カビのお悩み解決コラム

風呂のおもちゃがカビだらけ!?安全に落とす掃除方法と予防のポイントをプロが解説

#おもちゃ#カビ#子供#赤ちゃん#風呂
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監修者穂苅 英樹

編集長(ハーツリッチ株式会社 代表取締役)

小さなお子さんがいる家庭にはかかせない、お風呂のおもちゃ。
気が付くとカビが生えていた・・・ということも少なくありません。

お風呂のおもちゃは水気や汚れが残りやすく、カビが好む環境が整ってしまうのです。
特に写真のようなアヒルのおもちゃは、水を内部に吸い込むことで特にカビが生えやすいので要注意。
こまめにお手入れするようにしましょう。

この記事では、お風呂のおもちゃにカビが発生してしまう原因や、安全にカビを落とす方法をプロの視点から詳しく解説します。
また、毎日簡単に取り入れられるカビ予防のポイントもご紹介します。

小さなお子さんはおもちゃを口に入れることも多いですよね。
常に清潔を保って、安心して遊べる環境を作りましょう。

この記事で分かること
・お風呂のおもちゃにカビが生える原因
・お風呂のおもちゃのカビを落とす方法
・お風呂のおもちゃのカビを予防するポイント

どうしてお風呂のおもちゃにカビが生えたの?

カビの発生条件

カビは、水分、酸素、栄養源のある場所を好みます。特に湿度60℃以上、気温20~30℃あたりで増殖しやすくなります。ジメジメと湿度の高いお風呂場はカビの大変好む環境なのです。

お風呂にカビが発生しやすい理由

また、お風呂に残る石けんカスや皮脂、垢などもカビの栄養源となります。例えば、お風呂用おもちゃを、使用後そのままお風呂の床などに置き、石けんカスや水気などが残ったまま保管しているということはないでしょうか?

お風呂の中にプラスチックのカゴに入れてまとめて保管している場合にも、水滴が完全に乾かず、水気の残った箇所にカビが増殖してしまうということがあります。つまり、保管方法もカビと関係しています。

お風呂の他の箇所にもカビが発生している

その他、お風呂の床や壁、天井などにカビが既に生えている場合、これらの影響を受けておもちゃにもカビが発生してしまうことがあります。洗面器やイス、シャンプーボトルの底などにヌメリが生えていないでしょうか?床の四隅や、パッキン部分に黒カビが生えていないでしょうか?

これらのカビをキレイにすることもおもちゃのカビ対策につながります。

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お風呂のおもちゃのカビを放置すると

お風呂のおもちゃは、一見カビが生えていないように見えても、お風呂場に長期間置きっぱなしにしていると内側の水滴がたまる部分にカビが大量発生していることがあります。

そのままおもちゃを使うことで、湯船に大量のカビが混入してしまい不衛生です。おもちゃのカビは放置せず、また、内部(水を吸い込めるタイプのおもちゃ)も定期的に消毒することをおすすめします。

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風呂おもちゃにカビが生えてしまったら

お風呂用おもちゃ、バスルームグッズにカビが生えてしまったら、早急に取り除きキレイにしましょう。

お掃除方法はカビの酷さによって使い分けてください。

1:消毒用エタノールを使う方法

おもちゃの底にちょこっとだけ生えた軽度のカビを取るには、お風呂用の洗剤と消毒用エタノールを使ってカビ取りをしていきます。

準備するもの

  • お風呂用の中性洗剤
  • 消毒用エタノール
  • 使い古しの歯ブラシ
  • 使い古しのタオルや布巾

カビ取り方法

①おもちゃに、中性洗剤を吹きかけ、使い古しの歯ブラシでこする

②よく流水で洗い流し、使い古しのタオルで拭きあげたら消毒用エタノールを吹きかけて消毒する

③風通しの良い場所でしっかりと乾燥させる

出典:Amazon

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2:酸素系漂白剤を使う方法

カビの色素が気になる場合には、顆粒タイプの酸素系漂白剤を溶かしたお湯に漬けてカビ取りしていきましょう。

準備するもの

  • バケツか洗面器
  • 酸素系漂白剤
  • ゴム手袋

(スポンジや使い捨ての歯ブラシ)

カビ取り方法

①ゴム手袋を装着し、酸素系漂白剤を40~60℃のお湯の中に入れて溶かします。

(薄める濃度は、酸素系漂白剤のラベルを参照してください)

②その中に、おもちゃを入れて30分ほど漬けておきます。

(この時、おもちゃの内部にも、溶液を入れたり出したりして洗いましょう)

③流水でよく洗い流し、まだ汚れが残っているようであればスポンジや歯ブラシで洗っていきます。

④風通しの良い場所でしっかりと乾燥させて完成

※注意点

酸素系漂白剤は、素手で扱うとアルカリ性の性質により皮膚が荒れることがあります。ゴム手袋を着用して皮膚を保護しましょう。また、高過ぎるお湯を使うとおもちゃが変形してしまうことがあります。耐熱温度をチェックして、温度を守りながらキレイにしましょう。

出典:Amazon

酸素系漂白剤を使いましたが、同様に「重曹」をお湯に溶かして漬けることでもカビ取りができます。ただし、カビ色素の着色を脱色することはできません。

出典:Amazon


風呂おもちゃのカビをはやさないためにできること

お風呂のおもちゃをはじめ、お風呂グッズは皮膚に触れるため、本来は生えないように防ぐことが重要です。そのために、日ごろからできそうなカビ予防対策をご紹介します。

①お風呂場におもちゃを置きっぱなしにしない

まず、お風呂用で使うおもちゃですが、使用後はお風呂場から出してしっかりと乾燥しましょう。湿度の高い浴室に入れっぱなしにしておくと、カビが生えるばかりでなく、お掃除をする際にも手間が増えてしまいます。

洗面所にも置き場所がなく、お風呂場に置くしかない場合には、使い古しのタオルなどで拭き上げて、水気を取り除くようにしましょう。

②吊るして収納

他におもちゃの置き場所がなく、お風呂場に置くしかない場合は、水気の切れるプラスチック製のカゴに入れて、床におかずS字フックなどで吊るして乾燥させましょう。

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③定期的に消毒用エタノールで除菌

お風呂掃除をするついでに、定期的に消毒用のアルコールを使って消毒するのもカビ予防になります。

ただし、濡れた状態ですとアルコール消毒剤の効力が落ちますので、布巾などで水滴を拭きとり乾いた状態で使うようにしましょう。赤ちゃんなどが口に入れてしまうおもちゃなどは定期的な除菌をしっかりと行うことをおすすめします。

④お風呂全体の掃除とカビ取り

また、お風呂の掃除もこまめに行い、カビの生えない環境にしましょう。特にお風呂の中で注意すべき場所は天井です。カビの胞子が重力に伴って下に落下し、お風呂中に広がる恐れがあるため、天井もこまめに洗いましょう。

■関連記事■お風呂の天井のカビは危険!10倍速く増殖する理由と最強のカビ取り方法

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【カビ最新ニュース】入浴中は浴室湿度がほぼ100%まで上がることも


2025年に発表された研究では、入浴中の浴室内は換気設定に関わらず相対湿度が100%に達し、短時間で結露の発生や湿気が飽和状態になることが報告されました。

つまり浴室は、毎日の入浴だけでカビが好む条件が揃い、置きっぱなしになりがちな「お風呂のおもちゃ」もカビリスクが上がりやすい環境だと言えます。
また同研究では、床材などの素材の違いで壁面に残る水分量に差が出ることや、換気が良いほど浴室内の水分をより多く排出できることも示されています。
おもちゃのカビ予防では「入浴後に浴室をできるだけ早く乾かす」「水が溜まる形状のおもちゃは特にカビやすいので注意する」という視点を持って対策することが、改めて重要であると指摘されています。


参考:Moisture Accumulation in Residential Bathrooms: Effects on Indoor Air Quality and Ventilation in Tropical Climate


お風呂のおもちゃのカビに関するQ&A


おもちゃは子どもが触ったり口に入れたりしやすいので、見た目だけでなく「安全に使える状態か」を基準に判断するのが大切です。


Q1. 中に水が入るタイプのおもちゃは、カビが見えたら捨てるべき?


内部に水が残るタイプは、外側を洗っても中の湿気が抜けにくく、カビが繰り返し出やすいです。黒い粒・黒い水・カビ臭がある場合は、無理に使い続けず買い替えを検討した方が安全です。


Q2. 消毒用エタノールだけでカビ取りできる?


表面の軽いカビなら補助的に使えますが、黒カビの色素汚れを落とす力は弱く、内部に入り込んだカビにも十分届きません。
基本は洗浄→(必要なら酸素系漂白剤でのつけ置き)→十分乾燥の流れが安心です。


Q3. いちばん効く「再発防止」は何?


結局は「乾かす」ことです。
入浴後におもちゃの水気を切り、浴室に置きっぱなしにしない(置くなら吊るして乾きやすくする)、定期的にまとめ洗い・つけ置きでリセットする、の3点で再発率が大きく下がります。


まとめ

お風呂は、湿気が多くカビの生えやすい場所ですが、お風呂用のおもちゃは手に触れたり、場合によっては子供の口に触れることがあるかも知れません。そのため、カビが生えないように日ごろから掃除をし、水滴を残さないようにしっかりと乾燥させましょう。

また、おもちゃだけでなくお風呂内のお掃除もこまめに行い、快適で清潔なバスルーム維持しましょう。

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