、ミルトンなどの哺乳瓶用の消毒液でも十分殺菌できます。

分解したストローマグを消毒液に1時間以上つけておくことで、殺菌されます。

終わった後はそのまま使用することが可能ですが、心配なら洗い流してから使用しましょう。

熱湯で消毒する

カビは熱に弱いため、お湯に漬けることで殺菌できます。

沸騰したお湯の中に、分解したストローマグを2~3分漬けるだけです。

ただし火傷しないように十分注意しましょう。

また、熱での殺菌は、電子レンジ対応の消毒ケースに入れる方法や、食器洗い乾燥機で行う方法もあります。

■関連記事■食器洗い乾燥機のカビ対策

4-4.湿度の低い所で保管する

ストローマグをしばらく使用せずに保管する時は、湿度が低くて、風通しの良い場所に置くようにしてください。

もし食器棚など密閉された空間に保管するなら、除湿剤を置くなどして湿度を溜め込まないようにしましょう。

ビニール袋に入れると湿気がこもりやすいため、通気性の良い箱や不織布の袋などを使用するのがおススメです。

またストローマグに湿気や汚れが残っているとカビが生えやすくなるため、しっかりと洗浄と乾燥をしてから保管するようにしてください。

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出典:amazon

5.まとめ

ストローマグは子供が使うものなので、常に清潔に保ちたいものの1つです。

万が一、カビが発生してしまったらすぐに対処しましょう。

塩素系漂白剤を使用したカビ取り方法
①ボウルに水と塩素系漂白剤を入れる
②ストローマグのパーツをつけ置きする
③水で洗い流した後に乾かす

プロレベルのカビ取り剤を使用したカビ取り方法
①分解したストローマグにカビ取りマイスターを吹きかける
②水で洗い流した後に乾かす

酸素系漂白剤を使用したカビ取り方法
①ボウルに40~50℃のお湯と酸素系漂白剤を入れる
②ストローマグのパーツをつけ置きする
③水で洗い流した後に乾かす

重曹を使用したカビ取り方法
①ボウルに40~50℃のお湯と重曹を入れる
②ストローマグのパーツをつけ置きする
③水で洗い流した後に乾かす

そして一番大事なのは、カビを発生させないことです。

ストローマグのカビを防ぐために、以下のような対策を行ってください。

  • こまめにマグを洗う
  • 洗ったストローマグはしっかりと乾かす
  • 定期的に消毒する
  • 湿度の低い所で保管する

日頃からこまめに洗浄し、定期的に消毒することで、ストローマグのカビは防げます。

お子様の健康を守るためにも、是非行ってみてください。

子供の健康を守りたい!ストローマグのカビ取りとカビ対策